2020年2月25日に1.9アップデートと「La Résistance」がリリースされ、諜報機関の導入やレジスタンスの見直しなどが行われました。本記事ではこうした変更点について気になった点を取り上げます。
本記事は1.9.0時点での内容です。
1.9+「La Résistance」の変更点
1.9アップデート+「La Résistance」では、諜報機関の導入やレジスタンスの見直しなどが行われました。本記事はそうした変更点について、プレイする中で気になった点を簡単にまとめたものです。1日プレイした時点でのものなので、間違いや抜けがおそらくあります。
変更点のリストはパッチログについての記事がありますのでこちらをご覧ください。
駐屯部隊
1.9でレジスタンスシステムが大きく見直され、レジスタンスの抑圧は各ステートの駐屯部隊が行うように変更されました。戦闘に使う通常の師団からは抑圧値(Suppression)が取り除かれて駐屯部隊のみが使用する数値となり、例えばレジスタンス値の高いステートに騎兵旅団を移動させてレジスタンスを抑圧するというようなこれまでの対処法は取れなくなっています。
(22:00追記:この数値は駐屯部隊として要求されている数値であって、1を超えたとしても自動でその分の人的資源と装備が配置されるという点について、コメントにてご指摘いただきました。ありがとうございます。これを受けて、以下大幅に内容を修正しています)
駐屯部隊は既存の師団テンプレートを使用します。師団アイコンそばに表示されている数値はその師団何個分の人的資源・装備を必要とするかを示しています。必要量はレジスタンス値と師団テンプレートの抑圧値との見合いで決まっているようです。駐屯部隊について考えるときはまず師団アイコンそばに表示されている数値が重要です。これはそのステートにおける現在のレジスタンス活動を充分抑圧するのに必要なそのテンプレートの師団数を意味しています。
ステートには駐屯部隊は1部隊しか配置できないので、つまりこの数値が1を超えていると、そのステートにおいては現在の師団テンプレートの師団では充分にレジスタンスに対処できないことになります。
レジスタンスの活動と損害については占領地管理画面右上のログから確認できます。駐屯部隊がレジスタンスの活動に対処できない場合は上の画像のログにあるように、建造物が破壊されることがあります(駐屯部隊の損害は後述)。ただ、レジスタンス抑圧の効率が100%でもこうした損害が発生することがあり、どういうことなのか詳細は不明です。
レジスタンス活動による駐屯部隊の損害への対処法は、今把握している限りでは以下の3つです。
駐屯部隊の師団テンプレートから抑圧値を上げる部隊を追加する。師団テンプレートをもっと抑圧値の高いものに変更する。占領地統治方針を変更する。
1.はこれまでのように、例えば騎兵旅団のテンプレートを開いて憲兵を追加したり、騎兵大隊を増やしたりする方法です。ただ、もちろんそのままではテンプレートを使っている師団全部の編制が変わるので、1ステートだけ非常に高い抑圧値を要求されている場合などはテンプレートをコピーして編制を変更するといった工夫が必要でしょう。
ざっと確認した限りですが、抑圧値は
- 騎兵・機械化歩兵大隊:2.0
- 自動車化歩兵大隊:2.2
- 装甲車・戦車(軽~現代)大隊:2.5
- 歩兵大隊:1.5
- 空挺・山岳・海兵大隊:1.0
となっており、コスト比で有利なのは騎兵大隊のまま変わっていません。
ただし、一定の割合(おそらくレジスタンス値の高さに依存)でレジスタンスによる破壊活動が行われ、駐屯部隊には損害が出るようになっています。開発日記で言及されているのを見る限りでは、どうやらこのときに装甲化率(Hardness)がチェックされ、装甲化率が高ければ駐屯部隊の人的資源の損害が小さくなるようです。
2.は例えば歩兵師団を駐屯部隊に選んでいた場合、これを騎兵師団や戦車師団など、師団としての抑圧値がより高いものに変更する方法です。
3.については次節で詳しく触れますが、占領地統治方針ごとに要求される駐屯部隊量が増減するため、より要求駐屯部隊が小さくなる統治方針を選択するというものです。
占領地統治方針の設定
占領地統治方針は占領地管理画面は師団アイコンの隣や画面右端に並んでいるアイコンなどから変更できます。
おそらくすべての国家ではデフォルトがCivilian Oversight(文民による監督)となっており、これはレジスタンスを強く抑圧しないかわりに必要な駐屯部隊も小さくて済み、迎合性(Compliance)も上がりやすいというものです。
