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「Rule the Waves 3」プレイ日記:日本・日露戦争編 第1回

Rule the Wavesシリーズ

海軍戦略・戦術シミュレーションゲーム「Rule the Waves 3」を日本で遊ぶプレイ日記で、このシリーズでは主に日露戦争を取り上げます。


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「Rule the Waves」プレイ日記:日本・日露戦争編について

海軍戦略・戦術シミュレーションゲーム「Rule the Waves 3(RtW3)」を日本で遊んでいくプレイ日記です。この時代を人がどう遊んでいるのか気になるという方の参考になれば幸いです。このゲームについて知りたいという方は、本作発売時の記事前のプレイ日記「日本・日清戦争編」をご覧ください。

本プレイ日記は日本・日清戦争編のセーブデータをそのまま続けていくもので、1895年以降をプレイしていきます。「日露戦争編」とあるように、日露戦争終結までの短い期間を全4回で取り上げる予定です。

同じセーブデータで日露戦争後もプレイを続け、そちらはまた切りのいいところまでを一区切りとし、別のプレイ日記として公開する予定です。

プレイ環境

  • バージョン:1.00.24ベータ版
  • 日本語Wikiのこちらのページにあるような士官・艦船名の名称リストの変更と、階級名の修正(Kaigun daisa→Kaigun Taisaなど1)を行っています。
  • 開始年:1895年(1890年開始のセーブデータの続き)
  • プレイ国家:日本

プレイ開始までの経緯

1890年に開始した後、日本は「できればイギリス、イギリスが無理ならフランスと同盟を結び、清とロシアに対抗する」ことを国家戦略としつつ、列強最弱の海軍を拡張すべく四四艦隊計画を策定し、10年間で戦艦4隻・装甲巡洋艦4隻を整備することとしました。

そうして海軍戦力の増強に努める中で、1894年2月に日清戦争が勃発。戦艦の数では倍以上の清国海軍相手に勝てるかという心配はあったものの、1894年4月の青森県東方沖海戦で清の戦艦1隻を撃沈できたことを皮切りに、その後の海戦で次々と清の戦艦を撃沈。1895年5月に講和条約が締結され、遼東半島と台湾を獲得することができました。

戦後、四四艦隊計画第二陣となる八雲型装甲巡洋艦が就役し、四四艦隊計画第三陣となる初瀬型戦艦を設計したところで、このプレイ日記は始まります。

日清戦後、1895年の日本海軍は依然として戦艦3・装甲巡6・防護巡9・コルベット4の計22隻という小戦力に過ぎません。ロシアの堂々たる大海軍と渡り合える海軍を建設しなければ、北東アジアの厳しい列強間競争を生き抜くことはできないでしょう!

1895年

12月

ロシアが上海を租借。この後も欧米列強が清の領土を租借していくようになります。

1896年

1月

初瀬型戦艦の設計が完了し、「初瀬」「三笠」の2隻を起工。

9月

初瀬型戦艦建造中でもまだ予算に余裕ができたので、補助艦を整備します。

海軍の最先端国家イギリスでもまだ駆逐艦の建造を始めていない中で、日清戦争の戦訓から雷撃戦の有効性を見出した日本は世界初の駆逐艦「羽風」型を設計。300トンと非常に小さな艦体ですが、3インチ砲と魚雷発射管を1基ずつ艦上に装備し、艦隊戦では機を見て28ノットの足を生かして敵艦隊に突撃、戦艦に魚雷を叩き込んで撃沈するという戦術のために設計しました。差し当たり8隻の建造を予定。

1897年

1月

スペインとの同盟が期間満了。世界情勢は落ち着いており、欧米列強の間では独伊・英米・露仏の3つの同盟が結ばれています。

6月

南朝鮮で動乱が発生し、秩序回復のために軍隊を送れば植民地にできる可能性があるがどうするかというイベント。現状では緊張度はどこもそれほど高くないので、軍隊を送って植民地にします。

無事成功。しかし清との緊張度が大きく高まったため、艦隊を臨戦態勢を取らせます。

このプレイ日記ではどこかの列強との緊張度が黄色以上になった場合、普段はReserve fleetかMothballedにしている艦船をすべてActive fleetとし、さらに特別訓練を開始して戦争に備えます。「臨戦態勢を取らせる」というのはこれのことです。

7月

イギリスのデスペレート型駆逐艦とともに世界初の駆逐艦となった羽風型駆逐艦4隻が就役。残り4隻も翌月就役予定です。

1898年

1月

初瀬型戦艦2番艦「三笠」が就役。1番艦「初瀬」も翌月に就役予定です。

初瀬型戦艦は日清戦争が終わって減らされた予算の制約により、小型で航続距離も短い海防戦艦的な設計となっています。

2月

フランスが威海衛を租借。

残る本土以外の清の領土は東南アジアの広州湾のみとなりました。

装甲巡洋艦建造

この月に初瀬型戦艦がすべて就役したため、四四艦隊計画最後となる装甲巡洋艦を設計します。

建造予算の計算

今回は8,280(月次予算)-2,700(維持費の最大額)-994(研究費)-80(士官学校費)-726(特別訓練費の予想額)-1,440(諜報費の最大額)=2,340を建造予算とします。2隻建造予定なので、1隻当たりの予算は1,170/月。

