「Victoria 3」の新DLC「Sphere of Influence」発売は6月24日!

「Victoria 3」開発日記#99――「Colossus of the South」

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#99が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は「Colossus of the South」と1.5について。1.5「Chimarrão」リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#98――オープンベータのホットフィックス、1.5の実績と追加物


スポンサーリンク

開発日記

開発日記#99は、「Colossus of the South」と1.5について。

  • 9月よりオープンベータを実施しているアップデート1.5「Chimarrão」は、11月14日にリリースされる。また、南アメリカのアマゾン地域に注目したリージョンパック「Colossus of the South」がアップデート1.5と同時にリリースされる。これはGrand EditionかExpansion Passを持っていれば無料だ。パック単体の価格は5.99ドル。

  • リージョンパックは特定の地域や政治圏に関する詳細なコンテンツが含まれる。イマージョンパックとは異なり、物語的なコンテンツを重視し、アートやシステムにはそれほど注力しない。リージョンパックには衣装やイベント画像などのアートアセットがあるが、UIスキンや建物セットなどは含まれない。

インフォグラフィックス

  • クイックリファレンスを好む方向けに、内容をまとめたインフォグラフィックスを用意した。

有料コンテンツ

  • 「Colossus of the South」はブラジルとその周辺諸国向けのコンテンツがあり、1836年から1936年までのブラジルの歴史にまつわる出来事を、ジャーナル記事やイベントを通じて体験できる。さらにパラグアイのジャーナル記事もあり、パラグアイ戦争の準備を表現する。その他のスペイン語圏の南米国家についても、汎国家的野望に関するジャーナル記事がある。例えば大コロンビア、リオ・デ・ラ・プラタ諸州連合、シモン・ボリバルのスペイン語圏の南米統一などだ。

Magnanimous Monarch

  • ブラジルは11歳の君主が即位し、反乱と政変に見舞われる状態でスタートする。ジャーナル記事「Magnanimous Monarch」はゲーム序盤のブラジルの主要なジャーナル記事であり、ペドロ2世が死ぬか退位するまで続く。

  • このジャーナル記事の進捗状況はブラジルに起こるほぼすべてのコンテンツに関連するゲーム中の行動で決まる。

  • ペドロ2世は知識階級の代表であり、王室は奴隷廃止論者だが、農民寡頭政治が改革主義を容認する範囲は極めて限られている。ブラジルを混乱させる危機に陥れば、軍部と地主が無制限の権力を握ることに近づくが、中央集権を成功させて国民をまとめることに成功すれば、彼らがそうすることを防げるだろう。

  • 君主制を保ちたいなら、地主と軍隊の力を抑え、ブラジルを安定させ、短期的なペナルティも厭わずにいる必要がある。

  • すべてがうまくいけば、ペドロ2世の死は帝国の終焉ではなく継続的で啓蒙的な治世の始まりとみなされる。

  • 地主は君主制を支持するが、改革主義を続ければ寡頭制共和国の支持者となる。

  • 地主を疎外し続け、進捗バーがゼロになれば、軍は寡頭政治の代表と協調して首都に進軍し、帝国は終わりを告げる。

Matter of Slavery

  • ブラジル経済は奴隷に大きく依存しており、奴隷制の廃止は大変な闘争となる。

  • ブラジルは公式には奴隷貿易を違法としているが無視されており、この奴隷貿易によってイギリス海軍は時折ブラジルの奴隷船を臨検し、拿捕する。

  • ブラジルが奴隷貿易法を維持している間はこうしたイギリスとの妨害や危機が続く。イギリスにも同様のジャーナル記事があり、イギリスのプレイヤーに公海上でブラジルの奴隷貿易に対抗する手段を与える。

  • ジャーナル記事「Matter of Slavery」にも進捗を増減させる要因があり、地主に肩入れすれば進捗バーは低下していく。

  • 奴隷貿易に対する公的立場は2年ごとにジャーナル記事のボタンで変更でき、地主を怒らせて奴隷貿易を抑制するかその逆を選ぶ。

  • 奴隷貿易を終わらせるには法律「遺された奴隷制(Legacy Slavery)」を成立させることだけであり、これによってブラジル船への妨害が終わり、進捗バーの低下を遅らせることができる。

  • 真に奴隷制を終わらせるには奴隷禁止法を制定する必要があり、ジャーナル記事にそれを促進する手段がある。イギリスとの戦争で奴隷制を禁じられた場合でも地主は激怒し、君主制は崩壊に近づく。

