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「Europa Universalis IV」開発日記2024年3月19日――ハンガリー・オーストリア・ボヘミア・ドイツ

EU4 開発日記

「Europa Universalis IV」開発日記2024年3月19日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はハンガリー・オーストリア・ボヘミア・ドイツについて。1.37リリース前の開発日記です。

前回:開発日記2024年3月12日――ヴェネツィア・イタリア・オランダ


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開発日記

開発日記2024年3月19日分は、ハンガリー・オーストリア・ボヘミア・ドイツについて。

  • こうした国家はすべて「Emperor」でミッションツリーが実装されているため、「Domination」のときにスペインに行ったような範囲のアップデートを行うべきだと考えた。つまり全面的な見直しではなく、ツリーの骨格を維持しつつ必要な部分を改善・拡大し、フレーバーとできるだけ多くの重要な史実の要素を追加した。

ハンガリー

  • ハンガリーでは最近アップデートがあったポーランドとオスマン帝国とのギャップを埋めることにした。1.37無料アップデートでハンガリーは独自のT1改革「the Apostolic Kingdom」を得る。「Golden Century」をお持ちならさらに「the Order of the Dragon」も利用できるようになる。無料アップデートではハンガリーに王国内の文化などを扱った多くのことに関連する大量のイベントも追加した。

  • 新DLCでは追加の政府改革が利用できる。例えば敵の陸軍を殲滅するとArmy TraditionをもたらすCumansの雇用などだ。

  • ミッションツリーに入る前にハンガリーの国家アイディアについて簡単に触れる。私たちは政府改革「the Apostolic Kingdom」のようなアイディアを他のコンテンツに移し、よりよい体験をもたらすために補正を変更した。

  • 新たなハンガリーのツリーには42のミッションがあり、「Emperor」でのツリーのおよそ倍の量となった。主な骨格はそのままに不足していると思われる部分を拡張し、少しだけ見直した部分もある。例えばオーストリアと戦う場合は最初にボヘミアを相手にする必要はない。

  • まず経済ミッションが大幅に拡張され、幅広い話題を扱うようになった。このブランチには顧問として史実の重要人物、階級の特権とそのアップグレード、Pestにおける交易品の選択のほか、国家アイディアをアンロックしたときに政府改革の進捗を得たり、技術の進捗に応じた君主点の払い戻しを受けたりといった固有のボーナスもある。

  • 次のブランチではバルカン半島とポーランドへの進出を扱う。バルカン半島ブランチではバルカン半島諸国に対してSubjugationの開戦事由を獲得し、この地域に緩衝国家を設けるとthe Strong Duchiesの強化がアンロックされる。ポーランドブランチでは最終的に国家間の歴史的友好関係を追加し、ポーランド/ポーランド=リトアニアに対する同君連合の開戦事由をもたらすか、二国間の友好関係をさらに強化する。the Jagiellonian Unionを復活させればバルト地方やルテニア地方へのさらなる進出が可能になる。

  • オスマン帝国ブランチでは最初の攻撃戦争の期間中にボーナスを獲得し、オスマン帝国からのハンガリーの防衛に不可欠であったいくつかの重要な歴史的制度も扱う。オスマン帝国をバルカン半島から追放すれば、the Bulwark of Christianityを宣言し、Heathensに対する戦争に勝利するための強力な恒久的報酬を得られる。

  • 左下のブランチは新しいもので、アドリア海に関するものだ。このブランチではCroatiaとのthe unionを強化し、Dalmatiaを取り戻し、the Serenissimaを終わらせ、the Angevin kings of Hungaryの遺産を取り戻し、ナポリ王となる。

  • 最後のブランチではボヘミアのフス派の王を攻撃し、ハプスブルク家を失脚させ、Matthias Corvinusの究極の野望を達成する。また、2つの同君連合の開戦事由、帝国の事件、帝国の運命を決めるイベント、神聖ローマ帝国の扱いで決まる恒久的な報酬もある。
  • 1.37ではドイツ語、ルーマニア語、スロバキア語の名前を削除し、ハンガリーにローカライズされた統治者の称号、政府の階級などを与え、プロヴィンスと首都の名前の一貫性を見直した。

  • また、無料アップデートではルーマニアのミッションツリーの報酬をアップグレードし、the Order of the Dragonを利用できるようにしたりした。また、ルーマニア国家の動的なプロヴィンス名はトランシルヴァニアやハンガリーのより多くの部分をカバーするようになった。
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オーストリア

