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「Stellaris」開発日記#253――3.4「Cepheus」アップデートその他

Stellaris 開発日記

「Stellaris」の開発日記#253が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は3.4「Cepheus」パッチノート・起源・holdingについて。3.4+「Overlord」リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#252――人工かつ自動の知能

前バージョン:3.3.4(3.3.3の記事に含む)


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開発日記

開発日記#253は、3.4「Cepheus」パッチノート・起源・holdingについて。

3.4.0パッチノート

以下では主な機能について抜粋してご紹介します。

  • 拡張「Overlord」の内容
    • 特化した帝国(Specialist Empires)という3種類の発展的な従属国を導入。これは特定の分野に優れる一方で他の分野で劣るものだ。
      • Bulwark:防衛の砦であり、基礎資源獲得は他国に任せる。
      • Prospectorium:資源獲得に優れるが、研究は弱い。
      • Scholarium:研究に特化しているが、味方の軍事的な支援に頼っている。
      • 連邦が結束度(Cohesion)に応じて発展・衰退するのと同様に、特化した帝国も忠誠度(loyalty)に応じて発展し、3段階のレベルアップに合わせてさらなるパークの獲得やボーナス・ペナルティの強化が行われる。
    • 新たな建設物・巨大構造物
      • ハイパーリレー(Hyper Relays):ハイパーリレーを連結することで、艦隊の高速移動とネットワークで接続された星系への効果の反映が可能になる。
      • 軌道リング(Orbital Rings):自国の惑星に建設すると星系基地(Starbases)のように機能し、中核的な惑星のさらなる開発や防衛を可能にする。
      • 量子カタパルト(Quantum Catapult):銀河は量子カタパルトの射程範囲内にあり、銀河の反対側に艦隊を投入できるが、正確さには疑問符がつく。
    • 新たな中立機構(Enclaves)
      • サルべージャー中立機構(Salvager Enclave):おおよそ友好的な修理屋の集団で、技術・戦闘デブリ・古い艦船の修理や解体に夢中になっている。
      • シュラウドウォーカー中立機構(Shroudwalker Enclave):シュラウドの弟子であるシュラウドウォーカーはシュラウドトンネルを作るためにその力を求めたり、未来を占おうとすることができる。
      • 傭兵中立機構(Mercenary Enclave):ていこくは自己増強的な傭兵中立機構を作成するために艦隊を使用でき、傭兵中立機構は後援者に配当を支払う。しかし、ビジネスはビジネスであり、誠実さのようなものが支払いになるわけではない。
    • 新たな起源(Origins)
      • Imperial Fiefdom:プレイヤーの宇宙への最初の一歩は残酷なほど短かった。すぐに強力で退廃的な宗主国に他の国々とともに服従させられ、プレイヤーは自身で選んだ特化した帝国としてゲームを開始する。
      • Teachers of the Shroud:プレイヤーの文明はシュラウドウォーカーによって遥か昔に興味深い文明として認識され、彼らが指示する考えに合わせて慎重に育まれてきた。プレイヤー種族はLatent Psionicsの特性を持ち、シュラウドウォーカーの集まりと接触している状態で始まる。
      • Slingshot to the Stars:これは近隣にある量子カタパルトが文明をどのように形成するかを探るものだ。プレイヤーの国民の歴史は長く暗い季節の前に空に輝く光の物語で満ちている。
      • Subterranean:Subterranean帝国の地下の本拠地は防衛と採掘の恩恵をもたらし、地表の敵対的な環境を回避できるようにするが、かわりに拡張は遅くなる。
      • Progenitor Hive:集合意識(Hive-Mind)のみ(かつ「Utopia」が必要)。このハイブは祖先の強力な子孫の存在に依存しており、その子孫は驚くべき手腕でハイブの意思を導いている。彼らの存在がなければドローンは失われるため、彼らをしっかりと守ろう。
    • 新たなアセンションパーク:「Lord of War」で紛争から利益を得よう。
    • 新たな銀河コミュニティの決議案(Resolutions):傭兵の位置づけ、従属国と宗主国の権利と義務に関する新たな3種類の一連の決議について議論しよう。
