「Imperator: Rome」開発日記2018年12月24日

マップに関する回として飛ばしていた「Imperator: Rome」開発日記2018年12月24日分について、その内容をご紹介。今回はヒスパニアについて。非常に長め。

前回:開発日記2018年12月17日


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概要

開発日記2018年12月24日は、ヒスパニアについて。

  • ヒスパニアは私たちがヘレニズム世界について得られるような詳細な情報はほとんどない。ゲーム開始時点のヒスパニアの部族については多くの情報があるが、ギリシャやローマほど詳しくない。そのため、一部の国家はグループにまとめて記述する。
  • ローマ建国紀元450年、紀元前304年のヒスパニアはまったく異なる部族王国から構成されている。その多くは自分たちをより大きな部族の一部であると考えている。例えばCaeliciやLusitaniだ。しかしこれは統合された人民であることや部族連合であるという意味ではない。これを正確に表現するために、私たちはより大きなグループを構成する小さな部族王国を盛り込むことにした。そうした部族のひとつがグループ内を統合すれば、大きな部族連合国家を形成できる。

  • ローマ人やカルタゴ人にとって、ヒスパニアは豊かな地域だった。金属、オリーブ、ワイン、穀物など価値ある交易品を大量に産出する。カルタゴとローマが拡大すれば、両国はまもなくこの半島を欲するようになるだろう。
  • Imperatorではヒスパニアは5つの地域に分かれている。すなわちバエティカ、コンテスタニア、タラコネンシス、ガラエキア、ルシタニアだ。これはイベリア半島の史実の分け方に基づいているが、総督を配置するというゲームプレイ目的でもある。

バエティカ

  • ヒスパニアの南部がバエティカだ。この地域は鉱物資源の一大産地(卑金属からシエラネバダ山脈の貴金属まで)だが、肥沃な農業地帯でもある。世界におけるオリーブ油、ワイン、魚(特に地中海の食卓の必需品であるガルム)の一大産地となるだろう。
  • ゲーム開始時点のバエティカはイベリア文化であり、ヒスパニアにおいて有力な部族がいる。Turdetaniは当時のヒスパニアで特に有力な部族のひとつで、沿岸部のフェニキア・ギリシャの植民市からの影響を防ごうとすることもしばしばだった。
  • 西部地中海のフェニキア人交易都市の指導的立場として、カルタゴはこの地域において、特にMalacaとCarteiaの2都市とそれぞれの後背地の形で、相当大きなプレゼンスを持っていた。バエティカとのちのスペイン東海岸は、ポエニ戦争でのローマとの最終決戦までカルタゴがほぼ全土に渡って手を伸ばしていた。

  • Turdetania:ヒスパニア南部の中央に位置する有力な部族王国。地域の大国として頻繁にギリシャ・フェニキアの植民市やTurduliのような他の部族と衝突する。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Tartessia:古代のTartessos王国の一部であった地域を有するTurdetaniaの支流である部族。Tartessosはずっと前に滅亡したが、この地域においてまったく異なる文化の形で痕跡を残している。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Menesthei:グアダルキビール川河口のLacus Ligustinusの南にあるギリシャ人都市国家。有名な神殿があり、ギリシャ人だけでなくフェニキア人の大きなコミュニティもあった。Gadirと防衛連盟(defensive league)を組んだ状態でスタートする。
  • Gadir:スペイン南部の古いフェニキア人交易都市。カルタゴよりもさらに数百年古く、自立していて、かのアフリカ最大の都市と直接の関係はない。Menestheiと防衛連盟を組んだ状態でスタートする。
  • Turdulia:Turdetaniaの北にある部族王国で、ケルティベリア部族地域の南端に接しており、都市Iporca周辺を本拠とする。この部族はCelticiによってLusitaniaの他のTurduli部族から西に孤立させられている。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Cynetia:ヒスパニア南西端に位置するイベリア人部族王国。Celt-Iberian部族の北からの拡張の圧力にさらされており、頻繁にカルタゴやローマのような外国による保護を求めた。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Eburania:カルタゴ支配下の沿岸部の北に位置する小さな部族王国。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Oretania:シエラ・モレナ山脈に位置し、貴金属・卑金属を大いに利用できる有力なイベリア人部族王国。Turdetaniには及ばないが、ローマの征服まで独立を保ち、近隣部族に対して権力を振るった。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Garmania:Oretaniaの北にあるイベリア人とケルティベリア人が雑居する地域の小さな部族王国(後にローマ人はイベリアから遠く離れたゲルマニアと関係があると推測した)。Oretaniaの進貢国としてスタートする。
  • Mentasania:Oretaniaの北にある小さな部族王国で、多くの点でGarmaniaと似ている。Oretaniaの進貢国としてスタートする。

