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地味だけど自由度無限大の4Xゲーム「Aurora 4X」C#版

地味ながらも膨大なデータ量を誇るフリーの4Xゲーム「Aurora」のご紹介。大昔に一度取り上げましたが、このたびC#版がリリースされたので改めてご紹介します。

以前の「Aurora」紹介記事はこちら。

C#版開発についての記事はこちら。


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どんなゲーム?

当サイトでよく取り上げるStellarisなどの宇宙4Xシミュレーションゲームと同じく、探検、拡張、開発、殲滅が柱となるゲームです。しかしトップの画像をご覧になるとわかるように、本作はグラフィックを大胆に簡略化し、複雑に深化したゲームシステムに特化しており、その意味では過去にご紹介した「Rule the Waves」シリーズなどと似た系統と言えるでしょう。

本作はゲーム中での説明がほとんどなく、まずゲームシステムの理解の段階で壁があります。英語版Wikiのほか、日本語の情報としてはC#版の前のVB6版の情報ですが、「Aurora 4Xとかいろいろ」で序盤の展開を詳しく取り上げられています。

実を言うと私はまだ全容を理解したわけではなく、戦闘や外交などはやれていないのですが、以下ではゲーム開始時から触ることになる各ゲームシステムについてご紹介していきます。

経済

どんな感じのゲームかもう少し掘り下げて見ていきましょう。これは経済(Economics)画面の概要(Summary)タブ。項目と数値が並んでいますが、まず左の列の黄枠のPopulationはその植民地の労働人口、その下の枠は製造業に従事する人口の詳細です。真ん中の列の枠内は植民地の設備を表し、造船所の建造可能トン数や船台数、各種工場や研究所の数、宇宙軍司令部の規模などが表示されています。

わかりにくいですが、どうやら設備を建てていって研究所を使って研究をし、造船所で宇宙船を建造して戦争をするということはなんとなくおわかりいただけるでしょう。このあたりはよくある宇宙4Xゲームと変わりません。

鉱物資源

設備を建設するには資源が必要というのも同じで、鉱山を作って鉱物を採掘する必要があります。本作の鉱物はTransnewtonian元素という特殊なもので、設備や宇宙船の材料や宇宙船の燃料の原料などになります。

天体を探査してこうした鉱物のある天体を植民地化し、資源を確保としてさらに勢力の拡大を図っていく……というのが基本的なゲームの流れです。

宇宙船の設計

プレイヤーはエンジンや居住区、燃料タンク、センサー、兵器などのコンポーネントを追加して宇宙船を設計します。最低限は自動で調整してくれるため、基本を押さえればロクに飛ばない宇宙船ができてしまうことはありません。

宇宙船にはトン数や乗員数、建造コスト、装甲やシールドの強度といった、ほかのゲームでもよく見られるパラメーターのほか、メンテナンス周期(Maintenance Life。オーバーホールなしで活動できる期間)、年間故障率(Annual Failure Rate, AFR)、想定活動期間(Intended Deployment Time。乗員の士気を保てる期間)といった宇宙船の維持に関するパラメーターもあります。

さらに、搭載するコンポーネントにも、例えばエンジンなら出力や燃費、エンジンの大きさ、感知されやすさ、爆発確率が、センサーなら感度や探知距離などのパラメーターがあります。こうしたコンポーネントには研究するとすぐに利用可能になるもの(燃料タンクなど)と、コンポーネントを設計して研究する必要があるものがあり、エンジンはその筆頭です。

コンポーネントの設計

エンジンやセンサー、兵器はコンポーネントを研究して実用化する必要があります。これはエンジンの設計をやっている画面で、左のプルダウンメニューからエンジン出力(下げるほど燃費がよくなる)やエンジンの大きさ(大きくするほど燃費がよくなるが必要な乗員やコストも増える)などを設定します。

構成を決定すると研究画面に研究項目として出現し、それを研究すれば宇宙船に搭載できるようになります。

研究

再び経済画面に戻り、今度は研究(Research)タブを見てみましょう。上半分は現在進行中の研究プロジェクト、下半分は新規プロジェクト候補の研究項目(左)とその担当候補の研究者(右)が表示されています。研究を通じて建設速度や研究速度、宇宙船の性能などを引き上げることができるというのはよくある4Xゲームと同じです。

