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「Stellaris」開発日記#306――軌道上居住地の実験

Stellaris 開発日記

「Stellaris」の開発日記#306が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は軌道上居住地の実験について。3.8「Gemini」リリース後の開発日記です。

前回:開発日記#305――夏至祭


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開発日記

開発日記#306は、軌道上居住地の実験について。

  • 軌道上居住地は1.5「Banks」アップデートで「Utopia」に導入された。「Ancient Relics」とともにリリースされた2.3「Wolfe」では軌道上居住地の建設要件から「Voidborne」を削除し、居住性を調整し、さまざまな区域をもたらした。2.7「Wells」アップデートではコストや要件を調整し、複数の段階を追加した。
  • それ以来、私たちは軌道上居住地の特別な派生型を追加し、さまざまな見直しを行ってきたが、最近はコミュニティからAI帝国が他の方法では拡張できないときにたくさんの軌道上居住地を建設するのを見直してほしいと多くのリクエストが来ている。AIが拡張を防がれた場合、たくさんの軌道上居住地を建設するのは理論的に「正しい」が、プレイヤーとしてはひとつの星系で最大12もの軌道上居住地に侵攻しなければならないのは面倒だった。
  • 軌道上居住地はあまりに一般的で、特定のことに長けすぎており、私たちが求めている基礎的なファンタジーを捉えていないように感じた。しかし軌道上居住地は私たちが守りたいと思っている非常に人気のあるプレイスタイルの中核でもあり、「夏の実験」に最適だった。
  • この開発日記に書かれていることはすべて実験的なものであり、正式版になるかもしれないし、ならないかもしれないまた、すべての数値は試作のためのプレースホルダーだ。現時点ではこうした変更のリリース日は決まっていないが、コミュニティからのフィードバックは歓迎する
  • コミュニティからの特に多いリクエストは軌道上居住地を制限する銀河生成時のスライダーを追加することだ。また、軌道上居住地が星系基地キャパシティを使うようにしたらどうかという議論もした。こうした議論は、「Stellaris」の軌道上居住地が般的なファンタジーを十分に満足させているか、軌道上居住地がもっと「ハードSF」であるべきで、惑星上に住むことに慣れた者にとって基礎的な居住性が低かったり上限があったりすべきではないか、私たちが集合意識のVoid Dwellersのようなバランスの問題に対処できるのではないか、という疑問につながった。
  • 私たちは「ひとつの星系内のすべての軌道上居住地をつなげたらどうか」というアイディアを思いついた。星系全体に軌道上居住地が広がる面白さはそのままに、星系を占領するときの負担を減らし、銀河に軌道上居住地が増えすぎることによる他の問題にも対処できる可能性がある。この派生型では星系内で最初に建設される軌道上居住地がCentral Habitat Complexになる。追加の軌道上居住地はSupport Habitatsで、Central Complexにさらなるスペースと能力をを追加する。

  • まず、Central Complexは狭く、全体として住むのに適したところではないが、Void Dwellersには固有の補正として追加の区域と建造物スロットを与えた。

Void DwellerのHabitat Complex

  • 最初のイテレーションではSupport Habitatsを追加の巨大構造物とした。このプロトタイプでは、それぞれの資源収集区域(エネルギー・鉱物・研究)の最大数は軌道上居住地が建設されている天体の埋蔵資源の規模によって制限されるようにした。これは戦略資源の建造物が制限されているのと同様だ。Support HabitatsはHabitat Central Complexに追加の区域・建造物スロット・住居をもたらし、アップグレードするにつれて居住性を低下させる(軌道上居住地の間の民間交通を反映している)。最後の段階ではHabitat Complexが周回している惑星の衛星の埋蔵資源も利用できるようになる。
  • 見かけ上、このプロトタイプは最初の要件を満たしているように見える。
    • 大量の軌道上居住地で星系を征服するのは、星系ごとに機能する「惑星」がひとつしかないためにより容易になった。
    • 星系ごとに複数の軌道上居住地を建設するのは既存の入植地をアップグレードするため、やりがいを感じた。
    • 開始時に複数の入植地を持たなくなったため、ゲーム序盤に大量のspawning poolsを持つことで過剰に高いPop成長率を持つという、集合意識が起源「Void Dweller」を利用できるようにすることに関する主な懸念が解消された(これについては今後の開発日記でさらに触れる予定だ)。
  • しかしSupport Habitatsはアップグレード以外にプレイヤーができることはなく、これは大きな欠点に感じた。敵の艦船はSupport Habitatsを無視し、特化もダウングレードもできない。総合的に考えると、このプロトタイプでは複数の軌道上居住地を星系全体にまたがる論理的にひとつの惑星とするのはいいが、巨大構造物は取るべき手段ではなかった。

Void Dweller帝国のHabitat Central Complexと隣接するSupport Habitat。

新たに建設され、なんの特化もしていないHabitat Central Complex。

  • 2回目のイテレーションでは、Support Habitatsを特別な星系基地(軌道リングのようなもの)とした場合を調査した。このプロトタイプではHabitat Central Complexesが利用できる区域は同じ星系内のSupport Habitatsの構成に依存する。したがってHabitat Central Complexは同じ惑星の軌道上に自動的に隣接するSupport Habitatを建設する。建設時にSupport Habitatは周回している惑星のいずれかの埋蔵資源と一致するモジュールを持った状態となる。Support Habitatの区域モジュールはそれぞれHabitat Central Complexにその種類の区域の最大数を+3する。Support Habitatsをアップグレードすると、巨大構造物のプロトタイプの時と同様の補正をもたらす。さらに、Support Habitatの各段階ごとに追加のSupport Habitatモジュールが、第2・第3段階ではSupport Habitat建造物がそれぞれ建設できるようになる。

水耕栽培区域のために区域キャパシティの一部を使っている研究Habitat Complex。

  • Support Habitatsの特化によってHabitat Central Complexが利用できる区域を選択できるようにすることで、軌道上居住地に依存する帝国のプレイに興味深い変化をもたらす。プロトタイプなのでSupport Habitatsの建造物はまだそこまで調査していないが、軌道リングにあるような建造物や、上で述べた巨大構造物の場合のプロトタイプにおいてAdvanced Support Habitatsで実験した衛星での資源採掘その他の建造物が含まれる可能性が高い。

特化前の研究軌道施設。

primary habitat complexの固有建造物は軌道施設の効果を高める。

  • 私たちが今遊んでいる最新の派生型は特に有望だ。「星系基地」スタイルのSupport Habitatsを、そこにモジュールを建設するのではなく、単一の段階を持つ「特化前の」ユニット(UXのために「軌道施設(Orbitals)」に改称)とし、採掘軌道施設や研究軌道施設などを建設できるようにした。これによって軌道上居住地建設の流れが非常に単純なものになり、同時に実装も改善された。
  • まだ実験中だが、私たちはこれを気に入っている。技術で特別な軌道施設の種類やprimary Habitat Complexを変化させる建造物を追加でき、私たち(やMod制作者)が新たな種類を追加するのも非常に容易だ。

Void Dwellersは伝統で軌道上居住地建設コストが低下する。

  • 私たちは区域の職にも注目しており、Complexesにはこれまでの軌道上居住地とは異なる課題があり、アセンションパーク「Voidborne」をアップデートした。Void Dwellersはその効果を持った状態でスタートする(Teachers of the Shroudの帝国が事実上Mind over Matterを持った状態で始まるのに近い)。

来週はうまくいかなかったリーダーに関する実験とそれに対する計画について。

次回:開発日記#307――リーダーの体験

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