前節最後の占領地統治方針を変更して必要な駐屯部隊規模を小さくするという手段を取るには、Civilian OversightからだとLocal Police Force(地元警察)が必要な駐屯部隊量-65%で選択肢に挙がるでしょう。
一方で、もっと強圧的な統治方針にしてレジスタンスを完全に抑圧するという手もあります。例えばBrutal Oppression(厳しい抑圧)を選択すれば、必要な駐屯部隊量は倍になりますが、そもそもレジスタンスがいなくなります。迎合性は低下していくので、長期的には得るものがない統治方針でもあります。
21:00追記:統治方針はイデオロギーごとに異なるようです。コメントにて教えていただきました。ありがとうございます。Brutal Oppressionはどうやらファシズム専用で、民主主義ではLocal Autonomy(迎合性が上がりやすい)、共産主義ではLiberated Worker(レジスタンスもあまり下がらず、迎合性も低下するかわりに工場をより多く利用できる)があるようです。
デフォルトの駐屯部隊・占領地統治方針の設定
デフォルトの駐屯部隊や占領地統治方針の設定がわかりにくいですが、これを設定するのは占領地管理画面上部のTerritory Manegement(占領地管理)にある師団アイコン、占領地統治方針から設定します。
諜報機関
諜報機関は画面上部左から2番目の目のアイコンで画面が開きます。諜報活動はとにかく諜報機関がないと始まらないので、画面上部のCreate Agencyをクリックし、記章と機関名を選んで諜報機関を設立します。
設立できてもすぐになにかできるわけではありません。ほっといても30日で諜報員を1名雇用できるようになりますが、それまでの間に諜報機関をアップグレードしましょう。ちょっとわかりにくいですが、諜報機関画面のAgency Branchesか、中段右側の上のゲージをクリックするとアップグレード画面が開きます。
どれからやるかはなにをしたいかによりますが、一番下のCryptology Departmentの「Form Department」はなるべく早めに行ったほうがよさそうです。暗号解読を行うにはまずこれを終わらせないとどうにもなりません。
諜報員を雇用できるようになると通知が出ますが、諜報機関画面中段右側の下のゲージをクリックしても諜報員雇用画面が開きます。
諜報員はデフォルトで一人、5つ目のアップグレードを行うと二人目を雇用できるようになります。それ以上の諜報員枠はSpy Masterとなる必要があり、陣営に加盟する国家(傀儡国を除く)2か国ごとに1枠追加されるようです。
諜報員はそのままでも防諜活動、レジスタンスの発見、外交的圧力などの任務を行うことができますが、特に重要なのはBuild Intel Network(諜報網の構築、左から2番目)です。これを行って諜報網を構築しておくことが、他の諜報任務や次節で述べる諜報作戦(Operations)の必要条件となります。
諜報作戦(Operations)
諜報員を他国に潜入させると諜報網の強度が時間経過で上昇していきます。諜報機関画面のOperations(諜報作戦)では一定以上の諜報網の強度と諜報員の数がいるときに諜報作戦を準備でき、例えば青写真を盗むには強度50%以上の諜報網と3名の諜報員が必要です。
諜報員を配置しなくても準備は始まりますが、諜報作戦実施の段階で諜報員を配置する必要があるため、例えば諜報員を2名しか雇用できない場合は3名必要な青写真の奪取は行えないようです。
フランスの諜報網強度が50%以上になったため、青写真の奪取を行えるようになりました。諜報機関画面のPrepareをクリックすると諜報作戦画面が表示され、どのような作戦かが表示されます。諜報作戦の見通しはExcellent、つまりよい結果が出る確率が高いとなっています。
作戦準備には上の画像では民需工場3つを30日間となっていますが、作戦によっては歩兵装備や支援装備などが必要になる場合もあります。実行可能になり次第即座に実施したい場合は下のCommence when readyにチェックを入れ、さらに繰り返し実施したい場合はその右のAutomatically repeatにチェックを入れます。Prepareを押すと準備が始まります。中止したい場合はその右の丸くなった矢印アイコンをクリックします。
作戦が始まるとこのように進行していきますが、作戦完了時には特に通知はないようです(見落としたかもしれません)。
今回はどうやら成功したようで、技術画面を見ると研究ボーナスが付与されていました。
暗号解読(Cryptology)
