「Crusader Kings III」新DLC「West Slavic Attire」発売は11月27日!

「Crusader Kings II」開発日記#83――神の御心のままに!

その他

CK2開発日記#83が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は十字軍について。

前回:開発日記#82――春のお掃除パッチ


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概要

開発日記#83は、十字軍について。

  • 今回は新たな拡張と同時にリリースされる無料パッチの内容について。
  • 十字軍はこのゲームの非常に象徴的な機能だが、6年前にゲームがリリースされてからほとんどなんの変更も加えられてこなかった。これまで多くの素晴らしいシステムがゲームに追加されてきたなか、私たちはこの中心的な機能をそれらのシステムと同じくらい深みがあって面白いものにしたいと思った。
  • カトリックはもはや大聖戦システム(Great Holy War system)を使わなくなる。そのかわりに、新しく、十字軍に関する没入感やゲームプレイをよりよいものにする改良されたシステムを使う。システムは大規模で、ひとつの開発日記ですべてを説明するのは難しいほどだ。
  • 私たちは特に、プレイヤーが十字軍に勝とうとしない限り、「Crusader」の特性を得ることを除いてプレイヤーが十字軍に参加する理由がないという問題を解決しようとした。その解決のため、私たちはカトリックの十字軍を2つのフェーズで行われるようにした。まず準備フェーズ(Preparation Phase)があり、その後に実際の戦争となる。これについて正しく表現するため、新たな専用インターフェースが必要だった。それが以下だ。

  • 教皇が今こそ十字軍のときだと決断すると、彼はカトリック世界に支援を求める。するとプレイヤーは、プレイヤーキャラクターのポートレートの下の十字軍の旗をクリックすることで、十字軍画面(Crusade View)にアクセスできるようになる。
  • 十字軍画面では多くの有用な情報を見ることができ、また十字軍を支援したり、その目標を変えさせたりするために行動を起こすこともできる。上段左には、教皇の提案されている受領者(recipient、注:十字軍が終わったときに領地を得る者のことか?)が表示され、右には標的となるキャラクターと称号が表示される。戦争が始まる日付までカウントダウンするタイマーもある。

準備フェーズ

  • この期間には以下のことができる。
    • カトリックの領主は十字軍に軍事的な支援を誓うことができる。支援を誓うと、彼らは誓約した参加者リスト(the list of Pledged Participants)に表示される。誓約した参加者それぞれについて、威信点(prestige)、信仰点(piety)、宝物(artifacts)が軍資金(War Chest)に追加される。十字軍の標的となった宗教は「対抗の誓約」が可能で、その二者の相対的な力が「総合的な力関係(Total Strength)」として参加者の下に表示される。誓約した領主は十字軍が始まると自動的に参戦する。
    • すべてのカトリックの領主は軍資金に資金を寄付することで信仰点と教皇の評価を得るということもできる。詳細は後述。
    • 軍事的支援を誓った十字軍の参加者は十字軍の受益者(beneficiary)を追加できる。そのキャラクターは同じ一族でなければならず、プレイヤーが十字軍に参加することで、十字軍が成功したときに建国される十字軍王国(Crusader Kingdom)で称号を得る可能性がある。詳細は後述。
    • プレイヤーは信仰点を消費して標的となるキャラクターや称号を変更することができる。このコストはスタート時は非常に低いが、乱発を避けるために一回ごとに倍増していく。つまり、プレイヤーが充分に敬虔なら、自領と直接国境を接している恐るべき異教徒を十字軍の標的とすることができるということだ。
    • プレイヤーは大半の参加者が望んでいることに対する「姿勢(Stance)」を選ぶことができる。詳細は後述。
  • カトリックの領主が十字軍に参加もせず、資金の寄付もしないことを選んだ場合、教皇は彼らに対して腹を立てる。領主の爵位や影響力によって、単なる信仰点の減少から破門までがあり得る。誓約の取り消しも同様のペナルティがある。
  • 軍資金については、準備フェーズが終わると軍資金の中の資金の20%は、誓約した十字軍参加者が戦場に赴くために徴兵軍や艦隊を編成するために分配される。
  • 残りは十字軍が終わるまで温存され、参加者への褒賞と十字軍王国設立に使われる。十字軍王国は敵の反撃に対する防備を整えるため、軍資金の10%を受け取る。残り(威信点、信仰点、宝物含む)はプレイヤーにできる限り――勝てないと考えたとしても――参加するように動機づけするために、十字軍の参加者に分配される。
  • 軍資金からの褒賞を功績第一位の者が総取りしないようにするため、一人の参加者が受け取れるのは軍資金の最大20%までとなる。
  • 注意してほしいが、十字軍が失敗するということは軍資金の大半も失われるということであり、キリスト教世界が弱体化するということでもある。

