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HoI4バージョン1.9+「La Résistance」レビュー(確報版)――諜報システム・国家情報

HoI4 その他

2020年2月25日に1.9「ハスキー」アップデートと新拡張DLC「La Résistance」がリリースされ、システムの追加や見直しが行われました、今回は諜報システムと国家情報についてご紹介します。

前回:レビュー(確報版)――新たなレジスタンスシステム

本記事は1.9.1ベータ版(2020年3月18日更新)時点での内容です。


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本記事の内容

1.9+「La Résistance」で行われた諜報システム、偵察機、装甲車の導入、国家の情報やレジスタンスシステムの見直しなどについて、プレイした感想も含めてレビューという形でご紹介します。

既に「La Résistance」発売直後に速報版を公開しましたが、本記事はこれをまとめ直し、さらに内容を追加したものです。今回は諜報システムと国家情報について。

ゲームの細かな変更点についてはパッチログについての記事をご覧ください。

諜報システム(「La Résistance」)

諜報システムはまず情報機関の設立から始めます。民需工場5を30日間使用して機関を設立します。

機関を設立すると30日後に諜報員を雇用できるようになり、また機関のアップグレードが可能になります。

情報機関では

  • 情報機関のアップグレード
  • 諜報員の雇用
  • (諜報員雇用後)諜報作戦
  • (暗号部門設立後)暗号解読

が行えます。また、雇用した諜報員は諜報任務を行い、諜報作戦実施にも使用されます。以下、各要素について見ていきましょう。

情報機関のアップグレード

情報機関のアップグレードは民需工場を使用して機関の諜報能力を向上させるものです。アップグレードを行うことで、以下で紹介するさまざまな諜報活動で有利になっていきます。

諜報員

諜報員は枠が空くと30日後に雇用できるようになり、雇用した諜報員は諜報任務(上の画像の黄枠)を行うことができます。

ゲーム中のツールチップで説明されているので細かくは見ていきませんが、中央のアイコンが暗くなっている3つは情報網が既にある状態でのみ利用でき、あとの5つは諜報任務のみで効果が発揮されるものです。情報網は左から2番目の「情報網の構築」で獲得することができます。

情報網

情報網はステートごとに数値があり、諜報員一人では割り当てたステートとその周辺ステート程度しか上がりませんが、上の画像のように複数の諜報員を割り当てることで、広範囲に情報網を築くことができます。情報網が存在しているだけで対象国は最大計画値や最大塹壕強度にペナルティを受け、有利に戦うことができるようになります。

情報網は諜報員を外すと徐々に強度が低下していきます。

諜報作戦

諜報作戦は上記の「情報網の構築」で一定以上の情報網を持っている場合にのみ利用可能になります。

上の画像の「市民議会への浸透」は情報網35%以上、諜報員2名が必要で、諜報作戦実施前の準備として民需工場3を30日間使用し、実施には90日を要します。成果として獲得する潜入資産がある場合、さらに青写真奪取の諜報作戦につながります。これは他の諜報作戦でも同様で、例えば「レジスタンスとの接触」という潜入資産があれば妨害工作やレジスタンスの強化などにつながります。

協力勢力と協力政府

ここで協力と協力政府について少し触れておきます。諜報作戦には「協力政府の準備」というものがあり、成果として対象国での協力度が増加します。この作戦を含め、協力政府・協力勢力システムは民主主義以外のイデオロギーでのみ利用できるもので、民主主義では利用できません。

協力度は政治画面の「協力勢力」から閲覧できます。

協力度は対象国を占領した際の迎合度となり、同時に対象国を降伏しやすくします。

迎合度が80%以上になると協力政府を樹立することができるようになります。協力政府は従属国の一形態で、宗主国に多くの人的資源や工場をもたらします。

暗号解読

情報機関に戻って、次は暗号解読について。中段右側の「暗号理論」タブでは、他国の暗号を解読し、解読した情報を利用することができます。

他国の暗号を解読することで、対象国に対してパッシブボーナスを得るほか、「情報を明らかにする」ボタンを使うことで30日間大きなボーナスを獲得できます。

解読には「暗号理論」タブを開いた状態で対象国をマップ上でクリックし、上の画像のように表示される再生ボタンをクリックすると解読が始まります。

解読は復号能力を蓄積して敵の暗号化レベルによって決まる進捗バーを満タンにすることで完了します。上の画像ではフランスの暗号解読には12000ポイントの復号能力が必要で、ドイツの復号能力は25なので、解読完了には12000÷25=480日かかるという計算です。

