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「信長の野望・新生 with パワーアップキット」レビュー

信長の野望・新生

2023年7月20日、「信長の野望・新生 with パワーアップキット」が発売されました。本体と同じく注目度が高い一方で価格が高いこともあり、気になっている方も多いのではないでしょうか。

発売時の記事はこちら。


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ゲームの概要

2022年7月21日に発売された「信長の野望・新生」のDLC追加版です。本記事では「信長の野望・新生」については深堀りせず、主にパワーアップキットでの追加要素を取り上げますので、「信長の野望・新生」をご存知ない方はこちらのレビュー記事も合わせてご覧ください。

パワーアップキットでの追加要素

パワーアップキットでは大小さまざまな点に手が入っていますが、以下では特に大きな追加要素である「攻城戦」と「評定衆」について取り上げます。

攻城戦

パワーアップキットでの最大の追加要素は「攻城戦」でしょう。攻城戦は防衛側が政策「制度改新・弐」を発令しているときに、本拠か防衛拠点になっている城が攻められた場合(この場合、攻城側は包囲/強攻で城の耐久度を減らしていく通常の攻城戦を行えません)、攻城側が発生させる合戦のようなものです。防衛側に非常に有利な戦いで、攻城側は最低でも3倍、できれば5倍以上の兵力を用意すべきでしょう。上の画像ではおよそ4万対1万の戦いですが、攻城側が勝利するのは簡単ではありません。

攻城側にとっての攻城戦は第一に時間との戦いで、いかに兵力が優勢でも攻城戦中は士気(上の画像上部の青と赤のバー)が急速に低下していくため、速やかに防衛側の設備を破壊するなど、城の攻略を進める必要があります。しかし兵力を減らしすぎて部隊が撤退してしまうと士気が大きく低下してしまうため、いかに兵力を温存しながら戦うかという問題もあります。攻城戦では城門や櫓など、効果範囲に入っているだけで急速に兵力を減らされてしまう防衛設備があり、こうした設備に無頓着に戦っていると簡単に負けてしまうバランスとなっています。

防衛側にとっての攻城戦も簡単なものではありません。攻城側が攻城戦に持ち込むのはもちろん城を攻略できる公算が高いからであり、多くの場合で絶望的な兵力差があります。防衛側として攻城戦に勝利するには、事前にその城に有力な武将を集めておく必要があるでしょう。もっとも手堅いのは支援拠点を増やして防衛兵力(攻城戦時にのみ使用できる兵力で、出陣させることができない)を増やすことですが、そうして十分な兵力を持たせた城は敵に避けられてしまうため、塩梅が難しいところです。実を言うと私は防衛側として攻城戦に勝てたことがないのですが、なにかいいコツがあればコメントいただけると幸いです。

攻城戦は合戦と同じく威風を発生させることがあり、参加する部隊数も多くなりがちなので、威風の効果も大きな場合が多い印象です。上の画像では威風(中)が発生し、伊達家の城2つが無傷で手に入りました。

また、攻城戦は時間が経過せず即座に完了するため、攻城側が勝利した場合は腰兵糧に余裕があることが多く、続けて別の敵城攻略に向かいやすくなっています。攻城戦が発生する防衛拠点の城は背後に防衛兵力を出してくれる支援拠点の城を持つことがありますが、支援拠点の城は兵力が通常より少なくなるため、攻城戦の余勢を駆って攻略することもできるでしょう。

合戦と威風は中盤以降の大大名同士の戦いを長引かせず、かつ手に汗握るものにするシステムでしたが、攻城戦はそれを城の攻略にも応用し、攻城戦の結果が大大名同士の戦いの趨勢をより大きく動かすことを狙ったシステムになっていると言っていいのではないかと思います。

評定衆

評定衆は家臣を任命することでさまざまな効果をもたらすもので、家老以上の家臣と従属大名を任命できる家宰と、部将以上の家臣を任命できる奉行に分かれます。家宰と奉行は解任すると大名が代替わりするまで再任できません。

家宰は勢力全体の長所と短所を明確に打ち出すもので、武将を任命するだけで大きな効果がある反面、大きなデメリットも生じさせます。上の画像では騎馬レベルが+2されると同時に、最大兵力-15%という厳しいデメリットがついています。既に十分な兵力があり、かつ馬の産地を領内にたくさん持っていて、騎馬レベルの引き上げが軍を大きく強化するというような場合は使ってもいいかもしれませんが、そうした大名家の状況に噛み合う効果をもたらす武将を家宰に任命できるという局面は、少なくとも中盤まではそうそうないでしょうし、使いどころの難しい地位に感じます。

奉行は武将を任命することで特定の政策の発令を可能にしたり、発令した政策の維持費を軽減できたりする地位です。最初は1名しか枠がありませんが、政策「制度改新・弐」レベル2を発令すると、資金を消費して奉行の枠を最大5名まで増やすことができるようになります。単純に政策費用が浮くので序盤から積極的に使っていきたい地位ですが、武将の中には奉行にすると特別な政策を発令できるようになる者(有名武将に多い)もおり、人材が揃っていく中盤以降はこうした武将を任命して固有政策を発令して行ってもいいでしょう。

その他

そのほか、停戦交渉や家臣の引き抜き・引き留めの際に発生する交渉である「直談」、通過する部隊に腰兵糧を補充する新たな城役割「補給拠点」、条件を満たすとさまざまな恩恵をもたらしてくれる全国各地の有名な寺社仏閣「名所」、家臣の功績を表彰し能力を高めることができる「感状」など、さまざまな新機能が追加されています。

