6月から3週間に1回のペースでGreenlightの審査を通過したGreenlitタイトルから、面白そうなゲームをいくつかご紹介しているところですが、今回は「Rogue State」「Empire Building: SettleForge」「Mars Colony : Frontier」「Because We’re Here」の4タイトルをご紹介。
2016/4/11 リンクを削除。
Rogue State
1つ目は、独裁者として革命が起こった国家を運営していくシミュレーションゲーム「Rogue State」。2015年第4四半期にリリース予定。
2015/10/21追記:10月16日にSteamでリリースされました。
「ならず者国家」というすごいタイトルですが、王政を打ち倒して国のトップに立った独裁者として、自身の権力基盤を固めたり、隣国と小競り合いをしてみたり、政敵を暗殺してみたり、敵国に核兵器をぶち込んでみたりするゲームのようです。
独裁者ゲーというと「トロピコ」シリーズが思い出されますが、トロピコのように建物を立てていく要素はなさそうです。むしろ政治的な側面や軍事的な側面が大きい感じ。
国内には原理主義者・資本家・愛国者・自由主義者の4つの勢力があり、また、自分の弟がトップの地位を狙っているので、これらの勢力をうまくなだめすかして味方につけるというような議会工作を行う必要があるようです。
また、隣国との関係を友好に保つか、それとも軍隊を揃えて侵攻するか、という外交政策、貿易をどの程度振興するか、観光業に力を入れるのかというような経済政策、どの程度の軍備を整えてどこに配置するのかという国防政策など、およそ国家経営シミュレーションにある要素はひと通り揃っている模様。
議会工作をして地盤固めとか、政敵を暗殺したりというのは、なかなか他のゲームにはない要素かなと感じます。また、国内の突き上げを食らって外交的に評判の悪い政策をやらざるを得ないとか、そういうことも出てきそうな感じです。
ゲームを開始するごとに自国や周辺国などの設定がランダムに生成されるようで、何度もプレイできそうです。これは楽しみ。
Empire Building: SettleForge
2つ目は、崩壊した国家を再建するパズル型シミュレーションゲーム「Empire Building: SettleForge」。iOS版は既に発売中のようですが、PC版はいつ発売なのか不明。
文字通り崩壊してしまった国家を、建造物のあるヘックス型のタイルをつなぎ合わせて再建していく、パズルとシミュレーションが合体したゲームのようです。
基本的には住民から「これが欲しい」とか「これがやりたい」という要望が寄せられ、これを解決していくというゲーム進行のようです。そこでタイルをつなぎ合わせていく中で、特定の条件を満たす並びになっていると生産力にボーナスがつくので、そのあたりをいかにうまくやるかというゲームの模様。
イベントは絵本風のとても雰囲気のあるグラフィックで表示されるようで、こちらもまたよさそうな感じ。
さらにマルチプレイも可能とのこと。
Mars Colony : Frontier
3つ目は、火星に植民地を建設するオープンワールドシミュレーター「Mars Colony : Frontier」(公式サイトはこちら)。2015年夏にリリース予定。
2015/10/21追記:9月25日にSteamでリリースされました。しかし「ほぼ不評」……。
火星に人間が住める植民地を建設して大きくしていくというゲームですが、サンドボックスゲームと言いますか、自由にできる世界をどんと与えられて「後はお好きにどうぞ」というタイプのゲームのようです。
よくある資源管理系のゲームのように、植民地の中にプランテーションを作ったりして食糧を確保したり、火星を移動するローバーを作って探検してみたりということもできるようです。
オープンワールドシミュレーターということなので、要は火星が舞台のマインクラフトのような感じのゲームなのでしょう。
ひとつ気になるのは、同じ開発元の「Mars Colony:Challenger」という、本作とほとんど同じようなゲームが既に発売中なのですが、そちらはユーザーレビューが「賛否両論」という微妙な評価になっているところ。発売はされるのでしょうが、その点少し気になります。
Because We’re Here
今回ラストは、第一次世界大戦をモチーフした戦争が舞台の恋愛シミュレーションゲーム「Because We’re Here ~ Mohnblume und Blauerose」(公式サイトはこちら)。2016年後半にリリース予定。
公式サイトでは、第1章が体験版として配布されています。
女性向け恋愛シミュレーションゲーム(いわゆる乙女ゲー)なのですが、舞台が第一次世界大戦というところが渋すぎます。いったいなぜ、第一次世界大戦を選んだのでしょうか。
昔、日本でも「風色サーフ」という、第一次世界大戦をモチーフにした戦争が舞台で、主人公は航空部隊の整備士となってパイロットや部隊の副司令(38歳)などを攻略する乙女ゲーがあったそうなのですが、それと似たようなにおいがします。
トレイラーのBGMも、スメタナの「モルダウ」という渋いチョイス。恋愛シミュレーションゲームではなく、演劇のトレイラーのようです。
公式サイトによると、「うたの☆プリンスさまっ♪」「西部戦線異状なし」「魔法少女まどか☆マギカ」、そして「Blackadder Goes Forth」というBBCが制作した第一次世界大戦もののテレビドラマに影響を受けているとのこと。なかなか個性的な取り合わせです。
主人公エルフリーデは前線の将兵に手紙を届ける郵便配達員。攻略できる男性キャラクターは、幼なじみ、貴族の息子、乱暴な愛国者、徴兵拒否者、不具の市民軍将校、芸術家、衛生兵、頭のおかしい歩兵、自由奔放な狙撃手、大臣の息子の10人。主人公が郵便配達員というのもまた渋い。
見た感じでは普通のビジュアルノベルゲームですが、「Battle of Wits」という変わったイベントもあるようです。”Wit”ですから機知を競う勝負なのでしょうが、トレイラーの様子からすると口論みたいな感じなのでしょうかね?
2015/10/21追記:体験版として第1章がプレイできますので、プレイしてみて記事を書きました。よろしければどうぞ。
というわけで、Greenlitタイトルから4本をご紹介しました。
この中では断然、最後の「Because We’re Here」が面白そうなのですが、発売予定までかなりありますし、無事に発売されるかどうか……。
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