    • 新たな音楽トラック:ゲームとオリジナルサウンドトラックに新曲4曲を追加。
    • 新たな実績:11の新しいSteam実績で誰が銀河を率いる者であるかを示そう。
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  •  3.4「Cepheus」アップデート
    • 情勢(Situations):自国内で進行中のストーリーを追跡し、これとやり取りするための新たなシステムを含む。
      • 赤字に関する情勢(Deficit Situations)はある資源の月の収支がマイナスで、かつその資源の備蓄がない場合に発動する。
      • 反乱に関する情勢(Revolt Situations)は安定度の低い惑星で発動し、既存の反乱システムを一新する。
      • 機械の反乱に関する情勢(Machine Uprising Situation)はこれまでのイベント「機械の反乱(Machine Uprising)」を置き換える(「synthetic dawn」が必要)。
      • リヴァイアサンに関する情勢(Leviathan Situations)は強大な獣を打倒した勝利を祝う。
      • その他、物語性のある情勢が実装され、ゲームにさらなるフレーバーをもたらす。
    • 従属協定(Subjugation Agreements)の交渉:従属協定を交渉して変更できるようになった。変更できる条件は以下。
      • 統合が可能かどうか
      • 外交の自由
      • 拡張できるかどうか
      • 資源の助成と上納
      • 防衛・攻撃戦争への参戦義務
      • 宗主国のHolding上限
      • センサーの共有
      • デフォルトの条件の一部は新たなシステムに適合するように見直されており、また特定の条件の変更には「Overlord」が必要となる。
    • 忠誠を巡る戦争(Allegiance Wars):外交行動「秘密裏に忠誠を誓う(Pledge Secret Fealty)」が追加され、従属国が新たな宗主国とひそかに策略を企てることができるようになった。これによって忠誠を巡る戦争が可能になる。これは秘密裏に忠誠を誓った従属国の宗主権を巡って他の宗主国と戦うものだ。秘密裏に忠誠を誓ったすべての従属国は戦争中にかつての宗主国に反旗を翻す。
    • 従属国に関する変更・改善:宗主国が従属国の惑星にholdingを建設できるようになった(holdingsには特定の国是(civics)・起源・DLCが必要な場合がある)。
      • Overlord Garrison
      • Emporium
      • Aid Agency
      • Ranger Lodge(国是「環境保護主義者(Environmentalist)」)
      • Noble Chateaus(国是「貴族エリート(Aristocratic Elite)」)
      • Recruitment Center(国是「市民軍役(Citizens Service)」)
      • Gaia Seeder Outpost(国是「牧歌的な開花(Idyllic Bloom)」・Plantoids種族パックが必要)
      • Tree of Life Sapling(起源「生命の樹(Tree of Life Origin)」・Utopiaが必要)
      • Dread Outpost(国是「Reanimators」・Necroids種族パックが必要)
      • Sacrificial Shrine(国是「死のカルト(Death Cult)」・Necroids種族パックが必要)
      • Reemployment Center(国是「永久雇用(Permanent Employment)」・ Necroids種族パック・Megacorpが必要)
      • Franchising HQ(国是「Franchising」・Megacorpが必要)
      • Communal Housing Outreach(国是「負担の共有(Shared Burdens)」・Utopiaが必要)
      • Organic Haven(国是「独善的な奉仕機械(Rogue Servitor)」・Synthetic Dawnが必要)
      • Experimental Crater(起源「Calamitous Birth」・Lithoids種族パックが必要)
      • その他、「Overlord」でさらに12のholdingsがある。
      • 従属国は宗主国に対する評価のみに依存する忠誠ではなく、新たに忠誠度という値を持つようになった。
      • 従属国は宗主国との志向の相性によって毎月忠誠度ボーナス・ペナルティを受けることがある。
      • 複数の従属国がいる場合、すべての従属国に毎月忠誠度ペナルティが発生する。これはさまざまな国是やアセンションパーク「Shared Destiny」で回避できる。