コンテスタニア

  • バエティカの北には史実においてまもなくカルタゴのヒスパニアと呼ばれた地域が広がっている。まだカルタゴ・ノヴァが経済的・政治的中心都市だった。しかし、紀元前304年時点ではこの地域に対するカルタゴの影響力はほとんどなく、将来偉大なカルタゴの都市となる場所はイベリア人部族の支配下にあった。
  • イベリア人とケルティベリア人の部族王国に分割されているが、この地域を統合して開発できれば経済的に非常に豊かな土地となる。タラコネンシスと合わせて、この地域にはイベリア半島でもっとも重要な2つの部族グループ、CeltiberiとCarpetaniがある。簡単化のため、この両グループは個別に記述するのではなく、ひとつにまとめて紹介する。

  • Bastetania:古いイベリア人部族王国で、マラカ周辺へのフェニキアの植民地拡大によって大きく衰退している。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Mastia:現代のカルタヘナ近くのイベリア人都市国家。以前はTartessosと連盟を組んでいた。支配地域は小さいが、ここにヒスパニアでも特に豊かで利用しやすい金鉱地を抱えている。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Contestania:細かく分割されたこの地域においておそらくもっとも有力な部族王国であり、周辺諸国にも影響力を持つ中規模イベリア人国家。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Deitania:Contestaniの支流部族。Contestaniaの進貢国としてスタートする。
  • Hemeroskopeion:Massiliaの植民者によって東海岸に建設されたギリシャ人都市国家。Massilia 、Emporionと防衛連盟を結んだ状態でスタートする。
  • Edetania:ヒスパニア内陸の東部に位置するイベリア人部族。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Saguntum:イベリア人部族都市国家。この地域で商業力をつけていた国家で、ローマやカルタゴの注意を引いた。最終的にSaguntumの忠誠が第二次ポエニ戦争の引き金となった。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Lobetania:Celtic Bellia部族によって南部から圧迫されている小さな部族王国。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Carpetani Tribes:紀元前304年時点でCarpetaniは同じ部族のアイデンティティを持っていたが、部族連合ではなかった。征服や自発的な恭順によって本拠地域を統合できれば、Carpetanianの部族連合を形成できるCarpetaniの部族王国は多くある。それぞれの部族王国についてそれほど多くのことはわからないが、彼らはカルタゴと紛争になり始めていた。この地域の中心都市Toletumはローマ統治下で大都市となった。
    • Solicia
    • Duitiquia
    • Tirtaliquia
    • Aelariquia
    • Moeniccia
    • Duniquia
  • Celtiberi tribes:この部族はヒスパニア東部内陸の平地に位置し、紀元前304年時点では支配的なグループのひとつだった。のちのローマ・カルタゴの拡張では過小評価されているが、それまでCeltiberianの部族連合ができることはなかった。
    • Arevacia:Celtiberian部族王国の中でももっとも有力で、通説ではもっとも好戦的だった。やがてこの地域を統合して部族連合を形成するだろう。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
    • Olcadia:ArevaciaとBoletiaの間の中規模部族王国。Segobrigaの鉱山を支配しており、ここは地中海へのLapis Specularis(注:コメントにてセレナイトという鉱物を指しているということを教えていただきました。ありがとうございます)の主な供給源となった。透明な石は特に窓の作成に求められた。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
    • Boletia:沿岸部にあるイベリア人国家と国境を接する中規模部族王国。隣国と頻繁に紛争を引き起こし、時にはカルタゴと同盟し、第二次ポエニ戦争ではカルタゴ側について参戦した。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
    • BelliaLusonia, Tithia:Celtiberiaのわかっていることがほとんどない小部族王国。それぞれ独立国としてスタートし、同盟関係はない。

