「Hearts of Iron IV」開発日記2024年3月13日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は「Trial of Allegiance」の反響とパッチ1.14.2について。「Trial of Allegiance」リリース後の開発日記です。
開発日記
開発日記2024年3月13日分は、「Trial of Allegiance」の反響とパッチ1.14.2について。
- 今回は「Trial of Allegiance」発売後のコミュニティの反応を振り返る。ファンからの批判的な評価を私たちは強く意識している。通常ならなにかがうまくいかなかった場合、私たちはタイムラインを作成し、重要な問題に取り組むことに本腰を入れるが、後述するように今回は少し違う。
- バグやプレイヤーが遭遇する問題に関して、「Trial of Allegiance」のリリースはこれまでのところ非常に安定している。これはバグがないという意味ではないが、私たちは本日オープンベータパッチをリリースするつもりだ。パッチノートは今回の開発日記の最後にある。来週にはより複雑な問題に取り組む別のパッチを用意している。ToAのコンテンツではバグがあまりないため、全体的な改善やみなさんが足りないと思っていることに時間をかけている。開発者としては、バグとはゲームの欠陥のことであり、エラーや予期せぬ複雑さによって意図したとおりに体験が機能しないことを言っている。デザインの選択や時代遅れのコンテンツをバグとは見なさない。
- 「Trial of Allegiance」のSteamレビュースコアは大きな打撃を受けている。私たちはすべてのレビューを読んでおり、否定的なレビューを共通のテーマや感情でグループ分けしている。「Trial of Allegiance」では重みのある順に以下のように分類した(これは英語のレビューだけでなく全世界のレビューを見る必要がある。私たちは真剣に取り組んでいる)。
- 直近の各国通貨建て価格の調整に対する不満
- カントリーパックの価格に対する不満
- 他の拡張との比較
- その他
- 買ったが違うものが欲しかった
- 新たなシステム
- ヨーロッパの拡張
- リリースの質の不満
- 特定の問題
- Mod
- 不明瞭/理解不能
- 不明瞭/非常に攻撃的
- 一番上のグループは他より著しく大きい。ここでわかるのは、私たちが作ったコンテンツとは無関係な理由でレビューを残す人が多いということだ。
- 1月に当社はValveが使用する基準に従ってさまざまな通貨地域の価格設定を正常化する努力をした。HoIではこれをほぼ事務的な変更とみなし、ゲームごとのプレイヤーベースに与える影響について十分な質問をしなかった。既に下された決定について変えるとは言わないが、今後このような変更を事務的なものとは扱わず、十分な注意を払うつもりだ。
- このリリースの価格設定に対する不満の大半は過去に私たちがリリースした他のコンテンツとの比較で出てきたものだ。カントリーパックがどのようなものか、期待をもっと明確に設定できたのではないかと感じている。また、ファンは拡張の価格の一貫性を私たち以上に重視している。多くの比較は何年も前の、あるいはまったく異なる規模のコンテンツとToAを同一視している。
- 南米がファンの間で賛否両論の話題になることはわかっていた。そのため、拡張ではなくカントリーパックでのリリースが最適と考えた。すべての人が興味を持つとは限らないものにシステムを含めると、ファンは望まないものを購入しなければならない状況になる。しかし今回はそれが裏目に出た。「買ったが違うものが欲しかった」というカテゴリーのレビューではシステムはどれなのか、なぜYではなくXに時間を費やすのかというものが多かった。しかし私たちはカントリーパックにシステムを含めないという点を変えるつもりはない。しかし、技術やユニットなどの中間的なものの追加についてはあり得る。しかしコンテンツパックの作成は他のことと引き換えに行われるわけではなく、まだ具体的なことは言えないが、システムに関する拡張は現在開発中だ。それ以外にも、近い将来HoIにはさらに大きなことが起こる。なお、たとえ望んだとしても2つのシステムに関する拡張を並行して開発するのは技術的に非常に困難だ。
