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「Hearts of Iron IV」開発日記2020年4月8日――1.9.1パッチとロードマップの更新

HoI4 バージョン情報

「Hearts of Iron IV」開発日記2020年4月8日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は1.9.1パッチとロードマップの更新について。1.9「ハスキー」+「La Résistance」リリース後の開発日記です。

前回:開発日記2020年4月1日――ベータパッチのアップデート その4

前バージョン:1.9.1ベータ版


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開発日記

開発日記2020年4月8日は、1.9.1パッチとロードマップの更新について。

  • 私たちは現在、信じられないほど強固なマルチプレイの同期ズレの問題に取り組んでおり、これに対応する1.9.2パッチを計画している。それ以外では、1.9.1は大量の修正を含んだ大規模なパッチとなっている。バグ報告やベータ版をテストしてくれたみなさんに感謝したい。

1.9.1パッチ

  • 今週のパッチのアップデートはバグ修正とバランスの調整だ。さまざまなAIの問題を修正し、バランスを調整した後、ドイツと日本のパフォーマンスが再びよくなりすぎたことに気づいたので、先週に比べて占領地のレジスタンスの効果をもう少し強化し、中国とソ連に工場を増やし、ソ連がドイツの航空戦力に対抗するためによりよい航空戦力を構築するようにした。
  • これによって戦争に勝ち始めるポイントが再び押し戻され、ソ連とドイツのヨーロッパにおける勝利はより均等なものになったはずだ。

1.9.1パッチノート

以下では私が気になった部分を抜粋してご紹介しています。全文については該当スレッドをご覧ください。なお、先週の1.9.1ベータ版に含まれていた部分はこちらの記事からの転載、先週以降の変更点は太字にしています

