「Imperator: Rome」開発日記2018年12月31日分が更新されていましたので、その内容をご紹介。今回はここ1ヶ月のインターフェース・メカニクスの変更について。
概要
開発日記2018年12月31日は、ここ1ヶ月のインターフェース・メカニクスの変更について。
総督
- ゲームデザインの進化とともに、プロヴィンスにひとりの総督を設けるというのは思ったよりも面白くなくなってきた。中規模の帝国でさえ多くの総督とやり取りし、管理するというのが不適切なものとなったのだ。
- そこでマップを地域(regions)に分割した。地域はおおよそ7,8個のプロヴィンスを含み、それぞれのプロヴィンスには10-12個の都市を含む。
- 地域はそれぞれ首都のある地域でない限りは総督が割り当てられ、プロヴィンスごとに総督の政策を持つ。ほとんどの場合で政策が選択したものではないものに変わるため、政策の変更は総督の忠誠度に影響を与えないが、かわりに総督・統治者どちらが直接統治するプロヴィンスでも、同じ弁舌力(oratory power)を消費する。
- ユニットは総督に委任することで地域全体をカバーさせることができ、これによって都市の不穏度の低下や総督の忠誠度の上昇などが行える。
キャラクター名の表示
- ゲーム中ではキャラクターについての多くのメッセージが表示されるが、プレイヤーとしてはNaughtius Maximusって誰?となる。そこでメッセージやUIでのキャラクターの参照を見直し、称号、その人物との関係、その他の状態を表示する。したがって、プレイヤーは統治者と友人になろうとしている人物が第24軍団の司令官の兄弟であるということがわかり、彼をより簡単に無視できるようになる。
家族の重要性
- それぞれの国家にはキャラクターが属する一族のリストがある。一族の数は国家の規模に依存し、一族に属するすべてのキャラクターが血縁関係を持つわけではないが、彼らは全員同じ一族に属しているとみなされる。一族のすべてのメンバーは一族の威信(family prestige)に貢献し、この威信からメリット・デメリットを受ける。
- 自国のキャラクターだが外国の一族に属する者は自分たちで結婚することはないか、あるいは完全に信頼されている。(?)
- キャラクター画面には一族タブが追加され、自国内のすべての一族とそのメンバーが表示される。
- 他国を征服したり併合したとき、プレイヤーはその国の一族をどうするか選ぶ。
外交行動
- これまでの私たちのゲームでの大きな問題は、グレーアウトした外交行動のツールチップを絶えずチェックしなければならないことだった。そこで次に外交官を送れるのはいつになるかを見れるようにした。
- Imperatorでは、外交官が行動中の場合、行動リストの上に日付が出るようにした。マルチプレイでも送った提案に返事がまだ来ていない場合は表示される。
AIの外交
- 外国と交易路を設定する際にはAIから返事を待たねばならず扱いにくい。そこですべての外交取引対するAIの反応を変更し、直ちに返事が来るようにした。これはボタンを押して返事が来る間に世界の状態が変わらないためにAIの返答がより正確に予測できることの副次効果だ。(?)
軍の忠誠度上昇
- 将軍が毎月どれだけ部隊の忠誠度を獲得するかを表示するようにした。主にキャラクターのカリスマに基づいているが、特性や法律も重要だ。
ユニットの損耗
- プレイヤーが充分な資金と特定の交易品へのアクセスを持っている場合、いくつかの種類のユニットが常に強力であるのが問題だった。その大きな理由のひとつはユニット間でどれだけ損耗するかに違いがないという点だ。
- これを変更して、軽歩兵は通常のユニット補給量の50%減、重歩兵と重騎兵は50%増、戦象兵は通常補給量の500%とした。
- これによって、非砂漠プロヴィンスでは1万の軽歩兵部隊は損耗しないために補給限界が5必要で、1万の戦象兵は50、1万の重歩兵では15必要となる。
交易
- プレイヤーは首都の特定の交易品超過ボーナスを失いたくないと思うだろう。そのために交易画面にチェックボックスを追加し、首都の超過ボーナスを失うような交易提案は自動拒否する設定ができる。
国家の概要画面
- この画面は開発を通じて絶えず進化しており、Popの種類、宗教、文化を表示する円グラフを追加した。また、プロヴィンスリストからはすべてのプロヴィンスの政策を見ることもできる。
- 現在の統治者の人気と汚職は重要なため、これも国家画面に見やすく表示した。統治者の人気は統治者の圧政を減少させ、共和制においては統治者の派閥の元老院での影響力を増大させる。
- 君主制・部族制では統治者の人気からは別の利益を得るし、人気がないことや統治者の汚職からもさまざまなデメリットがある。
ユーザーインターフェースの改良
- 第一に、ほとんどの画面に「戻る(back)」ボタンをつけ、容易に前画面に戻れるようにした。
- 第二に、自動のショートカットアイコンをツールチップにつけ、その行動をするためにキーボードのどのボタンを使えばいいかわかるようにした。
- 第三に、長いリストが出るほとんどの画面にフィルターボタンとソートボタンを追加した。
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