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「Rule the Waves 3」プレイ日記:日本・日清戦争編 第1回

Rule the Wavesシリーズ

海軍戦略・戦術シミュレーションゲーム「Rule the Waves 3」を日本で遊ぶプレイ日記で、1890年スタートでの日清戦争を取り上げます。今回はゲーム開始直後の設定まで。


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「Rule the Waves」プレイ日記:日本・日清戦争編について

シリーズで初めてSteamで発売され、これまでよりずっと手に入れやすくなった「Rule the Waves 3(RTW3)」を日本で遊んでいくプレイ日記です。どういうゲームなのか気になる方や、人がどう遊んでいるのか気になるという方の参考になれば幸いです。

本プレイ日記は「日本・日清戦争編」とあるように日清戦争(今回のプレイでは1895年)までの短い期間を全5回で取り上げる予定ですが、同じセーブデータで日清戦争後もプレイを続けてそちらはまた切りのいいところまでを一区切りとし、別のプレイ日記として公開する予定です。

「Rule the Waves 3」については、こちらの発売時の記事、または日本語Wikiのこちらのページをご覧ください。

プレイ環境

  • バージョン:1.00.22ベータ版→1.00.24ベータ版(第5回)
  • 日本語Wikiのこちらのページにあるような士官・艦船名の名称リストの変更と、階級名の修正(Kaigun daisa→Kaigun Taisaなど1)を行っています。
  • 開始年:1890年
  • プレイ国家:日本

初期設定

RTW3は1890年・1900年・1920年・1935年の4つの開始年がありますが、今回はもっとも古い1890年でプレイします。

1890年時点での日本海軍は欧米列強どころか清国海軍に対してすら劣勢の状態であり、急いで実力を高めていかなければなりません。1890年シナリオの日本は以下の特性を持っています。

  • 艦船の建造が遅れるUndeveloped shipbuilding industry
  • 開戦時に奇襲攻撃を行える可能性が高まるSurprise attack
  • ファシスト政権で戦争に負け始めるとカミカゼ攻撃が行えるKamikaze attacks
  • ゲーム中の訓練費用を引き下げるTraining cost discount

特にSurprise attackは、国家ごとに一度発動すると2回目以降は確率が大幅に低下しますが、発動すれば非常に強力な特性です。

ゲーム設定はほぼ初期設定のままですが、Fleet sizeは「Larger」としました。これはマニュアルに「実際の艦隊規模に近いのはlargeかvery large」とあるため、その間を取ったものです(少なくともRTW1の頃にはLargerという設定がなかったので、マニュアルのこの部分については1から書き直されていないということなのでしょう)。

ゲーム開始

今回のプレイでは戦艦1・装甲巡洋艦3・防護巡洋艦6・コルベット4隻、計14隻・53,900トンという陣容。

1890(明治23)年時点の現実の日本海軍(建造中含む、老朽艦含まず)は、巡航甲鉄艦「扶桑」、一等巡航艦「厳島」型3隻、二等巡航艦「浪速」型2隻、三等巡航艦「秋津洲」、「千代田」、「金剛」型2隻、「高雄」、「葛城」、「大和」型2隻、「天龍」、「海門」、「筑紫」、通報艦・水雷艦・砲艦8隻の合計25隻、50,941トン。まだ「戦艦」「巡洋艦」というような用語すら定まっていなかった時代だったのですね。総トン数ではゲームのほうが大きいですが、現実では3,000トン以下、特に1,000トン台の艦船で数を揃えていたようです。

ゲームに戻って国際比較を見てみると、日本は総トン数で9か国中最下位。ただし海軍予算は清とスペインを上回っており、この2か国を海軍力で凌駕する日はそう遠くないでしょう。予算だけ見ると現在はアメリカと同水準ですが、アメリカはこのあと急速に経済発展を遂げ、日本を引き離していきます。

領土(Possession)は日本本土と北海道の2つのみ。現時点では少ないですが、他の海域に領土を持つようになると負担にもなるので、どこに植民地を獲得していくかはよく考える必要があります。

国家や予算についても見ておきます。画像左側はプレイヤー(「海軍元帥」の立場)の威信(Prestige)と国内の状況です。威信は海戦で勝利したり、イベントで強気な選択肢を選ぶと上昇し、その逆で低下します。下がりすぎると「海軍元帥」の立場を追われてゲームオーバーになります。他の項目については必要なときにその都度触れます。

画像右側は海軍予算で、年間予算を12で割ったものがその下の月間予算です。海軍予算は通常であれば国家の発展に合わせて毎年徐々に増えていきます。月間予算から下は項目別の支出額で、余りは一番下の余剰金(Funds)に蓄積していきます。余剰金がマイナスになると大蔵大臣に怒られて威信が低下するので、ある程度の余剰金を持っておくべきでしょう。

イベントで他国が技術を売ってくれることがあるので、そのときにお金がないということがないように、個人的には最低5,000の余剰金を常に持つようにしています。もう少し多くてもいいかもしれません。一方で、あまりに多額の余剰金を抱えるのは非効率に思えるので、余剰金が10,000を超えた場合は積極的に使っていくようにもしています。

