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「Crusader Kings III」開発日記#141――1年の振り返り

CK3 開発日記

「Crusader Kings III」開発日記#141が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は2023年の振り返りと2024年について。1.11「Peacock」リリース後の開発日記です。

前回:開発日記#140――「Legacy of Persia」と1.11「Peacock」


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開発日記

開発日記#141は、2023年の振り返りと2024年について。

2023年の振り返り

The Community Choiceの投票

  • 年の始めに次のイベントパックのテーマに関するThe Community Choiceの投票投票を行った。3つのテーマ(「Wards & Wardens」「Love & Lust」「Villains & Vagabonds」)の中で「Wards & Wardens」が選ばれ、1万票を超える総投票数の41.5%を獲得した。
  • 次のイベントパックの投票は行わない予定だ。というのは、既存コンテンツや来年導入するコンテンツを改善・拡張するようなものをやりたいと思っており、そうしたことのために最適なイベントパックを既に用意しているためだ。かわりに私たちはみなさんの議論・考え・提案を読み続け、みなさんが拡張を望む分野のコンテンツ作りに注力する。そうは言っても、特に要望があれば、今後さらなる投票を行うことがあるかもしれない。

Tours & Tournaments

  • 今年の注目点は間違いなく「Tours & Tournaments」だった。旅行や活動などキャラクターとマップをつなげた努力が評価されたのは明らかだ。この拡張とアップデートはGrand Activitiesを中心としてロールプレイに寄ったものだったが、旅・摂政制・常備軍の駐留のようなゲーム全体を強化するシステムも多くあった。こうしたことによってCK3の典型的な拡張となり、コミュニティの多くの方々を惹きつけた。私たちは今後やるべきことを考えるときに、ここから多くを学ぶことになるだろう。全体としてT&Tは大成功だったと考えている。
  • 旅は実際にこれほど楽しいものになるとは予想しておらず、非常に汎用性の高いシステムとなった。今後もできる限り多くの他のシステムに組み込んでいくつもりだ。
  • この拡張には多くの時間を要し、プロジェクトの終盤にはリリースサイクルを早めるために並行開発を始め、2024年にも続けることができそうだ。これはつまりチーム内に小さなチームを作って複数の拡張やアップデートに同時に取り組むということだ。2023年中はおおよそ3つ、多いときには5つのことに同時に取り組んだ。T&Tから得た教訓とともに、私たちはこの勢いを保っている。というのは、みなさんに安定したコンテンツの流れを楽しみにしてもらいたいからであり、年に1つは大規模な拡張を作れることを確実にしたいと思っている。

Legacy of Persia

  • ペルシャはヨーロッパ以外の地域で初めて取り上げた場所であり、私たちの目標は地に足のついた歴史的なコンテンツにしつつもゾロアスター教の復活のような強力なプレイヤーのファンタジーを可能にすることだった。フレーバーを結びつける中心的なシステムが必要なことはわかっていたので、闘争「Iranian Intermezzo」が生まれた。イベリアの闘争とは異なり、私たちはより多くのもっともらしい非史実を追求できるようにしたかった。というのは、この地域の歴史はさまざまな道をたどる可能性があるためだ。
  • 史実のエンディングは「妥協」の時間制限付きのエンディングだが、私たちは他のエンディングに満足している。Intermezzoはその後のゲームがこの地域やその周辺にどれほど大きな影響を及ぼすかを決める。この迅速なスタイルの闘争はコミュニティのみなさんが好きらしいと私たちが気付いたもので、私たちは明確に念頭に置いている。

全体の改善

  • 私たちはゲームを継続的にアップデート・変更し、よりよくしていくという目標を持っているが、2023年には多くのことを行えた。異名システムの追加、領地上限のバランス調整、建設スロット獲得の方法の変更、封臣のスタンスなどだ。また、フロアプランで説明したような領域にも着手した。以下で詳しく見ていこう。
氏族
  • 「Legacy of Persia」では氏族をユニークなものとし、怒っている封臣は何も払わず、満足している封臣は多くのものをプレイヤーにもたらすようにした。氏族の経済はイクター制に大部分の着想を得ており、Tax Jurisdictionsに割り当てられたTax CollectorsがTax Decreesに基づいて徴税する。氏族の領地をうまく運営すれば大きな利点が得られ、House Unityが加われば縁故主義からも大きな利益を得られる。
  • House Unityは氏族の基礎的な要素であり、氏族の安定性にキャラクター主導の無秩序な要素をもたらす。プレイヤーの家族が調和的なら平和と安定がもたらされ、対立的なら拡張と競争に駆り立てられる。これが氏族勢力の盛衰をもたらし、急速に台頭する可能性もあれば急速に衰退する可能性もある。これはゲーム内で氏族が支配している地域の史実の振る舞いをシミュレートする。
  • こうした変更によって氏族制が封建制とは真に異なる存在となり、氏族制でのプレイがまったく異なる挑戦になると感じている。封建制は一般的に安定的だが、氏族制は潜在力の最大がはるかに高い。
補正の蓄積
  • 常備軍の駐留に合わせた建設スロットの見直しは、建造物が常備軍の種別にボーナスをもたらすことによってこれまで支配的だった単一種別の軍を抑制することを狙ったものだ。プレイヤーが建造物を少しでも最適化しようとすると戦闘が完全に些事となり、明らかに面白いものではなかった。プレイヤーは時間と労力をかけてAIを打ち負かせるようになりたいのであって、ただ移動させるだけなのは好まない。この変更でAIは信じられないほど強力なユニットを配置できるようにもなり、これまでより全体的にかなり多くの常備軍を購入するようにもなった(特に彼らがWarmongersである場合)。
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2024年に起こること