  • 陸軍部隊数と配備されている人的資源の推定値の表示に必要な機密情報を5%に引き下げ。
  • ソ連のNKVDの国民精神は追加の諜報員スロットをもたらすようになった。
  • LaRを持っている場合、スメルシはスロット(注:おそらく諜報員の)と防諜力を+1するようにした。
  • 訓練でより多くの経験値を得るために陸軍をすべて解散させるプレイヤーチートの効果を緩和した。
  • 諜報員スロットに上限10を設定した。
  • すべての国家で追加の諜報員スロットをアンロックする閣僚を利用できるようになった。
  • フランスの国家方針ツリーはLa Resistanceがアクティブでないときでも正しい位置に表示される。
  • スターリニストスペインでスペイン内戦が終わっている場合、国家方針「Expand Soviet Aid」は迂回される。
  • 諜報作戦「Orchestrate Coup」が同じイデオロギーや内戦中の国家にも行えるのを修正。
  • 国家方針「Expand Soviet Aid」はソ連が義勇軍を送った後に利用可能になる。
  • チトーは殺害すると死ぬようになった(以前は殺害しても死ななかった)。
  • 諜報員は諜報作戦が完了すると諜報任務に再割り当てされる。
  • 諜報網の構築と休眠を右クリックで切り替えられるようになった。(注:画面下部の任務割り当て欄で諜報網構築と休眠を右クリックすると、現在割り当てられている場所で構築と休眠を切り替えられます)
  • コルシカ、オクシタニア、ブルターニュを解放可能国家として追加。
  • プロジェクトで使用される工場はただちにリロードされるようになった。
  • F10キーに陣営マップモードを割り当て([Ctrl]+F10でマップのスクリーンショットを保存できる)。
  • ランダムな女性陸軍/海軍司令官のサポートを追加(define「NCountry::FEMALE_UNIT_LEADER_BASE_CHANCE」と補正「female_random_operative_chance」「female_random_army_leader_chance」「female_random_admiral_chance」で制御)。
  • 複製されたローカライゼーションキーがゲーム中の文字列を壊していたのを修正。
  • 協力政府樹立で得られる迎合度を20→30に変更。
  • 協力政府樹立にひつような期間を190日→90日に短縮。
  • レジスタンスが利用不可のときに占領政策を「駐屯部隊なし」にするとレジスタンスの目標値を無視するのを取り除いた。(注:レジスタンス値がゼロのときに「駐屯部隊なし」にすると)
  • 迎合度上昇の基礎値を0.07%→0.08%に引き上げ。
  • 迎合度最大での迎合度低下を0.1%→0.08%に引き下げ。
  • 新たな迎合度上昇似合わせて占領政策による迎合度低下を調整。
  • 一部の国家で「幻惑の紳士」がいないのを修正。
  • 起こるべきでないときに国家方針の迂回が起こる問題を修正。
  • 空軍生産の継続方針は偵察機にも適用されるようになった。
  • サモア、タヒチ、ハワイ、バヌアツ、ポリネシアにVPを追加。
  • フランスは基本型重戦車をアンロックするようになった。
  • フランスは36年スタートで歩兵師団、自動車化歩兵師団、軽機械化歩兵師団に工兵中隊を付与するようになった。
  • フランスは戦争に負けることで研究枠を最大7つまで獲得できなくなった。
  • ゲームはマップに不正なデータが含まれていると終了する。
  • 傀儡国を併合して獲得した空母の空母航空隊にアクセスしたときにCTDするのを修正。
  • ドイツのAIは1940年型戦闘機を研究する(バランスの観点から1940年以降に)。
  • state_resource_cost_steel補正(他の資源も同様)を追加した。これはステートに資源コストを追加する(ステートの資源をゼロ以下に減らすことができ、獲得比率には影響されない)。
  • country_resource_steel、country_resource_cost_steel(他の資源も同様)を追加した。これは国家のスコープで国家に資源を追加/削減するのに使うことができる(追加したものは生産補正に影響を受ける)。
  • スペイン共和派ツリー(POUM、スターリン主義、民主主義)はさまざまなバランス調整や工業関連の国家方針の追加が行われ、内戦後のゲームプレイをより面白いものにした。
  • カルロス主義のツリーに内戦後の工業を少し改善する国家方針をいくつか追加した。
  • 国家方針「バタヴィアへの政府移転」はインドネシアステートに迎合度を70追加するようにした。
  • タイマーが切れる前にスペイン内戦を終わらせることにより、カルロス主義者/無政府主義者の蜂起を回避できなくなった。タイマーは期限切れまで続き、対立する派閥(共和派か国粋派)が既に敗北している場合はカルロス主義者か無政府主義者による新たな内戦が始まる(フランコは通常なら国家方針「政党の統合」を取ることで回避できる)。こうした状況に合わせて、新たなニュースイベントと既存のイベントの記述の追加も行った。スペイン内戦はすべての派閥が敗北するか、フランコが「政党の統合」を完了したときに「終わった」とみなされる。
  • フランスは正しく1936年に重砲と副砲をアンロックする(MtGを持っている場合のみ)。
  • ミッション「戦争プロパガンダ」は対象国家のステートに諜報網がある場合にのみ選択可能になる。
  • レンドリースにおけるベースゲームのDLCチェックの問題を修正。
  • 諜報員は諜報員スロットを空けて別の諜報員を雇用するために解雇できるようになった。
  • レジスタンスの攻撃による人的資源損失量の基礎値を3%→2.5%にした。
  • 非民主主義国に90%の迎合度キャップをもたらすため、迎合度の減衰を引き上げ。
  • ステートの支配国が変わることによる迎合度の低下を10→25%にした。
  • 諜報作戦「協力政府の準備」によって上昇する迎合度(注:complianceとなっているが、協力度(Collaboration)の間違いと思われる)を通常時は30→20%に、大成功時は50%→40%に引き下げ。
  • イデオロギーを変更すると迎合度は半分になるようにした。
  • 日本の情報機関長官の顧問の問題を修正。
  • 幻惑の紳士を雇用するともうひとり出現するのを修正。
  • 諜報作戦は同じ対象に同じ作戦を行う場合、コストが上がるようになった(デフォルトは15%、救出作戦は0%のまま、一部の例外では25%)。
  • 迎合度は支配国が変わると半分になるようになった。
  • レジスタンスの攻撃による人的資源損失の基礎値を2.5%→1.5%に引き下げ。
  • 技術奪取による技術ボーナスを200%→300%に引き上げ。また追加ボーナスの結果として1,2年の先行研究ボーナスも得る。
  • 技術奪取は技術をアンロックでき、また奪取する技術の選択においては最新技術と装備を優先するウェイトを使用する。
  • ドイツのAIはフランス国境ではなく低地諸国国境により多くの機甲部隊を配置するようになった。
  • AIは再び航空義勇軍を送れるようになった(1.8.1の最適化で壊れていた)。
  • 対象国の暗号を完全に解読している場合、暗号奪取の諜報作戦は実行できなくなった。
  • 中道政府(注:原文はneutral governmentだが中道主義の政府のことと思われる)は協力勢力(注:協力政府?)を使えるようになった。
  • 通行不可の地形はレジスタンス値を持たなくなった。
  • 航空隊の複製は任務も複製するようになり、また訓練を「自動終了」に設定できるようになった。
  • ドイツとソ連の航空義勇軍は内戦で互いに交戦できるようになった。
  • 空母の戦闘の中断(?disruption)が機能していなかった場合があったのを修正。
  • マルチプレイチャットにtext-to-speech(Win/Mac)、speech-to-text(Win)を追加。
  • La Résistanceでスペインとポルトガルのユニットに3Dモデルを追加。
  • 中立国家のAIは1944年を過ぎ、かつ平時でない限り、協力勢力(注:協力政府?)を作らなくなった。
  • AIは単一ステートの協力勢力(注:協力政府?)を作らなくなった。
  • アメリカは史実の日時が近づくとヴィシーフランスに宣戦布告するようになった。
  • 中型機の航空機設計企業は偵察機にも影響を与えるようになった。
  • 4つの民需工場をソ連に追加。
  • 中華民国に民需工場1、軍需工場2を追加。
  • 中国共産党の民需工場1を軍需工場1に転換。
  • レジスタンスの攻撃による人的資源損失を1.5%→1.8%に引き上げ。
  • 迎合度の上昇率をわずかに引き下げ。
  • ソ連は海軍爆撃機の生産を減らしてもう少し戦闘機を生産するようになった。
  • 中国の首都を南京から北京に移すディシジョンは従属国では実行できなくなった。この修正によってポルトガル領中国が首都を移し、実績「Go ahead, Macau my Day」が獲得できなくなる問題が修正された。
  • ピエール・ラヴァルがフランスの開始時の指導者となった。
なお、アップデート後も以前のバージョンで遊びたい場合はSteamのライブラリからタイトルを右クリック→プロパティ→ベータからプルダウンメニューでバージョンを切り替えることができます。