- 全体として、南米に関心を示しているプレイヤーからは良好な反応が見られる。いくつか重要な問題点も指摘されており、それについては最善を尽くすつもりだ。今後のカントリーパックやパッチに反映させたい教訓もある。
- 共有ブランチは当初は理にかなっていたが、今振り返ると避けるべきものだった。
- プレイヤーは想像以上にマップの変更を好む。
- パワークリープ(注:アップデートやDLCが出るたびにパラメーターの数値が大きくなっていくこと)が起こっており、遅かれ早かれバランスを見直すべきである。
- ユニット・技術・国家方針ツリー以外にも明確にシステムに関するものではないことでできることはある。
パッチ1.14.2
以下では私が気になった部分を抜粋してご紹介しています。
- Blockade runnerは少なくとも1隻以上の37ノット超の艦艇(>37 knot ship)と戦う必要がある。
- 同盟国や傀儡国が支配している場合でも、必要に応じてAIは補給ハブを動かすようになった。
- イタリアAIの戦略の一部を、ドイツと同じ陣営にいる時のみに制限した。
- 資源計算のパフォーマンスを改善。
- ゲーム全体のさまざまな最適化(インフラなど)。
パッチ1.14.3(2024年3月22日追記)
2024年3月21日、パッチ1.14.3がリリースされました。主に南米に関するコンテンツの不具合が修正されています。同時に「Waking the Tiger」「Together for Victory」「Death or Dishonor」の3つのDLCがゲーム本体に統合され、またDLCの名称もどういった内容なのか(拡張なのかカントリーパックなのかユニットパックなのかなど)を明確に示すように変更されました。
パッチ1.14.5(2024年4月20日追記)
2024年4月19日、パッチ1.14.5ベータ版がリリースされました。幅広く多数のバランス調整・不具合修正が行われています。
なお、パッチ1.14.4はパッチノートが公開されておらず、変更点は不明です。
2024年4月24日追記:2024年4月23日、パッチ1.14.5正式版がリリースされました。
次バージョン:1.14.6
コメント
>一番上のグループは他より著しく大きい。ここでわかるのは、私たちが作ったコンテンツとは無関係な理由でレビューを残す人が多いということだ。
お疲れ様です……
このサイトのコメント見てるだけでも察せるものがある
本当にお疲れ様だ…
HOIのプレイヤーがやりたいのは第二次世界大戦ゲームであって摩訶不思議大戦ではないからな
当初のコンセプトから大きいズレてきてるんだから不満は当然だろ
むしろ逆でif展開を求める声が大きかったから今みたいな拡張のやり方にしてるんだよね
しかも記事内では摩訶不思議大戦に否定的な声が大きかったなんて一言も言ってないよ
新たなシステムやヨーロッパの拡張
メインはヨーロッパのww2なんだよ
そこにif展開があるのは面白いけど
最近はif展開に重心が傾きすぎてるだろ
これは言い訳に過ぎないと思う。
大勢が求めているものや優れた品質のDLCであれば、多少高かったり直近の値上げがあったとしても肯定的なレビューはたくさん出るかと。
値段に見合わない内容だからこそ否定的な意見が出る訳だし、なんでそんな値段なのか?と考えた時、貨幣価値等を理由とした値上げがあったから、そこに目が行くのは当然かと。
それをゲームの内容とは無関係の否定的レビューで攻撃するのはやめて欲しいみたいな論調は、レビューをちゃんと受け止める気がない様にしか見えない。
けどまぁ、たけーよバカは何も産まないんだよな、コレ作るなら買ってやるよみたいな意見の方が開発としては良いのかも?
