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「Victoria 3」開発日記#45――選挙

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#45が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は選挙について。本体発売前の開発日記です。

前回:開発日記#44――戦闘


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開発日記

開発日記#45は、選挙について。

  • 今回の開発日記では投票を可能にし、投票に影響を与えるさまざまな法律、選挙運動(Election Campaigns)の進行、国内の政治勢力にどのように影響するかについて述べる。
  • 政党についても触れるが、政党は今回の主題ではない。詳細は今後述べるが、差し当たってVictoria 3に登場する政党は民主主義国家に存在し、利益集団(Interest Groups)の連合で構成されているということは明らかにしておく。

富裕層投票法(Wealth Voting Law)の下では政治権力はもっとも多くの富を蓄えることができるPop(とその利益集団)によって握られ、貧困層にはほぼ完全に認められない。これは当然ながら農耕経済の度合いが強くなれば貴族と地主に有利であり、工業経済の度合いが強くなれば資本家と実業家に有利だ。

  • 選挙(Elections)が行われるのは、投票を可能にするいずれかの「権力分配法(Distribution of Power laws)」がある国家だ。
    • 地主投票(Landed Voting):貴族・資本家・聖職者・将校が基本的にすべての政治力を持ち、非常に大きな政治力(Political Strength)を獲得して彼らの利益集団に貢献する。
    • 富裕層投票(Wealth Voting):Popが投票できるかを決める富のしきい値(Wealth Threshold)がある。投票できるPopがより多くの政治力を持つ。
    • 国勢調査による選挙(Census Suffrage):富のしきい値は富裕層投票より大幅に低い。読み書きできるPopは彼らの利益集団にずっと大きな政治力をもたらす。
    • 普通選挙(Universal Suffrage):投票権に関する富のしきい値は存在しない。Popの種類と読み書きできるかどうかはさらなる政治力をもたらさないが、Popの富は政治力に依然として貢献し続け、読み書きができるとPopはより政治に関与するようになる。
  • こうした法律のすべてはあらゆる統治原理(Governance Principles)法と両立できる。例えば君主制(Monarchy)の法律がある国家は投票を行わない絶対君主制にもできるし、普通選挙制にもできる。共和制(Republic)が大統領独裁になる可能性があるのと同様だ。プレイヤーがその気になれば、富裕層が投票する評議会共和国や神権政を作ることもできる(が、なんらかの政治的対立を引き起こすことは間違いない)。
  • 以下の3つの条件に該当する場合、Popは完全に投票できなくなる。
    • 差別されているPopは選挙で投票できない。
    • 未編入のステート(Unincorporated State)に居住している:編入されたステート(Incorporated States)に居住するPopのみが選挙に参加できる。例えば成長中の植民地に居住するPopは投票できない。
    • 政治的に不活発な(Politically Inactive)Popは「法的に」資格があるかどうかにかかわらず投票しない。こうしたPopはいずれの利益集団にも属しておらず、識字率や生活水準が低い傾向にある。例えば、自給自足の農場で働く小農民(peasants)はほぼ常に政治的に不活発だ。

1913年に婦人参政権論者エミリー・デイヴィソンはレース中の国王所有の馬に轢かれて死亡した。自分の大義を熱心に信じていた彼女はイギリス政府に何度も逮捕され、ハンガーストライキ中に食事を強制されていた。

  • Victoria 3では女性参政権法(Women’s Suffrage Law)を制定することで、労働力比率(Workforce Ratio)と扶養家族の参政権(Dependent Enfranchisement)が大幅に増加する。つまりより多くのPopが建造物で働けるようになり、ずっと多くの扶養家族が投票するPopとしてカウントされるようになる。
  • しかし、1836年にこの法律を成立させようとしても、利益集団からほとんど支持を得られないだろう。女性解放主義(Feminism)を研究した後(あるいはこの技術を自国に広めた後)、女性解放主義(Feminist)のイデオロギーを持った政治家が現れ始め、彼らは女性参政権を強く支持し、不平等な法律に反対する。
  • 政治扇動(Political Agitation)を研究すると参政権運動が本格的に始まる。ジャーナル記事「女性の投票権(Votes for Women)」が出現し、これによってイベントが発生し、政治運動(Political Movement)を拡大または抑制する機会を得る。法律を制定し、投票できるようになった女性に向けて選挙運動を行うことでジャーナル記事を完了できる。あるいは運動が勢いを失い衰退するまで無視したり抑圧したりできる。
  • なぜ参政権運動を抑圧したいのかとみなさんは思っているかもしれない。プレイヤーが平等主義的な社会を目指すのであれば、確かにそうではないだろう。しかし、貴族制と保守的な国家を維持しようとするなら、政権にある利益集団が女性参政権に強く反対するのみならず、彼らの政治権力に対して女性参政権が非常に有害にもなる。
  • 扶養家族の参政権が大きくなるほどより多くのPopに本質的に利益がもたらされる(特に、富がそれほど重要でない普通選挙のような平等主義的な法律の下では)し、貴族や資本家よりも作業員(Laborers)・機械工(Machinists)・農民(Farmers)のほうがはるかに多くなるのは避けられないことだ。Popは最大の社会階級である下流階級がなぜ他の2つの階級を打ち負かさないのか、疑問に思い始めるかもしれない。