戦争フェーズ

数値は開発中のもの。

  • 準備フェーズが終わると戦争が始まり、十字軍画面はこのように変化する。カウントダウンタイマーは戦勝点(warscore)に置き換わり、十字軍の名称が更新される。だが、機能は同じだ(標的を変更するのは例外で、この頃にはもう遅すぎる)。
  • 十字軍が成功した場合、なにが起こるかは貢献度が最大の者の姿勢による。姿勢には、「利己的(Selfish)」、「同族優先(For my Beneficiary)」、「教皇の要求に従う(Comply with Papal Demands)」の3つがある。AIは常に教皇の要求に従う。
    • 「利己的」な姿勢は貢献度第一位の者がすべての領地を得る。だがこれをやると軍資金からの褒賞はなくなり、教皇によって不信心者とみなされる。
    • 「同族優先」の姿勢はプレイヤーの受益者を獲得した土地の王/女王とする。教皇によって承認されないが、不信心者とはみなされず、軍資金からの褒賞も得られる。教皇がその称号の受領者を選ばない場合、これはデフォルトの振る舞いであり、なんのペナルティも課されない。
    • 「教皇の要求に従う」姿勢は単純に教皇の望む者をその土地の王/女王とする。教皇になんの意向もなければ、貢献度第一位の者の受益者が選ばれる。
  • 古いシステムでは、称号とそれに付随するものはすべて十字軍の勝者の手に渡った。フランスや神聖ローマ帝国がイェルサレムを支配しているのをよく見るだろう。これは非常に退屈で、たいていは相続がめちゃくちゃになる。プレイヤーは「利己的」な姿勢を選んで古いシステムを使うこともできるが、新しいデフォルトの振る舞いはまったく異なる。教皇が既に存在する王やその要求者を復活させることを望むのでない限り、十字軍王国は建国される。
  • 十字軍王国は多文化の王国で、すべての参加者の受益者からなる。貢献度第一位の参加者はその受益者に標的となった王国において高い地位を得られる。プレイヤーが相続を使ってシステムを悪用するのを避けるため、この王国は常に外部への相続を禁止している。AIも相続先として受益者を選ばず、また相続すると目される人物と結婚させようともしない傾向にある。
  • 十字軍王国で受益者が領地を得た場合、プレイヤーの一族(Dynasty)は彼が死ぬまで信仰点に毎月ボーナスを得る。キリスト教世界における信仰点の重要性については将来の開発日記でさらに詳しく述べるが、信仰点がこれまでよりも重要になるということは確実であり、受益者からのボーナスもまた重要になる。
  • 十字軍国家(the Crusader State)の新たな領主は難しい領地を適切に統治するため、「十字軍の王/女王(Crusader King/Queen)」の特性を得る。これは同じ宗教の者から大きな評価を得るほか、いくつかのボーナスがある。
  • 最後に、受益者がこの王国の王/女王に選ばれた場合、プレイヤーは彼らを交代させて新たに建国された十字軍王国の支配権を握り、自分の年をとったキャラクターを残すという選択肢もある(これが受益者として自分の一族の者しか選べないようにした理由のひとつでもある)。

次の拡張のタイトルなどについてはPDXCONで発表されるとのこと。

2018/05/22追記PDXCON2018で次のDLC「Holy Fury」が発表されました。

次回:開発日記#84――ロシアのリノベーション

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