購入して遊んだ感想

全体として「信長の野望・新生」に手堅く機能追加するDLCになっているという印象を受けます。いいところも不満点もありますが、比較して全体を考えれば面白いゲームだなと思いました。やはり多少の不満点があるからと言ってつまらないという評価にはならない、頑健な作りと言えばいいのでしょうか、足腰がしっかりしているためにちょっとやそっとではダメにならない安定感を感じます。

いいところ

「信長の野望・新生」のレビューに書いたように、もともとバランスがかなり完成されていたゲームだなと感じていましたが、パワーアップキットで機能追加があったにもかかわらずバランスのよさは損なわれず、むしろより遊びやすくなっているように感じられます。見栄えのする追加要素を大きく喧伝する一方で、DLCの追加要素によってゲームバランスが悪くなってしまうというのはさまざまなゲームでよくあることと思いますが、販売上強い訴求点にはならないゲームバランスを堅実にまとめてくれるのは、個人的にはとてもありがたいですし、評価されるべきポイントだろうと思っています。

上で書いたように、攻城戦は大大名同士の戦いの趨勢を大きく動かすものになっており、中盤以降の勢力拡大を加速する要因になっています。「信長の野望・新生」では(少なくとも私が遊んだ限りでは)大きな威風が起こるような合戦は発生しにくかったため、結局城をひとつひとつ攻略していく必要がありましたが、攻城戦では中盤の地方統一前後の戦いでも一度に複数の城の支配が動くことが多く、十数城の大規模な大名を数年で滅ぼすことができるようになっています(負けたときはプレイヤーにも同じことが起こるとも言えますが……)。

不満点

これも「信長の野望・新生」のレビューに書いたことですが、やはり単純に価格が高すぎるように感じられます。大幅な円安などでSteamのゲーム価格も上がりつつありますが、それでもやはり飛びぬけて高価なのは間違いないでしょう。ただ、2023年8月3日の公式配信「開発者実況プレイ Part.4」では劉プロデューサーから今後追加されるかもしれない多くの要素や変更が語られており、こうしたものの大半を実装してもらえるのなら、高い価格から持つことになる高い期待により一層応えてくれることになるかもしれません。

伊達家の防衛拠点・山形城に集結した伊達軍1万6000と、山形城に攻め寄せる蠣崎軍7万。山形城には守兵1万5000がいる。この後山形城に集結した伊達軍を合戦で撃破し、さらにそのあと山形城を攻城戦で攻略することに。

パワーアップキットの追加要素に関して言うと、私がプレイした限りでは攻城戦を行う前にそもそも敵部隊が攻城戦を予定している城を守るために集結していることが多く、そうした場合は合戦と攻城戦が続くことになり、遊んでいて疲れを感じました。攻城戦に防衛兵力以外の防衛側部隊を登場させるのは、そもそも攻城戦が防衛側に非常に有利なのでバランス的にうまく行かないのだろうとは思いますし、実際の戦国時代の戦いでも大規模野戦の後に大規模攻城戦が続くということはあったのかもしれませんが、こうした場合は合戦と攻城戦をうまいこと合体させたようなものができないかなと考えてしまいます。

また、細かいことですが、パワーアップキットで追加された「勢力目標」では威信が一定値を超えると金銭が報酬として与えられますが、なんの説明もなく突然天から多額のお金が降ってきてしまうのはあまりにもゲーム的に感じました。せっかく戦国時代の歴史シミュレーションゲームなのですから、マニュアルの「進め方のコツ」にあるように、簡単でいいので威信を高めたプレイヤー勢力に商人から献金があったために多額の金銭を手に入れることができたというような説明を入れて、大名として遊んでいる没入感を大事にしてもらいたかったなと感じます。


個人的にここ1年くらいで購入したSteamのシミュレーションゲームでは、機能や完成度の点で生煮え状態のものをとりあえず発売して、その後ゆっくり開発しながら調整していくというものに立て続けに当たっており、本作の「発売直後にちゃんと面白く遊べる」という完成度の高さがとても新鮮に映りました。今後のコーエーテクモの歴史シミュレーションゲーム開発がどうなるのかはわかりませんが、この完成度の高さは大きな強みだと思いますし、今後も守っていってもらえたらいいなと思います。

記事中で触れた公式配信では「みなさんが望む量かはわからないができる限りアップデートをやっていきたい」というコメントも出ており第1回での継続的なアフターフォローは難しそうな雰囲気を出しながらの「僕らがやりたいということと会社の判断は別なので、僕がやりたいと言ってできる話ではない」というコメントを「あれは一般論である」として軌道修正しています(まるで外交官や政治家のような慎重な発信の仕方です!)。とにかくある程度は今後もアップデートを続けてくれる方針のようですし、そのアップデートも配信で明らかにされただけでもそれなりの量になるようなので、今後のアップデートに期待したいと思います。

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コメント

  1. PKの追加分だけ買おうと思ったけど、同じぐらいの値段でゼルダの伝説(ティアキン)の中古あったからそっち買っちゃったわ

  2. いつも通り良くも悪くも手堅いという評価だな
    導入してバランス崩れたりつまらなくなることはないから値段さえ納得できれば普通に買っていいと思う

  3. 今作は無印でも面白かったので、好評だった点を損なわずにクオリティを上げている良いPKだと思いますね

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