「Europa Universalis IV」開発日記2024年3月12日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はヴェネツィア・イタリア・オランダについて。1.37リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記2024年3月12日分は、ヴェネツィア・イタリア・オランダについて。
ヴェネツィア
- ヴェネツィアのコンテンツは詳細さ、歴史性、ヴェネツィアを巡る物語に注意して作られている。ヴェネツィアのミッションツリーではイタリア戦争、イタリア半島の征服、海上における拡張、国内の開発、芸術と文化の育成、植民地化などを行う。さらに、新たな政府システム「the Council of Ten」もある。同時に演劇、ティツィアーノ・ヴェチェッリオ、Loredanian Academyの業績などのイベントも追加される。
- ツリーの上1/3はthe Council of Tenの導入をはじめとして国内問題に着目する。Dogeに対抗してヴェネツィアを戦争と独裁に導こうとする場合、the Council’s Authorityは90%程度からスタートし、Dogeは困難な立場となる。このシステムはプレイヤーの意思決定にとって重要なもので、ミッションの報酬やイベントにも影響する。the council’s authorityが90%を超えるとDogeは攻撃戦争を禁止され、上の画像のような補正を受ける。Dogeの能力値が低い場合、councilは従順だが、Dogeが有能だとcouncilは活発になり、恒常的にauthorityが上昇するようになる。
- the Council of Tenに対する3つの行動は支配派閥(貴族・商人・ギルド)とその能力を表す。行動はDogeと派閥の取引であり、彼らにcrownlandなどを与える代わりに短期的で強力な利益を得る。貴族・商人は君主点とcrown landを、ギルドは君主点とRepublican Traditionを求める。見返りに彼らは首都の開発度、政府改革の進展、海兵やガレー船などへのボーナスをもたらす。また、the authority of the Councilを低下させ、各派閥ごとに固有の行動を利用できるようにする。
- このブランチのミッションは史実の出来事に関連したもので、報酬を通じて見ることができる。
- その他のミッションと報酬はこのとおり。
- このブランチはこのイベントで終わる。
- これはthe Golden Republicのアイディアだ。
- 2つ目のブランチはイタリアや地中海その他への拡張を扱う。序盤は陸軍・海軍・傭兵などの軍の特化を選択する。常備軍ブランチは現在の軍事顧問に上の画像にあるようなボーナスをもたらす。
- 2つ目のミッションは興味深い補正をもたらす。
- 傭兵ルートはMilitarizationシステムの効果を高め、ヴェネツィアを傭兵軍の首都にするという固有のディシジョンを利用可能にする。
- 最後は海軍に注目するものだ。
- 征服ルートには拡張、イベント、補正が多く含まれる。
- 最後のブランチはアデン、インド、中国、アメリカ大陸へと航路を広げたという非史実に従うものとなっている。
- 最後にヴェネツィアは「Into the Red Sea」を利用できるようになるが、これはスエズ運河の建設を促進し、自国艦隊が利用できるようにするものだ。このミッションにはマムルーク朝との協力と同盟が必要で、決裂した場合は関連する2つのプロヴィンスにマムルーク朝のコアが復活して戦争につながる。
イタリア
- 「Domination」で取り上げられたコンテンツに合わせて、イタリアのコンテンツも核となる考え方の多くはそのままに追加・変更が行われる。ミッションツリーではローマ帝国の復興、政治的・経済的なイタリアの統一、軍の改革を取り上げる。さらにルネッサンスの継続に関するサブツリーと、最後に2つのうちひとつを選ぶ分岐がある。
- ミッションツリーは構造的にビザンツ帝国のものと似ている。進化する補正を利用し、徐々に恒久的補正を積み上げていく。征服の終盤のミッションでは時間制限付きの補正があり、迅速な征服を促す。
- 左端のリソルジメントに関するブランチでは中核的領土を発展させ、政治的に統一する必要がある。このツリーの最後には列強となっているはずだ。
- ミッションツリーには軍に関するミッションが3つあり、Condottieriを基本とした陸軍に関するものから始まり、ガレアスの近代化、アルプスの防備の増強を行う。「Adapting Our Military」の報酬は上の画像のとおり。
- 経済ミッションとの間に残されたもうひとつのミニブランチはルネッサンスに関するものだ。最初のミッションはルネッサンス発祥の地(この場合はルッカ)を10回開発し、すべての技術で時代を先取りする必要がある。
