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「Victoria 3」開発日記#109――Power Blocs

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#109が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はPower Blocsについて。1.7リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#108――「Sphere of Influence」と1.7の概要


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開発日記

開発日記#109は、Power Blocsについて。

  • 今回は「Sphere of Influence」の機能であるPower Blocsについて。

  • Power Blocsは列強や大国が率いる多国籍連合であり、その形はさまざまだ。今日はそのいくつかを紹介する。

概要

  • Power Blocsではプレイヤーが強力な帝国のひとつを操作して自らのBlocを形成し、カスタマイズし、拡張し、地域の支配を巡って他のBlocsと争う機会をもたらす。ひとつの国家は一度にひとつのPower Blocにのみ属せる。条件が整えば離脱して別のBlocに加入できるし、Power Blocが解体されることもある。
  • 列強は大国よりPower Blocを率いるのが容易だ。というのは、Power Blocsの維持コストのひとつである影響力が大きいためだ。また、大国がPower Blocを率いる場合はCohesionにペナルティがある。これは大国が権威や他国からの敬意をそれほど得られないことを反映するものだ。
  • ゲーム開始時には既にPower Blocsがいくつか存在している。例えばドイツ関税同盟や大英帝国だ。Power Blocの正規構成国としてプレイするのは、Power Blocの外にいる場合とは感覚が異なる。

カスタマイゼーション

  • Power Blocを形成するときには、いくつか見た目に関するカスタマイズを行える。もちろん名称も変えられるし、紋章もそうだ。マップパターンも選択できる。これはPower Blocsを扱うマップモードで表示される。

  • 次のタブではStatueのカスタマイズも行える。Power Blocの構成国はこうしたStatueを建設でき、影響力や権力など、そのPower Blocをどのようにしたいかに基づいた効果を得られる。モニュメントに関するゲームルールはStatuesも含むように変更され、効果を無効化することもできる。

  • さらにBlocのスタイルに応じた乗り物のセットがあり、Power Bloc内の各国の指導者の服装も変わる。こうしたアセットについて詳しくは見た目に関する開発日記で触れる。

Central Identity Pillar​

  • Power Blocsには中心となる価値観があり、できるだけ多くの従属国を自分たちの「栄光の」帝国に引き入れること(イギリスやロシアなど)や、自分たちの宗教を世界に広めようとするBlocなどがある。Identity PillarsはPower Blocを以下の点で変化させる。
    • Power Blocの指導国に特別な能力をもたらす。例えばTrade League Identityはすべての構成国を関税同盟に入れたり、Sovereign Empireは一定の条件で構成国を従属国にしたりする。
    • Cohesionの獲得方法など、Blocの「ルール」を決める。
    • Principlesのグループをアンロックする。
    • プレイヤーが得るPrinciple Mandatesのレートを決める。Principle MandatesはPrinciplesを有効化できるようにするものだ。
  • Power Blocを形成するときには、次のステップに進む前にこうしたIdentitiesをひとつ選択する。

Principles

  • 続いて最初のPrincipleを選択する。IdentitiesはPower Blocの中核となる考え方なら、Principlesはそれのより実際的な表現だ。Principlesには3段階のレベルがあり、レベルごとに異なる効果をBlocの全構成国にもたらす。全構成国に有益なものもあるし、指導国に特に有益なものもある。上位のPrinciplesの効果はそれより低いレベルのPrinciplesの効果も含む。つまりレベル3のDefensive Cooperationをアンロックすると、レベル1・2の効果も得られる。

  • Identitiesはひとつ以上のPrimary Principle Groupsを持ち、これは他のPrinciple Groupsより深いつながりがあるものだ。Power Bloc形成時にはPrimary Principle Groupsからひとつを選ぶ必要がある。後で追加のPrincipleを選ぶたびに、Power BlocのCohesionにボーナスがつき、これは影響が大きい場合もある。後で変更することもできるが、そうするのは非常に難しい。
  • Blocに国家が居続けることで、既存のPrinciplesをアップグレードしたり、別のPrinciplesを選んだりできるようになる。Power Blocの構成国はPrinciple Mandateに一定のポイントだけ貢献する。ランクが高いほど貢献も大きくなる。

  • Mandateはそれぞれ、スロットに空きがあれば新たなレベル1のPrincipleを選択したり、既存のPrincipleひとつを1レベル引き上げたり、既存のPrincipleひとつを別のレベル1のPrincipleにへんこうしたりできる。