  • オーストリアは政府改革「Austrian Archduchy」をまだ持っているが、Styriaとオーストリア本国の分裂を表すために新たな特権を持ってスタートする。ハプスブルク家を統一する方法としてプレイヤーが報われるのは、法律を改正して2つの公国を大公国に統一するというものだけだ。ただし、Ladislausを廃嫡するか自国の統治者とすることでもこの特権を取り除ける。

  • オーストリアにはMaximilian Iに関する新たなイベントが追加された。このイベントは1460年から1500年の間でのみ、後継者がいない場合に発生する。

  • オーストリアはさらに史実の領土を請求するイベントも追加されている。また、the Fuggersに関するBurghersの新たな特権もある。

  • オーストリアは古いツリーの特徴はそのままに、レイアウトと条件・報酬が大幅に変更されている。

  • まず古い骨格に加えられたものとして、イベリアにおけるハプスブルク王朝の拡大についてのブランチができた。第二に、レイアウトが変更され、他の地域に進出する前に特定の地域を征服せざるを得ないということがなくなった。こうした変更はより柔軟な体験ができるようにするものだ。
  • ミッションツリーの分岐点として、ドイツの土地と神聖ローマ帝国を扱う2つの選択肢が用意されている。神聖ローマ帝国のかつての栄光を取り戻すことを選ぶのか、武力でドイツを統一しようとするのかだ。この変更はドイツに関する選択肢をプレイヤーに与えるためのものだ。

  • The Legacy of Charlemagneルートは他のImperial Princesを支援するミッションが含まれ、神聖ローマ帝国のミッションにフレーバーと特徴を与えている。

  • ドイツ統一ルートは史実の買収やプロイセンの陸軍改革への適応のような史実のフレーバーを中心としたものだ。

  • オーストリアが征服できるものについては、前述のようにイベリア半島に関するミッションが追加された。これは非常に単純で、ハプスブルク家をその王座に就かせることでカスティーリャかスペインを同君連合で獲得できる。後者についてはスペインのイベント「A Strategic Marriage」や外交行動「request relative as heir」を通じて複数の方法で発生させられるため、発生させるためのルートは追加していない。イベリア王位継承権を請求するには戦争は必要ないが、同君連合下位国となるよう要請するディシジョンがある。

  • スペイン王家とオーストリア王家がひとつの同君連合下に置かれた場合にこのUniversal Empireの運命を決める帝国の事件が追加された。

  • 東欧に関するブランチの最初のミッションは報酬が追加されただけでほぼ変わっていない。ボヘミアの王位は征服か同君連合によって獲得でき、達成の仕方によってそのプレイスタイルに合った別の報酬を得られる。ポーランドの同君連合ミッションは従属国も含めて開発度が300未満なら同君連合の開戦事由を得られる。ポーランドがリトアニアと同君連合を組んでいる場合は開発度が300を超えるため、ポーランド王位を請求するにはまず弱体化させる必要がある。
  • バルカン半島については、いくつかのミッションに追加が行われた。ハンガリーはIncorporated Personal Unionになれるようになった。Incorporated VassalsとIncorporated Personal Unionsはオーストリアが持てる固有の従属国で、安価に統合できる。ハンガリーを統合することで、ハンガリーの土地に多くのautonomyが与えられ、Age of AbsolutismではHungariansにautonomyを与えなければ国難が始まる。

  • 他にもGermans以外が統治する方法としてGermanizationを使用するオーストリア帝国の創設、オスマン帝国を倒してコンスタンティノープルを奪還した際のラテン帝国の創設などがある。

  • Maximilian Iに倣ったミッション「the Last Knights of Europe」ではAge of Discoveryに強力なボーナスを得られる。また、宮廷でのコネクション、外交手腕、従属国の拡大に関するミッションもある。
  • オーストリアとハンガリーの建国可能国家がないため、オーストリア=ハンガリーを建国可能国家に追加した。これについては議論を呼ぶものであることを承知しており、私たちがこれを追加した理由を述べる。第一はゲームプレイ上の理由で、建国可能国家はプレイヤーにとって重要な目標だが、この2か国には建国可能国家がないためだ。オーストリアはドイツを建国できるが、ロールプレイの観点からドイツはハプスブルク君主制の建国可能国家としては最適ではないと私たちは考えた。また、Danubian FederationやCarpathiaを建国可能国家として追加することで非史実にあまりに深く掘り下げたくなかった。オーストリア=ハンガリーはゲームの期間からは外れるが、大きな問題があるとは考えていない。というのは、オーストリア領とハンガリー領の初期の二重君主制への改革はゲームの期間でもっともらしいものであり、建国可能国家としてドイツやイタリアも含まれているのに近いためだ。
  • オーストリア=ハンガリーは史実でも通常の新国家宣言がなかったため、オーストリアとハンガリーの双方にはAge of Absolutism以降に有効化される専用の国難がある。行政技術20に達した時点でオーストリア=ハンガリーを建国するディシジョンが利用可能になる。これはプレイヤーに古い領地を維持して下位国を怒らせるか、多文化の国を作って国難を避けるかという選択肢を与えるためのものだ。

