「Europa Universalis IV」開発日記2022年5月17日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はリガについて。1.34リリース前の開発日記です。
開発日記
開発日記2022年5月17日分は、リガについて。
- このミッションツリーにおいて、私たちは「1プロヴィンスの小国(OPM: One Province Minor)としてプレイする(そして生き残る)ことを楽しめるようにできるか」という疑問に回答しようとした。リガのミッションツリーは比較的小規模だが、OPMとしてのリガにユニークなゲームプレイの方向性を付けてくれる。
- このミッションツリーは3つのルートに分かれており、それぞれ異なる任務に重点を置いている。3つのルートのうちもっとも小さいものから見ていくと、ミッション「City against the State」「Develop Our City」はリガに対して大司教の権威を確立することに注力するものだ。こうしたミッションを特別なものにしているのは、報酬である補正の性質だ。通常の恒久的な補正と異なり、首都が上の画像のような補正を得る。
- ミッションツリーの一番右のルートは軍事ミッションだ。意図するプレイスタイルはできるだけ小規模であることだが、ノヴゴロドやポーランド=リトアニアから自国を守るための緩衝国家が必要だ。このため、ミッション「Raise Riga’s Defense」ではリヴォニア騎士団に対してsubjugationの開戦事由を得る。また、一定期間士気+10%も獲得する。
- ミッション「Subjugate the Livonians」ではチュートン騎士団(注:「Subjugate the Livonians」というミッションなのに?)に対する最後のsubjugationの開戦事由を獲得し、Livonianの従属国の階級の特権を扱うディシジョンがアンロックされる。
- ミッション「Punish the Teutonic Order」の後には上のイベントが発生する。
- 最後に、ミッション「The Knights of Riga」ではチュートン騎士団とリヴォニア騎士団の忠誠を保てれば完了でき、上の報酬を得る。
- 残りのミッションツリーは貿易・宗教・帝国に着目したものだ。ミッション「Contact the Emperor」では上のイベントを通じて神聖ローマ帝国に加入できる。
- ミッション「Papal Embassy」では首都を枢機卿の所在地とするイベントが発生する。
- 最後に、ミッション「Compete with the Swedes」「Trade Presence in Lübeck」「Papal Embassy」を完了すると、上のイベントが発生する。
注意:AIが贖宥状を受け入れるかは彼らが赤字であるかどうかとさらなる安定度が必要かどうかによる。例えば安定度が+1の国家はreasonsが-50となり、安定度がマイナスの国家は1下がるごとにreasonsが+50される。
- Catholic PlutocracyはMerchant Republicの神権制版で、他のカトリック諸国に贖宥状(Indulgences)を販売できる。ただし、プレイヤーと戦争中の国家、従属国、教皇自身には販売できない。贖宥状の販売にはPapal Influenceが75必要だ。販売するたびに自国のReform Desireが0.25%ずつ上昇する。
注意:政府改革の名称はプレースホルダーであり、よりよい名称を提案していただけるとうれしい。
- プレイヤーが宗教改革に参加し、贖宥状の販売を悔い改めた場合、上のイベントが発生する。Catholic Plutocracyは贖宥状を売って金を稼ぐことを重視するが、Theocratic Plutocracyは宗教改革を広めることに重点を置いている。そのため、貿易政策「Propagate Religion」はプレイヤーがフス派・プロテスタント・改革派・聖公会のいずれかである限り、カトリックのプロヴィンスを自国の国教に改宗させるために利用できるようになる。
- さらに上のような講和の選択肢も利用可能になる。これは負けた側の国家に自国のプロヴィンスの建造物を破壊させる講和の選択肢の実験だ。この場合は税に関する建造物で、首都、海外ではないもっとも開発度の高いプロヴィンス、もっとも開発度の高いプロヴィンスの順でプロヴィンスが選択される。
- リガのミッションツリーに戻って、ミッション「Sell Indulgences!」では贖宥状を5回販売するか、hereticの教会を5回襲撃する必要がある。そこからミッションツリーは4つに分岐し、それぞれ以下のような目玉がある。
- ミッション「Mercenary Contracts」は雇用した傭兵隊のArmy Professionalismコストを半減させる。
- ミッション「Handle the Reformation」はPropagating Religionに必要なtrade powerを50%→15%にする。また、すべてのhereticの国家に対する開戦事由をアンロックし、これは相手を自国の宗教に改宗させることを目標とする。この開戦事由ではプロヴィンスを獲得することはできない。
- ミッション「Break the Hansa」はリューベックのtrade leagueの構成国すべてのopinionを改善することで完了でき、リューベックにイベントが発生して、trade leagueの構成国に対して一時的な特権を与えることを強制されてリューベックの役に立たなくさせられるか、構成国がリューベックに留まるかリガのTrade Leagueに加わるかを選択させられるのいずれかとなる。
- 今回の無料アップデートでMerchant Republicsはfactionsと特権の両方を完全に利用できるようになった。Factionsは非常に時代遅れで、1.34で作り直すにはあまりにも多くの作業を必要とするため、このように決めた。
- ノヴゴロドがロシアを建国する際に新たな政府改革を追加した。
- DLC「Dharma」ではEU4の政府改革システムを一新し、ゲームを進めるにつれてプレイヤーが自身の体験をカスタマイズできるようにした。私たちはこのコンセプトをとても気に入っているものの、選択肢の数には物足りなさを感じていた。そこでTier 1レベルより上の新たな政府改革を追加し、既存のTier 1以外の改革のバランスを調整することで、政府改革を選ぶ際にもっと自由度を持たせた。上の画像は共和国に追加される改革だ。
- 全体的な設計思想は、政府改革がプレイヤーにとって補正を積み上げる源泉であるべきでは必ずしもなく(そうでなくなることは決してないだろうが)、自国の仕組みの追加や変更であるべきだということだ。例えば、「Can force Re-election」なら20年ごとにRepublican Traditionを5消費して「Election!」イベントを発生させる単純なディシジョンを行える。政府改革に付随する単純なディシジョンであるにもかかわらず、君主点の生成に大きな影響を与え得る。
- こうした政府改革の追加により、最初の政府改革より上のtierごとに4、5個程度の政府改革を選択できるようにしようとしている。
- 新たな同僚の助けにより、君主制の新たな改革も追加し始めた。ここではそのうちの2つをお見せする。
- もちろん古い改革も見直している。
コメント
Factionsは果たしてEU4が開発終了される前に手を加えてもらえるのだろうか?
以前から不安だったがますます怪しくなってきた