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「Victoria 3」開発日記#111――従属国の改善

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#111が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は従属国の改善について。1.7リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#110――施設の所有権と対外投資


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開発日記

開発日記#111は、従属国の改善について。

Liberty Desire​

  • 1.7では従属国にLiberty Desireが導入される。これが高い水準になるとAI従属国は反抗的になるが、低ければ協力的になる。AI国家の宗主国に対する戦略はLiberty Desireによって影響される。
    • Break Free:宗主国から独立しようとする。
    • Increased Self-Reliance:自治度を高めて宗主国への依存を減らそうとするが、完全に独立しようとはしない。
    • Maintain Autonomy:自治度を保ち、宗主国との関係を維持しようとする。
    • Integrate with Suzerain:宗主国への統合を望み、宗主国の意向に忠実に従う。
  • Liberty Desireは人間のプレイヤーができることにも影響し、その国家やその国家のPopにも直接影響する。Liberty Desireのレベルは正当性と同じく段階的なメーターとして視覚化され、レベルごとに効果も異なる。一方、正当性とは異なり、Liberty Desireは常に増減している。Liberty Desireにはさまざまな要素が関連している。
    • 関係:関係がよければLiberty Desireは低下し、逆も同様。
    • 相対的な威信:威信の差が大きいほどLiberty Desireは低下する。従属国の自律性が低いほど、Liberty Desireを低下させるために必要な威信の差は大きくなる。
    • 経済的依存とロビー活動:以下で詳述。
    • 市場の孤立や供給の問題:宗主国が従属国に対して自国市場への効果的なアクセスを提供できなければ、従属国は主権をより強く要求するようになる。
    • 変化率の変動:Liberty Desireが高くなったり低くなったりすると進行速度が遅くなり、外交行動でLiberty Desireを操作する機会が増える。以下で詳述。

経済的依存

  • 1.7ではEconomic Dependenceという尺度も導入される。直接的にはなにもしないが、Liberty DesireやTrade LeagueタイプのPower BlocsのCohesionに影響する。Economic Dependenceは主にその国家の経済が相手国にどれだけ所有されているかを示す。相手国と市場を共有していない場合、economic dependenceは二国間の貿易額からなるが、経済的依存が問題となるのは市場を共有している場合が多く、この場合さらにいくつかの要素がある。まず市場に含まれる国家間のGDPの差が影響する。

  • また、自国経済が他国のPopにどれほどのものを提供しているかも重要な要素だ。市場の主導国は市場の構成国が自給できないもの、上の画像のケースではアヘン・果物・高級衣類・タバコなどを供給しているとみなされる。自国内で自給できるものが多いほど、この要素を相殺できる。上の画像のケースでは、コロンビアは穀物の大半を自給できており、イギリス市場にいることによって得ている贅沢品の分を相殺している。
  • イギリスから見てコロンビアの経済的依存度を高めたいなら、酒などのコロンビアが生産できない商品を大量生産すべきだ。帝国全体で穀物・衣類・家具の圧倒的な供給者となり、植民地国家の経済を換金作物を生産するようにすることもできる。

ロビー活動

  • ロビー活動はLiberty Desireを制御するのにも重要だ。詳しくは来週述べるが、従属国には宗主国に関して、緊密な関係を保とうとするものと、独立を目指すものの2つのロビー活動がある。こうしたロビー活動の相対的な力関係は、支持する利益集団、その利益集団がどれほど強力か、その利益集団が政府内にいるかどうかで決まり、直接Liberty Desireに影響する。
  • 「Sphere of Influence」を持っていれば、宗主国として他国でロビー活動を開始し、後援することで間接的に影響を及ぼせるが、詳しくは来週述べる。