  • この国難「The Hungarian (or Austrian) Revolution」は常に管理しなければならない国難であり、彼らが反乱を起こさないように平和で幸せな状態に保たなければならない。

  • 国難が発動すると反乱軍が非主要文化プロヴィンスに出現し始める。この国難への対処法は簡単で、反乱を鎮圧し、安定度を1以上にするだけだ。反乱軍が多すぎるなら妥協する選択肢もある。この国難の結果には以下の3つの結果がある。
    1. The Revolution Crushed:反乱は完全に鎮圧され、ハンガリー/オーストリアで集権化を行える。
    2. Compromising with the Nobility:ハンガリー/オーストリア王位に自国と同等の地位を認め、オーストリア=ハンガリーの国家を創設する。
    3. The Victorious Revolution:ハンガリー/オーストリアは解放され、プレイヤー国家はhumiliateされる。
  • ハンガリーの国難も同様だが、ハンガリーの場合はハンガリー=オーストリアとなり、ハンガリーの色を維持できる。オーストリア=ハンガリーの色がオーストリアに近すぎることは承知しており、何色が適しているかみなさんに意見を聞くつもりだ。

  • オーストリア=ハンガリーのアイディアはこのとおり。
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ボヘミア

  • フス戦争の結果、ボヘミアのプロヴィンスのほとんどは平均30~50の荒廃度でスタートし、新DLCの所有者はさらなる弱体化を受ける。これは30年後に切れるか、ミッションツリーで取り除くことができる。

  • 私たちが対処した重要な点として、ボヘミアとWest Slavicの国家に建国可能国家がないことが挙げられる。私たちはEU4のゲーム期間より前のGreat Moraviaを追加した。ボヘミアは1.37の新ミッションツリーを通じてGreat Moraviaを建国可能にする必要がある。

  • Great Moraviaには固有のアイディアセットがある。

  • MoraviaとNitraは無料アップデートでアンロックせずにGreat Moraviaを利用できるようになるが、Great Moravia建国の助けになる5つの共有ミッションがあり、これも無料アップデートにも含まれる。

  • ボヘミアのミッションツリーには33の通常ミッションと3つの分岐ミッションがあり、「Emperor」でのツリーのおよそ倍だ。冒頭で述べたように、骨格はそのままに不足していたフレーバーを足している。

  • 最初の部分は征服を扱う。中央上部のパートではGreat Moraviaの領域を回復し、その過程でGreat Moraviaをアンロックする。オーストリアのパートにはボーナス報酬という形で制限時間のある挑戦がある。前のミッションの補正が有効なうちに「Otakar’s Legacy」を完了すると、それを恒久化できる。

  • ツリーの左側ではハンガリーの王位を要求し、ハンガリーと同君連合を組んだ時にスロヴァキアの支配権を譲り受けられるなどの報酬を得られる。これはGreat Moravia建国にミッション「Recover Nitrava」をミッションを完了する必要があり、それにはこうしたプロヴィンスを直接領有する必要があるためだ。ハンガリー王位を手に入れた後はthe Bulwark of Christianityの地位も獲得でき、the Order of the Dragonをアンロックし、バルカン半島諸国に対してSubjugationの開戦事由を獲得し、開戦事由「Unite Balkans」も利用できるようになる。

  • ツリーの右側ではポーランドを扱う。このブランチでは補正「Premyslid Heritage」がミッションごとに強化される。また、従属国をSilesiaにまとめたり、プロイセンを解放できたりといった報酬がある。

  • 中央下部ではブランデンブルクとザクセンを扱う。神聖ローマ帝国最強国としての地位を固めることでこうした国家に対してSubjugationの開戦事由を獲得し、その後の地位を決められるようになる。このブランチでは政府改革「the Hussite War wagons」が報酬として与えられ、これは自国領で勝利することで追加のarmy traditionを得られる。最後にはBohemian Commonwealthを創設する。

  • ツリーの下部中央にはインフラと経済に関するミッションがある。フス戦争から立ち直り、Charles Universityの影響力をさらに拡大し、ボヘミアの潜在能力を実現させる。

