「Hearts of Iron IV」開発日記2018年2月28日――1.5とWaking the Tigerのまとめ

「Hearts of Iron IV」開発日記2018年2月28日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は1.5コーンフレークアップデートとWaking the Tigerのまとめ。おそらく過去最長です。

前回:開発日記2018年2月21日――パフォーマンスとAI


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まとめ

  • 中国、日本、ドイツの国家方針の追加/変更
  • 指揮系統の変更(元帥は軍集団を指揮、将軍は軍を指揮)
  • 司令官への特性の追加
  • SS師団の追加
  • ディシジョン
  • 陸軍部隊の気候順応
  • 義勇航空隊(義勇軍として航空隊も送れる)
  • 戦略爆撃優先度
  • 航空隊の軍への割り当て
  • 空輸による補給
  • 装備の鹵獲
  • 駐在武官
  • 師団の統合
  • 軍記章(軍のアイコン)の追加
  • ミニマップとPing
  • 国境紛争
  • 陣営からの排除
  • 師団ネームリスト
  • 安定度と戦争協力度
  • 海軍のシステムのアップデート
  • 生産インターフェースの改良
  • 戦争システムの改良
  • 合成精製所の変更
  • インフラが資源採掘に影響
  • 特殊部隊と技術
  • 撤退
  • パフォーマンスとAI

概要

開発日記2018年2月28日は、1.5コーンフレークアップデートとWaking the Tigerのまとめ。なお、最初に紹介された開発日記からさらに変更が加えられた内容もあるとのこと。

中国の国家方針ツリー

  • 蒙古国以外のすべての中国の勢力は新たな方針ツリーを持つようになる。中国国民党は改革や日本との戦争にもがいている中、中国共産党は蒋介石を追い出すために反乱を企てている。軍閥は政治的手段や新たな国境紛争で中国を手に入れることができる。国境の向こう側の皇帝・溥儀は宗主国の日本に忠実になるか、それとも皇帝位を再び得ようとするのかを選ばなければならない。
  • 中国の主要な勢力(国民党・共産党・満州国)は技術の向上や支援を受けるために外部勢力に接近することができる。新たな方針ツリーはディシジョンシステムを多用しており、軍制改革から反乱の準備のための敵中への浸透まで多くの国家固有のディシジョンがある。
  • 詳しくは以下の開発日記をご覧いただきたい。

指揮系統

  • コーンフレークでは元帥が軍集団を指揮するように変更され、軍集団は将軍に率いられる軍を一定数含む。これらは以前どおり戦域に配置される。戦域は以前と同様、プレイヤーのための地理的な管理ツールで司令官はおらず、可能な限りの柔軟性を保っている。
  • 将軍は依然として効率的に指揮できる師団数にソフトキャップがあるが、元帥も効率的に指揮できる軍の数が決められている。司令官からのボーナスは指揮下の部隊に適用される。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

特性と指揮力

  • コーンフレークではゲームの将軍たちへの肉付けが大きく進んだ。彼らをよりよくモデル化するため、新たにいくらかの性格特性を追加した。また数字1ケタだけのスキルレベルを4つすなわち攻撃、防御、計画、兵站に分割した。これは私たちが史実の将軍たちの力をよりよくモデル化できるようになったということだ。
  • 拡張を持っていると、プレイヤーは司令官に新たな割当可能な特性を与えることができるようになる。これらの中にはプレイヤーに指揮力による能力(Command Power Abilities)を使えるようにするものもある。これはプレイヤーが司令官から発動できるもので、このために使われる新たな資源を指揮力(Command Power)という(詳しくは以下)。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

新たな日本の方針ツリー

  • 日本の方針ツリーは完全に見直され、4つのメインストーリールートが追加された。うち2つは北方のソ連と戦うか、それとも南方の連合国と戦うかという日本の戦略的ジレンマを扱い、もう2つは日本が共産主義国家や民主主義国家に非史実ルートだ。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。
  • この開発日記を公開した後、日本の降伏についていくらか見直された。中国に降伏する場合、日本は大陸のすべてのステートを中国に返還する内容のスクリプトされた和平に同意するようになった。
  • 天皇・裕仁は、中国に対する戦争目標の作成に必要な緊張度の制限を75%まで引き上げる「天皇の裁可(Imperial Sanction)」という特性を持つようになった。これは海外へ危険な賭けに出ることに対する彼の史実の懐疑的な見方と、分割され弱体化していた中国からは大きな脅威を感じていなかったことをシミュレートするものだ。盧溝橋事件の方針で得られる戦争目標はこれには影響されない。

