「Victoria 3」開発日記#122が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は「Sphere of Influence」と1.7「Kahwah」チェンジログについて。1.7リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記#122は、「Sphere of Influence」と1.7「Kahwah」チェンジログについて。
- チェンジログに入る前に、アップデート1.7の既知の問題リストにも注目してほしい。こうしたバグのほとんどはアップデートのすぐ後にリリースされるホットフィックスで対処する予定だ。1.6以前のセーブデータ1.7と互換性がない。
- 「Sphere of Influence」と1.7「Kahwah」は6月24日18:00 CEST(注:日本時間では翌25日1:00)ごろにリリース予定だ。「Sphere of Influence」はGrand EditionやExpansion Passに含まれる。まだお持ちでない方は単品でもExpansion Passの一部としてでも予約購入していただける。
「Sphere of Influence」の機能
Power Blocs
- 列強や大国はTrade League・Sovereign Empire・Military Treaty・Ideological Union・Religious Convocationの5つのIdentityのいずれかを中心とするPower Blocを形成できる。
- Power Blocsはさまざまな機会と利益を主導国と構成国に与え、20のPrincipleグループから4つを発展させることができる。
- 主導国はInterestを宣言した他国に対してLeverageを広げることで世界的な影響範囲を拡大できる。国家に対するLeverageは多くの要素が影響する。例えば外交協定を維持する、友好的なLobbiesを維持する、相手国の戦争に協力する、相手国の文化を受け入れたり差別したりする、海外進出や貿易を通じて相手国を経済的に依存させるなどだ。
- Power Blocsは外交的な招待によって平和的に拡大することもできるし、戦争ではなくDiplomatic Demandで拡大することもできる。
- Power Blocの主導国は共有する価値観を実践することでCohesionを保たなければならない。Cohesionの維持に失敗すると内部抗争につながる可能性がある。
- Power Blocの全構成国はPower Blocsを象徴する像を建設でき、建設されたステートに多くの利益をもたらす。Power Blocの主導国は像の外観、Power Blocの紋章とPower Blocの名称を決められる。
- Identity「Trade League」とその2つのPrimary Principleグループは「Sphere of Influence」がなくても1.7で利用可能になり、これは関税同盟を置き換える。
- イギリス、ロシア、オスマン帝国はIdentity「Sovereign Empire」でスタートし、下位構成国を従属させる。オーストリアは「Ideological Union」でスタートし、Enforce Regime Changeを行える。「Sphere of Influence」を持たないプレイヤーはゲーム開始時点で存在するTrade Leagueであるドイツ関税同盟の構成国でプレイできる。
- Power Blocsについてさらに詳しくは、開発日記#109と#118をご覧いただきたい。
外国投資
- Foreign Investment RightsかMutual Foreign Investment Pactsがあれば、国家は他国に産業を直接構築できる。また、自国だけでは急速な工業化ができない場合、こうした権利を他国に与えることもできる。この権利は相手の国家とその投資者に及び、投資プールを使って外国で民間産業を建設し、新たな資源や安価な労働力を手に入れることができる。
- Power Bloc Principles「Foreign Investment」があれば、協定を結ばずにこうした権利をPower Bloc全体に拡大できる。LeverageはEconomic Dependenceに影響されるため、Power Bloc構成国に対する支配を維持する優れた手段となる。
- OwnershipはManor Houses(貴族を収容)とFinancial Sectors(資本家を収容)によって表現され、こうした施設は国内外の施設を所有でき、所有する施設レベルから利益を得る。これは1.7で利用可能になる。
- 適切な経済システム法でCooperative Ownershipも利用可能になる。これはその施設で働くPopに成果を与える。これは1.7で利用可能になる。
- 国有も可能で、直接国家財政に配当をもたらす(不採算の場合は国家財政から支出する)。ほとんどの経済システムでは国家が建設した施設は完成すると売却され、民間企業(Foreign Investment Rightsがある場合は他国もあり得る)が取得する。国家が産業を国有化することもでき、国内外に深刻な影響を及ぼすこともある。これは1.7で利用可能になる。
- 宗主国は協定やPower Blocがなくても常に従属国に産業を建設できる。これは1.7で可能になる。
- 「Sphere of Influence」があればDiplomatic Demandによってすべての外国所有産業を国有化できる。
- 外国投資とOwnershipについて詳しくは開発日記#110をご覧いただきたい。
Lobbies・Catalysts・Opportunities
- Lobbyとは利益集団から構成され、他国に対して特定の立場をとるものだ。
