「Europa Universalis IV」開発日記2017年8月8日

「Europa Universalis IV」開発日記2017年8月8日分が公開されましたので、その内容をご紹介。今回は1.23でのコーカサス・アナトリアの変更について。

前回:開発日記2017年8月1日


スポンサーリンク

概要

8月8日分の開発日記は、1.23でのコーカサス・アナトリアの変更について。

コーカサス南部――黒羊朝と白羊朝の地

  • 1444年時点では、Timuridの征服事業はアナトリア東部、コーカサス南部、イラク北部ではまだ記憶に新しい。だが、ティムールの死後に多くのことが変化した。息子のシャー・ルフはなんとか帝国東部を再統合し、統一した。しかし西部は、ティムールに一度は打ち負かされた勢力が空隙を埋めようと再び勢力を盛り返している。
  • Qara Qoyunlu、またの名を黒羊朝は、イラク、アゼルバイジャン、クルディスタン、アルメニアのほとんどを征服し、さらに古くからの敵であったAq Qoyunlu(白羊朝)とその長年の盟友であるJalayiridを打ち破った。黒羊朝の最も名高い君主であるジャハーン・シャーの治世には、黒羊朝はシャー・ルフが治めるティムール朝と何度も戦っている。戦争は、ジャハーン・シャーがティムール朝の「封臣」となり、西部領土の知事となることで終わった。しかし、実際にはティムール朝は黒羊朝にほとんど影響力を持たず、ティムール朝の支配が弱まれば、黒い羊はティムール朝の領地を食べてしまうだろう。
  • 黒羊朝には多くの敵がおり、キリスト教国であるアルメニアのメリク国(Melikdoms)からヴァン湖の沿岸まで、国内の大部分は封臣を緩やかに統制する形で支配している。古くからの敵である白羊朝は依然としてアナトリア東部を支配しているが、当面は長く破壊的な継承戦争に明け暮れている。そのさらに西では、オスマン帝国とマムルーク朝が領土の回復を目指し、イラク北部とアルメニアに勢力圏を広げようとしている。
  • パッチ1.23では、私たちは黒羊朝・白羊朝の間に宿敵関係を作り、クルディスタン、アゼルバイジャン、アルメニアの中小国の勃興をさらに面白く魅力的なものにしたいと思っている。マップにディテールを追加することで、スタート時点での白羊朝の影響力と黒羊朝のより緩やかな統治をうまく表現することができた。
  • 新たにプレイ可能になる国は以下。
    • Bitlis:黒羊朝の属国。黒羊朝の宗主権の下にあるBitlisやBayazidのような、ヴァン湖周辺の多くのクルド人首長国を表現している。これらのクルド人首長は、彼らがサファヴィー朝に背いてオスマン帝国につき、オスマン帝国がこの地に進出してくるまで自治を保っていた。
    • Hisn Kayfa:独立首長国(Emirate)。1444年時点ではアイユーブ朝は既に記憶が薄れているが、その家系はHisn Kayfaの城塞を依然として支配している。ゲームはアイユーブ朝が隣国のアルトゥク朝や白羊朝を打ち破った後に始まり、また名目上はマムルーク朝の属国だが、実質的には独立している。
    • Karabakh:黒羊朝の属国。1444年時点ではアルメニア王国はとうの昔になくなっているが、Karabakhの山地には王国のわずかな残滓がある。アルメニアの多くのキリスト教メリク国は黒羊朝の属国としてまだ力を持っている。
    • Ardabil:独立首長国(Sheikdom)。崩壊しつつあるティムール朝と黒羊朝の国境地帯には、多くの小さな首長国が双方の名目上の属国として存在している。隣国の多くは来週紹介するが、ここでひとつだけ紹介するArdabilは空前の名声を得た国だ。Ardabilの支配者たちはイスラム教の教団、サファヴィー教団の影響下にあった。史実ではArdabilは将来のペルシャ帝国とサファヴィー朝の萌芽となっている。
  • 新たに形成できる国は以下。
    • Armenia:旧来のアルメニアの地を統一したアルメニアの国家タグを持つ国(1444年時点ではKharabakhのみが条件を満たす国家タグを持っている)が形成できる。これにより、大アルメニアの領域の請求権を獲得できる。