ドイツの方針ツリーのアップデート

  • ドイツは国家方針に改良と拡張が施され、新たな非史実ルートも追加された。ヒトラーに対抗してドイツ帝国を復活させることも、民主主義国になることも可能だ。
  • 前者の場合はドイツの植民地帝国再建を目指し、イタリアやオーストリア=ハンガリーの支援を受けてフランス・イギリスと戦うか、あるいはイギリスと同盟してコミンテルンと戦うことができる。
  • 後者の場合、ドイツの陣営のもとに前ヨーロッパを統合し、ソ連や大陸に現れるであろうその他の共産主義国と戦うことになる。
  • その他の方針ツリーの調整も行われ、工業ルートの見直し、海軍ルートの追加、さらなる工場の追加(沿岸部の一定数の軍需工場の造船所への転換も含む)がなされた。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。
  • しかしながら、これ以降さらに追加・変更が行われた。「海軍爆撃機(The Naval Bomber)」という方針が強化(研究ボーナスが1つから2つへ)され、新たに「長距離護衛機(Long-Range Escorts)」という方針が追加された。これは重戦闘機に2つの研究ボーナスを付与するものだ。ファシストルートではアルザスとルクセンブルク、ドイツ帝国ルートではアルザスのみをそれぞれ中核州にできるようにもなった。さらに、工業ルートのレイアウトを反転してより見やすいものにし、同様の理由からいくつか小さなレイアウト変更も行っている。

武装SS義勇軍

  • ヒムラーに閣僚ポストを与えると、占領地で史実、あるいはもっともらしい非史実(スウェーデンの占領地からSSスヴェアボリ師団など)のSS師団編成をおこなうことができる。こうした師団は完全な人的資源と非常に高い熟練度を持って登場するが、装備は最低限しかない。これらの師団のテンプレートはロックされており、これによって武装SSが組織系統上国防軍から分離していたことをシミュレートしようとしている。
  • 繰り返し編成を行うとOKWの将軍たちを怒らせることになり、ヒトラーに対する陰謀が始まることもある。占領地であまりにもSSの採用を拒否するとヒムラーを怒らせ、権力を奪取しようとするかもしれない。

ディシジョン

  • 最大の追加物のひとつがディシジョン・ミッションシステムだ。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。
  • ディシジョンのカテゴリーは以下。
    • 国家固有のディシジョン:ドイツのメフォ手形、日本の降伏、ソ連や中国の工場移転や焦土戦術、中国の浸透や国境紛争、イギリス・フランス・ドイツのメルセルケビール海戦、アントン作戦、艦隊自沈など。
    • 一般ディシジョン/ミッション:安定度・戦争協力度・研究速度の向上、駐在武官の拒否、マジノ線の解体、スエズ/パナマ運河の破壊/再建、さらなる建造物スロットの獲得(主に中小国)など。
    • 資源開発ディシジョン:当時発見されていた/され得た新たな資源埋蔵地の開発、既存のものの拡張。
    • 新たな危機システム:戦争協力度や安定度が低くなりすぎたときにプレイヤーが必要な行動を取るか、さもなくばネガティブなことが起こる。
    • イデオロギー変更ディシジョン:イデオロギーを変更する以前のランダムイベントは廃止され、ディシジョンによっていつどのようにそれが起こるかを制御できるようになった。しかしそれには政治力が必要となる。
    • 国家形成:史実の/もっともらしい領土を保有していれば、新たな国家を樹立することができる。
    • その他

順応

  • 軍を厳しい気候の新たな戦線に移すことに関する問題を、私たちは長らくシミュレートしたいと思っていた。コーンフレークで追加されたこのシステムは、兵士がゆっくりと暑かったり寒かったりする気候に順応し、こうしたペナルティが減少する(ペナルティはターンごとに少しずつ上昇していく!)。拡張があれば順応に合わせて見た目も変わる。上の画像は冬のもの(左が順応前、右が順応後)。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

義勇航空隊

  • 地上ユニットを義勇軍として送る他に、Waking the Tigerでは航空隊も送れるようになった。送れる師団数の制限と同様、航空隊も送れる数に制限がある。航空隊は受入国の航空基地を利用し、通常のミッションはすべて行うことができる。これによって自身のフライング・タイガースやコンドル軍団を持てるようになった。