  • ツリーの右側では選帝侯に影響を与え、ボヘミア皇帝位を取り戻し、帝国を改革し、ヨーロッパにおけるボヘミアの覇権を宣言することで、ボヘミア王の野望を実現する。

  • 分岐ミッションは宗教を扱ったもので、カトリックとフス派がある。分岐ミッションはゲームの最初から見えているが、アンロックされるのはイベント「Return of the Hussites」によってだ。

  • カトリックの分岐ミッションではフス派を根絶し、the Reformationでは真の信仰の勝利のために戦う。勝利すれば階級の特権「Religious Diplomats」がアップグレードされ、diplomatとstatesmanの顧問に恒久的な変動する補正が与えられる。

  • フス派ではヤン・フスの教えを広めながら、a center of reformationからの援助や、フス派のaspectsを適用する際にchurch powerの払い戻しを受けるなどの報酬を得られる。

  • 1.37では帝国の事件「The Hussite Protest」が追加され、「Emperor」で追加されたReformedの事件と同様の効果がある。プロテスタントの勝利後、フス派が帝国の多数派宗教となった場合にこの事件が発生し、フス派を神聖ローマ帝国の国教にできる。
  • さらにJan Amos KomenskyやJan Rokycanaのような史実の人物に関するイベント、ボヘミアの選帝侯制の廃止、動的なプロヴィンス名の更新、支配者の称号と政府の階級のローカライズなどもある。
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ドイツ

  • ドイツも古いコンテンツをより面白く、より洗練されたものにし、新たなミッションを追加した。

  • 征服ミッションツリーは請求権という点ではあまり変化がなく、デンマークとユトランド北部が新たに征服可能になっただけだ。変更のほとんどはミッションの報酬にある。そのうちの一部は上の画像のとおり。

  • 海外ミッションは「Found Wilhelmshaven」などを追加した以外に構成は変わらないが、報酬は見直され、「Imperial Navy」では新たな海軍ドクトリン、「Scramble for Africa」ではアフリカ大陸の大部分を占領するためのツールを獲得し、「Overseas Empire」では中国に条約港を獲得できる。

  • 経済ミッションはいくつかミッションが追加された。このブランチは「Rapid Industrialization」から始まり、これには30の工場が必要で、一時的な建設費補正がつく。続いて「Promote Urbanization」では50回超プロヴィンスの開発度を上げ、ドイツ地域に開発度30以上のプロヴィンスを10以上持つ必要がある。これとその後の2つのミッションは既存の階級の特権に追加・修正を行う。

  • 「The Protected Markets」はRhinelandとSilesiaを工業化するもので、この地域に工場と一定以上の開発度が必要となる。このミッションでは石炭を早期に採用でき、最終ミッションで統合される補正がつく。

  • 「the Diplomatic missions」は大幅に拡大された。ドイツがヨーロッパの大国としての地位を固めるためのミッションも追加された。特に興味深い報酬は上の画像のとおり。

  • もっとも求められているミッションは「Kaiserreich」だろう。

  • ミッションによって与えられる改革は主要文化に基づいており、バリエーションも豊富だ。どの文化も持っていない場合の汎用の改革はAdministrative Efficiencyが+5%される。

  • 神聖ローマ帝国のミッションにも小さなアップデートがあり、ミッションツリーにバリエーションができた。例えばイタリアと神聖ローマ帝国のミッションでは進化する補正が統合される。

  • ドイツ建国はかなり強力であるため、新たな難題としての政府改革がある。政府改革「The Cultural Fragmentation」は政府システムをもたらし、統合する文化を選んで統合する。7つの文化を統合するとミッション「Trust Your Neighbor」を通じてこの政府改革は削除される。

来週はHisn Kayfa・Hormuz・Oman・Theodoro・Trebizondについて。

次回:開発日記2024年3月26日――Hisn Kayfa・Hormuz・Oman・Theodoro・Trebizond

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コメント

  1. もういいかげん5だせよ

    • tinto talksと調べたらEU5(おそらく)の情報が出てますよ。パラドックス公式です。

      管理人さん、出来ればtinto talksの翻訳を載せていただければすごくうれしいです。

      • まさかほんとにeu5だったとは・・・
        後に出るらしい開発日記の内容が今から楽しみだな

        情報ありがてぇ

      • EU5の可能性のある新作を作ってるのは楽しみな反面、それがtintoスタジオというのがなぁ
        自分がEU4プレイする頻度が減った原因を作り出したところだし、正直不安しかない

  2. たまに起動して追加要素をやるのも楽しいからアプデが続いてるのは普通にうれしい

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