「Europa Universalis IV」開発日記2023年7月11日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は1.35の振り返りと今後について。1.35リリース後の開発日記です。
前回:開発日記2023年6月20日――1.35.4リリースとDLC「History Lessons」
開発日記
開発日記2023年7月11日分は、1.35の振り返りと今後について。
- 私たちは「Domination」と1.35「Ottomans」アップデートについて7か月の間フォーラムで活動し、みなさんのフィードバックを受け取ってきた。そして今、夏休みのためにそれを終える時が来た。
- まず6月20日に1.35.4パッチをリリースし、6月27日と7月4日にホットフィックスである1.35.5と1.35.6をリリースした。私たちは最重要かつ緊急の問題への対処は完了したと考えており、つまりこれが1.35の最終版であり安定版だ。特に1.35.6のリリースは他の地域ではすでに夏休みが始まっていることから私たちにとって厳しいものだったが、報告されたクラッシュのほとんどを修正し、思っていたより安定したと考えている。
- 私たちは「Domination」の評価にとても感謝している。この拡張は野心的なプロジェクトで、近代の大国のコンテンツを同時に制作するというEU4で過去になかったことを行った。ゲームの仕上げとバランス調整はParadox TintoがEU4を担当し始めてからもっとも困難だった。残念ながらQAチームが優れていても時には問題が漏れることはある。中国の洪水はしばらく私たちを苦しめるだろう。
- コンテンツについて、私たちはこの拡張のためにできる限りのことをした。これは大きな挑戦で、というのはほとんどの国が以前のDLCで既にコンテンツを得ていたからだ。私たちがやろうとしたのは以前のシステムを可能な限り新コンテンツに統合し、この新コンテンツが特にプレイされる国家可能性とゲームプレイの選択肢を広げるように設計した。つまり、10年前のゲームに新たな体験を生み出すということだ。一部の国家は他国よりうまくできたと思うが、「Domination」を真に持つべきDLCとするために今後もバランス調整や改善に取り組む予定だ。また、この考え方に沿って、スクリプト可能な新たな政府システム、さらなる改革と特権、新たなアイディアグループなどを追加することでゲームの深みを増した。
- これは、新たなコンテンツに取り組みつつベースゲームと古いDLCの改善を行うという私たちの今後の計画にもつながるものだ。これはEU4の開発に関するParadox Tintoの設計哲学であり、私たちはコミュニティからフィードバックを収集しながら今後数か月の間この方法で作業を続ける。これに合わせて新たな種類のDLCである「History Lessons」がリリースされたが、これは大きなものではないものの「Domination」と相性がよく、プレイ中に中国と日本の歴史についてもっと知りたいと思うプレイヤーの興味を掻き立てている。
- 最後に、来月はEU4が10周年を迎える。これはパラド社全体にとって大変喜ばしいことだ。というのは、EU4はパラド社が発売したタイトルでもっとも長く続いているものだからであり、初代ゲームディレクターのJohanをはじめとする私たちにとっても大きな誇りだ。私たちのマーケティングチームも8月を通してEU4の歴史をみなさんとともにお祝いすべく頑張っている。
次回の開発日記は秋のようです。
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