戦略爆撃優先度

  • 航空隊に戦略爆撃をさせるとき、優先する目標を決められるようになった。これは特定の目標だけを攻撃できるということではない。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

航空支援の軍への割り当て

  • 航空隊を特定の軍の支援のために直接割り当てることができるようになった。航空隊はもっとも近い(しかし混雑しすぎているところは避けようとする)航空基地に移動し、適切な空域でミッションを行うようになる。戦略爆撃機は軍に割り当てることができない。

空輸による補給

  • 輸送機は包囲された軍(あるいはインフラレベルの低い地域の補給状況を改善するため)に保有物資を投下できるようになった。これを維持するには指揮力が必要で、同時に多くの空輸を行うことは容易でない。

装備の鹵獲

  • 整備中隊は敵の装備の一定量を鹵獲できるようになった。敵が戦闘で喪失した装備の5%から、研究が進展することで増えていく。将軍が「清掃人(Scavenger)」の特性を持っているとさらにこの値は上昇する。鹵獲した装備はレンドリースすることもできるし、備蓄から廃棄することも可能だ。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

駐在武官

  • 指揮力と政治力を使って戦争中の他国に駐在武官を派遣できるようになった。これによって受入国の得る陸海空の経験値のごく一部を得ることができ、自国の戦争協力度を少量引き上げ、受入国に計画ボーナスをもたらす。しかし注意してほしいが、受入国の戦争相手国は駐在武官に対して抗議し、召還するように要求してくるだろう。これを拒否すればその国のイデオロギーが自国内で大きく支援され、強い反発を受けることになる。

師団の統合

  • 装備や人的資源が不足しているときに、戦力の低下した師団を統合することができるようになった。これにはWaking the Tigerが必要で、多くの戦力値の低い師団よりも少数の充足した師団が重要であるときに役立つ。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

史実の軍記章

  • 新たな指揮系統システムでより軍を区別しやすくするため、多くのアイコンを追加した。独英米仏ソは史実のフレーバーを加えるために国家固有のアイコンがある。これはDLCの内容だ。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

ミニマップとPing

  • よくある要望により、Waking the Tigerでは右下にミニマップを追加した。またマルチプレイで同盟国とのコミュニケーションの助けになるように攻撃・防衛のPingを打てるようになった。

国境紛争

  • 特定の国家は国境紛争を始めることができる。国境紛争は二国間が全面戦争に至ることなく特殊な戦闘を行うものだ。戦闘はひとつのステートに限定され、非常に限られた数の師団のみが参加できる。勝者は紛争の対象となっているステートを獲得する(幾つか例外がある)。今のところ中国のほかに日ソ間の国境紛争のシミュレートのために使われている。
  • 国境紛争はディシジョンからスタートできる。最初は国境で事件が起こる。ひとたび理由ができるとこれを国境紛争にエスカレートさせることができる。その後、両者がさらにエスカレートさせることを選択すると全面戦争に至る。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

陣営からの排除

  • 少なくとも他の参加国がプレイヤーに反対するようになるまでは(注:マルチプレイのときのことを言っているのかシステム的にそういうものがあるのかは不明)、陣営から参加国を排除することができる。

史実のテンプレートのネームリスト

  • 史実への没入感の改善の一環として、師団に名前をつける新たなシステムを作った。このシステムはスクリプトされた名称リストを参照する。師団のタイプによってプレイヤーが設定したどのリストを参照するかが決まり、師団テンプレートを変えると名前も変わる。
  • ネームリストはゲームスタート時のすべての国家が持っており、解放できる国家の多くも持っている。形成可能な国家は特別なネームリストを利用でき、例えばオーストリア=ハンガリーは古い王国や帝国の命名法を使える。

安定度と戦争協力度

  • 国家統合度は完全に廃止され、安定度と戦争協力度に置き換えられた。安定度は国民が現在の体制をどの程度支持しているか(これは政党支持率と関係はあるが、それほど強く関連してはいない)を表す。戦争協力度は国民が戦争の負担に耐える意志をシミュレートしている。多くの法律やディシジョンは安定度や戦争協力度と結びついており、戦時に安定度や戦争協力度が低くなると、軍における抗命や大規模なストライキのような対処すべき危機がすぐに訪れる。
  • 国家がいつ降伏するか決定するのは降伏限界(Surrender Limit)という新たな値が決める。これは降伏までにVPをどれだけ占領すればいいかを決定する。これの基本値は80%で、国によって高くなったり低くなったりする。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