- LobbiesはDiplomatic Catalystに反応して形成されることがある。Diplomatic Catalystはさまざまなことがトリガーとなるもので、例えば協定の締結や破棄、イベント選択肢の選択、革命、Power Blocへの加盟と追放、政治活動家の招聘と追放などがそうだ。
- Lobbiesはさまざまな形で利益をもたらしたり、妨げになったりする。Lobbiesが与える影響は構成する利益集団のCloutに直接関係する。
- Lobbiesの意向に従うことで彼らのAppeasementが高まり、これは利益集団の承認につながる。
- 「Sphere of Influence」があれば、Lobbiesはopportunitiesをもたらしたり、要求を出したりする。これは特定の外交政策目標を達成する動機となるジャーナル記事だ。
- 「Sphere of Influence」があれば、新たな外交行動として他国のlobbiesに資金提供を行える。これによって相手国で自国に友好的なlobbiesが生まれる可能性が高まる。そうしたlobbiesが既にある場合は彼らを強化し、得られるLeverageを高める。
- 従属国には宗主国に従うLobbiesと対立するLobbiesがあり、そうしたLobbiesを通じてLiberty Desireを望む方向に導くことができる。
- Lobbiesについて詳しくは開発日記#112を、Catalystsについては開発日記#113をご覧いただきたい。
従属国との関わり
- 「Sphere of Influence」では従属国とのインタラクションと宗主国へのインタラクションが追加された。外交行動には宗主国から従属国、従属国から宗主国、Power Blocの主導国から構成国、Power Blocの構成国同士のカテゴリーが追加された。
- 宗主国は従属国に対して上納金を増減させたり、従属国間で領土を分配したり、技術を共有したり、従属国が自身の市場を持つことを許したりできる。
- 従属国は宗主国に対してさまざまな援助を陳情でき、これは1.7の新たな尺度であるLiberty Desireを消費する。Leverageと同じく、相手国に対する評価、締結している協定、宗主国に対するEconomic Dependence、相対的な威信などさまざまな要素から決まる。従属国でLiberty Desireが非常に高くなると急進派が増え、宗主国に対して自治権の拡大を求めるようになる。非常に低いと自治権の縮小を受け入れる可能性があり、完全な併合につながる。
- 「Sphere of Influence」があれば、従属国の独立支援も可能になり、Liberty Desireを高めて独立に関する外交戦時には自動的に支持国となるようにできる。従属国同士でも支援が行え、集団として独立戦争を起こせる。従属していない国家に対してGuarantee Independenceを行うこともできる。
- 従属国とのインタラクションやLiberty Desireについては開発日記#111をご覧いただきたい。
グレートゲーム
- 「Sphere of Influence」では英露のグレートゲームをロシア・イギリス・ペルシャ・Kabul・Herat・Kandahar(後三者はこの時代のアフガニスタンの国家)でプレイできる。このほか、「Sphere of Influence」の新機能すべてを素早く体験できる目標「グレートゲーム」でも体験可能だ。
- グレートゲームは「Sphere of Influence」の機能をすべて活用するように設計されており、Power Blocの維持、外国のLobbiesの支援、外国投資を通じた経済の拡大、従属国とのインタラクションなどで手腕を試される。
- 中央アジアのマップは大幅に改良され、新たな国家・文化・利益集団・企業が追加された。
- 列強としてグレートゲームをプレイすることについては開発日記#114を、中央アジアの国家については開発日記#115をご覧いただきたい。
アートと実績については省略します。
その他の変更点については、以下で私が気になった点を抜粋してご紹介します。
- ゲームルール「投資の直接管理」は新たな施設の所有権や外国投資のシステムと互換性がないため、削除した。
- 未承認国が時間をかけて平和的に承認される汎用のジャーナル記事と、それを早める外交行動を追加。
- このジャーナル記事と置き換えるため、戦争目標「承認の強制」を削除。
- 宗主国が従属国の革命側につくことができるようになった。
- 新たな所有権モデルが導入されたため、ほとんどの施設で所有権に関する方式を削除。
- 法律「農奴制」はPeasantsの市場内移民と大規模移民を制限するようになった。
- 土地改革法がPeasantsの市場内移民を制限するようになった(大規模移民は影響なし)。
- 労働者を雇用できていないレベルが複数あり、50%以上が民間所有の施設は、長期間雇用に失敗した場合、個人所有のレベルを自動的に減少させるようになった。
- 規模の経済は施設の被雇用者がいるレベルに応じて変動するようになり、被雇用者のいない施設レベルにはスループットボーナスが付与されなくなった。さらに、規模の経済ボーナスはレベル1からただちにボーナスの付与を開始するため、例えば被雇用者が半分いるレベル1の施設はスループットが+0.5%される。
- 兵士は実際の戦争に配備されている間、士官の資格をより早く取得できるようになった。
「Sphere of Influence」と1.7「Kahwah」のリリースは、記事中にあったとおり、6月24日18:00CEST(日本時間翌25日1:00)ごろの予定です。
コメント
DLCがバグでまともに動かないっていう状態でないことを祈る
バグで動かないまではないと信じたいがバランスは取れているだろうか
大きめのDLC2つ分ぐらいあるから難しそう
多分今週中はバグで様子見すべきなんだろうが、待ちきれない..!
次の週末で一通り遊んでみたいな
日本語ローカはまたTODO祭な予感