2023年7月27日、パラド社が2023年第2四半期レポートを公表しました。前年同期比で大幅な増収増益となりました。
前四半期:2023年第1四半期
2023年第2四半期レポート
2023年7月27日、パラド社はウェブサイトで2023年第2四半期レポートを公表しました。
以下では1スウェーデンクローナ=13.32円で換算し、千の位を四捨五入しています。
業績と財政状態
このグラフは単位が千クローナなので、記事中の数値(百万クローナ)から桁が3つ大きくなっています。
- 2023年第2四半期業績:前年同期→当四半期(対前年同期増減率・日本円換算額)(単位は百万クローナ)
- 売上高:458.8→737.3(+61%・9,821百万円)
- 営業利益:213.6→292.9(+37%・3,901百万円)
- 当期純利益:213.0→310.9(+46%・4,141百万円)
- 当四半期新規リリース
- Triumph Studios開発タイトル「Age of Wonders 4」
- Paradox Arc開発タイトル「Mechabellum」(早期アクセス)
- 「Europa Universalis IV」のDLC「Domination」
- 「Stellaris」のDLC「Galactic Paragons」
- 「Crusader Kings III」のDLC「Tours & Tournaments」
- 「Victoria 3」のDLC「Voice of the People」
- 「Cities: Skylines」のDLC「Hotels & Retreats」
- 「Age of Wonders 4」のDLC「Dragon Dawn」
- 「Crusader Kings III Console Edition」のDLC「Royal Court」
- Hardsuit Labs株式をKeywords Studiosに売却し、当期純利益に15.4百万クローナの影響
- Age of Wonders 4、Cities: Skylines、CK3、HoI4、Stellarisが主に収益貢献
このグラフは単位が千クローナなので、記事中の数値(百万クローナ)から桁が3つ大きくなっています。
CEOコメント
- 当四半期は優れたDLCで中核タイトルの強化を続け、「Age of Wonders 4」でポートフォリオを拡充し、新たな小規模タイトルの実験をつづけた。その結果が堅調な売上と良好な純利益であり、為替による追い風もあった。
- この四半期のDLCやゲームに加え、私たちは秋の準備にも力を入れており、今後発売するもののマーケティングや販売活動に本腰を入れている。短期的にはコスト面に影響するが、秋には非常に素晴らしいものを発売できるのを楽しみにしている。
その他気になった点
- 過去12か月間の利益率は40%。
- 開発パイプラインに入っているタイトルは12本。
第1四半期は前年同期比減益となっていましたが、第2四半期は前四半期の「溜め」が一気に解放されたかのような大幅増収増益となりました。スウェーデンクローナ安もあり、四半期売上が100億円に迫るところまで拡大しています。
気になるのは、主な収益貢献タイトルからVic3が外れた点です。発売直後にセールを行っていたことも考えると、「Voice of the People」の販売は苦戦しているのかもしれません。今後のVic3開発がどうなるのか、気になるところです。
次四半期:2023年第3四半期
コメント
秋にもCK3、HoI4のDLC、そして新作Cities:SkylinesIIの販売も控えてるししばらく好況が続きそうだな
Vic3は各国をテーマにした拡張を出す前に、まずコアのシステムを整えた方がいい気がします
こちらから他国間の外交戦に絡んでいく機能なんてゲームの内容的に最初からあって当然という感じですし、PMも細かい操作を要求する割には(AIの適応も含めて)現状あまり面白さに繋がっておらず、UI含めてもう少し見直した方がいいのではと個人的には思いますね