DLCやシリーズも続くと、ゲームそのものより文脈で評価するようになってしまうのがユーザーレビューというもの
そのゲームに何が期待されているかというメタ的な次元に突入すると、逆にフィードバックがうまくいかなくなる
確か、カントリーパックの開発はシステムの開発チームとは別にやっていて、システムの開発のリソースを食わないようにしているのではなかったでしたっけ。カントリーパックの出来不出来が論じられるならともかく、システムが変わっていない、とかの批評は当たらないと思う。また、カントリーパックを出さなかったからといってシステム改善が早くなることも無い。(別リソース)
それはそれで理由としては納得するけど、無料で良質のMODが出てる現状でこれ有料で出す?ってのが大半の理由なんだと思う
公式が非公式を下回ったことに対する勝手な期待と失望・・・ってことだと思う
個人的にはそこに「なぜかアプデ後にDLC無いにも関わらずめっちゃ戦争始める南米が雰囲気ぶち壊し&連合入りしたりしてめんどくさい」って理由で買ってもいないけど、これなら出さないほうが良かったって気持ちが入り混じって若干アンチになってる
なんかいかにもなこと言ってるけど、
結局は自分たちは正しくてユーザーは何もわかってないって言ってるだけっていうね。
南米にNFいくつか追加しただけであの値段取るんだからそりゃ評価低いだろ
ほんとそれ。無料のアップデートで十分な内容
金を取るにしても300円ぐらいだろ
方向性の違和感など、内容に関するコメントは価格に関係ないところで高評価か低評価かが決まる
現状、価格が違ったら評価が変わっていたと思われる低評価が多いので、単に価格に見合ってないという事だろう
もっと根本的なゲーム性の追求、例えば戦闘画面で空戦や陸戦はもうちょっと戦ってる感が欲しい
海戦はまともになったが、空戦なんか今なにしてるのかさっぱりわからん。近接支援してるのか空爆してるのか撤退中、偵察中なのか
あるいは戦闘画面はそのままにマップ上にサインが欲しい
空爆した、されたプロヴィンスや部隊は赤矢印とかでダメージを表現し、信長の野望の戦闘画面で攻撃をされた時みたいにダメージ量(人数の減少、指揮の減少)が表示されるといい
逆に回復した時は緑で回復量を表示とかね
レベルアップやダウンした時も表示して欲しい。現状は全滅した時しか演出がない(帽子が飛んでく)
現状だと空爆しても成功したかいちいちプロヴィンスごとに確認しなきゃいけないし
空爆でも突然ゲージが減ったり、増援で突然回復するだけでなんの演出もないので面白くない
政治じゃないんだから改善案だの建設的なコメントとかいちいみこだわらなくていい
いまこのレビューを見ている人にこのゲームをおすすめしたいかどうかという目的で書いているんだから、開発者への貢献なんていちいち考える必要はない
じゃあどうすればいいかは開発者が自分の頭で考えて。仕事でしょ。
正直なところ南米のDLCは買わなきゃ問題ないと思ってた
ただ、アップデート後、南米のDLCを買ってないのに勝手に南米で戦争が起きたり内乱が起きたりするようになって面倒くさくなった
この内容のDLCならMODで十分だし、Hoiの楽しみ方はあくまで二次大戦+プレイヤーの選択肢によって引き起こされるifの歴史だと思う
預かり知らない南米で勝手に戦争起きるようになったのは大変面倒くさいし、面白くもない
DLCに対応するために本体のスクリプトを一部書き換えたのが、結果として必要以上に史実性を壊してしまい、hoiの楽しみ方を根本から変えさせるレベルだったのが反感の原因かな
いや、普通に史実的に中立だった国々のDLCとかなら経済戦争とか政治的介入とかにフォーカスを当てたシステムとか導入してVic的な要素出すとか、そういうことが求められていたのに、Mod以下のDLCいまさら有料で出されても・・・ってとこが最終的な評価&理由なんだと思うけど
それらを上手く言語化できないレビューが多いだけで評価としてはだいぶ妥当だと思う
私としてはHearts of Iron Vを開発して欲しいです。
Hearts of Iron IVのDLCを出すなら新システムと共に日本とアメリカを含む太平洋諸国とかドイツとオーストリアの国家方針の拡張(リワーク)をして欲しいです。