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「Europa Universalis IV」開発日記2022年5月10日

EU4 開発日記

「Europa Universalis IV」開発日記2022年5月10日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はリヴォニア騎士団について。1.34リリース前の開発日記です。

前回:開発日記2022年5月3日


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開発日記

開発日記2022年5月10日分は、リヴォニア騎士団について。

リヴォニア騎士団のミッションツリー

  • リヴォニア騎士団(the Livonian Order)もチュートン騎士団と同じく選択したルートに応じてミッションが分岐する。しかしミッションをアンロックするためにはまず中央の列を完了しなければならない。

  • ほとんどのミッションはタイトルに書いてあるとおりだ。しかし、より興味深いのはミッション「The Livonian Confederation」だ。1444年時点ではリヴォニア騎士団はEU4でそうであるような統一されたものとは程遠かった。4つの司教領とリガ大司教領はリヴォニア騎士団の臣下ではなく同盟相手だった。
  • マップの確定やゲームに新たな国家タグを導入することに関する問題により、これについてはより抽象的なアプローチをとることにした。すべての司教領とリガは聖職者階級の特権とし、階級のの特権の最大数も4→6に増やした。詳細は無料パッチの節で述べる。

  • こうした特権には司教領を不愉快なものにするペナルティがある。聖職者の忠誠度によって取り除かれるのを待ち続ける必要はなく(これがもっとも簡単な方法ではあるが)、国内でこうした司教領が有効である場合、上の2つのディシジョンが行える。

  • 「Purchase Bishopric」は借款も赤字もない状態で100ドゥカート持っている必要があり、上のイベントが発生する。こうした司教領のコストは史実で持っていた土地に対して変動する。Reval司教領はかなり小さく都市を覆っているだけだが、Dorpat司教領はプロヴィンス全体に及ぶ。一般的にはイベント選択肢の上に行くほど高くつくようになる。

  • 「Dissolve Bishopric」では安定度2と引き換えに上のイベントが発生する。国内に既に反乱軍がいるか戦争中である場合はこのディシジョンを実行できない。
  • 特権を取り除くにはこうした司教領があるプロヴィンスを領有している必要があるが、その土地を失っても特権は取り除かれない。これは主にゲームプレイ上の理由によるもので、特権をなくすためにすべての土地をリトアニアに与える動機にしないためだ。
  • すべての司教領を剥奪し、ミッション「Protect Riga」を完了すると、リガ大司教領を剥奪できるようになる。これでミッション「The Livonian Confederation」が完了し、聖職者階級からCrown Landを10%獲得できる。

  • その後、ミッション「Strengthen Our Authority」で上のイベントが発生する。

Livonianルート

  • まずLivonianミッションルートを見ていこう。新世界との貿易の接続がリューベックノードしかないバルト国家にとって、植民地ミッションがあるのは変に感じるかもしれないが、これはLivonianルートがミッションツリーをKurlandと共有しているためだ(詳細は無料パッチの節をご覧いただきたい)。
  • 植民地ミッションは新世界の発見、北アメリカの植民地化、アフリカの港の植民地化、インドへの到達とわかりやすいものだ。この2列の見どころは植民地貿易の支配による貿易効率+10%と、インドの植民地化によるGlobal Trade Power+10%だ。

  • ランダム新世界を有効にしている場合は、北アメリカのミッションはランダム新世界に対応したミッションに置き換わる。

  • 中央の列は新世界貿易以外の問題を扱う。ミッション「Deal with the Hansa」はリューベックを打ち負かす必要があり、上の画像のものを得る。リューベック貿易ノードを征服しなくても植民地から利益を得られる。

Livoniaの国家タグは大きな転換がある。詳細は1.34の節で。

  • 中央の列のもうひとつのミッション「Secularize the Order」では上のイベントが発生する。
  • ミッション「A Prussian Alliance」ではプロイセンを征服して開発するか、プロイセンとの健全な同盟関係を維持することに注力する。外交によってこのミッションを完了すると、プロイセンとは歴史的な友好国になる。
  • チュートン騎士団とリヴォニア騎士団のミッションツリーはマルチプレイの協力プレイを意識して設計されており、関心領域が重なるミッションはどちらかのタグが土地を保有していれば完了できるようになっている。

