「Victoria 3」開発日記#124が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は今後のアップデート計画について。1.7リリース後の開発日記です。
前回:開発日記#123――「Sphere of Influence」リリース後の感想
開発日記
開発日記#124は、今後のアップデート計画について。
- 今回は前回開発日記#102で触れた今後のアップデート計画について。1.8、1.9、それ以降の無料アップデートでどのような変更と改善を計画しているかを述べる。今回も軍事・史実の没入感・外交・国内政治・その他のカテゴリーに分ける。また、それぞれに以下のステータスをつけて現在の状況と今後の方向性を述べる。
- 完了したもの:私たちが現在よい状態にあると考えているもの。将来的に拡張したり改善したりする可能性がないわけではないが、私たちにとっての優先順位は高くなくなっている。前回既に完了としたものは、長くなりすぎるのを避けるためにリストから削除した。これまでに行われたことは過去の開発日記で(#79・#89・#102)見られる。
- アップデートしたもの:改善や変更を行ったが満足はしておらず、将来のアップデートでさらなる改良を加える予定のもの。このセクションでは主に1.6・1.7で行われたアップデートに注目することに留意してほしい。
- アップデートしていないもの:現在リリースされているアップデートで私たちが計画した変更/改善が行われておらず、将来のアップデートで行う予定のもの。
- 新たなもの:開発日記#102のリストにはなかった、新たに追加された変更・改善の計画。
- 再考するもの:以前から計画されていた変更・改善で、これまでの更新からアプローチを再考したもの。これについては私たちの新たな計画を説明し、今後の更新でリストを適切に変更する。
- 最後に、この開発日記では計画されている無料アップデートに含まれる改善・変更・新機能についてのみ述べる。また、これは私たちがやろうとしていることを網羅したリストではなく、「完了したもの」であってもその後のバグ修正・バランス調整・UX改善を行わないという意味ではない。
- 軍事
- 完了したもの
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- 海軍を世界的な戦力投射と沿岸の支配権確保のためにより重要なものにする。
- 適切な軍事通行権システムを追加し、戦線システムに残るその他の荒削りな部分の解決策を見出す。
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- アップデートしていないもの
- 個別の艦船を単なる人員の入れ物ではなく建造・沈没・修理があり得る軍用のハードウェアに変える。
- ゲーム序盤における列強間の総力戦を減らすための制限戦争システムの追加。
- 完了したもの
- 歴史的没入感
- 完了したもの
- イタリア・ドイツ・カナダなどの統一が史実のスケジュールより何十年も早く起こらないようにし、特にイタリアとドイツの統一の難易度を上げる。
- ドイツとイタリアを統一する際のAIの挑戦を除いて、私たちは現在の国家統一に関して比較的満足している。将来的に統一を改善したいという手段は確かにあり、特に政治システムにより密接に関連するものとしたいが、それはこの点の範囲外だ。
- 一般的なAIの調整により、AI国家がよりリアリティがあり、没入感のある方法でプレイするようにする。
- 1.7でのDiplomatic Catalystsの導入とさまざまなAIの改善により、私たちはこれを「完了した」と考えているが、実際には改善をやめることはないだろう。
- イタリア・ドイツ・カナダなどの統一が史実のスケジュールより何十年も早く起こらないようにし、特にイタリアとドイツの統一の難易度を上げる。
- アップデートしたもの
- 明治維新やアラスカ購入などのコンテンツについて、AIの改善とコンテンツの調整を行ってAIがより頻繁に成功できるようにする。
- 1.7.2で私たちはこれを「ほぼ達成」したと考えているが、まだもう少し作業が必要だ。
- ゲーム本体のジャーナル記事やイベントを、プレイヤーがそうしたものと関わることに意義があり、効果があるように感じられるようにする。
- スクリプトによる進捗バーの追加など、1.6/1.7では古いジャーナル記事に多くの変更と改善を行ったが、まだやることがある。
- さらなる国家・ステート・地域に特化したコンテンツを追加し、国家ごとの歴史的なフレーバーを強化する。
- これまでと同じく、これはアップデートのたびに追加していくもので、決して「完了」するものではない。今のところ、この項目は私たちの特に優先度が高いものとして残しておく。