復号能力は1日に蓄積できる総量であり、複数の国家の暗号解読を同時に進める場合は復号能力は等分されます。

国家情報(「La Résistance」)

外交画面から見る国家情報は、1.8まで大づかみな情報が表示されているだけでしたが、「La Résistance」では非常に洗練されたものに変わりました。工場数はもとより、対象国の工場の配置や貿易路、戦力の配置や実行中の任務、装備の保有数、現在の技術など、細かく知ることができるようになっています。また、工場数・輸送船数・爆撃機数の推移も閲覧でき、戦略爆撃の効果測定も可能です。

当然ながらなにもせずにそうした情報が表示されるわけではなく、内政・陸軍・海軍・空軍の4カテゴリーでそれぞれ情報を獲得していく必要があります。各カテゴリーの情報はカテゴリーごとの情報度で表示される範囲が決まり、情報度がしきい値を超えると表示される情報が増えていきます。

情報度を高める方法は、開発日記を見ると以下の例が挙げられています。

  • 情報網
  • 潜入資産
  • 拘束した敵の諜報員
  • レーダー
  • 暗号解読
  • 偵察機
  • 陸戦/海戦/空戦

基本的には偵察機・情報網・レーダー・暗号解読で基盤的な情報度を積み上げ、必要なときに諜報作戦や「情報を明らかにする」でブーストしていくという形がいいように感じています。

レビュー

まず諜報システムについては、通知(画面上部左側のタブボタンにではなく上部中央にアイコンを表示して出す通知)が少なすぎて効率的に諜報員を使おうとすると現状では神経を使うので、通知まわりはどうにか改善してもらいたいなと感じています。

おそらく通知が多くなりすぎてしまうのを回避するために抑制的な通知の出し方になっているのだと思いますが、少なくとも諜報作戦完了時と情報網強度の上限到達時には通知がほしいところです(パラドフォーラムの提案サブフォーラムでも諜報活動関係の通知について提案がいくつか投稿されています)。

しかしながら、諜報システム自体は国家情報の改良も相まって面白いシステムになっていると思っています。強すぎず弱すぎずというバランス調整が難しいということが開発日記に書かれていたと記憶していますが、バランスとしてもちょっと荒削りではあるもののうまい具合に調整されているように感じます。

国家情報は「La Résistance」最大の改良点だと思います。今までが味気なさすぎたというのもありますが、ゲームの各要素と互いに関連して徐々に対象国の情報が明らかになっていくというのは、もちろん機能面でも素晴らしいですし、フレーバーの面(つまり「外交/戦争やってる感」を感じられるという点)でも非常にいいシステムだと感じました。諜報システムに興味がなくても、国家情報の改良だけを目当てに「La Résistance」を買ってもいいくらいではないかと個人的には思っています。


1.9と「La Résistance」の大きなシステムの変更点については以上のとおりですが、全体としては1.8と比べてゲームがだいぶ重くなったように感じる点が気になっています。今後のアップデートで改善されればいいのですが、どうなるのでしょうね……。

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コメント

  1. 重くなってると思ってたのは自分だけじゃなかったか。

  2. 個人的にもこのシステムは面白く感じたなぁ、特に国家情報とか。
    でも確かに諜報任務完了通知は欲しい…w

  3. 従来までのレジスタンシステムにおける中盤以降のマップ上の大量の駐屯師団によって、ゲームが重くなるのが改善された一方、諜報システムによって動作が重くなってしまってるわけですね…凝ったシステムにすればするほど、動作面に不満が出てくるのは致し方無いのかもしれませんが(汗)。

  4. 憲兵付き騎兵大量生産から解放されただけでもありがたい

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