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「Victoria 3」開発日記#72――経済法の変更

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#72が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は経済法の変更について。1.2リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#71――自律的投資


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開発日記

開発日記#72は、経済法の変更について。

  • 今回は先週の開発日記と密接に関連する、1.2での経済法の変更について。開発日記#64で述べたように、リリース後の目標として経済システムの違いによってプレイの差異を大きくすることを掲げていた。例えば自由放任と指令経済の間には、自国経済やプレイヤーの下す決断に対する影響の点で仕組みの面でのより深い差異があるべきだ。1.2では既存の経済法がすべて変更され、さらに新たな経済法も追加した。以下ではこうしたものについてひとつずつ説明する。
  • その前に、先週の自律的投資の開発日記に寄せられたフィードバックに基づいて行った変更について述べておく。一部の方から、既に重みづけシステムがあるなら自律的投資において投資プールが資金調達できるものに厳しい制限を加える必要はないのではないかということを指摘された。私たちも同意する。そこで自律的投資では建設可能な利益を生む施設の制限がなくなり、誰が何に投資したいかに基づいて重み付けされるようになった(先週述べたように、農本主義なら農場が多くなる)。しかし、投資の直接制御(Directly Controlled Investment)では制限が依然として適用される(ツールチップには使用している設定に基づいて反映される)。

伝統主義

  • 1.2での伝統主義はほぼこれまでどおりだ。非常に遅れたシステムであり、プレイヤーは一般にこれから脱却しようとするはずだ。1.1との主な違いは伝統主義でも投資プールが無効にならない点だが、投資効率に大きなペナルティがあり(農奴制があればさらに低下する)、投資の直接制御で遊んでいる場合は投資プールで建設できる施設の種類が大きく制限される。

介入主義

  • 経済法の「望ましい中庸」である介入主義も、1.2で大きな変更はない。特にボーナスやペナルティはなく、すべての種類の施設に助成でき、投資の直接制御における投資プールでは幅広い選択肢がある。同時に自律的投資でも、民間と政府の建設の間でバランスの取れた配分がなされる。

農本主義

  • 投資するPop種別に農民が加わり、地方に対する投資すべてに大きなボーナスがつくようになったことで、1.2では農本主義が相当強化された。農本主義で資本家が投資できなくなったわけではないが、投資の直接制御でプレイしている場合はペナルティがあり、施設の選択もかなり制限される。

自由放任

  • 自由放任は自由市場の見えざる手を表すもので、1.2では工業化する際に投資プールを最大限活用したいプレイヤーにとって最適な法律となることを意図している。しかし政府の施設以外の施設を縮小できないという大きな欠点もある。

共同所有

  • 1.2で導入される新たな経済法であり、評議会共和制でアンロックされる本格的な経済システムだ。共同所有では施設で働くすべてのPopが所有権を等分し、貴族/資本家の仕事はなくなる。これは労働者の生活水準を上げることにつながるはずだが、農民や商店主は他のシステムのより裕福な投資主体より投資規模がずっと小さいため、投資プールの資金は大幅に減少する。

指令経済

  • 1.2で最大の(そしてもっとも必要な)見直しがされた法律だ。官僚が利益を得るがプレイヤーが助成する必要があるという率直に言って奇妙なシステムではなく、国営(Government Run)という所有権に関する製法が使用する政府持分(Government Shares)という新たなシステムを使用する。Popの持分が施設の配当の一部をPopにもたらすように、政府持分は施設が利益の一部または全部を直接国庫に納める。しかし大規模な経済では効率補正の影響を受ける。というのは、大規模で強力に集権化されたシステム特有の非効率性によって資金の一部が浪費されるためだ。政府持分はPopの持分と自由に混合できるため、ベースゲームではそうした設定はしていないが、これに関してMod制作者のみなさんが作るものを見るのを楽しみにしている。
  • この開発日記のスクリーンショットを見てお気づきかもしれないもうひとつの変更として、経済法を国家の権力分配や統治原則とより密接に関連付けた。例えば生産手段を獲得は評議会共和制への1ステップの改革ではなく、まず評議会共和制を樹立し、共同所有を導入し、最終的にプレイヤーが望むなら無政府主義にも向かえるようにするという、複数段階の改革となる。指令経済も独裁制や寡頭制を必要とするが、これは相当強力な集権的権力がなければ完全に集権的な経済を実現するのが困難であるためだ(新たな政府持分の仕組みがあることで、ゲーム終盤に権力を掌握したくなる理由が増えるはずだ)。
  • では、1.2はいつプレイできるようになるのか? 変更点の中にはかなり大きなものもあり、このパッチをあまりにも早く出したくないと思っているが、みなさんがパッチを待ち望んでいることも知っている。このバランスをとるため、私たちはパッチ1.2をオープンベータで公開することにしたが、これについては来週詳しく述べる。ここではパッチ1.2全体についてもう少し注目し、みなさんにこのパッチが全体としてどのようなものか、そしてリリース予定日についてお知らせする。
  • (質疑応答より)今後すべてのパッチがオープンベータになることを明確に約束するわけではないが、今回のオープンベータが一回きりのこととも思っていない。「Victoria 3」は多くのシステムが連動する複雑なゲームであり、パッチ1.1で導入された正当性の問題のようなものが正式パッチで再び導入されてしまうのは避けたいと思っている。

質疑応答

Q:正当性の仕組みはまだ見直される? redditでは選挙に勝ったのに正当性が0になることについてプレイヤーが困っている。

A:それについては仕組みを見直すのではなく、あまりにも統一性のない政党の結成を防ぐことが問題だ。これについては来週述べる。


次回:開発日記#73――オープンベータと1.2の概要

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コメント

  1. 以前から保守と急進が手を組んで正当性を上げれない、または下げねばならないとか多いからねぇ。
    軍と地主と宗教とブルジョワが組んだ時はマジで改革が進まなかったわ。
    まぁ知識人も保守と組むんだけどねwww

  2. この調子で法律をどんどん修正していってくれぇ

  3. Vic2みたいですな
    レッセフェール万能とはいえなくなりそう(介入主義や農本主義が相対的に有利になった)ですな

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