「Rule the Waves」ミニプレイ日記:日本編 第8回は、1921年2月から。前回は第三次日露戦争に勝利したところでした。
1922年
1月
1921年中の国際情勢の動向により、再びロシアとの緊張度が高まっています。ロシアとはこれ以上喧嘩しても得るものはないのですが……。
列強諸国を見てみると、日本海軍は予算だけ見ればいつの間にかフランス海軍も抜いて第4位。第3位のドイツに追いつくまであとわずかというところ。
7月
1905年6月からスタートした日米同盟は17年目を迎えていますが、ここでアメリカから3度目の同盟関係延長の申出。史実の日英同盟は21年続いたようですが、それに匹敵する長さになりそうです。
12月
1922年に入ってから立て続けに諜報員が検挙され、関係を否定するわけにはいかないのでそのたびに国家の英雄に祭り上げるという事態になっています。ロシアとの関係がまた悪化しつつあります……。
1923年
3月
日本海軍初の巡洋戦艦「鞍馬」が就役。新世代の主力艦の就役で国民は大いに盛り上がったことでしょう。
さて、続いて弩級戦艦を設計したいところですので、その敵になるであろうフランス海軍の最新鋭弩級戦艦「コルベール」を見てみます。
排水量34,100トン、速力20ノットと足は遅め。主砲は15インチ三連装砲3基、連装砲1基の計11門。副砲は6インチ単装砲20門。さらに水面下に21インチの魚雷発射管を2基装備。最大装甲厚は11インチ。就役は1921年。
海上砲台という感じの戦艦です。英米は排水量40,000トン以上、速力28ノットというような化け物のような高速戦艦がトレンドですが、フランス海軍はその流れに乗らず、低速重兵装戦艦で行くようです。
これを踏まえて新鋭弩級戦艦「武蔵」型を設計。排水量40,000トン、さすがに速力28ノットというわけには行きませんが、24ノットを確保。燃料は石炭から石油に変更しています。1920年以後は、石油へのアクセスがなくても燃料を石油に変更することができるようになります。
「鞍馬」型と同様でやはり砲撃力に難がありますが、分厚い装甲で敵の砲撃に耐え、速力を活かして敵戦艦から逃げつつ船体後方に配置した5門の主砲でパルティアンショット式に戦えるようにした設計です。有効かどうかはわかりませんが、こちらもとにかく戦力の保全を第一に考えています。
6月
海軍大臣にまた潜水艦大好きな人が就任。潜水艦6隻を新造するように言われます。引き受けましょう。
8月
アメリカの植民地で危機が発生。戦争を避けるのが一番ということで、海軍戦力の増強準備をしておきます。
さらにバルカン半島で再び危機が発生。ロシアとの緊張度が高まり、開戦秒読みの段階へ。あと2年でゲームは終了ですが、第四次日露戦争がありそうです。
9月
1923年9月、第四次日露戦争勃発。
10月
緒戦では調子よく連勝しますが、やはり好事魔多し。潜水艦が中立国の客船を撃沈し、多くの犠牲者が出たとのこと。潜水艦の運用を艦隊支援に変更します。
1924年
1月
ロシア潜水艦の猛威により、早くも国内で食糧不足が発生。
2月
ロシアから係争地や植民地の割譲を条件に講和の打診がありました。そもそもロシアから得るものなどなにもない戦争なので、さっさと講和してしまいたいところ。
無事に交渉妥結。終戦となりました。領土割譲でフィンランドとバルト三国を植民地として取ることができますが、戦勝点が足りないので得るものはまったくなにもなし。
1925年
1月
ドイツ領ビスマーク諸島で反乱が発生。
「我々はドイツに混乱をもたらすため、反乱軍を支援すべきだ」を選択。緊張度が大きく上昇します。
7月
首相が国家元首のために新たな宮殿と豪華なヨットを作りたい作りたいので海軍予算を減らさせてくれとの申し出。
「もちろんです。海軍は喜んで新たなヨットを配備しましょう」を選択。予算は減りますが、威信が上昇します。
11月
アメリカから日米同盟の4度目の延長申請。日本とアメリカは、もはや分かちがたい強力な絆で結びついていると言っても過言ではありません!
