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「Crusader Kings III」開発日記#34――外見について

CK3 開発日記

「Crusader Kings III」開発日記#34が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は外見について。本体発売前の開発日記です。

前回:開発日記#33――断れない申し入れ


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開発日記

開発日記#34は、外見について。

  • 既にポートレートシステムの多くの機能について簡単に触れてきたが、今回の開発日記ではこのシステムの込み入ったところを深堀していく。

この開発日記には多くの文章があるが、実際にはアートを見せるための口実であることがほとんどだ!

  • キャラクターはゲーム内で動的に生成され、外見を決めるのにDNAシステムを使用する。口の形から身長に至るまでのすべてがこのDNAに含まれる。DNAは多くの遺伝子で構成され、それぞれの遺伝子が特徴を定義する。
  • Crusader Kings IIでも同じようなことをやっているが、CK3ではキャラクターごとの遺伝子の量が10倍以上になり、複雑さが大きく増している。このシステムは非常に柔軟で、可能な限りの視覚的なバリエーションを得るためにどのようにでも設定できた。

CK3の多くの顔(と鼻)の一部。

  • CK2では限られた数の顔の特徴からキャラクターを作り上げる必要があった。これはうまく機能していてバリエーションが豊富だったが、制限もあった。CK3ではより細かいアプローチでそれぞれの特徴を制御するために多くのパラメーターを使うようにした。例えば、あらかじめ定義された鼻の中から選ぶかわりに、鼻の突出・高さ・長さ、小鼻の高さ・幅、鼻の隆起のプロファイル・角度・幅、鼻のサイズ、鼻先の角度・突出・幅、鼻の隆起・鼻先の定義の値を格納している。
  • ご想像のとおり、これによってキャラクターの顔の特徴をかなり詳細に制御でき、多くの要因によって大きく変化する。まず民族について見ていこう。

さまざまな民族のキャラクター。

  • ゲーム内にはさまざまな民族のキャラクターがいるが、キャラクター生成システムが設定されており、すべての民族に同じベースアセットを使用し、顔の特徴パラメーターについてさまざまな平均値をスクリプトしている。例えば、西アフリカのキャラクターは、ヨーロッパやアジアのキャラクターよりも平均的に肌が黒く、唇がふっくらとしていて鼻の形が異なるが、彼らも同じベースモデルを使用している。

遺伝的形質。上段が親、下段が子供だ。遺伝している特徴を見抜くことができるだろう。

  • すべてのキャラクターが同じベースモデルを使用しているため、複数のDNA間のブレンドを簡単に作成できる。キャラクターそれぞれに顕性(優性)遺伝子と潜性(劣性)遺伝子と呼ばれる2つの遺伝子がある(免責事項:私たちのシステムにおける顕性遺伝子と潜性遺伝子は実際の生活とまったく同じようには動作しないことに注意してほしい。遺伝の近似を扱っているにすぎず、完全に現実の世界の遺伝を複製しているわけではない。今のところは)。
  • 子供が生まれたとき、子供はそれぞれの遺伝子の2つのバージョンをどちらも片方の親からランダムに継承する。確率に基づいて、遺伝子のうちの1つは顕性となり、もう一方は潜性となる(親からの顕性遺伝子は高い確率で子供でも顕性遺伝子として継承される)。新たに生まれたキャラクターの外見はそのキャラクターの顕性遺伝子によって決まる。
  • しかし、潜性遺伝子も代を超えて受け継がれてきた遺伝子として存在している。したがって、この新しいキャラクターが自分の子供を持つとき、その遺伝子が親には発現しなかったとしても、祖父母からの遺伝子を継承する可能性がある。
  • CK3ではCK2よりも遺伝がキャラクターの外見に大きな影響を与える。異なる民族のキャラクターがいかがわしい行為を行うと、両親が混ざったような子供が生まれ、遺伝子は家系図をさらに遡って混交する。もちろん、システムには相当量のランダム性があるため、一卵性双生児でない限り同じ顔のきょうだいにはならない。

Chieftain Somatu of Kevrolaの0歳から99歳。

  • キャラクターの外見を決めるもうひとつの大きな要素は年齢だ。私たちが使用している3Dシステムでは、シームレスに年をとらせることができ、これを利用して多くのことを設定できる。
  • 生まれたばかりの子供は成長した後に比べて明らかに小さい。大人の顔の特徴は出生時から既に見えるが、年齢に応じて徐々に明確になるように、小さな子供の間はあまり強く特徴が出ない。30代40代になると、肌が荒れ、顔にシワができ、髪の毛が白髪になったりするようになる。老年期に入ると体はたるみ始め、姿勢が悪くなり、耳や鼻が大きくなり、歯が抜けて顎が出っ張るようになる。

さまざまな体格の例。

いつものクリスマス休暇のようだ。

5秒で筋肉モリモリに!

  • 遺伝や年齢に加えて、ライフスタイルの選択や変更もキャラクターの外見に影響する。体格は危険なほど痩せた飢餓の犠牲者から高位貴族の大食家の素晴らしい巨体まで、非常にさまざまだ。筋肉量や健康的かどうかもさまざまで、ゲーム中の「武勇(prowess)」値と結びついている。

遺伝的特性。

アラブ圏の通訳。

  • キャラクターのポートレートに視覚的な影響を与える特性や状態には、遺伝的なものもあればそうでないものもある。非遺伝的なものの例として、妊娠、傷、傷跡、腕の欠損、盲目、奇形がある。遺伝的なものの例としては、小人症、巨人症、白皮症、脊柱後弯がある。

理髪店

  • 理髪店の機能はキャラクターに合わせて服や被り物、髪型を変えることができる。

1066年「Fate of England」からの史実のキャラクターたち。どれが誰だろうか?

  • 大多数のキャラクターはランダムに生成されるが、例外もある。DNAシステムの詳細な設定により、好きなところに特徴的な外見をつけることができる。ゲーム中の開始時からいる史実のキャラクターには、史料に記載されているような容姿をベースにしているものもある。例えば、ウィリアム征服王やイングランドのハロルド・ゴドウィンソンなどだ。もちろん、中世の史料は必ずしも完全に信頼できるものではないし、当時の肖像画は(控えめに言っても)正確ではないため、私たちは推測と創作上の特権を多く使わなければならなかった。
  • また、開発者キャラクターの中には、現実と同じ容姿をしている人が数多くおり、ゲーム中のさまざまな宮廷に潜んでいる。見つけたい場合のヒントは、現代のスウェーデンにいるそのキャラクターを見てみることだ……。
  • DNAを改造し、新たなものを追加することも完全に可能であるため、自分の似顔絵や中世のエイブラハム・リンカーンをゲームに追加したいと思っても簡単に行える。
  • 最後に、病気についても紹介しよう。ご存知のように、中世は疫病が流行していた時代であり、病気で急死することもあったが、ゲームでもそれを視覚的に反映している。プレイヤーがそうしたことを楽しめない場合でも安心してほしい。そうした見た目の病気をオフにし、悪夢を見ないようなものに置き換えるオプションを用意している。

次回:開発日記#35――リリース前のユーザーテスト

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