Leverage

  • 国家をBlocに引き入れ、留まらせるのはLeverageだ。Power Blocsが特定の国家に対してLeverageを高める要因としては以下のようなものがある。
    • Power Blocの構成国1か国以上がその国家に積極的な関心を持っていること(Leverageを獲得するための必要条件)
    • 同盟や貿易協定のような友好的な関係
    • 自国に対するロビー活動
    • 経済的依存(今後の開発日記で触れるが、例えば国家間の貿易路など)
  • デフォルトではLeverageは0に向かうため、ある国家とのLeverageを保ちたいならなんらかの形でその国家と関わる必要がある。
  • Power Blocに属すると外交が難しくなることには注意が必要だ。他のPower Blocsの国家は及び腰になり、プレイヤー国家の提案を承諾しにくくなる。これが中立を保つ理由だ。
  • Leverageには2つの値があり、ひとつは条件を満たせば時間経過で上昇するもの、もうひとつはActive Leverageというもので、自BlocのLeverageから次に高いBlocのLeverageを差し引いたものだ。例えばプレイヤーがスイスに100のLeverageを持ち、オーストリアのBlocがスイスに80のLeverageを持っている場合、プレイヤーのActive Leverageは20だ。
  • Active Leverageが十分あれば、スイスをプレイヤーのBlocに入れることができる。スイスに対して持つ自BlocのActive Leverageによって、スイスが自Blocに加入する確率が決まる。強制的にBlocに加入させるために戦争の脅威を与えることもできるが、Active Leverageに応じた量のInfamyを得る。加入後もBlocに留めるにはLeverageを維持する必要がある。
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Cohesion​

  • CohesionはPower Bloc構成国のまとまりを示す。Identityが目標値を決定し、そこに向かって変動する。ゲーム内にはPrinciples、構成国がとった行動、イベントなど、Cohesionを変動させるものもある。正当性と同じく、Cohesionも5段階に分かれ、それぞれPower Blocに異なる影響をもたらす。この影響は主にBlocの構成国に対するLeverageの獲得に関するものだが、Principle Mandateの生成を止めるものもある。
  • Blocの構成国が増えるほどPrinciple Mandateをアンロックする速度は上がる一方で、Cohesionが低下して構成国を管理するのが困難になる。弱い構成国を追放するのは釣り合いをとるひとつの手段だし、次のPrincipleにより気前のいいものを選ぶのも有効だ。

Power Struggle​

  • Power Blocに指導国より威信が20%以上高い国家が加わった場合、自動的にPower Struggleが始まる。このスコアが1年間続くと威信が高い国家がPower Blocの指導国となり、以前の指導国は通常の構成国となる。
  • Power Blocsの中核となるものは「Sphere of Influence」がなくても無料アップデートですべてのプレイヤーが利用できるようになる。無料アップデートではTrade League Identityを選択でき、市場の共有が行える。市場の共有は外交協定からPower Blocの機能に移った。Power Blocsに関する拡張の要素はカスタマイズと、他のCentral Identity Pillars・Principles・Statuesのような上位のシステムや効果だ。

来週は施設の所有権と対外投資について。

次回:開発日記#110――施設の所有権と対外投資

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コメント

  1. ブロック圏?と関税同盟の範囲は必ずしも重ならない?ちょっと面白そう。

    • 記事の最後に書いてあって、質疑応答でさらに明確化されているが関税同盟の機能はPower Blocsによって置き換えられるとのこと

  2. ステラリスの連邦みたいな感じかな?

  3. サムネは江戸幕府がフランスではなくエゲレスを頼った世界線?

  4. Blocで非公式の大英帝国とかウィーン体制を表現できるようにしたのね素晴らしい
    汎イスラム主義勢力とかも作れそう

  5. ようやくVic2では勢力圏として表現されていたものがVic3にも入ってきたな。
    いままでの保護国とか関税同盟はちょっと違うよな…と思っていた。

  6. 今までの関税同盟が廃止されて世界帝国に置き換わるってこと?むしろブロック経済圏?

  7. 影響力の使い道が増えるだけでも嬉しいね

  8. 日本は江戸幕府を中心にしたblockになってたりするんかな?

    • 質疑応答だと、recognizeじゃないとブロックは作れない
      すなわち日本とか清とかは無理

      • 冊封体制とかブロックっぽそうな気もするけど そうでもないんかな

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