      • 従属国と宗主国は互いに浸透度増加率(infiltration growth)にボーナスを持つ。
      • 従属国や宗主国に対する諜報作戦(Operations)は難易度が低下する。
      • 従属国と宗主国の間の取引に関する選択肢が追加された。
      • 従属国としてセクターを解放すると、その従属国に対する初期の情報値(intel)が100付与されるようになった。
      • 統合はデフォルトで無効化されている。
      • 従属国として解放されたセクターは解放元の帝国から起源「Progenitor Hive」「Subterranean」「Void Dweller」「Calamitous Birth」を継承できるようになった。
      • ゲートウェイ(とハイパーリレー)を従属国の領域内に建設できるようになった。
      • プレイヤー帝国のAIの従属国はAIボーナスを完全に失うのではなく、ゲームの難易度が1段階低い場合と同じAIボーナスを得る。
    • 従属国や宗主国としての巨大企業(MegaCorp)改善
      • イデオロギーの強制(Impose Ideology)に関する戦争の目標である帝国や、現状維持(Status Quo)で講和することによって生まれた帝国はもはや巨大企業の宿敵ではなくなり、国是「Merchant Guilds」を持つ寡頭制(Oligarchies)になる。
      • 企業である宗主国は企業でない従属国に商業協定(Commercial Pact)を締結することなく支社を設立できる。同様に、企業でない宗主国を持つ従属国の企業は、宗主国と、宗主国が同じである他の従属国に支社を開設できる。
    • 惑星自動化の大幅な改良
      • 開発構想(designation)に基づく惑星自動化スクリプトは建設するものに関してより焦点を絞るようになった。
      • 惑星自動化ボタンを右クリックすると惑星自動化の重点をカスタマイズできるメニューが表示されるようになった。例えば開発構想に基づく重点(「さらに鉱物に関する建造物を建設せよ」)と同様に、快適度(amenities)・住居・犯罪、psi corpsのような特化建造物のオプションを扱える。
      • セクター自動化と惑星自動化は同じシステムに統合された(セクター自動化はセクター内のすべての惑星に対して惑星自動化を有効にし、上書きされない限り関連する種類の開発構想を割り当てる)。
      • 惑星・セクター自動化のオプションが追加された。
        • セクター自動化の設定に統合力(Unity)を追加。
        • 開発構想「精錬(Forge)」「工場(Factory)」「産業(Industrial)」がリングワールドで使用できるようになった。
        • 開発構想「要塞惑星」が機械惑星・Hive Worldsで使用できるようになった。
    • 自動移住の改良
      • 惑星上のPopが移住先を選択することに関する自動移住の計算式が改良された。Popが首星(Capital world)やリングワールドのような特殊な惑星に移住しやすくなった。
      • Popはどの惑星に移住するかを空いている職業枠がもっとも多い惑星を元にして決定する。また、空いている住居もよりよく考慮されるようになった。
      • リングワールド・ガイア型惑星・hive惑星・機械惑星のような「理想的な」惑星はPopが自動的に移住先を決定する際のスコアを50%高くした。これにより、例えば新設されたリングワールドへ移住したがる可能性が高まる。また、首星の開発構想はスコアが+10%、設立されたばかりの植民地はその開発構想から+25%される。
      • 移住のツールチップ(惑星画面で失業者にカーソルを合わせると表示される)はPopが移住できない理由やもっとも移住しそうな惑星を表示することを含め、システムの仕組みにより深い洞察をもたらす。
      • アウトライナーはアップデートされ、自動移住している失業中のPopがいる惑星に黄色のスーツケースが表示されるようになった。赤いスーツケースはその惑星が失業問題を解消するのにプレイヤーの対応が必要である場合にのみ表示される。
    • 軍事行動を中心としたさまざまなAIの改良。
    • 73種類の国旗エンブレム、63種類の国旗背景、47種類の国旗色(白を含む!)を追加。
      • Plantoid・Lithoid・Necroid・Aquatic・Imperialの艦船セットに合うような、各12種類の新エンブレム。
      • CorporateとLegionカテゴリーの6種類の新エンブレム。
      • ウメオにあるParadox Arcticのエンブレム。
    • humanのポートレートに改良を加え、5種類のphenotypes、5種類の瞳の色、7種類の服のスタイル、非常に多くの髪型(ひげも含む)を追加。
    • 日本語と韓国語のサポートを追加。(注:!)