Coffee and Milk

  • ブラジルは19世紀から20世紀初頭にかけてコーヒーその他の農産物を中心とした経済だった。ジャーナル記事「The River of Coffee」はブラジルをより農耕的な方向へ動かし、コーヒー産業に投資するインセンティブをもたらす。

  • このジャーナル記事を完了するにはコーヒーを増産するだけでなく、買い手を見つける必要がある。

  • ブラジルのプランテーション経済が成長するにつれて、農民寡頭政治が権力を独占し、政治は2つのステートを中心に動かされるようになる。

  • ジャーナル記事「Coffee with Milk」は農業発展の政治的帰結を表現する。地主の権力を打ち破り、ブラジルを近代化することで、このジャーナル記事は回避できる。

The New Republic

  • 技術「政治的扇動」を獲得し、地主が強力なままである場合、ポピュリズム運動が始まり、貴族権力を打破して国家を近代化しようとする。

  • この運動は知識人と小ブルジョワの提携によるもので、国家の近代化という彼らの関心を表現するため、このジャーナル記事で小ブルジョワにイデオロギー「Moderniser」が付与される。

  • ポピュリスト運動は政府を転覆させるか体制に叩き潰されるまで続く。騒乱・失業・小ブルジョワの影響力がこれを進捗させ、体制派・内務制度・警察制度がそれに対抗する。

  • ジャーナル記事「Populist Unrest」が進行している間、将校の反乱や「リベラル階級」の組織化に関するイベントが起こる。

  • この運動が地主支配の現政権を打倒すれば、速やかに権力を掌握し、独裁法を制定する。

  • その後新たなジャーナル記事がアンロックされ、さまざまな改革を進めることになる。

  • この独裁期には他の多くの急進的なイデオロギーの台頭と、新たな方向の社会不安を招く。

  • 政府の意図を助ける新たな味方も登場する。

Nation-Building

  • 1836年当時、ブラジルは真の意味で統一された国家ではなく、ひとつの政府を共有することで緩やかに統合された、地域的アイデンティティの寄せ集めだった。政府はこの問題に取り組み、統一されたブラジル文化を構築しようとした。

  • ブラジルには新たにNordestino・Sulista・Paulista・Amazonic文化が追加され、各地域のアイデンティティを表現している。これはゲームスタート時の大多数の人々を表現しており、常に分離独立の危険性がある。

  • それぞれの文化に関する条件を満たすことで、ブラジルの他のコンテンツと関連する条件が示され、地域文化をひとつずつ統合できる。

  • 50年以内に統合できない場合、国家の一体性は損なわれ、分離独立の機運が盛り上がり、君主制にも悪影響を及ぼす。

  • ブラジルにはさまざまな文化を代表する新たな建国可能国家を追加した。
スポンサーリンク

Positivism

  • ブラジルとラテンアメリカの歴史は実証主義の影響を大きく受けている。ゲーム序盤にフランスで実証主義の基礎を表現するイベントが発生し、全世界でイデオロギー「Positivist」がアンロックされる。実証主義が広まるまでは長い時間がかかるが、特定の技術がアンロックされると適切な国家の政治に登場するようになる。

  • 「Positivism」の進捗は進捗バーで確認でき、イベントで影響を受ける。ジャーナル記事「Positivism」がある国家はそのイデオロギーを支持するか抑制するかを選択でき、ジャーナル記事の結果はその選択によって変わる。

  • このジャーナル記事がある間は社会のエリート層、特に軍隊における実証主義の影響に関するイベントが発生する。実証主義を受け入れると軍事科学と軍隊の影響力に恩恵を与えるが、Positivistの指導者の出現確率が上がり、将校や知識人の政治的影響力が増大する。

  • Positivist運動の成否はその影響力にかかっており、断固として拒否されれば一時的な流行とみなされるだろう。

  • しかし受け入れられれば、実証主義の影響はしばらく残ることになる。

The Paraguayan War

  • パラグアイは独裁者フランシアの統治に関するジャーナル記事と固有のイデオロギー「Despotic Utopian」を持つ指導者がいる状態で始まる。

  • 終身独裁制は言われているほど長続きするとは限らず、フランシアが死亡した後は路線変更するかフランシアの考えを継続するかを選ぶ。

  • カルロス・アントニオ・ロペスが大統領となると、フランシアの後の急速な近代化を扱ったジャーナル記事がアンロックされる。

  • このジャーナル記事のボタンは近代化の機会を表現しており、人口とGDPが大きく成長する。

  • このジャーナル記事が完了するとパラグアイは強力な国家となり、大統領の意向を汲むなら近隣諸国に挑戦することになる。

  • ジャーナル記事「Si Vis Pacem, Fac Bellum」は史実のパラグアイ戦争を表現したもので、この段階に到達したAIパラグアイは攻撃性を大幅に高める。そして前のジャーナル記事で得られた発展によって他の南米列強にとって手ごわい相手として機能する。