システムをテストするためにネガティブな選挙イベントを繰り返し発動した後、ホイッグ党は世論調査で壊滅的な打撃を受けた。

  • 選挙は投票法のある国家で4年ごとに行われる。選挙運動は投票日の6か月前から始まる。各政党には選挙運動開始時に機運値(Momentum value)が割り当てられ、これが選挙運動の成功の尺度となり、投票日の得票数を決定する大きな要素となる。選挙期間中に機運値は各政党ごとに変動し、最終的な結果に影響する。自国の政治情勢における政党や指導者その他の要素は前回の選挙から年月を経て変化している可能性が高いため、前回の選挙の機運値は引き継がれず、リセットされる。機運値は幸運・イベント・利益集団の指導者の人気から影響を受ける。

前回の選挙で勝利したトーリー党は地主階級(Landed Gentry)に力を与えたが、大英帝国の富裕層投票法の下ではトーリー党の支持者である貴族の富が依然として政治力にもっとも貢献している。

  • 選挙運動が終わると投票が行われ、その結果は次の選挙まで固定される。利益集団は彼らの政党の得票数から政治力を獲得し、正統性、つまり政府の有効性を決定する主な要因となる。
  • 実際の政府の構成は依然としてプレイヤー次第だ。現代のほとんどの国の選挙制度と同じように、投票で勝ったからといって自動的に特定の政党や政党連合が政府を樹立するわけではない。しかし、選挙後の利益集団とその提携している政党の力は、特に少数派政府を形成する場合には主要な懸念事項となる。
  • Victoria 3では選挙は政治を変える強力な力になり得るが、同時に不安定さの源泉にもなり得る。選挙結果をどう扱うか(その気になれば操作できる)は政府を形成する際の主な検討事項となる。
  • (質疑応答より)選挙で「勝った」政党が単純に政権を取るわけではないのは、二大政党制以外の場合、プレイヤーに連立政権を構築する機会を与える必要があるためだ。例えば選挙で保守党・自由貿易党・宗教党の間で票が50/30/20に分かれたとしよう。私は保守党に政権を任せたくはなく、自由貿易党と宗教党で十分な正統性が得られると判断するか、あるいは保守党と宗教党を政権に据えて自由貿易党を完全に脇に追いやるかもしれない。これは「ゲーム的」なものではほとんどなく、任期中に政治的に実現可能であることに条件を決めるこうした選挙後の交渉は、ほとんどすべての民主主義国家において事実上通常のことだ。
  • 私たちはまたどの政党とも提携しない自由な利益集団を認めており、例えば軍隊は政党政治から完全に距離を置くことにしたとしても、貴族や高給取りの将校が大部分を占め、高位の将軍に支持されているため、富に由来する相当量の政治力を持っている。そのため、どの連合が政府を形成するか(そして支持するか)についてはプレイヤーの判断が必要となる。
  • 通常、ある利益集団(あるいは政党とそれに関連する利益集団すべて)を政府から排除すると、政権を追われたことに不満を持つ急進派(Radicals)を大量に生み出してしまう。選挙直後はこのペナルティが政権交代で消滅するため、この機会に新たな選挙結果を踏まえて正統性を最適化するインセンティブが働く。
  • 選挙制度の詳細(任期の長さ、比例代表制と単純小選挙区制、上下院など)に関する話題として、こうした詳細については非常に興味深く、以前その一部を規定する法律を入れて遊んだことがある。問題は他の法律と同様に重要であるようにバランスをとるのが難しく、制定することにインパクトが感じられないことだった。選挙制度の詳細が重要でないと言っているわけではないが、このシミュレーションでは実感できるほどのインパクトがなく、例えば参政権をより多くのPopに拡大したり、福祉プログラムを制定したりするほどにはゲームプレイ上の影響がない。これを正しく行うには下位の法律や設定可能な法律のシステムが必要だろうが、これは少なくともリリースまでには実現できない。

質疑応答

Q:絶対君主制の国家でも女性参政権は制定できる?

A:女性参政権は選挙がある国家でのみ制定できる。

Q:小農民が選挙に行かないというのはどういう考えなの?

A:小農民は富と識字率が低いため、通常なら政治的に不活発だ。より豊かで教育を受けた小農民なら政治的な意識を持ち、(注:おそらく利益集団の)地方民(Rural Folk)を支持するようになるかもしれないが。


来週は政党について。

次回:開発日記#46――政党

コメント

  1. 選挙がない国では女性労働者をあまり扱えないのかな残念

    • あくまで「絶対君主制ではそもそも選挙をやってないので女性にも当然参政権は無い」ってだけで女性労働者はまた別のカテゴリの話なんじゃない?

      • 文中に「女性参政権法を制定することで、労働力比率と扶養家族の参政権が大幅に増加する」とある

  2. 以前の日記でフェミニズムの発明が人口増加率を下げるとあったし、フェミニズムで女性労働者が増えて短期的には労働力が増えても、長期的には減ってしまうというトレードオフになりそう

    • eu4 みたいに数百年プレイするならともかく、vic3は100年だからそこまで影響は無さそう。

    • 「同時に産業労働力の比率を引き上げることは生活水準の向上につながるため、人口増加率は純増する」ともあった

  3. そこもトレードオフで、フェミニズムのマイナス以上に生活水準を向上できれば差し引きプラスだけど、そうできなければマイナスになるみたい

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