海軍戦略・戦術シミュレーションゲーム「Rule the Waves 3」を日本で、領土を拡大しない縛りを設けて遊んでいくプレイ日記第20回。今回は1917年、第三次日露戦争の続きから。
1917年
1月
イギリスが火器管制技術「副砲用射撃方位盤」の権利を売ってくれるというので購入。
副砲と軽巡洋艦の主砲で射撃方位盤が使用可能になります。
今月はこのほかに3つの技術を獲得。まず砲塔・砲座技術「三連装砲塔の改善」では、三連装砲塔の射撃速度と信頼性についていたペナルティがなくなります。
次に、小艦艇・雷撃戦技術「軽巡洋艦における水上の魚雷発射管」では、軽巡洋艦に水上の魚雷発射管を搭載できるようになります。
最後に、榴弾技術「弾殻鋳造の改善」では、榴弾のダメージが少し向上します。
通商破壊
ロシアの軽巡洋艦「ノヴィーク」が機関故障で中立港に抑留されたとのこと。
筑波型装甲巡は「ノヴィーク」対策で通商護衛任務にあてていたため、今月は成果なし。イギリスの参戦以降ロシアを封鎖できているため、VPを獲得します。
英露の海戦
南アフリカ海域において英露が海戦。イギリスは駆逐2、ロシアは巡洋戦艦「イズマイル」、前「ト」級戦艦「ギニラール・スコベレフ」と駆逐1を喪失。
1917年1月時点の日本艦隊
1917年1月時点の日本艦隊の状況は以下のとおり。
- 常備艦隊(計94隻)
- 第5戦隊(薩摩型巡洋戦艦2隻)
- 第4戦隊(鞍馬型巡洋戦艦2隻)
- 第4水雷戦隊(吉野型防護巡洋艦3隻)
- 第8駆逐隊(東雲型駆逐艦4隻)
- 第9駆逐隊(東雲型駆逐艦4隻)
- 第1駆逐隊(磯風型駆逐艦4隻)
- 第10駆逐隊(磯風型駆逐艦4隻)
- 第4戦隊(鞍馬型巡洋戦艦2隻)
- 第3戦隊(香取型戦艦2隻)
- 第11戦隊(常磐型装甲巡洋艦2隻)
- 第12戦隊(出雲型装甲巡洋艦2隻)
- 第1戦隊(富士型戦艦4隻)
- 第2戦隊(朝日型戦艦2隻)
- 第3水雷戦隊(橋立型防護巡洋艦2隻)
- 第5駆逐隊(朝霧型駆逐艦4隻)
- 第3水雷戦隊(橋立型防護巡洋艦2隻)
- 第2水雷戦隊(八重山型防護巡洋艦2隻)
- 第3駆逐隊(朝霧型駆逐艦4隻)
- 第2駆逐隊(睦月型駆逐艦4隻)
- 第4駆逐隊(睦月型駆逐艦4隻)
- 第2戦隊(朝日型戦艦2隻)
- 第7駆逐隊(磯風型駆逐艦4隻)
- 第1戦隊(富士型戦艦4隻)
- 第6駆逐隊(磯風型駆逐艦4隻)
- 第12戦隊(出雲型装甲巡洋艦2隻)
- 第1水雷戦隊(厳島型防護巡洋艦2隻(改装中))
- 第11戦隊(常磐型装甲巡洋艦2隻)
- 第13戦隊(筑波型装甲巡洋艦2隻)
- 宇治型護衛艦(コルベット)「宇治」
- 宇治型護衛艦「嵯峨」
- 八丈型護衛艦「八丈」
- 八丈型護衛艦「石垣」
- 八丈型護衛艦「国後」
- 八丈型護衛艦「択捉」
- 沿岸用潜水艦13隻
- 中距離潜水艦8隻
- 第5戦隊(薩摩型巡洋戦艦2隻)
- 建造中(計3隻・すべてイギリスで建造中)
- 榛名型巡洋戦艦「榛名」
- 榛名型巡洋戦艦「霧島」
- 榛名型巡洋戦艦「金剛」
- 改装中(計2隻)
- 厳島型防護巡洋艦2隻
既に予算の余裕がまったくなく、建造も改装も止まっています。1917年は既存艦の維持と修理に終始しそうです。新たに予算を獲得するか、早く第三次日露戦争を終わらせて平時体制に戻りたいところ。
ロシアの海戦拒否
ロシアが今月の3回の海戦機会をすべて拒否。VPを獲得します。
2月
3つの技術を一気に獲得。まず水密区画・ダメージコントロール技術「ディーゼル発電機」では、ダメージコントロールが少し向上します。
続いて対潜水艦戦技術「初期型水中聴音機」では、対潜水艦戦能力が少し向上します。艦艇に効果を適用するのに改装が必要そうな技術ですが、改装なしで効果が適用されるようです。
最後の重航空機技術「初期型航空魚雷」では、航空魚雷が利用可能になります。
航空基地建設能力の拡大