海軍のアップデート

  • 海軍の損失や戦果を新たな詳細画面から簡単に見れるようになった。いくつかのメカニクスも変更されており、詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

生産インターフェースのアップデート

  • コーンフレークでは新たなフィルタリング、ドラッグアンドドロップ、生産ラインへの15以上の工場の割り当てなどができるようになった。

戦争のアップデートと変更

  • 問題を回避するため、私たちは戦争がゲームでどのように取り扱われるかに多くの変更を行った。戦争インターフェースにも多くのいいものを追加した。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

合成精製所技術

  • 合成精製所技術は2つのルートに分かれ、石油とゴムでそれぞれ産出量が改善していくようになった。これらの技術はステートごとの最大建設可能数を増やすことはなくなり、最大で1ステートあたり3つまでになった。

資源採掘に与えるインフラの影響

  • インフラを改善することでそのステートが産出する資源量も増えるようになった。インフラレベルが非常に低いステートのいくつかではスタート時の産出量がリバランスされ、一定レベルまでインフラを改善することで1.4.2と同様の産出量が出るようになった。

特殊部隊と技術

  • すべてが特殊部隊(注:海兵隊、山岳部隊、空挺部隊)の陸軍は不可能になり、国家は陸軍に対して特殊部隊にできる割合(とその下限)を持つようになった。また特殊部隊を改善したり配備できる数に影響を与える技術ツリーを追加した。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

グラフィック

  • 拡張では中国の3Dモデルや新たなポートレートが追加される。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

撤退

  • コーンフレークでは撤退(withdrawals)が実行されるようになる。プレイヤーがユニットに退却命令を出したときに起こる退却(retreats)と異なるのは、戦闘においてユニットが潰走しないという点だ。退却を命じられたユニットは戦闘から離脱する道を切り開き(指揮統制もいくらか回復する)、離脱できたときにそこを離れる。これは防衛時に役に立ち、追い越し殲滅を避けるための人間離れした細かな操作やまとめて退却させることの必要がなくなる。(注:パラグラフ全体としてうまく意味が取れず。わかる方がいましたらコメントいただけると幸いです)

音楽とサウンド

HOI4: Waking the Tiger – Audio Developer Diary
  • Waking the Tigerでは戦闘音システムが見直され、音がより素晴らしく、没入感のあるように変わった。また新たに3曲が追加された。詳しくはこちらの開発日記(注:当サイトの記事では音楽に関する部分は省略しています)をご覧いただきたい。

パフォーマンスとAI

  • ゲーム終盤のパフォーマンスとAIの改善に注力した。詳しくはこちらの開発日記をご覧いただきたい。

来週はパッチログとちょっとだけよいものについて。

2018/03/07追記:パッチログは3月6日に公開されています。今週の開発日記はまた別に投稿されるとのこと。パッチログについては記事にはしませんので、直接パラドフォーラムの該当スレッドをご覧ください。印刷したパッチログは人間の身長の4.75人分の長さとのこと。

次回:開発日記2018年3月7日――国際女性デー

コメント

  1. 過去最長の開発日記の翻訳、お疲れ様です
    日本の降伏など、地味に新情報もありますね

  2. こりゃ、日本語訳が大変ですな。

  3. 翻訳ご苦労様でした。ステラリスほどではないにせよ結構プレイ感が変わりそう。

  4. やっほーい!どんどん理想の戦争ゲームになってくれて嬉しい

  5. 中国(蒙古除く)には固有NFがつく、ってこれチベットと新疆にはつくのかな

  6. あとは講和会議で簡単に全割譲できるのなくせば完璧かなぁ
    それができないにしても非中核州にペナルティーを設けるとかもいいかも

  7. わかる人がいたら教えて欲しいのですが、元帥に将軍を割り当てられるようになったのはわかるのですが、今まで通り元帥に100個師団とか直接割り当てできるのでしょうか?

    • https://simulationian.com/2017/09/hoi4-dd20170913/
      100個師団割り当てられるかはわかりませんが、こちらの記事の質疑応答によれば元帥に直接師団を割り当てることはできるようです。