  • パラグアイがCorrientesを巡ってアルゼンチンに外交戦を仕掛けると、戦争はエスカレートし、敵対国にジャーナル記事が与えられ、侵略に対して団結するよう促す。パラグアイには防衛戦に長けた史実に司令官が追加され、興味深く困難な体験が待っている。

  • パラグアイがこの戦争に勝利すると、大きな利益を得られる。

  • しかし敗北は完全な破滅をもたらす。

Pan-Nationalism

  • 1836年時点で大コロンビアとリオ・デ・ラ・プラタ諸州連合は崩壊しているが、特に旧大コロンビア地域では汎国家主義の思想が依然として広まっていた。

  • 「Colossus of the South」ではこうした汎国家的アイデンティティを受け入れるか放棄するかを選ぶ。

  • そうしたジャーナル記事は国家がNorth Andean・South Andean・Platinean文化のいずれかを持っている限り有効で、こうした国家の建設に成功すると国家はそうした文化のうちひとつを保持でき、失敗すると失われる。時間経過に応じてこうした文化がどの文化に置き換わるかは下記の「文化」の節で述べている。

  • 「汎国家主義」が研究されると、建国可能国家を建国するか大きく拡大したNorth Andean・South Andeanの国家は南米統一に向けたアプローチを採用する選択肢を得る。これはシモン・ボリバルの夢であるthe Federation of the Andesの建国を可能にする。

  • the Federation of the Andesは「Colossus of the South」で利用可能になる大国の建国で、Federationの提案を受け入れることで可能になる。

  • このFederationがSouth Andeanのリオ・デ・ラ・プラタ諸州連合に建国された場合、新たな領土や名称となり得る。
スポンサーリンク

無料のコンテンツ

  • アップデート1.5には南米のゲームプレイ全体を改善する無料コンテンツがある。

ペルー・ボリビア連合の見直し

  • ペルー・ボリビア連合は1835年から36年にかけてのSalaverry-Santa Cruz warの後に樹立された政府を含むように見直された。統一ペルーがあった場所にはNorth Peru・South Peru・Iquichaがあり、Andrés de Santa Cruzに従属する国家となっている。

  • ペルー・ボリビア連合のジャーナル記事も見直され、合法的な政府の維持と外国の侵略に対する構成国の管理が必要となった。ペルーの諸国家は大量の急進派を抱えてスタートする。これはボリビアの影響から脱却するために反乱が起こる危険性を常に孕んでいる。

  • ペルー・ボリビア連合が建国されると、この地域のパワーバランスにとって大きな問題となる。

  • ペルー・ボリビア連合統一の間、AI諸国はペルー・ボリビアに対する攻撃性を大幅に高め、ボリビアの傀儡を解放することで連合を強制的に解消しようとする。この地域に関心を持つプレイヤー国家には新たなジャーナル記事がもたらされ、この問題に対する解決策が提示される。

  • こうした脅威を逃れて建国されれば、ペルー・ボリビア連合は真の強国となる。

移住

  • アップデート1.5にはヨーロッパからの移民を大幅に増加させ、自国の人口を十分に増やすことができるジャーナル記事がすべての新世界諸国向けに追加された。

  • これが有効だと移住の魅力が高まるだけでなく、アメリカ大陸の国家は領土内に移住の目標を作り、ヨーロッパからの移民を惹きつけることができる。

文化

  • 南アメリカはゲーム開始時点では民族アイデンティティの多くが近隣諸国との間で混在しており、こうした緩やかな地域アイデンティティがNorth Andean・South Andean・Platineanで表現されている。しかし、ナショナリズムを研究するとこれは急速に変化する。

  • 最初に国家アイデンティティのジャーナル記事が現れると、南米諸国は自国のアイデンティティの発展に関する競争に巻き込まれる。進捗バーが100に達すると、共有されていた地域文化が真の国家文化に置き換えられ、汎国家的なコンテンツから締め出される。地域的な建国は依然として可能だが、分離独立しやすくなり、the Federation of the Andesは不可能になる。