五か年計画

  • 前回も書いたように本当に5年かけるわけではないが、ロードマップの形で将来実装する予定のものを共有すると同時に、これまでやってきたものも振り返っておきたい。以下のリストは以前投稿したものに追加があり、やったものには線を引いて消してある(が、もちろんまた戻ることもある)。
  • この点は明示しておくが、以下のものは完全なものでも最終版でもないし、既に行ったもの以外は優先度の変更などいかなることについてもお約束するものではない。私たちがなにをやろうとしているかのアイディアをご紹介するものだ。並び順は優先度や実施順を意味するものではない。
    • ゲーム中のネーミングについてのフレーバーや没入感の改善。Infantry Division Type 1のようなものをなくす。
    • 大将を元帥が指揮できるような指揮系統システム。
    • すべての初期国家が史実の政治指導者についてカスタムポートレートを持つようにする。1
    • プレイヤーが素早くダイナミックな決断を行えるようにする手段。イベントや国家方針に適合するようななにか。
    • 国家統合度を負けかかっているときだけ問題になるものではなく、ゲーム全般を通じて問題となるようにする変更。
    • 戦争の統合などについて問題の原因になっている戦争の挙動の見直し。
    • 装備の備蓄で古いものを廃棄できるようにする。
    • インフラの改善により資源に大規模にアクセスできるようにする。
    • 海戦や艦隊の挙動に対するプレイヤーのさらなるコントロール。
    • 海戦の改良。
    • 潜水艦の戦闘についてのバランス、フィードバック、メカニクスの改善。
    • ゲーム内で適切に燃料を表現すること。
    • プレイヤーがもっとルールをコントロールできるようにする。HoIは非常にさまざまな方法で遊ばれており、競争的なマルチプレイとシングルプレイのルールセットがしばしば衝突する。
    • より頑健で幅広い(?)マップモードシステム。マルチプレイに役立つプレイヤーマップモードなど。
    • スパイと諜報活動。
    • 戦争とのみ紐づくわけではなく、中核州か非中核州かでアクセスできるものが二分されない占領システム。
    • 前線の安定性の向上。
    • プレイヤーがさらに関与する兵站システム(今は非常によくない状況にならないと気にしない)。
    • プレイヤーにも見えるランダムvs史実の方針リストではない、AIの長期的目標や戦略への誘導。
    • 講和会議の改善。
    • 別の歴史の流れや選択肢を持つ初期の国家方針のアップデート(ドイツ、イタリア、アメリカイギリス、ソ連、フランス日本、ポーランド)。
    • 秘密兵器プロジェクト。
    • 下位のイデオロギーや政体をもっと異なるものにする。
    • さらなる国家方針(中国、南アメリカ、スカンディナヴィア、スペイン、トルコ、イラン、ギリシャ)。
    • 防衛戦をより面白くする。
    • 特に戦後において、常備軍の規模を制限する新たなメカニクス。
    • 個性のない編制や史実ではないゲーム的な編制とならないように、ドクトリンが師団設計に強く影響するようにする。
    • ドラッグアンドドロップのさらなる使用や、QoLに関すること。例えばテンプレートリストの操作など。
    • 閣僚やアイディアをもっと面白いものにするリバランス。
    • 天候システムの改良。
    • 戦略・戦術AIの改良。
  • 太字は今回のアップデートで追加したもの、取り消し線は実施済みのものだ。
  • お気づきのように、小さいものも大きいものもあるが、これらについて詳細は述べられない。そうするのは概要を開発日記にして実装されたときだ。

