海軍のオーナーになれる戦略・戦術シミュレーション「Rule The Waves」

20世紀初頭の海軍建艦競争と海戦が楽しめる海軍シミュレーション「Rule The Waves」のご紹介。


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概要

建艦競争シミュレーションゲーム「Rule the Waves」」というTogetterまとめがほぼ唯一の日本語での情報です。どういうゲームかがわかりやすくまとめられていますので、こちらも合わせてご覧ください。

22:45追記:もうひとつ、4Gamerの「年末年始,これだけは遊んでおこう! オススメのシミュレーション/ストラテジーゲーム,ベスト10」という記事の第9位でも紹介されています。Togetterまとめと同じ方の記事です。

マニュアルはゲームファイル内にも入っていますが、海戦についてはまた別のマニュアルを参照する必要があります。

記事執筆時点での安定版は1.33、最新版は1.34Beta1です。以下の画像はすべて1.34Beta1のものです。

販売サイトで購入すると、24時間以内(私の場合は3時間程度だったはず)にアクティベーションコードをメールで送ってくれますので、インストール時にそのコードを入力することで遊べるようになります。

詳しく

ゲームとしては、プレイヤーは海軍の "Grand Admiral" として、1900~1925年(1950年まで延長も可能)の期間をプレイします。日本で言うと司馬遼太郎に「海軍のオーナー」と書かれた山本権兵衛のようなポジションが近いでしょうか。ゲーム中ではPrestigeというパラメータが設定されており、このPrestigeをいかに高めるかというのがゲームの目標となるでしょう(明示されるわけではありませんが)。

時代はまさに大艦巨砲主義華やかなりし頃。WW2でおなじみの重巡洋艦・軽巡洋艦という区別はまだなく、空母もまだその姿はなく、防護巡洋艦、装甲巡洋艦、そして弩級戦艦が七つの海を駆けめぐり、列強諸国が建艦競争に明け暮れていたロマンあふれる時代です。

最近のゲームとしては35ドルと高めである一方で、マニュアルが英語で2つに分かれていたり、グラフィックが非常にレトロ(マイルドな表現)な本作ですが、ゲームシステムとしてはなかなか面白いゲームだと感じました。

研究開発

一番他のゲームにも応用が利きそうで面白いなと思ったのは研究開発。予算の何%を研究開発全般に割り振るかを決め、研究領域ごとに優先度を定めてすべての領域を同時並行で研究していくというシステムなのですが、とてもリアリティのあるシステムになっているなあと思います。進捗状況がたまに上がってくる報告でしかわからないというのもいい感じ。

研究予算は海軍予算全体の0~10%までを割り振ることができます。

艦艇設計

本作RTWの目玉のひとつであろうシステムがこの艦艇設計。排水量、装甲、砲塔配置など詳しく設計することができます。艦上構造物や煙突なども配置できますが、こちらは完全なフレーバー。この配置も戦闘で影響が出るようになったりするとさらに面白いかなと思うのですが、さすがに複雑すぎるのでしょう。

この設計は建造期間・費用と排水量の見合い、排水量と速度・武装・装甲の見合いなど、考慮する要素が非常に多岐にわたります。基本的には仮想敵国の対応する艦型を参考にしていけば間違いないと思いますが、面倒ならば「前級をちょっとずつ大きく強くしていく」という方針でもいいかもしれません。

「百発百中の砲1門は百発一中の砲100門に対抗できる」と東郷平八郎は言ったそうですが、少なくともこのゲームでは素直にたくさん砲を積むのが正解のようです。

艦艇に画像を設定することもできます。自分で用意したものをロードすることも可能ですが、このようにゲーム内で生成することも可能。ただ、艦上構造物については手動で配置する必要があります。

この画像生成用のパーツは、フォーラムで有志作成の画像が配布されています。

海戦

海戦はこんな感じ。海戦が始まると戦闘序列が自動で決定され、その中で最も大きな艦艇を擁する戦隊が旗艦戦隊となります。設定でAdmiralモード(旗艦戦隊にのみ細かな指示が出すことができ、他の戦隊は方針のみ出せる)、Rear Admiralモード(各戦隊に指示が出せる)、Captainモード(各艦に指示が出せる)の3段階に操作可能範囲を設定することができます。

私の場合は、海軍大臣は戦略にのみ集中して戦術は艦隊司令官の仕事だというロールプレイとして、操作範囲はAdmiralモードに設定して旗艦戦隊をAIに委任するという自分ルールをやったりしています。

ただ、海戦は1分を1ターンとして、1海戦は500~1,000分という途方もない進行の仕方をするので、まともにやると非常に大変です。私が海戦をAI任せにしているのはそういうことでもあります。このあたりはちょっと改良してもらいたいなあというところ。

この時代は無線機ではなく信号旗で艦同士の通信を行うためか命令の誤解が起こったり、また沈没した敵艦の乗員を救助すると勝利点が加算されたりと、海戦ではただ発見して砲雷撃をするのみならず、いろいろなことが起こります。また風向きや日の出・日没(視認範囲だけでなく、朝方夕方の逆光による命中率の低下も)など、自然条件は事細かにトレースして海戦に反映しているとのこと。


ゲーム中のインターフェースからマニュアルからすべて英語でしかもグラフィック面が弱いので、広くたくさんの人にプレイしてもらうというのは正直難しそうですが、20世紀初頭の海軍というあまり取り上げられない題材を扱っており、またシステムとしてはなかなか面白いなとも思ったのでご紹介しました。

日本海海戦やユトランド沖海戦などに興味のある方はぜひ。

プレイ日記始めました。よろしければどうぞ。