2020年2月25日に1.9アップデートと「La Résistance」がリリースされ、他国の情報についても見直しが行われました。本記事ではこうした変更点について気になった点を取り上げます。
前回:バージョン1.9+「La Résistance」レビュー(速報版)――駐屯部隊・諜報機関
本記事は1.9.0時点での内容です。
1.9+「La Résistance」の変更点
1.9アップデート+「La Résistance」では、他国の情報についても見直しが行われました。本記事はそうした変更点について、プレイする中で気になった点を簡単にまとめたものです。1日プレイした時点でのものなので、間違いや抜けがおそらくあります。
変更点のリストはパッチログについての記事がありますのでこちらをご覧ください。
なお、本記事の画像は「Japanese Language mod」を使用した状態のものです。
機密情報
外交画面から見る外国の情報は、これまでは暗号レベルに基づいて大づかみな情報が表示されているだけでしたが、「La Résistance」では非常に洗練されたものに変わりました。工場数はもとより、相手国の工場の配置や貿易路、陸軍師団の配置、海軍の配置や実行中の任務、空軍の機種ごとの保有機数や実行中の任務、さらには相手国の現在の技術など、細かく知ることができるようになっています。
もちろんそうした情報を得るにはさまざまな手段で情報を獲得していく必要があります。諜報活動、暗号解読、偵察機による偵察といった今回追加されたシステムの他、レーダーや戦闘によっても機密情報(Intel)が獲得されていきます。
なにがわかるか
機密情報台帳(Intel Ledger)は民間(Civilian)と陸海空軍(Army/Navy/Air Force)の4カテゴリーに分かれており、それぞれ対応する情報がまとめられています。
上の画像は民間機密情報の画面。上から、資源の状況、産業の概況、民需工場・軍需工場・造船所の数とその割り当て、工場・輸送船・爆撃機数の推移、法律・政府顧問・研究企業などが表示されています。一番下のアイコンは技術画面のタブのアイコンと対応しており、対象国の技術の状況を確認できます。また、マップ上ではどのステートにどのような建造物があるかも表示されます。
こちらは海軍機密情報画面。画面内では上から艦隊と任務部隊の数、各艦種の隻数、各艦型の情報と隻数、海軍関係の技術状況が表示されています。マップ上では海軍基地の位置と規模、海軍任務が実施されている海域が表示されます(海上輸送路は民間カテゴリーの情報ですが、こちらでも表示されています)。
陸軍や空軍でも、充分な機密情報の蓄積があれば戦力の種類や数、技術、マップ上の位置など、同様の情報が表示されます。
表示される情報と機密情報の獲得
各カテゴリーでは機密情報の蓄積状況によってどの程度まで情報を得られるかが分かれています。例えば民間カテゴリーの場合、10%では建造物・人的資源・輸送船の推定数や貿易相手国しか判明しませんが、90%以上まで蓄積すれば海上輸送ルートの詳細まで判明します。
他のカテゴリーでも同様で、例えば海軍の機密情報についてはこのようになっています。左側は機密情報が48%しか集まっていないため、艦隊や任務部隊数、開発した技術の数の推定値程度しか情報がわかりませんが、右側のように80%以上集まっているとすべての情報が表示されます。
海軍カテゴリーだと80%以上、他のカテゴリーでも高くて90%以上ですべての情報が出ますが、さらに情報を得て100%に近づけるといいことがあるかは不明。少なくとも国家の情報を見る上では各カテゴリーで一番高いしきい値まで上げておけばよさそうです。
ではどのように情報を獲得するかですが、開発日記を見ると以下の例が挙げられています。
- 諜報網(計算方法不明だが、4名の諜報員に諜報網を構築させ、平均強度50%台でおおよそ15-25%程度。おそらく部隊・海軍基地・航空基地の位置などに影響を受けているものと思われるが詳細不明)
- 潜入した諜報員(諜報作戦を通じて各カテゴリーに潜入させる。確認した限りでは12%。大成功すればさらに多いかも)
- 拘束した敵の諜報員(おそらく数%程度の影響と思われるが、詳細不明)
- レーダー(ラインラントにレベル3のレーダーを設置した状態で空軍以外は3.5%、空軍は8%ほど。計算方法不明)
- 暗号解読(解読状態で10%、機密情報の利用(Reveal Intel)でさらに+50%)
- 偵察機(確認した限りでは1日ごとに偵察任務を行う機数に応じて少しずつ機密情報を獲得し、まず利用可能な機密情報の上限(民間:25%、陸空軍:20%)に達した後、偵察機で獲得できる数値の上限(民間:30%、陸空軍:25%)で上昇が止まる。海軍カテゴリーは獲得できず。偵察をやめると徐々に低下する)
- 陸戦/海戦/空戦(戦闘によって1日ごとに少しずつ機密情報を獲得。上限不明)
各カテゴリーで情報源の影響は異なりますが、海軍カテゴリー以外では偵察機がおそらくもっとも機密情報を獲得しやすいものと感じました。諜報網の構築も安定していますが、諜報作戦に諜報員を使うことを考えると、もったいないような気もします。
基本的には偵察機・諜報網・レーダー・暗号解読で基盤的な機密情報収集体制を作り、必要なときに諜報作戦による情報獲得や機密情報の利用でブーストするという形になるものと思われます。
上記のほか、同盟国からの情報提供や、対象国のイデオロギー、法律などでも機密情報を獲得できます。
諜報機関アップグレード最上段の4つは非常に強力で、それぞれ各カテゴリーで獲得した機密情報を+25%します。
レビュー
機密情報画面については非常によい変更のように感じます。今までが味気なさすぎたというのもありますが、ゲームの各要素と互いに関連していて相当それっぽい出来になっているのではないでしょうか。
こういうゲームをプレイする方は、例えば戦史関係の本でドイツの航空機生産量の推移のグラフとか、日本の船舶数推移のグラフなんかを見たことがある方が多いと思いますが、そういう情報を収集する努力をし、集めた情報を見ながら今後どう動くか考えることができるわけで、まさしく戦略シミュレーションゲームという内容になったと言えるのではないでしょうか。
まだ通しでプレイはできていないので今後印象は変わるかもしれませんが、LaRの一番の売りは諜報機関よりこの機密情報システムなのではないかという気がしてきたくらいには気に入っていますが、みなさんはいかがでしょうか。
冒頭にも書きましたが、本記事は速報性を重視して公開したもののため、内容の正確性は高くありません。プレイする上で確認しつつ書いていますが、その点ご承知おきください。また、記事中おかしなところがあれば前回同様ご指摘いただけますと大変ありがたいです。
なお、今回で大きな変更点はひととおり触れたので、後日(と言ってもあまり遅くないうちに)この速報版レビューをまとめて確報版レビューにする予定です。その頃にはさまざまな情報が出てきているでしょうし、より正確な内容にもできるかと思いますので、そちらもぜひご覧いただければと思います。
コメント
今回のアプデやDLCを受けて、Japan Historical Improvementを対応させる際に、新たに行いたい修正、追加したい要素等は有りますか?現時点の考えで良いので、お話聞きたいです。
現時点ではまだなにも考えていませんが、30年代に日本が満州でやっていた匪賊討伐をレジスタンスシステムと絡めてなにかうまいことやれないかなというのはちょっと思いました。
匪賊討伐っぽいことは現在、満州のNFとディシジョンになってますが、日本で、しかもレジスタンスシステムと絡めるって言うのは新しいですね。期待してます。