このように恒常的に発生し得る経費の最大額を差し引いた残りを建造費用の上限とするのは、できるだけ滞りなく新型艦の建造を進めるためと、同時に補助艦の建造を行う予算を残しておくためという2つの理由があります。

日本が豊かになることで海軍予算は増えているものの、艦船や設備の維持費がかさんでいるため、思ったように建造予算を取れていません。

要求性能の決定

設計にあたって仮想敵国の同艦種を確認します。まずは清の装甲巡洋艦を見てみましょう。もはや清と争う利点はありませんが、地理的に近いので気にしないわけにはいきません。情報がある最新の装甲巡洋艦「飛雲」型を見ておきます。

  • 主砲:8インチ単装砲2門
  • 副砲:6インチ砲10門
  • 補助砲:3インチ砲12門
  • 魚雷発射管2基
  • 舷側装甲3.5インチ
  • 速力20ノット
  • 排水量6,300トン

この時代のスタンダードな装甲巡洋艦という印象です。

現在の日本海軍の主要な仮想敵であるロシア海軍の装甲巡洋艦も確認します。情報がある中で最新のロシア海軍装甲巡洋艦「クニャギーニャ・オリガ」型の性能要目は以下のとおり。

  • 主砲:7インチ連装砲2基4門
  • 副砲:6インチ砲8門
  • 補助砲:3インチ砲12門
  • 魚雷発射管2基
  • 舷側装甲4インチ
  • 速力21ノット
  • 排水量7,200トン

速力があるため、戦う場合は手ごわい相手になりそうです。新型装甲巡には22ノット以上ほしいところ。

青島を領有するスペイン最大の装甲巡洋艦「インファンタ・マリア・テレサ」型は旧式ですが、一応確認しておきます。

  • 主砲:7インチ連装砲2基4門
  • 副砲:6インチ砲8門
  • 補助砲:3インチ砲12門
  • 魚雷発射管4基
  • 舷側装甲4インチ
  • 速力20ノット
  • 排水量7,100トン

こちらもスタンダードな装甲巡洋艦という印象。しかしなんの変哲もないスタンダードなものは、戦ってみると隙がなく手ごわい場合が多くあります。

威海衛を領有するフランスの現役最大の装甲巡洋艦「コンデ」型も確認します。

  • 主砲:8インチ連装砲2基4門、単装砲2門
  • 副砲:5インチ砲14門
  • 補助砲:2インチ砲10門
  • 魚雷発射管なし
  • 舷側装甲4.5インチ
  • 速力20ノット
  • 排水量7,600トン

砲門数の多さと装甲の厚さが目につきます。1対1で戦うのは危険な相手になるでしょう。

以上を踏まえた新型装甲巡洋艦の要求性能と制約は以下のとおり。

  • 主砲:4.5インチ装甲を貫通可能、できなければ速射性を重視(日清戦争の戦訓から、この時代の砲は命中率が低いので、少数の大型砲より射撃速度が高い中小型砲を多数搭載し、榴弾の大量射撃で敵艦の戦闘力を奪う戦術が有効だと判明していたのでした)
  • 副砲・補助砲:主砲と合わせて合計で24門程度
  • 舷側装甲:8インチ砲に耐えること
  • 速力22ノット以上
  • 建造費:1,170/隻以下
新型装甲巡洋艦の設計

要求性能を踏まえて設計したのがこの阿蘇型装甲巡洋艦。性能の要目は以下のとおり。

  • 主砲:8インチ単装砲2門(4.5インチ装甲を2,000ヤード以下で貫通可能。連装砲にしたかったが、9インチ未満の口径で連装砲にすると射撃速度が低下するため単装砲とした)
  • 副砲:4インチ砲郭砲4門
  • 補助砲:2インチ砲郭砲8門(主砲から補助砲まで合計14門)
  • 魚雷発射管2基(側面)
  • 舷側装甲6インチ(スロープデッキ装甲。8インチ砲に耐えられる)
  • 速力22ノット
  • 排水量6,900トン
  • 費用:1,127/月<1,170/月

乾舷Low、航続距離Short、舷側装甲Narrow、居住性Crampedという節約設計の上、砲も合計14門とかなり絞っています。ロシアのクニャギーニャ・オリガ型と砲撃戦で撃ち勝てるかというと難しい気もしますが、そこは優速を生かして都合のいい場合だけ戦うということにして目をつぶります。

就役までは設計3か月、建造24か月、計27か月の予定。計画どおりなら1900年5月就役です。

初瀬型戦艦もそうでしたが、主力艦なのに予算不足で1万トン未満のものしか作れないというのはなんとも歯がゆいところです。今回の阿蘇型装甲巡洋艦就役で四四艦隊計画は完了しますが、「海軍元帥」としては次の軍備計画ではもう少し大きな艦を作りたい一方、海軍は国家の一機能であって国家が海軍の一機能なのではないということを考えると、無理に海軍予算を増やしても仕方がないというのもあり、まさに板挟み。

