「Europa Universalis 4」開発日記6月23日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はオスマン家について。
2016/07/01 開発日記2016年6月30日分へのリンクを追加。
概要
6月23日分の開発日記は、オスマン家について。
- 控えめに言って、オスマン帝国はこの時代の世界を揺さぶった国だ。さらに、この国はEU4でよくプレイされている国のひとつでもある。それでも彼らはゲーム中でただのスルタン国にすぎなかったので、私たちは彼らにユニークなフレーバーをつけようと考えた。また、オスマン帝国に関しておかしな出来事が数多く起こるということが指摘されている。……オスマン家をいただいていないとか。
- まだ明らかにしていない次の拡張では、オスマン帝国はユニークな政体を持つ。すなわちオスマン帝国のスルタン制(The Ottoman Sultanate)だ。
- オスマン帝国のスルタン制は、通常の君主国のように後継者が生成されない。オスマン帝国のスルタン制の君主は王朝の存続を確実にするためにハーレムを持つ。30歳になると、君主は自分の子供から後継者を選ぶ。彼らは当然同じ王朝だ。つまり、オスマン帝国のスルタン制はオスマン家の強い血統の祝福を常に受けているのだ。
- スルタンが後継者を残さずに死んだ場合、オスマン家は終わる。「祝福されている」というのは、ここでは相対的な意味だ。(?)
- この政体の継承システムのような権力闘争と陰謀とをシミュレートし、強大なオスマン帝国にさらなる牙を与えるために、20以上のイベントが用意されている。
- これはオスマン帝国に固有のものだが、MOD制作者は「has_harem = yes」と1行入れるだけで他の政体でも簡単に使うことができるようになる。
退位
- この開発日記で紹介するもうひとつのことは、退位(Abdication)だ。これは以前から長らくEUシリーズにリクエストされてきたものだ。エンリケ(?)や彼のような低ステータスの者が死なない場合、プレイヤーはこれを退位させて次の継承者を即位させられる。(?)これには1歳以上の後継者がおり、在位25年以上か60歳以上である必要がある。これは正統性/団結度と威信が少なからず低下するが、死んでほしい君主が死ぬまで待つ必要はなくなる。(?)
その他
- オスマン帝国のスルタン制と退位は、どちらも次の拡張での有料の内容だ。
- これまで多くの有料の内容に言及してきたが、同時に出る無料のパッチでもバグ修正や新たな内容が含まれることを思い出してほしい。
- 1.18での継承戦争の小さな変更についてご紹介しよう。これには次の2つの解決が存在する。すなわち、新たな君主が同君連合を保つか、同君連合の主導権を取るべく戦うかだ。だが、単純に連合を解消するという和平の選択肢を追加した。単純で賢明な方法として、1.18では無料で(連合を解消して)元に戻すこともできるようになるのだ。戦勝点は下位連合国の大きさによる。
2016/06/25追記:継承戦争の項についてコメントでご指摘いただき、内容を訂正しました(正直まだあまり自信はありませんが……)。ご指摘ありがとうございました。
コメント
最後の継承戦争の部分は、後継者が絶えた国を戦勝国の下位同君連合にする従来の選択肢に加えて、同君連合を破棄する、どちらの同君連合にもさせない和平オプションが追加されるってことです。すなわちこれが「status quo」。
戦勝コストは下位連合国=継承戦争の当事国のサイズに依存します。
なるほど、そういう意味だったのですね。読んでいて正直意味が取れなかったのですが、腑に落ちました。ご指摘ありがとうございます。とても助かります。