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「Crusader Kings II」開発日記#91――アルプスとイタリアの変更

その他

CK2開発日記#91が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はアルプスとイタリアのマップについて。

前回:開発日記#90――素晴らしきスカンディナヴィア


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概要

開発日記#91は、アルプスとイタリアのマップについて。今回もコンテンツデザイナーのSnow Crystal氏によるものです。

  • すべての変更点は最終的なものではなく、リリース前にさらにアップデートされることもあるという点にご留意いただきたい。画像はすべて1066年のDe Jureマップモードのもので、他の時代のブックマークでは異なるところもある。

アルプス西部

  • まずthe County of Burgundyについて。これは分割され、公爵領(Franche Comté)となった。以前のDuchy of Upper Burgundyはスイス中心部を失い、Schwyz(旧Grisons)、Zurichgau(旧Schwyz)、Thurgau(旧St. Gallen)各伯爵領は新たなDuchy of Upper Swabiaに移った。後のほうの開始年代になると、これらはUpper Swabiaではなくthe Duchy of Switzerlandの一部となり、ゲーム中でもこの変化は発生しうる。
  • またThe county of Vaudが以前のthe Duchy of Upper Burgundyに追加され、GenevaとNeuchatelの一部がこれに切り取られている。さらにサヴォイアとイタリアの間の山にAostaを追加した。
  • アルプスの一部については、私たちは小規模な変更に留めたかった。すなわち大きなプロヴィンスを細分化し、または多くの男爵領、いくつかの伯爵領の間違い(上述のSchwyzを見よ)を修正するようなものだ。多くの小さな問題を修正するのは私たちにとっては重要なことで、というのはいくつかの地域がおかしく見え、マップが間違っているように感じられたからだ。
  • アルプスの南側では、大きなプロヴィンスを細分化した。Monferratoは小さくしてIvreaを追加し、Lombardyも小さくしてMilano、Como、Leventinaを追加、Genoaも細分化してNoliを追加した。

アルプス東部

  • Trentは公爵領に変わり、BozenとInnsbruckの間のブレンナー峠が通行できるようになった。InnsbruckとTirolは少し西に移動し、できた空間には新たなDuchy of Salzburgの一部となるPongauが追加された。Bavariaではthe county of Regensburgが追加され、これは相当長い間ここがこの公爵領の首都であり、これをゲームにも反映したいと思ったからだ。またPassauも公爵領となっている。
  • さらに東では、Austriaが大きく手を入れられている。伯爵領としてTraungau、Steyr Freistadt、Krems、Melkが追加され、ZnojmoはBohemiaへ、先述のPassauはBavariaへ、Styria(注:Steiermarkのこと)は南の自身の公爵領へとそれぞれ移動した。The Duchy of CarinthiaはCarinthiaとCarniolaに分割され、the Duchy of FriuliがAquileia周辺に追加された。

イタリア中部

  • まず山地について述べるが、私たちはイタリアを縦貫するアペニン山脈を一部追加した。これでイタリアの戦術的な価値がいくらか上がったと私たちは感じている。というのは、移動に関する選択とプロヴィンスの制圧がもう少し意味のあるものになったからだ。また、プロヴィンスをよりよく分割できたとも感じており、これは特にイタリア中部に追加した新たな王国領を念頭に置いている(以下で詳述)。
  • the Duchy of SpoletoにはPerugiaを追加し、公爵領全体を少し北に移動させた。the Duchy of AnconaにはRiminiを追加して2プロヴィンスの公爵領から3プロヴィンスの公爵領とし、山地化後のチョークポイントを減らした。county of Aprutiumについてはこれをthe Duchy of Abruzzoとし、the Kingdom of Sicilyに含めた。またCounty of Firenzeを細分化してthe county of Arezzoを追加し、Firenzeがあちこちに首を突っ込まないようにした(そういう傾向があった)。

  • イタリアには2つの王国領を追加した。Carinthiaについては、同じ役割を果たすと考えられるCarantania大公国、Carinthia辺境伯国、そしてのちのthe Duchy of Carinthiaがある中で、史実のBavaria部族大公国を反映しようとしているのに王国にさらに領地を追加するのは奇妙に感じられた。私たちはこれがいくつかのブックマークされた年代において同じ人物によって多くの領地が保有されている非常に小さな王国であること、しかしAIが直ちにこの王国を作らないことを確認した。したがって、これはAIの目標ではなくプレイヤーの目標となるはずだ。(2018/07/14追記:コメントにて教えていただき、一部修正しました。ありがとうございます)
  • Romagnaについては、イタリアを「the Papal States」のような神権制でプレイ不可能な王国領を追加せずにより史実のように分割したいと私たちは思った。これは以下のような理由によって実施された。すなわち歴史を通じて教皇はイタリア中部を追い求め続けたこと、旧東ローマ帝国の領地は最初のブックマーク年代にあるthe Kingdom of Italyに含めにくいこと、巨大なthe Kingdom of Italyのサイズを小さくしたいことによる。

質疑応答

Q1:プロヴィンスが他の公爵領に移転するような新たなメカニクスはないの?(注:Redditでの質問が引用されています。回答も同様)

A1:Switzerland関連ディシジョンがある。私たちは通常、公爵領を出入りするような移転は避けている。というのは地理的地域に関する問題が起こり得るからだ。このディシジョンは新たなメカニクスではないが、通常のルールの例外ではある。


次回はHoly Furyにおける叙階宗教騎士団(Holy Orders)について。

次回:開発日記#92――桁違い

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コメント

  1. ?部分について一文目は、Carinthia王の導入について
    Bavaria王の領域を部族大公時代に一致させただけではなく、
    カランタニア王国やケルンテン辺境伯領(後のケルンテン公国)の再現も
    プレイヤーの創意でできるようになったことを示しています。

    二文目は、小さな王国なので初期状態で領域の大半を確保している領主が存在するが
    プレイヤー用の王国なので、AIが創ってしまわないように調整したということだと思います。

    • 1文目について、文全体の大意としては、「バイエルン部族大公時代の領域にバイエルン王国の範囲を合わせるに当たって、カランタニア大公国、ケルンテン辺境伯国、のちのケルンテン公国(これらはバイエルン王国との対比では役割、つまりバイエルンの完全な一部ではなくある程度独立した領域であった点で同じ)が存在しているにもかかわらず、ケルンテンをバイエルン王国に含めるのは奇妙に感じられる(→だからケルンテン王国を新たに設けたよ)」ということなのではないかと改めて読んでみて感じましたが、いかがでしょうか。

      2文目については素直に読めばそういう意味になりますよね……。その前の文で引っかかったので変に難しく考えていたようです。

      ご指摘いただき本当にありがとうございます。とても参考になります。

  2. イタリアの部分、山地が産地に成ってますね。
    てっきりCK2にも特産品が導入されたのかとw

    • ありがとうございます。修正しました。

  3. 新しいイタリア王国の範囲、イタリアというよりランゴバルド王国だ

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