これまで一度の建設で作成できる航空基地では運用可能な航空機が20機まででしたが、今月からそれが40機に拡大。
新型水上偵察機の運用開始
日本海軍初の水上偵察機「川崎航空機 五式水上偵察機」の運用が開始されました。
開発がうまくいかなかったようで、選定の際に予定されていたより一段劣る性能となってしまっています。
雷撃機の公募
航空魚雷が利用可能になったため、雷撃機の開発を提案されます。もちろん承認。
いつもどおり第一優先は信頼性、第二優先は速度を選択します。
英露の海戦
インド洋において英露の間で海戦が発生。イギリスは駆逐2・コルベット1を喪失。ロシアは駆逐2を喪失。
通商破壊
ロシアを封鎖できているため、通商破壊はなし。
ロシアの海戦拒否
ロシアが今月の2回の海戦機会をすべて拒否。VPを獲得します。
3月
陸軍が攻勢に出たがっているため、首相から海軍の意見を聞かれます。陸軍がどこで攻勢に出る予定なのかは不明ですが、陸軍に花を持たせてあげることにします。
15インチ砲(品質0)技術
15インチ(38.1cm)砲(品質0)技術を獲得。次の主力艦は15インチ砲を搭載することになるのかもしれませんが、今の予算では大艦巨砲主義を続けるのは難しいでしょう。
潜水艦「夕潮」の沈没
沿岸用潜水艦「夕潮」がロシアのコルベット「ブリャンスク」に撃沈されたとのこと。1903年就役の最初期の潜水艦は、さすがにもう性能的に実用に堪えないのかもしれません。
英露の海戦
南アフリカにおいて英露の間で海戦が発生。英露いずれも駆逐1を喪失します。
日本海海戦(1917年3月12日13:30)
日本海において日英の巡洋艦・駆逐艦がともに行動しているタイミングでロシア海軍との海戦が発生。
相手はヴラディーミル型軽巡洋艦とヴェセリ型駆逐艦1隻ずつ。ヴラディーミル型は6インチ砲12門搭載、1915年就役の新鋭軽巡洋艦ですが、こちらの吉野型防護巡洋艦は数こそ3隻いるものの、1隻あたり6インチ砲を2門しか搭載しておらず、3隻いても片舷に指向できる砲門数では互角です。
しかし接敵から1時間半ほど経過した頃、イギリス駆逐艦「ドルイド」がヴラディーミル型に魚雷を発射。これが見事命中し、ヴラディーミル型の足が止まって勝負は決しました。この後ヴェセリ型駆逐艦も撃沈して海戦終了。
活躍したイギリス駆逐艦「ドルイド」がヴラディーミル型から砲撃を食らって大破した以外に大きな損害はなし。
VP差は1,048。
4月
ようやくロシアから講和交渉の打診がありました。VP差は10倍近いので、過酷な条件を課すことを提案します。
しかし交渉は決裂。早く終わらせたいのですが……。
艦隊戦術技術「信号の高度化」
艦隊戦術技術「信号の高度化」を獲得。信号伝達の誤認が発生しにくくなります。
通商破壊
沿岸用潜水艦「巻潮」が駆逐艦「スポソブニ」を撃沈。
しかし沿岸用潜水艦「黒潮」がロシア駆逐艦「テルペリーヴィイ」に撃沈されます。
ロシア側は通商破壊活動を再開。
英露の海戦
北東アジア海域において英露の間に海戦が発生。双方駆逐艦1隻ずつを喪失。
これ以外にもイギリスは活動してくれたようで、VPを獲得。
対馬沖海戦(1917年4月21日07:00)
巡洋戦艦「鞍馬」率いる第4戦隊を中核とする日本艦隊が、対馬西方沖でロシア艦と接敵。
ナデジダ型軽巡洋艦のほか、ロシア海軍最大の排水量を誇る「ト」級戦艦「インペラートル・アレクサンドル1世」を発見。ナデジダ型は放っておいて、第4戦隊の2隻の巡洋戦艦で「インペラートル・アレクサンドル1世」の撃沈を狙います。
このあと済州島南方沖まで西に「インペラートル・アレクサンドル1世」を追撃し、正午ごろになってようやく撃沈に成功しました。
ナデジダ型軽巡洋艦は逃しましたが、十分すぎる戦果です。損害は駆逐艦1隻沈没、2隻大破。
楽な戦いでしたが、ロシア海軍最大の戦艦を撃沈できたことは大きく注目されたようで、VP差3,777のほか、威信が2上昇。