コーカサス――グルジア・シルヴァン・チェルケシア

  • コーカサス周辺の地域は古いキリスト教国であるGeorgiaに支配されている。ティムールの死後、国王Alexander Iのもとでグルジア人は王国を再建した。しかし、コーカサスは安全な地域ではなく、グルジアは強力な地方貴族と危険な隣国を抱えている。1440年には黒羊朝がトビリシを略奪し、グルジアの農村部を破壊した。王国を維持するためにAlexanderは息子たちを共同統治者とし、グルジア地方をグルジアの王子たちの支配下とした。
  • ゲームが始まる直前の1442年には、Alexander Iは引退して修道院に下がり、彼の息子たちが支配する王国が残された。危うい平和状態ではあったが、彼の息子たちとグルジア南部の有力貴族たちは全員、皆が予見していた内戦に突入している。
  • コーカサスには多くの新しいプロヴィンスが追加され、この地域の資源と人口を反映して少しだけ開発度もブーストしている。Georgiaにおける騒乱の種として、国王VakthangのGeorgiaがスタート時からKartliKakhetiの地を支配するように設定されている。共同王Demetriusが治めるImeretiをグルジアが直接統治するには、そのステートを支配し、征服する必要がある。(?)南部の国内でも有力な一族であるSamtskheアタベクは、私たちが彼ら自身をひとつのステートとして表現したように、広範な権限を与えられていた。
  • グルジアは大きなポテンシャルを持っているが、彼らがさらにばらばらになり軽んじられるのではなく、繁栄して生き残ろうとするならば、国内は一人の強い統治者のもとに統合されなければならない。
  • 東と北にはShirvanのシャー国とその近隣国を追加した。Shirvanは強大になり、1444年にはこのときのシャーの息子が支配するShakiも持っている。
  • 新たにプレイ可能になる国は以下。
    • Samthske:独立公国。1444年時点では、Samtskheのアタベクたちはグルジア王の有力な封臣であり、多かれ少なかれ独立した公国を支配している。
    • Imereti:独立王国。グルジア王Demetriusの治めるImeretiは、Vakthang IVが治めるKakhetiやKartliから多くの点で分かれていた。これは新しい国家タグを持たないが、1444年時点で新たにプレイ可能国家となった。
    • Avaria:Gazikumukhの属国。Khundziaのアヴァール人は1444年時点でGazikumukhの属国となっているが、ロシアの征服まで宗主国を支え、この地域での権力を維持してきた。彼らはロシアの征服時に多くのより大きな隣国よりも手ごわいことを証明し、最終的にはゲームで取り扱う時代の少し後にコーカサスのイマーム国を形成する反乱にも参加した。
  • 新たに形成できる国は以下。
    • Georgia:すべてのグルジア人国家が形成できる。Alexander the firstの領地を統合し、大グルジアの地域に対する請求権を得る。

アナトリア――オスマン帝国とベイリク

  • 1444年時点では、オスマン帝国はティムールの攻撃から回復しつつあり、ヴァルナへの十字軍を切り抜けつつある。アナトリアの政治的な設定はEU4リリース時から非常に詳しく作られているが、私たちはこの地域を作り直し、さらにディテールを付け加え、歴史的な地域の分割を反映しようとした。
  • これに加えて、オスマン帝国を打ち破って強大になったトルコのベイリクがRûmのスルタンを称することができるようにもなり、これによって彼らはオスマン帝国の政府形態を得ることができ(Rights of Manを持っていればHaremのメカニクスを利用できる)、またコンスタンティノープルへの首都の移動や帝国ランクへの格上げのディシジョンなど、オスマン帝国向けのコンテンツの一部も利用できる。
  • 新たに形成できる国は以下。
    • Rûm:オスマン帝国以外のトルコのベイリクが形成でき、特定のプロヴィンスへの請求権を得ると同時にオスマン帝国を排除することができる。

来週は、イラク、アゼルバイジャン、イラン、ホラーサーンでの変更について。

次回:開発日記2017年8月15日