研究プロジェクトには研究分野、研究項目、担当研究者、研究所の割り当て数、必要研究点があり、割り当てられた研究所から産出される研究点が必要研究点に到達すると研究が完了します。研究者ごとに専門分野と研究ボーナス、管理可能な研究所の上限を持ち、例えば研究ボーナスはすごく高いけど研究所の上限が低いなどということがあります。

人事

研究者以外に本作には宇宙軍士官(Naval Commanders)、地上軍士官(Ground Force Commanders)、行政官(Administrators)の合計4種類のCommandersがおり、それぞれ階級や能力が決まっています。

上の画像は研究者の詳細を開いているところですが、上段左に出身地、出身大学の所在地、年齢と健康状態(ランダムで病気になる)、就業年月日、これまでの業績(研究者なので産出研究点と完了したプロジェクト数)、上段中央に能力、上段右に過去の経歴(役職の任免、病気、受勲、軍士官なら昇進など)、中段には受勲した勲章の略綬がそれぞれ表示され、ちょっとした履歴書や職務経歴書のような形式となっています。

役職の任免は下段左の項目から行います。研究者は研究以外にAcademy Commandant(士官学校長)にのみ就くことができますが、軍士官なら宇宙船や司令部(Admin Command)、航空隊、地上部隊など、行政官なら植民地やセクターに配属することもできます。

下段右はCommandersの検索画面で、階級や能力でソートして必要な階級・能力のCommanderを探すことができます。

勲章

人事画面では授与された勲章が表示されますが、その勲章もプレイヤーが作成できます。勲章には名称や説明、略綬の画像以外に、授与基準(設定すると基準を満たしたCommandersに自動で授与。設定しないこともできる)と昇進スコア補正(Promotion Score Modifier)が設定でき、格の高い勲章を大量に受勲した士官が若くして将官になるというようなことが可能になります(そんなことをしなくてもCommandersの昇進・降格は自由にできますが、雰囲気として)。

宇宙軍の組織

宇宙船を建造すると、宇宙軍のいずれかの艦隊に配属されます。本作は1隻ずつの宇宙船に命令を出すことはできず、たとえ1隻であっても必ず艦隊を構成し、艦隊に対して命令を与えます。

命令は1回きりのMovement Order、繰り返し行われるStanding Order、条件を満たしたときに有効になるCondition Orderがあり、例えばCondition Orderで「燃料が50%未満になったら帰還して補給」、Standing Orderで「最寄りの天体を探査」としておくと、燃料が50%を切るまで最寄りの天体を探査し、燃料が50%を切ったら帰還して補給するまでを自動で行うようになります。オーバーホールが必要になったらMovement Orderから「帰還してオーバーホール」を命じればオーバーホール完了後に再び最寄りの天体の探査を始めます。

上の画像では宇宙軍の組織を変更することもでき、例えば艦隊が所属する司令部(緑字の~Command)の変更、司令部の新設や廃止、司令部の種類(戦闘・探査・輸送など7種類)や指揮系統の変更など、さまざまなことが行えます。艦隊が適切な階級の司令官が配属されている司令部の指揮下にいると、最上位の司令部から艦隊までの指揮系統にいるすべての司令官のボーナスが一定比率で適用されます。

植民地

最後に植民地についても見ていきましょう。地球のような人類がそのまま住める環境でない植民地は、植民に一定のインフラ(Infrastructure)が必要となります。それを示しているのが画像中段の黄枠。月は人口100万人あたり200のインフラが必要で、現在は400のインフラがあり、最大200万人が生活できると表示されています。

この必要なインフラは、どうやら下段の黄枠内の天体の環境と種族の許容環境との差から決まっているようです。最終的な環境の厳しさは画像上段のPlanetary Suitability (Colony Cost)で表示され、これが月では2.00なので必要なインフラは200となっています。

植民地の環境については環境(Environment)タブで詳しく見ることができます。中央の列では、気温が低いことも問題ではあるものの、結局は呼吸できない大気であることがColony Costを引き上げ、これが必要なインフラの数に反映されていることがわかります。

