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「Crusader Kings III」開発日記#138――ペルシャの楽しみ

CK3 開発日記

「Crusader Kings III」開発日記#138が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は史実のフレーバーとViziersについて。1.9リリース後の開発日記です。

前回:開発日記#137――氏族制のシステム


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開発日記

開発日記#138は、史実のフレーバーとViziersについて。

史実のフレーバー

  • 現在はIranian Intermezzoという闘争システムがあるが、この闘争システムだけでは中世イランの支配者にとって重要なことをすべて網羅できないため、867年と1066年の状況をより徹底的に調査し、新たな領主・家系・敵対関係のほか、当時活躍した学者や芸術家など、政治的な影響力の低い人物も追加した。既存の家系図も拡張され、イランやイスラームの要素を用いた新たな紋章も利用可能になった。さらに、この地域全体の文化・宗教の設定も見直した。

tenet「The Fedayeen」はthe Azariqaとthe Nizariに共通で、不信心者を殺害する狂信者である暗殺者を雇用して利用できるようにする。

Khurramitesはイラン全土に点在しているが、9世紀半ばの彼らの大反乱は既に鎮圧されている。スクリーンショットにはダマーヴァンド山が写っている。次のアップデートに含まれる特別な建造物のひとつだ。

文化マップは1066年と867年で設定が変わったバルチスタンを除いてほとんど馴染み深いもののはずだ。

  • 最大の変更点は9世紀イランで重要だったthe Mu’tazila・the Khurramites・the Azariqaだ。反抗的で平等主義的なKhurramitesは弱者から始めるプレイに向いているが、開始時点で領地を持っている者はいない。狂信的なAzariqaはthe Battle of Nahrawanとそれ以来受けてきた侮辱の復讐のために暗殺を行おうとしている。この2つの教派は独自の世界観を表現するため固有のtenetsを与えられている。867年の開始時点ではAzariqaの反乱が発生中で、Azariqaのカリフ国を建国したいならこれを利用することも可能だ。

Persiansは3種類の新たな伝統が追加された。

  • 新たな文化的伝統が多数追加され、新たなゲームプレイ要素を追加するものもある。例えば、建造物「Qanat」(Dryland Dwellersを置き換える文化の伝統「Irrigation Experts」によるもの)から続く建造物や、新たな革新をアンロックする支援ができる宮廷の役職「Court Scholar」(新たな伝統「Beacon of Learning」によるもの)などだ。

  • アップデートの対象となる地域にはTribal Elective SuccessionをアンロックするJirga(Afghan・Baloch・Brahui文化向け)が追加され、Zupin(Pragmatic Creed)やTarkhans(Frontier Warriors)といった常備軍(Man-at-Arms)をアンロックする新たな地域の伝統も追加された。
  • さらに史実に着想を得たディシジョンやイベントを追加し、当時の領主と同じ可能性をゲームの領主に持たせることを目指している。これはこれまでほとんどあり得なかった史実のシナリオが促進されることも意味し、例えばTurkicの征服者、特にセルジューク朝がイラン高原に現れる可能性が高まり、ゲーム開始時点ではまだ存在しないイスラーム教の教派(the MaturidiやShia Imamism)を広める手段となる。

  • 900年代後半のセルジューク朝襲来については、彼らの侵入をよりランダムにするか、完全にオフにするゲームルールもある。867年の混沌とした設定はZanjの反乱に関する連鎖イベントでさらに改善され、不確実性と変化をさらに加える。

Viziers

  • 「Legacy of Persia」で登場するViziersは公爵級以上の氏族制キャラクターによって任命される。Viziersはプレイヤーに追加のtax jurisdictionsをもたらし、Viziers自身のtax collector適性をプレイヤーのtax collector全員に与える。これはプレイヤーが得られる収入の直接的で強力な補正となる。Viziersが与える適性の割合の大きさはScales of Powerがどれほど彼らに傾いているかで変動し、より大きな権力を持たされたViziersは主君に利益と不利益をもたらす。
  • vizierは貴族にとっての名誉ある地位ではないが、領地のない廷臣や男爵がそのポストをめぐって競い合う。現在のvizierと仲のよい候補者は順位が上がり、主君の配偶者の敵はスコアを落とす。そうした理由で、vizierの候補者は主君の言語を学習することも多い。
  • viziersは摂政ほど多くの権限はない。主に横領を行い、金と引き換えに封臣に対してマイナスの伯爵領補正を与えるが、Scales of Powerをviziersに寄せすぎると彼らはクーデターを起こす力を持つ。Viziersは新たな腹心の評議員としても利用でき、配偶者の評議員としての仕事を代替できる。

  • ViziersはScales of Powerの状態にかかわらずいつでも解任できるが、Scales of Powerが一定以上Viziersに寄っていると解任時に経済面で大きなマイナス補正がつき、収入に悪影響が出る。これはScales of Powerの傾き方で変動する。vizierに伯爵領(Scales of Powerが大きく寄っているなら公爵領)を与えれば、経済的な影響なしにvizierを解任できる。

  • Viziersは一般に汚職を行うものだが、主君にとってViziersが汚職を行っていることの利点は、金が必要になったときに必要以上に金を持っている人物が確実に一人いるということだった。ゲーム内でこれはvizierの収入とextravagance補正で表現される。vizierはプレイヤーの収入に比例して汚職による収入を得る(これは公の報酬の一部なので、横領の秘密とはみなされない)。彼らはこの金を使って財宝・活動・資産・慈善いずれかの補正を得ることがある。各種類の補正をひとつ得たら再び同じことを始め、それぞれの種類ごとに最大4段階まで金を使う。

  • 主君はviziersに対して罰金を科すことができ、これによってvizierのextravagance補正を削除し、補正の段階と数に応じた資金を得る。もちろんviziersはこれを快く思わないし、損失を埋めるために彼らはさらに自分の配下に罰金を科したいと思うだろう。
  • viziersの金の使い道を私たちは160個ほど補正の説明に書いたが、そのうち半分ほどは史実で明確に行われたことであり(興味のある方にはスクリプトファイルにコメントがある)、1/4は史実でも行われたと思われるものだ。残り1/4は史実のviziersが行った贅沢に合わせて私たちが考えている。vizierごとにさまざまなことを行うため、彼らの特性や興味に基づいたextravagance補正が見られるはずだ。

2023年11月1日追記開発日記#139は「Legacy of Persia」のアートに関するもので、記事にして紹介しませんので、内容が気になる方は直接スレッドをご覧ください。

次回:開発日記#140――「Legacy of Persia」と1.11「Peacock」

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