- 最後に、経済と貿易に関するミッションでは南北の経済的均衡を考慮し、イタリア製品を世界市場に売り込む。Camillo Benso Cavourが政治顧問にいる点は注目すべきことだ。彼はゲームの時間枠からは外れているが、リソルジメントとイタリア政治における役割によって彼を含めるのがふさわしいと考えた。
- 貿易に関する分岐ミッションは始めるのに300ドゥカート以上の貿易収入、30のCenters of Trade、シェア80%以上の貿易ノード3つが必要だ。
- 選択はアンロックする特権にも影響する。東方からの貿易を誘導することに着目した2つの分岐を見ていこう。
- 「The Venetian Supremacy」はヴェネツィアの貿易ノードを世界でもっとも豊かにし、150以上の価値を持つものにするものだ。「Eastern Markets」はエジプト、アレッポ、コンスタンティノープルで80%の貿易シェアを獲得する必要がある。「The Journey to the East」はスエズ運河を建設し、West Coast of IndiaからGulf of Adenを経由して貿易を誘導する必要があり、その報酬は上の画像のとおり。
- ジェノヴァブランチを見ていこう。
- これは他のミッションツリーと類似点が多い。「Western Favoritism」は「The Venetian Supremacy」と同じだがジェノヴァに関するものだ。「Plus Ultra」はチュニス、バレンシア、セビリアで80%の貿易シェアを必要とする。「The Italian Discovery」は新大陸に植民地帝国を作ることに関するものだ。
オランダ
- UtrechtとFrisiaのどちらでスタートしたかによって報酬が異なるミッションがある。
- 低地諸国の大部分を統一して上記のミッションを完了すると、通常よりも早くオランダを建国できる。これはプレイヤーが残りのコンテンツにアクセスするのを妨げないための措置だ。ミッション「Je Maintinendrai」は行政技術10の要件を緩和し、開発コストとdisciplineにボーナスを与え、低地地方全域に対する請求権をもたらす。
- オランダを建国するとイングランドとの競争を軸とした3つのミッションを利用できるようになる。開発度やイギリス海峡の貿易シェアなどでイングランド/グレートブリテンを圧倒すれば、Glorious Revolutionで王位を請求できる。
- 技術20に到達したときにイングランド/グレートブリテンと同君連合を維持していれば、このようにthe United Crownsを建国できる。これは2国の完全な混合物であり、イングランド・グレートブリテン・オランダのイベントなどを利用できるようになる。
- ハンザ同盟との敵対関係に関するブランチでは、外交や軍事力でバルト海へのアクセスを開ける。
- オランダは侵略を遅らせるFixed Garrisons Systemを確立し、Menno van Coehoornのような近代攻城戦の先駆者として賞賛される人物もいた。
- 軍の主力は海軍であり、貿易を支配し、海上の敵を打ち破り、海洋帝国を確立することを目指していた。
- 1.37のオランダのコンテンツはプレイヤーが低地地方の都市開発を進めるための手段をもたらす。ほとんどのオランダプレイヤーは小さく強力な史実のようなプレイを好むため、改革やミッションなどで新コンテンツを追加している。その多くはオランダの土地の埋め立てと7つの州を中心に展開する。
- オランダの植民地に関するコンテンツは幅広く、ミッションではインドの香辛料を手に入れるための前哨地に注目する。また、特に要望の多かったオランダ東インド会社も追加し、プレイヤーはイギリス東インド会社のようにCommercial Enterpriseとして設立できるようになった。新たな従属関係も追加され、Commercial Enterpriseをカスタマイズできるようになった。
- オランダの国内統治についても追加され、ミッションツリーの宗教・文化ブランチではtolerance of hereticsを高め、humanistアイディアを強化する手段が追加された。Baroque ArchitectureやNorthern Renaissanceのような芸術的業績にも触れている。
- オランダの派閥主義で遊ぶ方法が増えた。新たな政府改革が追加され、StatistsとOrangistsのいずれかに味方できるようになる。この対立に特化したブランチもあり、報酬はどちら側につくかによって異なる。
- オランダにはさらに多くのイベントが追加された。ほとんどはGreat Menに関するもので、他に建築に関するものもある。これはベースゲームで利用可能だ。
来週はオーストリア・ドイツ・ハンガリー・ボヘミアについて。
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