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「Rule the Waves 3」プレイ日記:日本不拡大プレイ 第16回

Rule the Wavesシリーズ

海軍戦略・戦術シミュレーションゲーム「Rule the Waves 3」を日本で、領土を拡大しない縛りを設けて遊んでいくプレイ日記第16回。今回は1912年、日本は建艦競争についていけるのでしょうか。

前回:日本不拡大プレイ 第15回

第1回はこちら。

日本不拡大プレイ各回リストはこちら。


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1912年

1月

軽航空機技術「初期の飛行船」を獲得。飛行船が利用可能になります。

以後はバージョン1.00.40でプレイしています。

1912年1月時点の日本海軍

1912年1月時点の日本海軍の状況は以下のとおり。春風型駆逐艦の相次ぐ除籍と朝霧型駆逐艦の就役により、朝霧型で第3・第5駆逐隊を再編成している以外に大きな変化はありません。

  • 常備艦隊(計74隻)
    • 第3戦隊(香取型戦艦2隻)
      • 第11戦隊(常磐型装甲巡洋艦2隻)
        • 第12戦隊(出雲型装甲巡洋艦2隻)
          • 第1戦隊(富士型戦艦4隻)
            • 第2戦隊(朝日型戦艦2隻)
              • 第4水雷戦隊(吉野型防護巡洋艦3隻)
              • 第9駆逐隊(東雲型駆逐艦4隻)
            • 第2水雷戦隊(八重山型防護巡洋艦2隻)
              • 第3駆逐隊(朝霧型駆逐艦4隻)
            • 第3水雷戦隊(橋立型防護巡洋艦2隻)
              • 第5駆逐隊(朝霧型駆逐艦4隻)
            • 第2駆逐隊(睦月型駆逐艦4隻)
            • 第4駆逐隊(睦月型駆逐艦4隻)
          • 第7駆逐隊(雷型駆逐艦3隻)
        • 第6駆逐隊(雷型駆逐艦2隻)
      • 第1水雷戦隊(厳島型防護巡洋艦2隻)
        • 第1駆逐隊(春風型駆逐艦1隻)
      • 第8駆逐隊(東雲型駆逐艦4隻)
    • 第13戦隊(筑波型装甲巡洋艦2隻)
    • カリオペ型防護巡洋艦「筑摩」
    • 宇治型護衛艦(コルベット)「宇治」
    • 宇治型護衛艦「嵯峨」
    • 八丈型護衛艦「八丈」
    • 八丈型護衛艦「石垣」
    • 八丈型護衛艦「国後」
    • 八丈型護衛艦「択捉」
    • 沿岸用潜水艦14隻
  • 建造中(計2隻・すべてイギリスで建造中)
    • 鞍馬型巡洋戦艦「鞍馬」
    • 鞍馬型巡洋戦艦「伊吹」

1912年はようやく鞍馬型巡洋戦艦が就役予定。諸外国は大口径砲を10門搭載した「ト」級戦艦を整備しているため、鞍馬型の後は「ト」級戦艦を建造することにします。

カリオペ型防護巡洋艦「筑摩」の解体

設計速力から2ノット低下したため、カリオペ型防護巡洋艦「筑摩」を解体処分します。1907年1月にイギリスから購入したもので、日本海軍での就役期間はちょうど5年でした。

3月

鞍馬型巡洋戦艦1番艦「鞍馬」が就役。しかし設計より重量過多になっているとのこと。列強の主力艦の主砲は12インチなので、14インチ主砲を搭載する「鞍馬」は現時点でもっとも大きな砲を積んだ主力艦です。

2番艦「伊吹」は再来月就役予定。

「ト」級戦艦の設計

鞍馬型巡洋戦艦が就役したため、次は「ト」級戦艦を建造することにします。

諸外国の「ト」級戦艦は、おおむね上の画像のアンソン型のように12インチ連装砲塔を首尾線上に3基、舷側に2基、計5基(片舷に計8門指向可能)を搭載する構成が標準となっています。14インチ連装砲塔を首尾線上に3基(片舷に計6門指向可能)持つ鞍馬型は砲門数で劣りますが口径が大きく、また諸外国の「ト」級戦艦と同等以上の装甲を持っているため、1対1なら負けることはないはずです。

しかしながら、日本の国力に対して鞍馬型は高価なので、数を揃えることができません。そこで今回は、高価で少数の鞍馬型を補完する、比較的安価な「ト」級戦艦を建造することを目指します。いわゆる「ハイローミックス」というものです。

要求性能の決定

まず戦う可能性のある北東アジア海域に領土を持つ列強の「ト」級戦艦を見てみましょう。現在北東アジア海域に領土を持つ列強は英仏露米伊清の6か国。

イギリスは列強中最多となる7隻の「ト」級戦艦を保有しており、その中でもっとも高速なのが22ノットのロイヤルオーク型。最初の「ト」級戦艦である「トライアンフ」の後継で、先に見たアンソン型の前の「ト」級戦艦です。

フランスは2隻保有、1隻建造中。保有する2隻はいずれもこのマッセナ型です。

ロシアは26,100トンの「ト」級戦艦を現在1隻建造中で、1913年就役予定。

アメリカは2隻保有、2隻建造中。保有する2隻はいずれもこのデラウェア型です。

イタリアは3隻保有、建造中なし。保有する3隻はいずれもこのレ・ウンベルト型です。現在就役中の「ト」級戦艦で最速の23ノットと比較的足の速い艦で、砲門数も多く、北東アジア海域に回航されてくれば大きな脅威となります。