新たな実験

  • 来年初めに小さな実験を予定している。詳細は明らかにできないが、ゲームに直接関係し、これまでやったことのないようなことを含む。これはCK3チームが皆さんと交流したPDXConの間にコミュニティから生まれたアイディアだ。

Chapter III​

  • 来年ももうひとつのChapterを用意する予定だ。今年と同じく4つのアイテムが含まれ、ひとつは大規模拡張(Major Expansion)だ。Chapter IIとの違いはフレーバーパックをより大規模な中核的拡張(Core Expansion)に変えたことだ。それ以外にはChapter III開始直後に発売されるものと、このパッケージを締めくくるイベントパックがある。
  • 大規模拡張と中核的拡張はなにが違うのか? 中核的拡張は中核的なゲームループに関するもので、フレーバーパックのように地域的なものではなく、ほとんどすべての領主に適用されるシステムやゲーム世界の大部分に影響を与える影響の大きなシステムの追加、変更、更新を行う。大規模拡張は「より幅広い(wider)」もので、世界を幅広くアップデートしたり、ゲームの新たなプレイ方法をもたらす。
  • つまり中核的拡張はフレーバーパックと大規模拡張の中間に位置する。コミュニティの大多数を惹きつけられるようなより影響の大きなコンテンツに移っていきたいと考えているため、来年はフレーバーパックではなくペースを上げて中核的拡張を作ることにした。
開始直後に発売されるもの

  • 開始直後に発売されるものはChapter IIの「Elegance of the Empire」と同様のものになり、君主の本質を体現する服を作ることを目指している。
中核的拡張

  • 他の機能の中でも特にコミュニティの要望の多かったものを導入する。ゲームがより挑戦的になることは間違いなく、動的で没入感のあるものにするために多くの時間を費やし、新たな戦略ももたらされる。中世の雰囲気をもたらす機能も導入予定で、賢明なプレイヤーはこのシステムで世界に大きな足跡を残せる。全体としてこの拡張はゲームのシステム面systemic)に関する傾向が強いものとなる。
大規模拡張

  • 大規模拡張でも以前からコミュニティで要望されてきたものに注目し、ひとつは拡張に望むものを尋ねると頻繁に話題に上るもの、もうひとつは強力なプレイヤーのファンタジーとしてたまに取り上げられるものだ。この拡張は新たな視点を提供し、システム面・ロールプレイ面いずれを好むかにかかわらず皆さんに喜んでもらえるものになるはずだ。
イベントパック

  • 私たちは数か月間、ある好評な機能についての議論を見てきた。私たちはその機能をさらに拡張し、より多くのことができるようにし、今回は注目度の高いコンテンツに注力する。

年内の開発日記は今回が最後とのこと。

2024年1月17日追記開発日記#142は「Content Creator Pack: North African Attire」のアートについてですが、当サイトでは記事にして紹介しませんので、気になる方はスレッドを直接ご覧ください。

次回:開発日記#143――次の章

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コメント

  1. 東アジア圏が追加されたりするのだろうか

  2. 全体的に影響があるというと宗教関係かな?
    CK2と比べても割と薄味だし

  3. そろそろビザンツ拡張来ないかな

  4. 秘密結社がないぞ!

    • 活動システムが実装されたから追加する下準備は既にできてるんだよね
      まあいずれ来るでしょ

  5. 東アジアやビザンツに関しては開発日記#109で語られてるよ

  6. とりあえず中盤当たりの金余りどうにかしてほしいな3世代目あたりになるともう金5000とか当たり前になるしビザンツとかもやばいかね持ってるし使い道がほぼ後継後の為ぐらいしかない内政もやることなくなるし

  7. 家臣の建築物を建てれば良いじゃない
    すごく面倒くさいけど…

  8. 共和国と司教領あたりに何か手を入れてほしいかなあ
    現状、弱すぎてあっという間に周辺諸侯に占領されてしまう

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