質疑応答

Q1:研究をもっと面白くする計画はある?

A1:私(注:ゲームディレクターのpodcat氏)が考えている計画はまったく新しいシステムなので、拡張にはちょっと大きすぎるかもしれない。しかし私たちはこのシステムについてさまざまな小さな変更も議論している。私たちはこれを計画に入れていないが、これはやれるかどうか明確にはわからないためだ。私は技術から一部のものを切り離すアイディアが好きだ。例えばペナルティなしで強く特化できるようにするのではなく、プレイヤーに幅広く研究させるようにするために、海軍や空軍のみに与えられるドクトリンや特別な目的のスロットなどだ。これが実現するかはまったくわからない。


次回:開発日記2020年4月15日――1.9.2アップデート

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コメント

  1. 予定だから絶対ではないとはいえNFをイランに追加するってどういうことなんだろうな?まあ無いよりかはマシだけど。

    • トルコあたりに追加する時に一緒にじゃない?
      あと戦略上重要な場所だしねあそこ

    • ポルトガルだって追加されたんだからイランもやりようは幾らでもあるさ

    • 英ソによるカウンタナンス作戦くらいはちゃんとやってほしいところ

  2. 日ソのNFはいつ改善されるんだ…

    • ソ連は北欧諸国やポーランド、イランとかと一緒にNFの大幅変更有るだろうけど、日本のNFはもう、パラド的には弄る気ないんじゃないかな…するとしても、ソ連やイタリアが先だろうし。

    • というか、いつになったらDLCを掘り下げてくれるんだろうな

      「お、発想いいな~まだbeta版って感じだけど……え、次のDLC?」
      って感じで僅かなバグ修正だけして次々移ってるの違和感しかないわ

      • あと、仕方がないと言ってしまえばそれまでなんですけど、DLC(ver.up)毎にシステム面も大幅変更してるから、DLCの追加が遅い方がより最新のシステムにマッチしたNFになって、逆に早く追加された方がやや陳腐化してる感は否めませんよね。その辺も含めた修正はして欲しい所…

  3. 国家方針…、
    っていうか、北欧諸国改善させて(お願い)。

  4. 翻訳お疲れ様です。
    海軍専用研究ラインとかも一応議論されてたりするんだな。

    • 専用研究スロット追加MODとかあるのは知ってたけど、
      開発側も気にしてたんかなやっぱり。

  5. まーたチトーが無敵になってたのか

  6. チトーの所ちょっと笑ったわw

  7. 初期からあるすべての国家の政治指導者に固有のポートレートを作成する。が終わってるようになってるけど、1,9でタンヌに、リベリアに至ってはまだなんですけど…

    • 日本語表記をより正確な表現に修正しました。

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