注意:開発中のもので、最終版は異なる可能性がある。

  • ミッション「Reform the Government」ではプレイヤーのニーズに合った政府改革を行うプロセスが開始される。これは6つのイベントからなり、各イベントの平均発生期間は5年となっている。上のイベントはその例だ。
  • プレイヤーは常に3つの選択肢を得る。最初の選択肢は小さく強力な国家のプレイに適するより集権的な政府を重視するもので、最後の選択肢は拡張主義者に適しているが、どちらもそれぞれ負の側面がある。中央の選択肢はバランスがとれたものだ。

注意:補正はまだ固定されたものではない。

  • 今のところ、最終的に樹立される政府は10種類ある。デフォルトの「Livonian Monarchy」と、6つのイベントにおける決断を元にした特化した改革だ。上はその全体像だ。
  • ミッションツリーの最後は国土の開発を中心としたもので、目玉は大学を10か所建設することで首都プロヴィンスの技術コストが恒久的に-5%されるものだ。

十字軍ルート

  • 次に十字軍ルートを見ていこう。チュートン騎士団のミッションと同じ部分もあるが、十字軍ルートではバルト海沿岸とロシアの開発に着目しており、つまり基本的には「小さく強力な十字軍国家」だ。

  • 左側は自国の宗教的安定を保ち、教会や聖堂を建設するというカトリックの敬虔な修道会に期待されるものが中心だ。見どころはミッション「Build Cathedrals」「Defender of the Faith」だ。「Build Cathedrals」では階級の特権がアンロックされ、こうした税収に関する建造物がもう少し役立つものになる(上の画像)。

  • ミッション「Defender of the Faith」は25年間連続でthe Defender of the Catholic Faithとなる必要がある。報酬として上の補正を得る。

注意:補正は最終的なものではない。

  • 2列目は宗教改革への対応に着目したもの、3列目は騎士団を改革して軍国化を進めるものだ。最後のミッションの報酬として上の画像の政府改革がアンロックされる。
  • ミッションツリーの最後はルテニアとロシアを征服し、改宗させ、開発することに関するものだ。ミッション「Support Our Brethren」では強力なHeathenかHereticの国家(大抵はオスマン帝国)と国境を接するカトリック国家を支援する必要がある。

無料パッチ

  • プロテスタントは非常に汎用性の高い宗教だが、カトリックが強化されたため少し価値が下がっている。私たちはプロテスタントがカトリックと比べてそれほど弱体化したとは考えていないが、プロテスタントをより魅力的なものにするため、新たに3つのChurch Aspectsを追加することにした。

  • 私たちはChurch Aspectsを交換する実験もしている。プレイヤーが新たなAspectsを選択するたびに、その有効性を高める受動的な補正を10年間付与する。これは実験的な強化であり、最終的なものではない。パッチの開発期間中に変更される可能性が高い。
  • Reformedはどの国家であっても選ばれることがほとんどなかったため、退屈だが直接的な強化が行われた。
    • Trade Focus:他の補正に加えてTrade Steeringが+10%される。
    • War Focus:他の補正に加えて人的資源回復速度が+20%される。
    • Stability Focus:他の補正に加えて開発度コストが-10%される。
  • その他の無料コンテンツについては、バルト諸国にはアイディアが不足しており、コミュニティの投稿から適切なアイディアを追加できた。インスピレーションを与えてくれたみなさんに感謝申し上げたい。
  • 各国のアイディアは以下。

リヴォニア騎士団

Livonia

Latgalia

Karelia(彼らにはなんのコンテンツも追加されないが、ここで言及しておきたかった)

  • Livoniaの国家タグはバルト・ドイツ諸国の建国可能国家となっている。

  • バルト海沿岸のLatvianの先住民を表現する新たな国家タグも追加され、Livoniaのかつての色を使っている。
  • 最後に、従属国の(注:神聖ローマ皇帝に関する)選挙権を奪うディシジョンは非常に好評で、標準のシステムにしてほしいという要望もあった。こうしたディシジョンはベースゲームの内容であり、チュートン騎士団のミッションツリーでアンロックされるものではなくなった。さらに階級の特権「Grant Orthodox Autonomy」はポーランド・リトアニア・ヴェネツィアの初期のミッションでもアンロックされるようになった。

来週はリガとベースゲームに追加予定の政府改革について。

次回:開発日記2022年5月17日

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コメント

  1. クールラントの植民地についてはかねてから興味深かったけど、結局植民地からの富を回収するにはイングリッシュチャネルまで出張らないといけないから、どれだけイベントやミッションで補正してもらってもそんなに嬉しくないという…

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