また、このタブではテラフォーミング設備を操作することもできます。上段左側のプルダウンメニューから放出する気体を選択し、Add Gas to Atomosphereにチェックを入れると気体の放出が始まり、天体の大気圧や大気組成が変化していき、大気組成から温室効果などが計算され、地表温度も変化します。上の画像では月に酸素を放出しており、酸素と窒素で0.024気圧の薄い大気が存在していることがわかります。

もちろん重力が小さすぎる(ゲームでは0.1G未満)天体では大気を持つことができず、またテラフォーミング装置で増える大気圧も研究が進まなければ非常に微々たるもので、テラフォーミング完了までには何十年とかかるでしょう。

2020年5月4日20:05追記:ここまでの画像を以下の表示の不具合がない状態のスクリーンショットに置き換えました。

表示の不具合について(2020/05/04追記)

コメントにて、「ようこそ画面の表示言語を英語に変えないと表示がおかしくなる」という情報をいただきました。

Aurora 4x C# Starting Settings and whats best

この動画のCreate New Race画面と日本語のWindows環境でプレイしたときのCreate New Race画面を見比べてみると、画面内の構成がまったく異なることがおわかりいただけると思います。これほどの違いではないにせよ、ほかの画面でも全体的に画面の右側の要素に表示の不具合が出ているようです。

19:20追記:さらにコメントで情報をいただき確認したところ、どうやら「言語パックを新たにインストールする(すでにインストールされている場合はアンインストール→再インストールする)」「ようこそ画面の表示言語を英語にする」という2つの要件が満たせれば正常に表示されるようです。

具体的な手順は以下のとおり。

  1. Windowsの設定→時刻と言語→言語→「優先する言語を追加する」→英語を選択し「次へ」→「表示言語として設定する」にチェックを入れてインストールし、サインアウト→サインイン。
  2. Windowsの設定→時刻と言語→言語→右側の「管理用の言語の設定」をクリックすると上の画像左側のウィンドウが開くので、「設定のコピー」→画像右側のウィンドウ下の「ようこそ画面とシステムアカウント」にチェックを入れて「OK」を押し、再起動。
  3. 再起動したらAuroraが正常に表示されるはず。この後手順1と同じ要領で言語を日本語に戻しても問題ない。

ゲームの表示を変更するMod「AuroraMod」

設定を変えるのが面倒という方でも、ゲームのフォントや背景、UIの大きさを変更するMod「AuroraModを使えば表示の不具合はだいぶ改善されるようです。こちらも上の表示の不具合についてコメントをくださった方から教えていただきました。ありがとうございます。

使い方は簡単で、Aurora本体と同じフォルダにファイルを展開し、Aurora.mod.configの中身をいじってAuroraMod.exeから起動すれば、.configファイルの設定が反映されたAuroraが起動します。


端的に言ってしまうととても手のかかるゲームではあるのですが、手がかかる分だけ自勢力に愛着もわきますし、私としては軍の組織を自由に作れたり、勲章を作れたり、人事では過去の経歴を見ながらいろいろと判断できたり、大気の組成を考えながらテラフォーミングするというのは、Stellarisなどほかの宇宙4Xゲームでは満たされない点ということもあって非常に気に入っています。

古いゲームではありますが、2020年4月12日のリリース以来、高頻度でアップデートが行われており、今後の開発も楽しみなタイトルです。

コメント

  1. 地上部隊の仕様とかwikiかフォーラムにまとめられてる変更点を読まないとわけわからんのよな
    軽・中・重の対空・砲撃(長距離も込み)の違いとか、歩兵・軽車両の兵站の違いとか

    • 自己レス
      Windowsの言語を日本語にしたままでやると表示がおかしくなることも書いたほうがよかったかも
      システムロケールとようこそ画面と新しいユーザーアカウントの設定を英語に変えると直ったけど
      フォントが原因らしいからほかに方法あるかもしれない

      • ありがとうございます。
        私が認識している表示がおかしい部分は今のところ記事中最後の画像の中央の列の表示ズレくらいで、プレイに支障が出るレベルのものは見かけていないため特に書いていないのですが、なにかそういう部分があれば教えていただけるとありがたいです。