  • このジャーナル記事を完了すると新たな国家文化を獲得するが、その文化は国家の首都のみにhomelandsを持つ状態で始まり、以前の文化はhomelandsを維持するが、もはや主要文化ではなくなる。

  • ジャーナル記事「A New National Identity」は新たな国家アイデンティティを自国の地方に広められるようにする。「Promote National Identity」ボタンで新たな文化を首都と境界を接するステートを優先的に転向させる。

  • 時間が経過して国家が発展し、国家アイデンティティの新たに生まれたhomelandsにいるPopが同化されることで、この文化はますます拡大する。1.5では新たにEcuadorian・Venezuelan・Colombian・Argentine・Chilean・Uruguayan・Paraguayanがある。ゲーム序盤には大きく拡大することもできるが、終盤の拡大は危険だ。South AndeansをBoliviansにすることはできるが、Peruvianを転向させることはできない。
スポンサーリンク

アマゾン川流域

  • アマゾンのステートを領有するすべての国家向けにジャーナル記事「the Exploiting the Amazon」を見直し、アマゾンの熱帯雨林を資産に変えるためのボタンが新しくなった。ブラジルについてはペルー・ボリビアに対してthe state of Acreの領有権を主張したり、ブラジルに有利な国境紛争解決を行う手段などがある。

  • アマゾンにゴム農園を作ることで、このジャーナル記事を持つ国家はステート特性「Amazon Rainforest」をペナルティが少なく工業化に有利なものに変えられる。

  • 十分な軍事力と隣国との良好な関係があれば、the Treaty of BogotáとTreaty of Ayacuchoでブラジルがボリビアとコロンビアが領有するアマゾンのステートに平和的に拡大できる。

  • ブラジルのプレイヤーが望めば、このジャーナル記事からボリビアのstate of Acreに対する請求権を主張し、新たなジャーナル記事「the Acre Dispute」を出現させることができる。

実績

  • Magnanimous:ブラジルでジャーナル記事「Magnanimous Monarch」を完了し、君主制を保つ。

  • Federation Day:the Federation of the Andesを建国する。

  • Estado Novo:ブラジルでVargasを新たな統治者とし、ジャーナル記事「the New Republic」を完了する。

  • Piratini, not Pira-tiny:PiratiniかGrão-Paraで始め、ブラジルよりGDPを大きくする。

  • Republic or Death!:パラグアイで始め、ジャーナル記事「the Expanding Paraguay」「Populating the Americas」を完了する。

  • Devil’s Railroad:ジャーナル記事「the Exploiting the Amazon」を完了し、すべてのAmazonianステートに鉄道を敷く。

なお、技術的問題により、現在は「Colossus of the South」がExpansion Passの内容物として表示されておらず対応中であること、Expansion Pass所有者は「Colossus of the South」発売時にExpansion Passを「再購入」する必要がある(無料と表示されており、費用はかからない)ことがコミュニティマネージャーから補足されています。


次回:開発日記#100――記念日アップデートのチェンジログ

スポンサーリンク

コメント

  1. パラドゲーで南米がフォーカスされるのは珍しいね

  2. 変態先の大きい国が追加されるの、プレイの目標として一番わかり易いからすごい嬉しい。
    この調子で全地域にこれくらいのでっかい国追加されていってほしい。

  3. 市場に入らなくても移民が来るのはいいね

  4. めいいっぱい楽しめるように南米の近代史勉強しないと(嬉しい悲鳴)

  5. パラグアイ戦争
    パラグアイの独裁者ロペスが周辺国を全部的に回しても首都落とされても国民の信奉を失わずに山中で抵抗し続けたおかげで戦死・病死含めて成年男性の9割、人口の約半数が失われたという

    • そもそもブラジルの覇権主義が起こした戦争だし、負けたら普通に奴隷として売っぱらわれた挙げ句土地も政治もブラジルとアルゼンチンに乗っ取られたという事実がある
      国の存亡をかけた戦いどころか、イギリス経済圏に組み込まれる事を考えると文化的アイデンティティの存亡さえかけたある意味絶滅戦争でさえあった訳で

      別にロペスがどうのこうのという訳ではなく、ロペス死後もパラグアイ国民は自らの意思でゲリラ戦を続けたのであって、そういう言い方はどうかと思うよ

  6. 先住民系のコンテンツはあるのかな?

  7. 地域文化関係の仕組みはほかにもほしいかも
    西ヨーロッパの国家内の公用語普及の取り組みの再現だとか、ドイツやイタリアの中堅国家が統一に背を向けるIFとかあったら面白いだろうし。

タイトルとURLをコピーしました