従属国の行動

  • Liberty Desireが高まると宗主国に要求を行うことができる。
    • Increase Autonomy:Liberty Desireが十分に高い場合、自治権の拡大を要求できる。宗主国が拒否した場合は完全な独立を要求でき、大きな賭けとなる。
    • Demand State:宗主国が直接、あるいはほかの従属国を通じて自国に隣接するステートや自国のhomelandを領有している場合、一定条件でそのステートを移譲することを要求できる。
    • Request Payment Relief:宗主国に支払い負担の軽減を要求できる(「Sphere of Influence」がある場合のみ)。
    • Request Support for Regime:宗主国が政権に正当性を与える協定。取り消すことができ、宗主国が勝手にこの協定を結ぶこともできる(「Sphere of Influence」がある場合のみ)。
    • Request Knowledge Sharing:宗主国が従属国に技術普及のボーナスを与える協定。取り消すことができ、宗主国が勝手にこの協定を結ぶこともできる(「Sphere of Influence」がある場合のみ)。
  • こうした要求が認められるとLiberty Desireは低下する。

宗主国の行動

  • 宗主国が従属国に対して行えるもので、Liberty Desireが低ければこれを上昇させ、あるいは時間経過でLiberty Desireが継続的に上昇する。Liberty Desireを低下させるために特権を与えることもできる。
    • Increase and Decrease Autonomy:Liberty Desireが特に低い場合、従属国の自治権を縮小できる。完全な併合は傀儡国・属国に対してのみ可能で、Diplomatic Demandが必要となる。
    • Grant and Take State:要望の多かった機能で、宗主国が従属国に領土を与えられるようになった。与えるステートは従属国に隣接するかその文化のhomelandである必要があり、文化のhomelandである場合は隣接する別の従属国のhomelandであってはならない。ステートを与えると与えられた国家のLiberty Desireが低下し、ステートを取り上げると取り上げられた国家のLiberty Desireは上昇する。傀儡国・属国はLiberty Desireが十分低い場合、自国のステート(首都ステートを除く)を移譲することもできる。
    • Exempt from Service:宗主国の外交戦に強制的に参加させられた従属国に対して、宗主国がその紛争に参加させないようにする協定。
    • Grant Own Market:従属国を自国市場から切り離す。従属国を貿易パートナーにしたい場合や移住を制限したい場合、輸送船団を確保したい場合などに有効だ。
    • Reduce or Raise Subject Payments:宗主国に上納金を支払わなければならない種類の従属国について、Liberty Desireと引き換えに上納金を増減させることができる(「Sphere of Influence」がある場合のみ)。
    • Appoint Colonial Governor:宗主国が従属国の国家元首を選択できる。選択肢は法律と相手国による(「Sphere of Influence」がある場合のみ)。
    • Evangelize:宗主国の国教を従属国に広め、改宗率を高める(「Sphere of Influence」がある場合のみ)。
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Support Independence​

  • Support Independenceは他国の従属国が独立を宣言した際に支援することを約束する協定だ。外交戦が始まると自動的に従属国側につく。この協定によってその従属国のLiberty Desireが上昇するため、完全な独立まで行かずとも自治権の拡大につながるかもしれない。

法律の強制の改善

法律が成立する確率は事前に表示される。

  • 1.5で従属国に法律を強制できるようにしたが、あまりにも初歩的な実装だった。1.7では従属国タブから直接法律を強制できるようになった。法律を強制すると相手国はその要求に応じるイベントが発生し、Liberty Desireが高いか法律が可決しない見通しなら拒否することもあり得る。また、すぐに制定を開始してその期間中制定確率を+10%するか、延期するかを選択することもできる。要求した時点で既になんらかの法律を制定中であった場合、従属国はペナルティなしに現在の法律制定を取りやめるか、時期が来るまで待つかを選ぶ。従属国は要求された法律の制定完了までそれを取りやめることはできないが、数年経っても進展がない場合は取りやめることができ、宗主国との関係が悪化する。

来週はロビー活動について。

次回:開発日記#112――Political Lobby

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コメント

  1. 面白そうになってきたな

  2. 後発の作品程どんどん従属国周りは複雑化していくな
    良いことだ

  3. クラクフ自由都市くんに明日はあるか

  4. 今までみたいな大英連邦の崩壊が起きなくなるといいなぁ

  5. 分離工作みたいなこと出来るの良さそう
    対抗策もあるのかな

  6. こういうことがやりたかったんだよ

  7. 従属国に法律強制出来るのはいいね。遅れた国家プレイでわざと従属国になって宗主国に法律変えてもらうって手段がとれる

  8. やーっと世界革命ができるんか
    ソ連作ったのにコミンテルン構成国は専政君主国家ばっかりで脳内補完大変だったわ

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