以上を踏まえて、要求性能を以下のように設定します。

  • 速力:24ノット以上
  • 主砲・装甲:12インチ砲・10.5インチ装甲の仮想敵に対して現実的な交戦距離を見出せること
  • 片舷に主砲8門以上を指向できること
  • 鞍馬型と比較して安価であること(鞍馬型の建造費はおよそ97,000)
設計案

この要求性能を満たすものとして、薩摩型巡洋戦艦を設計。システム上巡洋戦艦に分類されてしまいましたが、設計思想はあくまで「ト」級戦艦なので、艦名は戦艦の命名基準としています。鞍馬型より安価な艦にするつもりが排水量30,000トンの巨艦となり、建造費も鞍馬型より高くなってしまいました。

  • 主砲:14インチ(35.6cm)連装砲4基8門
  • 速力:24ノット
  • 舷側装甲:10.5インチ(267mm)
  • 想定交戦距離:6,000~11,000ヤード(相手が12インチ砲・10.5インチ装甲の場合)

想定交戦距離が6,000ヤード以降のため、魚雷発射管は搭載していません。また、想定交戦距離は相手の甲板装甲を想定していません(就役すれば明らかになる舷側装甲とは異なり、詳しい情報を諜報で入手しないと明らかにならないため)が、甲板装甲の厚さ次第では20,000ヤード前後も有利に戦える距離となります。

「ハイローミックス」だと言いながらできたのはまた「ハイ」のほうでしたし、この調子だと「ロー」のほうは装甲巡洋艦の役割になりそうです。現在の日本海軍の装甲巡洋艦は最速で22ノットと速力が低いため、薩摩型の後は鞍馬型・薩摩型を支援できる速力を持った巡洋艦を整備する必要があります(そもそも今回は巡洋戦艦ではなく「ロー」のほうとして装甲巡洋艦を建造すべきでしたが、仕方ありません)。

設計完了は4か月後。

4月

海軍大臣はコネがあるが能力はイマイチの井浦少将を第1戦隊司令官にしたがっているとのこと。現任の吉川少将には気の毒ですが平時ですし、井浦少将を第1戦隊司令官に据えてゴマを擦っておきます。

5月

生産性の向上により工業生産が伸びているとのこと。

鞍馬型巡洋戦艦「伊吹」の就役

鞍馬型巡洋戦艦2番艦「伊吹」が就役。鞍馬型巡洋戦艦2隻で第4戦隊を編成します。

小艦艇・雷撃戦技術「1,100トン級駆逐艦」

小艦艇・雷撃戦技術「1,100トン級駆逐艦」を獲得。1,100トンまでの駆逐艦が建造可能になります。

飛行船基地の建設

今年初めに飛行船技術を獲得していたので、このあたりで飛行船基地を建設していきます。

7月

榴弾技術「信管の改善」を獲得。榴弾の砲弾ダメージが少し向上します。

春風型駆逐艦「朝風」の解体

設計速力から2ノット低下したため、春風型駆逐艦「朝風」を解体処分します。世界初の駆逐艦である春風型の最後の1隻で、4度の海戦に参加した艦でした。

これですべての春風型が解体されたことになりますが、春風型は1895年末に始まった第一次日露戦争で圧倒的なロシア海軍との戦力差を埋めるべく急遽建造した駆逐艦でした。残念ながら第一次日露戦争では本領を発揮する前に戦争が終わりましたが、第二次日露戦争では開戦劈頭のサハリン港奇襲作戦で多くの沈没艦を出しながらも多数のロシア主力艦を雷撃で撃沈し、戦争の早期終結に貢献してくれました。

第一次日露戦争時には圧倒的な国力差がありましたが、今ではわずかですが国力で日本が上回るところまできています。春風型駆逐艦が存在した時期は日本が国際社会の中で駆け上がるようにして地位を高めた時期でもありました。そして最後に残った「朝風」の解体は、ひとつの時代が終わったような感慨深さがあります。

8月

アメリカが同盟を打診してきたが、なんと反応するかというイベント。建艦競争がしんどくなってきたので、同盟ではなく軍縮会議を開催することにします。

しかし軍縮会議はまとまらず終了。

機関技術「過熱器」

機関技術「過熱器」を獲得。機関重量が1%減少します。

9月

薩摩型巡洋戦艦の設計が完了したため、「薩摩」「安芸」を発注。1915年1月就役予定です。

渦潮型潜水艦の建造

同時に、中距離潜水艦「渦潮」「鳴潮」「磯潮」「瀬戸潮」「高潮」「八重潮」「望潮」「巻潮」の計8隻を起工。1914年3月就役予定です。

10月

米西戦争が勃発。

12月

徹甲弾技術「仮帽」を獲得。徹甲弾の貫通力が少し向上します。


今回は1912年、新型巡洋戦艦の設計を行いました。巡洋戦艦についていける補助艦がほとんどおらず、そうした高速の補助艦の整備が必要です。次回は1913年から。

次回:日本不拡大プレイ 第17回

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コメント

  1. 巡洋戦艦よりも安い戦艦を!の掛け声で始まった戦艦計画が現場組が低速戦艦を嫌がってコストが雪だるま式に膨らみ結局もっと高価な高速戦艦になってしまった流れ、現実にありそうで面白いですね

    • 言われてみると確かに現実にありそうですね……。日本海軍も70隻以上の大所帯になってきたので、おっしゃるようなことのほかにも、大組織でよくあるさまざまな問題もあったのかもしれません。
      ただ、今振り返ると薩摩型はこれはこれでむしろよかった(「ハイローミックス」なんて考え方がそもそも間違っていた)気もしています。こういうことが建艦計画の難しさであり、楽しさでもあるのでしょうね。

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