タラコネンシス

  • イベリア半島の北東沿岸部にあるTarracoから命名されたタラコネンシスはImperatorにおけるイベリア半島北東部全体を指し、エブロ川流域、ピレネー山脈周辺をカバーする。ガリア・イベリア国境に接するこの地域は東部・南部にイベリア人、ケルティベリア人、ギリシャ人、西部にはケルト系アクィタニア人の植民地がある多様な地域だ。

  • Emporion:スペイン最大にしてもっとも影響力のあるギリシャ人植民市。財産制共和国でスペイン南部とガリアのMassilia、イタリア南部、ギリシャの間の貨物集積地として機能した。軍事大国カルタゴと比べるとその力は弱いが、近隣のイベリア人部族と協力して独立を維持していた。Massilia、Hemeroskopeionと防衛連盟を結んでおり、Indiketiaとは同盟を結んだ状態でスタートする。
  • Indiketia:イベリア人部族王国で、Emporionの後援者。Emporionと同盟を結んだ状態でスタートする。
  • Cessetania:EmporionとIndiketiaの南に位置するイベリア人部族王国。中心都市Tarraconaはローマ統治下でこの地域最大の都市に成長した。
  • Ilercavonia:エブロ川河口近くのヒスパニア西海岸(注:おそらく東海岸の間違い)に位置するイベリア人部族。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Sedetania:Ilercavoniaの西の内陸部に位置するイベリア人部族王国。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Ausetania:ピレネー山脈とCessetaniaの間に位置する小さな部族王国。ポエニ戦争中はローマとカルタゴの間で忠誠を誓う相手を切り替えた。
  • Ilergetia:ピレネー山脈中部とエブロ川の間の比較的有力で経済力もあるイベリア人部族王国。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Vasconia:ピレネー山脈西部の南にある平野部に位置する部族王国。Ilergetia、Varduliaと隣接している。しばしば現在のバスク人の祖先であると考えられている。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Vardulia:ピレネー山脈西端、Vasconiaのさらに西、現在のバスク州に位置する部族王国。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Caristia:Varduliaの西に位置する小さなアクィタニア人部族王国。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Autrigonia:前世紀にこの地域にやってきたケルト人部族。元はもっと南に定住していたが、Turmodigiaによって以前の首都Autracaを追われた。

ガラエキア

  • ガラエキアは北に大西洋があり、丘陵地でいくらか孤立しているが、強固に防備が固められてはいない地域だ。西のCantabriansから東のCallaeciansまで非常に多くの部族王国があり、ローマ軍によって征服された最後の地域でもあった。ここでは貴金属や鉄も大量に発見されている。
  • Vaccaeia:ヒスパニア中部の中規模部族王国で、Arevaciaと国境を接している。Celtiberi部族の多くと同じ時期にここに到着したため、Celtiberi部族の政治に積極的に関与することが多い。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Turmodigia:VaccaeiaとAutrigoniaの間の小さな部族王国。Vaccaeiaに助けられてAutrigoniaから独立しており、その過程で多くのAutrigoniaの土地を確保したが、Autrigoniaはこれを取り返そうとするだろう。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Callaecian Tribes:イベリア半島北西部全域にはCallaecian・Gallaecianの小さなヒルフォートが点在し、それらは多くの小さな独立部族王国に属している。当時のこの地域に関する文献史料はないが、それらは小さな都市国家として機能していた可能性が高い。ある部族が地域全体を征服すれば、非常に強力なCallaecianの部族連合を形成できる。以下のCallaecianの部族王国はすべて独立国としてスタートし、同盟関係はない。
    • Coporia
    • Gravia
    • Interamicia
    • Leunia
    • Neria
    • Seurria
    • Silenia
    • Tamagania
    • Varrinia
    • Orgenomescia
    • Caladunia
    • Bracaria
    • Baniensia
    • Baedia
    • Arronia
    • Albionia
    • Aebocosia
  • Asturian Tribes:ヒスパニア北部の他の多くの部族同様、私たちが知っているのはAsturesが傭兵として評判を得ていたということだ。彼らの本拠地はイベリア半島でも特に豊かというわけではないが、ローマがこの地を平定しようとした際に非常に難儀したということはわかっている。紀元前304年にはAsturesは多くの部族王国に分かれており、同族を征服することで部族連合を形成できる。以下のAsturianの部族王国はすべて独立国としてスタートし、同盟関係はない。
    • Amacia
    • Beduniensia
    • Gigurria
    • Lanciensia
    • Lugonia
    • Paesicia
    • Selinia
    • Superatia
    • Tiburia
    • Zoelia
  • Cantabrian Tribes:Asturiansの東にはCantabrian部族がおり、大西洋岸にかけての丘陵地帯を占拠している。この地域は鉄、卑金属、銀が豊富だ。Cantabriは優れた武勇で名高く、遠方の戦争にも頻繁に傭兵として従軍した。このゲームでカバーする時代の最後の頃にローマがこの地域を征服した際には、大変な犠牲を払わなければならなかった。しかし紀元前304年時点ではCantabriは互いに争い、分裂していた。スタート時点では以下のすべてのCantabrian部族王国は比較的小さく、また独立国としてスタートし、同盟関係はない。
    • Avariginia
    • Coniscia
    • Concania
    • Blendia
    • Morecania
    • Tamaricia
    • Vadinia

