「Imperator: Rome」開発日記2019年5月27日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はポンペイウスパッチの変更点について。
概要
開発日記2019年5月27日は、ポンペイウスパッチの変更点について。
好ましいClan Retinueユニット
- Clan retinuesはどのユニットを雇用するかClan Chiefsが決めるという問題があった。ユニットタイプは戦争のバランスにとって重要であるため、ポンペイウスパッチでは部族は政府画面からClan Chiefsが雇用できるユニットタイプを指定できるようになった。また、全体的にClan retinuesは少なくなるように調整した。
Holdingsの見直し
- リリース時にはHoldingsに対してプレイヤーができることはほとんどなかった。これはキャラクターに収入をもたらすものだが、プレイヤーはキャラクターがどのようにHoldingsを獲得するかをほとんど制御できず、所有しているHoldingsに投資する意味もなかった。
- ポンペイウスパッチでは、Holdingsはプレイヤーキャラクターの権力基盤となり、国家が雇用しないキャラクターが収入を得る手段にもなるはずだ。Holdingsはキャラクターに報いたり損害を与える手段として意図されている。またキャラクターと都市の結びつきをもたらすものでもある。Holdingsは関係する奴隷とともに都市にある資産であり、キャラクターに収入と権力基盤(power base、過去の開発日記で述べた)をもたらす。
- キャラクターは都市にHoldingを持つことができるようになり、その都市には奴隷Popが10以上いる必要がある。同じ都市にさらなるHoldingを持つのは奴隷10ごとに可能となる。
- holdingが存在している場合、これに関連する10の奴隷は移動させることができないが、餓死することはある。
- キャラクターは時間とともに自分の富でholdingsを購入するが、プレイヤーが直接を与えることで忠誠度が大きく上昇する。キャラクターが同時に保有しているholdingsの数はそのキャラクターのfinesseスキルによって制限され、キャラクターが死亡すると子に相続される。
- キャラクターを投獄している場合、そのキャラクターが私的に保有するholdingsはProscriptionを行うことで没収できる。
- イベント、内戦その他のコンテンツでは将来的にキャラクターのholdingsを利用する予定だ。
新たな総督の政策
- 人口の再配置をしやすくするため、2つの総督の政策を追加した。
- Centralize Population:プロヴィンスの産出量を10%低下させ、プロヴィンスの首都が人口キャップに達していない場合、3か月ごとにランダムな都市からプロヴィンスの首都へ1Popを移動させる。
- Decentralize Population:プロヴィンスの産出量を10%低下させ、3か月ごとにプロヴィンスでもっとも人口の多い都市からプロヴィンスの人口の少ない都市へ1Popを移動させる。
裁判
- 不忠な国家に雇用されたキャラクターは解任されるのではなく、裁判にかけられる。成功確率は多くのものによって決まり、それにはキャラクターの腐敗や権力基盤も含まれる。
- 実際の裁判は連鎖イベントで、プレイヤーの選択が結果に影響する。裁判が失敗に終わると、告発されたキャラクターは自身の権力基盤を使って内戦を起こすこともある。
- 君主制では王族の忠誠心あるキャラクターをいつでも外国に送って傭兵をさせることができる。こうした王族は外国での冒険を終えた後、故郷での新たな人生を期待してある日帰還してくる。
陰謀
- リリース後のフィードバックによれば、多くのキャラクターイベントはほとんど体験されていなかった。これをもっと見えるようにする努力については、同時にキャラクターシステムに関する将来のさらなる作業に向けたフレームワークももたらされ、Ambitionシステムもさまざまなキャラクターに関するコンテンツを表現するツールとして作り直された。例えばより多くのbrawnyなキャラクターがときどき地下闘技会に参加するようになる。あるいは強力な元老院議員たちがプレイヤーの見えないところで互いに盗みを働くこともある。
- メカニクスとしては、陰謀はキャラクターのAmbitionのひとつで、明確な目標(政敵の暗殺やholdingの購入など)と有限の期間がある。陰謀の目標と期間はキャラクターメニューに表示され、ツールチップでも見ることができる。
- プレイヤーは特定の陰謀を支援したり妨害することもでき、一部のケースでは諦めるように説得することもできる。
- さらに、プレイヤーが操作する統治者はキャラクターメニューから陰謀を選べる。
統治者の陰謀
- Siphon Funds:統治者は国庫を流用して個人の富を増やそうとする。
- Influence Character:国内に現在の君主よりも優れたキャラクターがいる場合、助言者とするために影響力を使う。
- Assassinate Character:国外か国内の誰かを暗殺する。
- Prove Legitimacy:君主制において統治者の家系を調査し、正統性を高める。どのような調査でも正統性は高まるが、Hellenicの場合は長らく途切れていたゲーム中の家系につながることが発覚する可能性も少しだけある。(2019/06/01追記:コメントを受けて表現を修正しています)
1か年計画(2019/05/30追記)
2019/05/30追記:5月29日、「1か年計画」として以下のような内容がフォーラムにてアナウンスされました。
- 6月26日:1.1ポンペイウスアップデート(海軍と海賊の見直し、国内政治と管理の拡張)
- 9月:1.2キケロアップデート(君主力メカニクスの見直しと政治的影響力の導入)
- 2019年第4四半期:1.3リウィウスアップデートとコンテンツパック(より明確な国家アイデンティティと地域の物語の創造への注力を狙いとする)
- 2020年第2四半期:1.4カッサンドロスアップデートと最初の拡張(詳細は今後発表)
コメント
いつもお疲れ様です。
今回の開発日記とは直接関係ないですが、Johanが4種類のパワーシステムを廃止すると別のスレッドで発表していて、今回の開発日記のスクショの上部が不自然に切り取られていることから早ければ次のパッチでそうなるかも?と噂されているようです。
https://forum.paradoxplaza.com/forum/index.php?threads/a-new-currency-design.1181893/
https://twitter.com/producerjohan/status/1132161374371700736
ありがとうございます。Johanが土曜日にツイッターの投票機能で尋ねていましたが、Noのほうが多かったのを見て廃止決定ということなのでしょうね。
Johanのツイッターのスクショを見てもパワーがツールバーからなくなってますね。
https://twitter.com/producerjohan/status/1132697942807240704
公式で今後の開発予定が出ています。
パワーシステムのオーバーオールは9月の1.2パッチのようです。
https://twitter.com/gameimperator/status/1133750412731912193
と思ったら更新されてましたね、見落としててすみません・・・
いえいえ私だけではけっこう見落としが多いので教えていただけると大変助かります。ありがとうございます。
どうもまだリリース初期のChaos状態がおさまらない感じですね。
予想以上に不評だったのでしょうか。
一番最後の「discovering a long lost link to one of the blood lines in the game」、これはもしかしてアルゲアス家とつながる過去の家系図が発見(捏造)ってことなんでしょうか?ゲーム上登場するブラッドラインって初期のディアドコイ5人とアルゲアス家だけだし。
詳しくはわかりませんが、そういうことなのかもしれませんね。