3.4.0でのスクリプトやその改造についての説明は省略します。

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起源「Progenitor Hive」

最初にthe Progenitorがいた。

  • 母星での生活は過酷で競争的だったが、それでも強大なProgenitorは領土を拡大していった。そのような広大な領域の運営はすぐに限界に達したため、Progenitorは最初のOffspringを作った。やがて、Offspringは単独では管理できないことが明らかになり、Offspringは母星を統治するための下働きのドローンを作り出した。
  • プレイヤーが星を股にかけるためらいがちな最初の一歩を踏み出したとき、Progenitorは自身を特別な巣に隔離した。より強力で合理化された制御権を与えられ、プレイヤーはProgenitorの影響力を銀河のすべての星に広げる準備が整った。Progenitorは過去にも現在にも、そしてこれからも存在する。
  • 起源「Progenitor Hive」は「Overlord」で追加される新たな集合意識の起源で、プレイするには「Utopia」が必要だ。
  • このハイブは強力なOffspringの存在に大きく依存しており、彼らが近くにいる間はハイブが繁栄し、高効率で機能する。

  • Offspring Vesselsはプレイヤーの艦隊に含めることができ、艦船固有のペナルティを打ち消すオーラを放ち、正味では小さなボーナスをもたらす。Offspring Vesselsはタイタンの制限と同様に帝国全体の艦隊許容量に基づいて同時に保有できる数が制約されている。Offspring Vesselsはプールを共有し、より大きな船はより大きなプールを占有する。

  • 帝国の領域を守るための星系基地建造物もあり、船より大きな恩恵をもたらす。

  • Offspring Nestは通常のSpawning Poolsを置き換えるもので、さらなるボーナスをもたらす。各惑星に1つずつ設置したいと思うだろう。

  • Offspringドローンの職を行うものを確保しよう。そうでなければ入植地の下働きのドローンが方向性を見失い、困難に直面することになる。
  • Progenitor Hiveで雇用されたすべてのリーダーは一定割合で受動的に経験値を獲得し、他の帝国のリーダーよりもはるかに早くスキルレベルが上がる。経験値ブーストや他の経験値の源泉がない場合、平均しておよそ(1.5×目指すレベル)年ごとに受動的にレベルが上がる。

  • 他の集合意識とは異なり、Progenitor Hiveはセクターを従属国として解放でき、セクターの運命をProgenitorに昇格して帝国の統治者となったOffspringに委ねることができる。解放されたProgenitor Hiveである従属国はプレイヤー帝国から起源「Progenitor Hive」を継承し、それに伴うすべてのボーナスとペナルティも受け継ぐ。

  • Progenitor Hiveでない従属国がある場合、その従属国の惑星にOffspring Nestを建設でき、労働者たちを監督できる。

holding

  • 国是「環境保護主義者」を持つ宗主国はRanger Lodgeを建設でき、従属国の惑星の消費財使用量を減らすことができるが、同時にこれによってブロッカー「Nature Preserve」が作られ、Ranger Lodgeがある限り除去できなくなる。Ranger Lodgeはブロッカーが存在可能な自然惑星にのみ建設でき、エキュメノポリス・Hive Worlds・機械惑星・遺物惑星(Relic Worlds)には建設できない。

次回・次バージョン:開発日記#254――3.4.3「Cepheus」パッチのリリース……次は?

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