「Europa Universalis IV」開発日記2020年8月25日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は東南アジア本土の諸国家について。1.30「オーストリア」+「Emperor」リリース後の開発日記です。
開発日記
開発日記2020年8月25日分は、東南アジア本土の諸国家について。
Pegu
- Peguはゲーム開始時の最後の独立したMonの王国だ。Monは現在のミャンマーとタイでかつて支配的な勢力だったが、Thaiの移住、Sukhothai、Lan Na、Ayutthayaといった王国の樹立、Bamar王国の興隆などにより、Monは下ビルマへの撤退を余儀なくされた。
- Pegu国王Binnya Ranとその後継者Binnya Waruは能力値が大きく強化された。それぞれ3/5/4と4/2/3になり、ゲーム開始時にPeguをより強力にしている。
- Peguのミッションツリーのポイントは以下。
- ミッション「Rebuild Saghuin」はPeguとMartabanでそれぞれ開発度20が必要となる。報酬としてPeguのCenter of Tradeがアップグレードされると同時に、MartabanはSahuinに改名し、開発度コストが恒久的に低下する。
- これに続くルートにあるミッションでは、BurmaとMalaccaのノードで貿易を支配することに焦点を当て、海軍伝統とMercantilismを報酬として得る。
- 「Resist the Burmans」はTaunguとPromeを支配するか属国化し、さらにAvaよりも大きな陸軍を持つ必要がある。これにより、Avaに対する恒久的請求権とLan Naに対するSubjugationの開戦事由を得る。
- 「Restore Hariphunchai」ではLan Naに対する開戦事由を利用できる。プレイヤーはChiang Maiエリアをすべて支配するか属国化しなければならない。Lan Naを属国化して完了した場合は、Lan Naの主要文化をMonに変更し、Hariphunchaiと改名する。さらにAyutthayaに対するSubjugationの開戦事由を得る。
- 「Reconquer Dvaravati」では上記のミッションと同様にAyutthayaを征服または服従させる必要がある。Ayutthayaを属国化する場合、Ayutthayaの主要文化をMonに変更し、Dvaravatiと改名する。さらに恒久的な文化転向コスト-25%の補正を得る。
- 「Mon Resettlement」では支配下にある30以上のプロヴィンスをMon文化にする必要があり、報酬としてPrestigeを50獲得し、50年間技術コストが-10%される。
- このミッションツリーには、最終的にゲームに組み込まれるかわからない機能が含まれているため、まだご紹介できないがさまざまな要件や効果がある。
- 最後の「The Golden Land」を完了すると、以前の開発日記で述べた政府改革「Chakravarti」を採用するかどうかの選択肢が与えられ、同時に政府ランクがEmpireとなり、Ramannadesaに改名する。これはMandalaシステムから国民国家への移行を表現している。
- ミッションツリーの他に、Peguには新しいイベントがある。
- 実績「Sailor Mon」は少し楽になったはずだ。Thai・Burman・Cambodian文化グループのすべての国家で利用できるtier 3の政府改革「Corvée System」を追加し、これは国家の人的資源を+10%、建設コストを-10%し、さらに建造物のDockとBarrackの完成時にそれぞれ人的資源1000、水兵200を即時にもたらす。
- 以前、Siamノードの貿易ルートを修正するつもりであると書いたが、これがそうだ。CantonとBurma両方からSiamに流入があり、BurmaノードはLower Burmaの追加で大きく改善された。PeguはBurmaノードを支配しやすくなる一方、Siamノードのプレイヤーは最終的に中国とBurmaから貿易を誘導することになる。
Lan Na
- 東南アジアアップデートではLan NaはSiam建国を主目標とする小さなミッションツリーが与えられるが、これにはChiang Mai・Sukhothai・Ayutthayaを支配する必要がある。
- ミッション「A Million Rice Fields」ではKhmerと同様に、Grainを産出するプロヴィンスの開発度コストが-10%されるestate privilege「Advanced Irrigation」がアンロックされる。
- 「Protect the Shrine」ではThe Emerald Buddhaという小さいが個人的に素晴らしいと思う機能がある。The Emerald Buddhaは恒久的なプロヴィンスの補正として機能し、最初は首都Chiang Maiにできる。この補正は国家にKarma+0.1/月をもたらし、コストを払って寺院を改修し、必要に応じてKarma-0.1/月とするように効果を反転させることもできるディシジョンが利用可能になる。コストをかけられる限りはボーナスは何度でも変えられる。
- Eastern宗教グループのすべての国家はその場所を占領することでThe Emerald Buddhaを奪うことができる。Buddhaを失うとPrestigeが-20、Legitimacyが-10される。
Sukhothai
- Sukhothaiは非常に小さなミッションセットを得ただけだが、Lan Naのミッションと同じく基本的にSiam建国に必要なプロヴィンスを獲得することに重点が置かれている(これによって、より大きなミッションツリーにアクセスできるようになる)。
- また、1444年のSukhothaiの統治者はかつての領土の統治者に任じられたAyyuthayaの王子Trailokで、彼がAyutthayaの王になろうとするのをイベントで扱っている。AyutthayaがTrailokを統治者として受け入れるとこのイベントが発生し、AyutthayaはSukhothaiを継承する。しかしSukhothaiがプレイヤーの場合、イベントはまったく異なる動作をする。Ayutthayaを属国とするか、Ayutthayaから完全に分離するか、(機能的には最良の選択肢として)を選択でき、Ayutthayaを属国としてその領土西部の請求権を得るかを選択できる。
Shan諸国
- Shan諸国のミッションツリーは2つのミッションだけで構成されているが、パンチが効いていて、ユニークな方法で拡張できる。最初のミッションでは、Shanが主要文化のすべての国家を同盟国か属国にする必要がある。さらに、合計15プロヴィンスをShanが主要文化の国家が支配していなければならず、また自国がShan文化の国家で最大の陸軍を持っていなければならない。
- このミッションを完了すると、他のShan文化の国家すべてをただちに統合し、統合後に支配していないShan文化のプロヴィンスに対して恒久的請求権を得る。さらにShanを建国し、Avaに対するSubjugationの開戦事由を得る。これは1527年にAvaに対抗するためにMong Yangによって結成されたConfederation of Shan Statesを表現している。
- ミッション「The Shan Domination」はAvaを征服または服従させる必要があり、報酬としてビルマ全土の恒久的請求権を得る。さらに、完了時にAvaが属国である場合はその主要文化をShanに変更し、統治者を自国の王朝の王子に替える。
- Shan諸国はSiamを建国でき、大きなミッションツリーにアクセスできるようになる。
その他
- Taunguのミッションは少し手直しされ、AvaとPromeも使えるようにした。このミッションツリーは「Dharma」所有者のみが利用できる。このツリーのミッション「Chakravarti」では、以前の開発日記で説明した新たな政府改革「Chakravarti」に変更する選択肢と、国名をBurmaに変更する選択肢を得ることができる。
- 高地の部族であるRade、Jarai、Kohoは政府改革「Stateless Society」を持った状態で始まる。これはgoverning capacityに99%のペナルティをもたらし、拡大がほぼ不可能になる。彼らの長所はスタート時点での高い士気と非常に守りやすい首都だ。プレイヤーがなにも恐れず痛みを愛するなら、こうした国家でプレイしてみてほしい。Stateless SocietyはPeasant Republicsに改革できる。
来週は東南アジアのコンテンツに関する最後の開発日記になるとのこと。
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