12月
1925年が終わり、ゲームはここで終了。山本海軍元帥の25年にわたる勤務も終わります。結局新鋭戦艦「武蔵」は完成せずじまいでした……。
通常のゲームはここで終わりですが、最長で1950年までゲームを続けることができます。が、空母などの技術はゲームには実装されていないので、史実の内容をなぞることはできません。
このプレイ日記はここで綺麗に終わりということにしたいと思います。
ゲーム終了
山本海軍元帥の任期中の戦争と威信。最終的な威信は52。第一次日露戦争、第二次日露戦争でそれぞれロシア戦艦を撃沈した対馬沖海戦と朝鮮半島南部沖海戦が大海戦として表示されています。
任期中には5回もの戦争がありましたが、なんとかすべてに勝利を収めることができ、威信もうなぎのぼりでした。
総トン数
こちらは海軍の総トン数。日本海軍は小型艦中心で主力艦は1,2隻しか持っていなかったので、グラフではずっと地べたを這っています。こうしてみると、ロイヤルネイビーがいかに圧倒的な戦力を保持しているかがわかります。
経済力
経済力の推移。日本は最終的にはドイツをも追い越し、列強第3位の経済力になっていました。そして英米の圧倒的経済力……。やはり英米とは喧嘩しないという方針は正しかったと言っていいでしょう。
艦船喪失数
最後に1900~1925年の間の艦船喪失数。こうしてみると、この25年間の戦争にすべて日本が関わっていたのがわかります。戦争に参加していない英仏伊は艦船の喪失がありません。
世界の状況
1925年末の世界の状況。日本は朝鮮半島南部・遼東半島・樺太・カムチャツカ半島・台湾を領有しています。朝鮮半島北部を領有しているフランスが目の上のたんこぶですね……。
艦艇一覧
1925年末時点での日本海軍の水上艦艇一覧。巡洋戦艦1、戦艦2(うち予備1)装甲巡洋艦1(予備)、防護巡洋艦2(うち予備1、モスボール1)、駆逐艦6(うち予備2、モスボール1)、掃海艇19(うち予備15)、計31隻。このほか建造中の弩級戦艦1隻、潜水艦14隻があります。
最も目立つのは、やはり第一次日露戦争の武勲艦「富士」。今後も近代化改装ができる限り行われ、やがては博物館になることでしょう。
技術
最終的な技術の状態はこのとおり。対潜技術は優先度をHighにしていたにもかかわらず、レベル8までしか上昇しませんでした。他の国から技術を売ってくれるというときはほぼ必ず買っていたので、単純に予算配分どおりにレベルは上がっていないというのはありますが、少し意外な結果。
世界情勢
最終的な世界海軍情勢。日本の海軍予算はドイツを追い越し、英米に続く第3位。同盟国アメリカはイギリスとほぼ同水準の海軍予算となっています。
プレイを終えて
RTWはやり直しがきかないセーブシステムなので、非常に緊張感を持ってプレイできました。負けかかっていた第一次日露戦争は正直途中でやめてしまいたいと思いましたが、最後の最後に新鋭戦艦がまさかの大金星という大変劇的な勝ち方で、そのときは脳みそからなにかがドバドバ出ましたし、こういうことはやり直しがきかないからこその醍醐味でしょう。
海戦については、最初に「ほぼAI任せにします」と言っておきながら、実際はほぼ手動でした。というのは、AIに任せるのが不安だからというのもありますが、AIに委任する操作を繰り返すのが非常に手間で、有り体に言うとめんどくさかったので……。
本作はUIまわりをもうちょっと改善してほしいなとは思いますが、他のゲームでは取り上げられない題材ですし、非常に面白くプレイすることができました。プレイ日記でもできるだけそういう感じを出そうとしたのですが、いかがだったでしょうか。
というわけで、本プレイ日記はこれでおしまいです。「ミニプレイ日記」としておきながら全然ミニじゃないのはご愛嬌ということで……。
途中他のプレイ日記を打ち切りにしたこともあり、このシリーズは無事に完走できてホッとしています。本プレイ日記を楽しんでいただけたなら、とてもうれしく思います。ここまでお読みいただき、まことにありがとうございました。
コメント
面白かったです!
面白かったです!
次はドイツで(小声)
お読みいただきありがとうございました。また次がありましたらぜひご覧いただければと思います。