        • 遊んでて支障がありそうのは見た感じではないかもですね
          見つけた上でちょっと不便に感じそうなのは
          経済ウィンドウ研究タブのInstant Research Pointsの値が表示されない
          銀河マップのオーバービュータブでControl Raceが他と被ってて見辛い
          くらいでしょうか
          船設計ウィンドウの右上のExact Sizeの値も表示されませんけどこれは見えなくてもあんまり困らないし
          Instant Research Pointsも使うのは最初だけですし、Control Raceは見辛くはあっても選択できないわけではないので
          戦術マップの左側のも下が見切れてるだけで全部表示されてますし

          • 追記
            支障ありました
            New GameからのCreate New Raceで開始時のステータス(研究所の数とか)の多くが表示されないために弄れないようです

          • 教えていただきありがとうございます。

            https://youtu.be/PS0DXcTBPKY?t=655
            動画でCreate New Race画面を見ると違いが一目瞭然ですね。

            上のコメントで書いていただいた「システムロケールとようこそ画面と新しいユーザーアカウントの設定を英語に変える」ことで、私の環境でも一度は正しい表示にできました。
            しかしながら、そこから一旦日本語に戻した後、再びゲームが正しい表示になる環境を再現できず、なにがゲーム中のフォントが変わる条件なのかわからずじまいでした。

            さしあたって上記のことを記事に追記しました。

          • どうもです
            私のほうでももう一度環境を再現してみたところどうやらシステムロケールは無関係っぽいようですね
            一度Windowsの表示言語を英語(US)に変えて一度サインアウトして再びサインインした後に管理用の言語の設定の管理タブで設定のコピーを選んで現在の設定のコピー先でようこそ画面とシステムアカウントにチェックを入れてOKを入れて再起動したところ正常に表示されました
            その後表示言語の方を日本語に戻しましたが今のところ問題はありません
            あとRedditの方で公開されている開発者公認のModでフォントの種類と大きさとUIの縮尺を調整できるものがあるのでそれでUIを大きく文字を小さくして枠内に納めるという手もありますね

          • 私のPCでは同じ手順でも不具合のあるままなのですが、一度は成功したことを考えるとおそらく元に戻すときになにか余計なことをやってしまい、「おま環」状態になっているのかもしれません。
            コメントいただいた設定変更の方法についてさらに記事に追記しました(Modについても確認し次第追記予定です)。教えていただきまして誠にありがとうございます。大変助かりました。

          • 現在の設定の画像貼っておきます。参考になれば
            http://get.secret.jp/pt/file/1588580775.png
            これ以外で弄ったのは表示言語だけですね
            正直に言うと私も環境を再現する過程で最初に言ったことを何度かやってみてそれで変わらなかったんですよね
            なので弄った設定(表示言語、国または地域、地域設定、システムロケール、ようこそ画面と新しいユーザーアカウント)を弄る前に戻して英語(US)言語パックをアンインストールして再インストールして再起動した後に前はシステムロケールから先に変えたけど今度は表示言語から先に変えてみようとやった結果システムロケールを変える必要がないことが判明したって流れですね

          • 私の環境でも言語パックを再インストールして試してみたところ、ようこそ画面の表示言語さえ英語(United Kingdomでも問題ないようです)になっていれば正常に表示されました(ようこそ画面の「形式」が日本語でも問題ありませんでした)。
            どうやら「言語パックを新たにインストールする(すでにインストールされている場合はアンインストール→再インストールする)」「ようこそ画面の表示言語を英語にする」という2つの要件が満たせれば正常に表示されるようですね。記事にも追記しました。

            何度も情報をいただきまして、重ねてになりますが本当にありがとうございました。とても助かりました。

  2. ゲーム進行滅茶苦茶重いんですが(古いバージョンのほうが進行圧倒的に早い)自分の環境だけですかね?

    ゲーム開始時とかはサクサクターン進めれたんですが今回のC#だと2分ぐらい待つことになります

    • NPC勢力が増えると重くなるという話は聞きますが、私の環境では序盤は30日進めても一瞬ですね。

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