開始時に行う変更

ゲーム開始時にはさまざまな要素を変更していきますが、まず研究から。研究予算を予算総額の12%に設定し、日本が得意とするLight forces and torpedo warfare(駆逐艦や軽巡洋艦、魚雷発射管の改良など)の優先度をHighにしておきます。マニュアルによれば研究予算を10%より大きくすると1%あたりの効果は低下するようですが、技術的優位はやはり重要なので少し無理をしておきましょう。

また、Division editorから戦隊(Division)を編成しておきます。個人的に同型艦をまとめるのが好みなので、装甲巡洋艦「出雲」型2隻と防護巡洋艦「千代田」型2隻をそれぞれ第1装甲巡洋艦戦隊、第1防護巡洋艦戦隊に編成。戦隊司令官も任命します。戦隊には役割も割り当てることができますが、現時点ではどちらもIndependentのままにして、戦艦戦隊を作ったときに改めて設定します。

RTW3では海軍士官もシミュレートされます。士官には階級・役職・能力(Ability。5段階)・特性(Special ability)があり、階級ごとに就任できる役職が決まっています(以下の箇条書き)。役職の矢印は大まかな上下関係で、後にあるものほど上位の役職と思われるものです。

  • 中将:スタッフ職で艦船や戦隊の指揮はせず(私が改造して中将としているもので、本来は大将)(注:1.00.24ベータ版で中将(大将)は海域司令官に割り当てられるようになりました)
  • 少将:防護巡洋艦戦隊司令官→装甲巡洋艦戦隊司令官→戦艦戦隊司令官
  • 大佐:駆逐隊司令→装甲/重巡洋艦艦長→軽巡洋艦戦隊司令官→戦艦艦長
  • 中佐:防護/軽巡洋艦艦長→駆逐隊司令

任命は自動でも行えますが、私はこういう細かい作業が嫌いではないので、手動で行います。まず能力の高い者、能力が同じなら在級年数(ゲーム中のYears in rank、その階級にいる年数)の長い者から役職に就けていきます。

他国に対する諜報活動は、相手国との緊張度によって機械的に決めます。バーがなければNone、バーが緑ならLow、黄緑ならMed、黄色以上でHighに設定します。同盟相手は諜報活動によって同盟を破棄されることがあるので、緊張度にかかわらずNoneにします。

同時に、艦隊の稼働状態も緊張度によって切り替えます。緊張度が黄色以上の国家がある場合にのみ全艦をActive fleetとし、そうでない場合はReserve fleetかMothballed(就役10年超の老朽艦のみ)とします。こうすることで艦船の維持費を節約します。

Active fleetにすると艦の練度(Crew quality)が一定まで上昇し、Reserve fleetやMothballedでは低下します。すべての国家と緊張度が低いなど、実戦を行う見込みがない場合はコストをかけて練度を高く保つ必要はありません。戦争の危機が近づいてから練度を上げるので十分なことがほとんどです。

特別訓練(画像左上)も緊張度が黄色以上の国家がある場合にのみ行います。特別訓練は効果が出るまでに1年かかるため、訓練費の安い日本では常時行っておくというのも選択肢に入ると思いますが、今回は戦争の危機が迫ってから開始し、危機が去ったら停止するという運用でやっていくことにします。

画像右側の使用する弾薬についてはとりあえずデフォルトのままにしておき、後で設定することにします。

防衛設備については、基本的に領土にある港の数だけ沿岸砲台を建てるという方針でやっていきます。これは適切な目安がよくわからないので、私の好みです。

また、ドックの規模は当面の間9か国中最大の国家に揃えることを目安に拡張します。ただ、ゲーム序盤は艦船建造を他国で行うことがほとんどなので、序盤からドックの規模を拡張する意味はそれほど大きくないように思います。これも好みの範疇でしょう。


次回は戦略策定と演習を行っていきます。

冒頭に書いたように、「Rule the Waves 3」をプレイしている方、購入を検討している方の参考になればうれしく思います。お付き合いいただければ幸いです。

次回:日本・日清戦争編 第2回

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コメント

  1. 日本海軍が大佐・大尉をだいさ・だいいと読ませてたのは事実なので、ゲーム上の階級表記が間違っているわけではないです。
    もちろんプレイヤー諸氏が自分の好みに合わせて読みを修正するのも自由です。

    • ご指摘いただきありがとうございます。

      https://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/20160201_2.html
      こちらのページにあるように、海軍でも大佐・大尉は正式にはタイサ・タイイという発音だったらしく、ダイサ・ダイイと発音していたのは昭和期に限られるようです。
      そのため、明治時代以降の長い期間を扱う本作ではdaisaという表記は適切ではないだろうと考えてTaisaと修正しています(Tを大文字にしているのは私の好みです)。

      • 承知しました。いらぬ半畳申し訳ありません。丁寧なご返答ありがとうございます。

  2. こんばんわ。RtWwikiにて初期設定などの参考として、こちらのプレイ日記のリンクを貼らせていただいてもよろしいでしょうか?

    • はい、リンクしていただくことに問題はありません。ただ、将来的になにかの拍子でURLが変わってしまう、あるいは非公開にすることがあるかもしれませんので、その場合はご容赦いただければと思います。
      いつも貴Wikiを拝見しているので、リンクをはっていただければ大変光栄です。

      • ありがとうございます。掲載させていただきます。

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