- 明治維新やアラスカ購入などのコンテンツについて、AIの改善とコンテンツの調整を行ってAIがより頻繁に成功できるようにする。
- 完了したもの
- 外交
- 完了したもの
- 従属国との関わりの改善と拡大。例えば外交行動を通じてより多くの自治権を与えたり求めたりできるなど。
- 利益集団が外交に影響力を持つようにする。例えば軍隊がその報復主義によって直近で領土を奪った国家との同盟に反対するなど。
- 少なくとも相手が自国市場の一部である場合の、対外投資と外国におけるなんらかの形の建設。
- 従属国との関わりの改善と拡大。例えば外交行動を通じてより多くの自治権を与えたり求めたりできるなど。
- アップデートしていないもの
- 外交的関心の宣言と維持を世界帝国建設においてより意味があり、挑戦的な要素にする。
- 外交戦の間に譲歩するしかないのではなく、講和交渉ができるようにする。
- 完了したもの
- 国内政治
- 完了したもの
- 国家の多様性を広げる法律の追加とゲームの新しい遊び方の導入。
- 地域固有のフレーバーに関する点と同じく、これは決して「完了」するものではないが、私たちが重要な優先事項であると考えていることを強調するために残しておく。
- 国家の多様性を広げる法律の追加とゲームの新しい遊び方の導入。
- アップデートしていないもの
- 正当性をより興味深いシステムにする。政府の強さはその成功と失敗に左右され、正当性の高い政府は望むままに追放できず、まず弱体化させなければならない。
- 国家の誇り(national pride)という概念を導入する。これは国家の行動次第で増減し、正当性に直結する。
- 差別を単に二元的なものではなく、法律に書かれている以外の差別の形を反映させ、その過程で同化をより意義深い仕組みにする。
- 新たなもの
- イデオロギーが登場し、その信奉者を惹きつけ、改革への支持を生み出す方法について、現在の乱数に依存した指導者のイデオロギーシステムより優れた解決策を見つける。
- 完了したもの
- その他
- アップデートしていないもの
- 企業を実際の行動主体として施設を所有・拡張し、キャラクターや政治と関わるようにする。
- 大規模な経済において貿易システムをあまりにも触りすぎることに対処する方法を見つける。おそらく自律的投資システムと同様に、法律に基づいて自律的貿易を行うようにすることになる。
- アップデートしていないもの
- いつものように、こうしたアップデートがいつ行われるかについて具体的な約束はできない。しかし、次のアップデート(1.8)は単独の無料アップデートとなる予定で、このリストからひとつかふたつは項目が減る予定だが、主にバグ修正、全体的な改善、さらなるAIの改善に重点を置く。その前には、1.7リリースから残る優先度の高い問題に対処するため、少なくとももうひとつホットフィックス(1.7.4)を予定している(今のところ来週リリース予定)。前回述べたように、開発チームの一部はさらに数週間、作業を続ける。
スタッフがいるから夏休み中も開発日記が続くというわけではないようで、開発日記は一旦休みに入り、8月15日に再開予定であるとのこと。
コメント
>ドイツとイタリアを統一する際のAIの朝鮮を除いて、
原文を読む限り多分「挑戦」だと思います。
変換ミスですよね。
ありがとうございます。修正しました。
乙です
今言われてる問題としてはAIが軍を拡大しすぎるバグとAI列強の史実を逸脱した好戦性でしょうか、中小国プレイがかなり厳しいので来週のパッチが待ち遠しいです
好戦性も重大だが、戦争に参戦してない第三国の保護領が戦争目標ありの戦争当事国として介入してきて、侵入できない内陸国なのもあって戦争が終わらない現象がおきてたり
せっかく良いDLCだったのにアプデの調整が酷くてゲンナリしている。
海軍と自律的貿易は早めに手を入れて欲しい
史実的ジャーナルは年内にもう1つぐらいDLCでるかな?
確かに今んとこ企業がただ国家にバフを与えるだけみたいな存在だから、独自に施設を所有して国家運営に口出してくるようなバリバリ前時代的企業の役割をアプデで与えて欲しい
ユナイテッド・フ○ーツ社も早く国家を牛耳りたいとうずうずしています
そういえば一連の反トラスト法の成立もこの時代だから、同時に企業活動関連の法律も出てくるとゲーム後半の拡張DLCとして組めそうな気がしますな。
軍産複合体も欲しいね。平時から装備開発をさせて軍質を上げれるとなお良い。
課税キャパや市場アクセスがステート単位なのは変わらないのか。ゲーム通して変わらない人為的な区分けでバランスが変わるのは違和感があるのだが。
動員レベルとか欲しいね。何でもかんでも総動員はおかしいでしょ
州の交換も複数州同士まとめて交換したり属国提示したりできるようになってほしいなあ
アメリカでドイツビール企業設立すると酒税大幅アップするけど数年後に禁酒党が必ず誕生して、なぜかアル・カポネが政界に進出する迷イベントが欲しくなった