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6月

少し予算に余裕ができたので、植民地(台湾)警備用のコルベットを設計します。植民地警備用なのでColonial serviceにチェックを入れ、居住性はSpacious、機関はReliabilityとし、あとは2,500トンの艦体に入るだけのものを適当に積みます。まだ機雷戦技術は開発されていませんが、掃海具は装備できるので装備しておきます。

7月

なんとまだ予算に余裕があるので、さらに防護巡洋艦も設計します。他国の防護巡洋艦を見て決めた要求性能は以下のとおり。

  • 主砲:3インチ装甲を貫通可能
  • 副砲・補助砲:主砲と合わせて合計で20門程度
  • 舷側装甲:8インチ砲に耐えること
  • 速力22ノット以上

これを踏まえて明石型防護巡洋艦を設計。砲や装甲の設計は秋津洲型防護巡洋艦と同じですが、東南アジア海域でも活動できるように低乾舷や航続距離の縮小などの節約設計は行っていません。

  • 主砲:6インチ単装砲2門(3インチ装甲を3,000ヤード以下で貫通可能)
  • 副砲:4インチ砲郭砲4門
  • 補助砲:2インチ砲郭砲8門(主砲から補助砲まで合計14門)
  • 魚雷発射管2基(側面)
  • 舷側装甲4インチ(6,000ヤード以上なら8インチ砲に耐える。防護巡洋艦ではこれ以上の装甲は搭載不能)
  • 速力22ノット
  • 排水量5,300トン
  • 費用:919/月

できれば4隻建造したいところですが、費用面を考えると2隻止まりになりそうです。

11月

アメリカが広州湾を租借。

これで清は本土以外の領土をすべて失いました。

1900年

1899年は何事もなく過ぎ、遂に19世紀最後の年。

6月

阿蘇型装甲巡洋艦1番艦「阿蘇」が就役。2番艦「古鷹」も翌月就役予定です。

7月

阿蘇型装甲巡洋艦「古鷹」が就役し、四四艦隊計画はここに完遂。現在の日本海軍の陣容はこちら。戦艦5隻、装甲巡洋艦8隻、防護巡洋艦10隻、駆逐艦8隻、コルベット6隻の計37隻・156,900トンで、1890年の計14隻・53,900トンから隻数ではおよそ2.5倍、排水量合計では3倍近くの戦力になりました。

他の列強と比較してみると、四四艦隊計画の「清を凌駕する」という目標は日清戦争で清国艦を多数撃沈したことで達成されていますが、戦艦・装甲巡洋艦の隻数・排水量合計はスペインにすら負けている状態です。そして最大の仮想敵国ロシアに対しては、排水量合計でおよそ3倍、戦艦の数では5倍近い圧倒的な差をつけられています。

準八八艦隊計画

赤いバーの期間が計画期間。計画どおりなら10年後の1910年時点で新造戦艦4・改修戦艦4、新造装甲巡4・改修装甲巡4を保有できる(各艦型は2隻ずつ存在)。

とはいえ、現状では十分な予算がなく、直近10年で行ってきた四四艦隊計画以上の軍備計画(例えば戦艦6・装甲巡6を取得する史実の六六艦隊計画)は無理があります。そこで、四四艦隊計画で就役させた戦艦4・装甲巡4を就役後10年を目処に近代化改修すると同時に、四四艦隊計画と同じペースで新造の戦艦4・装甲巡4を就役させることで、10か年で戦艦8・装甲巡8(それぞれ半数は近代化改修艦)の戦力を揃える「準八八艦隊計画」を実行することにします。「準」とつくのは新造艦(就役後10年以内)で戦艦8・装甲巡8を揃えるわけではないためです。

こういう計画を考えてはみたものの、実現できるかというとどうにも不安が残ります。費用についてはいかに予算をもぎ取れるか、ひいては日本の国力をいかに高められるかが重要になるでしょうが、そもそも改修した艦は性能面で改修後も通用するのでしょうか。また、仮に計画を達成できたとしても、補助艦の建造を考慮していないので、そちらがかなり手薄になる可能性もあります。


今回は四四艦隊計画最後の装甲巡洋艦建造と計画完了、次の軍備計画である準八八艦隊計画の策定を行いました。次回は1900年7月、準八八艦隊計画に基づく新型戦艦の設計・建造から。

次回:日本・日露戦争編 第2回

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コメント

  1. 前作のプレイ日記では戦力的優位なロシア相手に劇的な逆転勝利を収めたけど
    果たして今回はどうなるのか!?

    • RtW1のプレイ日記からご覧いただいているようでうれしいです。ありがとうございます。
      ただ、今回の日露戦争は残念ながらかなり地味です……。

  2. ロシアには国家固有のボーナスやデバフみたいな設定は付いてるんでしょうか?

    • Wikiにも書いてあるけど未発達な造船業と低い教育水準の二つのデバフが
      しかも未発達な造船業に関しては日本と違って時間経過で解消されるわけでもないらしいし

      有利な点は1890年時点ではそれなりの戦力を持ってるぐらいしかない難易度高めの国家やね

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