ルシタニア

  • ルシタニアはTurduli、Celtici、Lusitanianの部族に分割されており、現時点ではまだカルタゴやギリシャのような外国の直接の影響から逃れている。この地域は南のバエティカほど農業・鉱業資源に恵まれていない(それでも貴金属鉱山はいくつかある)が、この地を統一すれば大きな富と力が得られる。

  • Oppidania:バエティカにも見られるTurduliの支流部族。現代のポルトガル沿岸部の大部分を支配しているが、Lusitanian部族が支配的な地域で友好国はほとんどない。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Celticia:Turduliaの北のケルティベリア人部族。さらに北のケルティベリア人と関係があった可能性が高い。カルタゴがヒスパニア南部に拡張した際にはカルタゴに服従している。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Sefia:Oppidaniaの南、Cynetiaの北にあるCeltician部族王国。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Cempsia:Sefiaと関係の深い別のCeltician部族王国。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Bardulia:大きな隣国に囲まれているTurduliの部族王国。早急に友好国を見つける必要があるだろう。独立国としてスタートし、同盟関係はない。
  • Lusitanian Tribes:ドウロ川とタホ川の間の部族のまとまり。紀元前304年には統合とは程遠く、史実ではのちのカルタゴやローマの進出に際してどうにか協調している。他の部族と同様、どのLusitanian部族も他部族を征服すれば大きな部族連合を形成できる。以下の国家はすべて独立国としてスタートし、同盟関係はない。
    • Paesuria
    • Elbocoria
    • Tapolia
    • Igaedetania
    • Lancientia
    • Aravia
    • Taluria
  • Vettonian Tribes:イベリアの平原の中央にはVettonian部族が前世紀から定住している(出自は完全にはわかっていない)。近隣の地域においてはVettonesは頻繁にLusitaniと同盟し、カルタゴのような共通の脅威に対抗した。いずれかのVettonian部族が力や外交でこの地域を統合した場合、大きな部族連合を形成できる。以下のVettonianの国家はすべて独立国としてスタートし、同盟関係はない。
    • Bletonisia
    • Caluria
    • Coerensia
    • Calontiensia

次回:開発日記2018年12月31日

コメント

  1. これ程長かったとは…。
    本当にお疲れ様です。

    • ありがとうございます。
      年末からちょこちょこ作業を進めて来ましたが、なかなか時間が取れず長くかかってしまいました。

  2. Lapis Specularisはセレナイト、俗にいう透明石膏のことを指すようですね

    • https://it.wikipedia.org/wiki/Selenite_(minerale)
      イタリア語版Wikipediaですがセレナイトのページに記載がありますね。ありがとうございます。追記しておきました。

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