暗号解読は諜報機関アップグレードのCryptology Departmentカテゴリーにある「Form Department」を完了すると行えるようになります。
暗号解読はシステムとしては単純で、暗号を解読する相手国を選択し、暗号解読力(Decryption Power、中段右側のCに角と足が生えたようなアイコン)を蓄積して相手国の暗号レベル(Cryptology Level)に応じた値が満タンになると解読完了。Reveal Intelをクリックで30日間大きなボーナスを獲得できるというものです。
相手国をクリックするだけでは暗号解読は始まりません。ゲージ右側の再生ボタンをクリックして解読を忘れずに開始しましょう。
同時に複数の国家の暗号解読も行えますが、その際は暗号解読力が分散してしまうようです。なるべく1か国に集中したほうがよさそうです。
暗号解読力や自国の暗号レベルは諜報機関アップグレードのCryptology Departmentカテゴリーのものを完了していくと上昇します。また、諜報作戦にも暗号解読を進めるものがあります。
レビュー
一応レビュー記事という体裁なので軽くプレイした感想を記しておきます。
まず駐屯部隊やレジスタンスについては、複雑にはなったものの、ちゃんとレジスタンス活動やそれに対する占領国の対応が見えるようになって個人的にはけっこう気に入っています。ただ、戦争で次々と占領地を拡大していくフェーズではちょっと手間かもしれません。こういう局面ではデフォルトの占領政策や駐屯部隊の設定がけっこう大切になりそうです。
諜報機関についても、平時にやることができますし、基本的には面白いと思いますが、私としてはアップグレードがちょっと単調かなあと感じました。システムは変えないにしても、諜報機関のロゴなど見た目で頑張ろうとしているように見えるので、もうちょっとかっこよく見せてくれるともっとよかったように思います。
まだ大規模戦争などができておらず、個別のシステムしか見ることができていませんが、手応えとしては悪くないように思いました。
冒頭にも書きましたが、本記事は速報性を重視して公開したもののため、内容の正確性は高くありません。プレイする上で確認しつつ書いていますが、その点ご承知おきください。
コメント
占領地管理ですが、アメリカやフランスでプレイしたところ、”Local Autonomy”という”地元自治”という項目もありました。既に確認済みかもしれませんが、これを選択することで、”文民による監督”より少ない駐屯部隊(必要数-60%)で迎合性も毎日0.020%得られるようです
一応書いておきます
ありがとうございます。イデオロギーごとに利用できる統治方針は異なるようですね。記事にも追記しました。
補正値を見る限り、駐屯部隊は1部隊しか配置できないわけではなく複数師団配置もできるので、必要師団が1を超えていてもあまり問題なさそうに見えるのですがどうでしょうか?
勘違いだったらすみません。
複数師団配置できるというのは、具体的にはどのようにやって配置できたか教えていただけますと助かります。
各ステートごとに駐屯部隊のスロットはひとつしかないと思うのですが……。
必要師団が例えば1.5や2.5なら、自動的に1.5師団分や2.5師団分のマンパワーや装備が配置されるので特別な操作は必要ないと思います。
駐屯一覧画面で数字が赤くなっていれば人員や装備の不足または未到着、白くなっていればフル配備であり、1を超えているかいないかは関係なさそうに思いました。
自動で配備されるので1個師団ずつ考える必要はないということですね。ゲーム中でも確認しました。ありがとうございます。記事も訂正しました。
かならず1個師団で満たさないといけないとすると、師団テンプレートを大量に用意しないといけないからマイクロマネジメントに足を突っ込むことになってアプデの意味がなくなるよなあ
MtGに比べると変化が少なくて微妙。暗号解読もバフが入るだけだからゲームとして面白くなったかと言われると微妙なとこ。治安要員をいちいち運ばなくてよくなったのはいいかな。
いつものことだしお布施だと思って買ってるけどDLCこれで2000円は高すぎるよ
今回のDLCはNFツリーに力を入れた形だろうか
植民地の初期レジスタンス迎合性がかなり大雑把に作られてますね
もう少し細かく設定してくれれば良かったのに
ぶっちゃけDLCなんてNFのために買うからNFのみ数百円で売ってほしい
雑な新要素を追加するぐらいならない方が良い
日本プレイして特に変わった様子なかったけど、急にポルトガルがイキリだして単独で大東亜共栄圏に宣戦布告してきたのは笑った