対馬沖海戦と命名します。
5月
予算不足に苦しむ海軍を見かねたのか、帝国議会は戦時国債の発行と海軍予算の増額を承認。しかしそれほど大きな額ではありません。
英露の海戦
北ヨーロッパで英露が交戦。イギリスの「ト」級戦艦「アガメムノン」が沈没。対するロシアは駆逐艦1隻を喪失したのみ。
宗谷海峡海戦(1917年5月22日11:00)
宗谷海峡で戦艦同士の交戦が発生。こちらは旧式戦艦しかいない一方、ロシア側の戦力評価では巡洋戦艦が出てくるとのことで、一方的にやられる展開になることも心配しましたが、そもそも本当に巡洋戦艦が出てくるのか疑わしいのでそのまま海戦に突入します。
接敵してみるとロシア側部隊はどうやら小型艦3隻のみで、やはり巡洋戦艦はいないようです。足が遅くて取り逃がすことはあるかもしれませんが、一方的にやられる心配はなくなりました。
その後、サハリン島南端部でナデジダ型軽巡洋艦を撃沈。北に駆逐艦2隻が逃走したため、これを追撃します。
その最中にロシアの航空機が接近。
航空機と言っても飛行船だったようです。損害はなし。
このあと、追撃していた敵駆逐艦に追い付き、これを撃沈して海戦は終了。
しかしロシア駆逐艦の最後の一撃である魚雷が駆逐艦「疾風」に命中し、「疾風」を喪失。不運なやられ方です。駆逐1の喪失に対して、戦果は軽巡1・駆逐2。
VP差は508。
6月
どこで戦っているのか不明ですが、陸軍の攻勢が成功し、VP400を獲得。
潜水艦「高波」の沈没
ロシア駆逐艦「チェースヌイ」によって沿岸用潜水艦「高波」が撃沈されたとのこと。沿岸用潜水艦の損害が続きます。
英露の海戦
北東アジア海域で英露海軍が交戦し、駆逐艦1隻ずつを喪失。
釜山沖海戦(1917年6月13日06:00)
釜山東方沖でロシア駆逐艦と交戦。
しかし取り逃がします。
VP差は130。
7月
ロシアが国境変更や賠償金なしの講和を打診してきたとのこと。VP差は10倍あるのにさすがにそれは無理があるので、強気で交渉すべき旨を首相に回答します。
今回は無事交渉妥結。大幅な国境変更と多額の戦争賠償金を獲得します。
しかしこのプレイ日記では領土拡張は禁止なので、少額の賠償金増額で受け取ります。
戦没艦
第三次日露戦争での戦没艦は駆逐艦「磯風」「疾風」、潜水艦「大潮」「夕潮」「黒潮」「高波」の計6隻。中佐以上の士官の戦死者はなし。
戦後の状況
第三次日露戦争で、ロシア海軍はおよそ86,000トンの艦艇を喪失。日本海軍は3,000トンの喪失です。
技術開発
装甲技術「均質性の改善」、小艦艇・雷撃戦技術「軽巡洋艦の後部背負い式砲塔」を獲得。前者は装甲品質を少し改善、後者は軽巡洋艦の後部背負い式砲塔(X)が使用可能になります。
雷撃機の選定
雷撃機の公募に3機種の応募がありました。速度が高くバランスのよい川崎航空機製を選定します。
8月
艦艇設計技術「ユニット式機関配置」を獲得。設計時にユニット式機関配置が使用可能になります。
雷撃機
スペイン製の新型雷撃機HA-5の運用が開始され、このHA-5はどうやら日本の雷撃機(現在は選定後の正式開発中で、速力は75ノット)より速いらしいとの噂。
どうやらHA-5は100ノットも出るとのこと。諸外国の戦闘機と同じくらいの速度です。
こうした状況を見てなのか、川西航空機が独自に新型雷撃機を開発して売り込みに来たとのこと。少し機動性は劣りますが、少しだけ高速で航続距離が長くなっています。悪くないのでこれも正式採用することに。
10月
軽航空機技術「飛行船の爆装」を獲得。飛行船が爆撃できるようになります。
中島航空機が四型飛行艇の改良型を開発したとのこと。四型飛行艇二型として運用します。
わずかな性能の向上のほか、爆弾を搭載できるようになりました。
12月
潜水艦技術「ディーゼル機関の改善」を獲得。潜水艦の信頼性が5%向上します。
公募時に選定した雷撃機「川崎航空機 六式A型雷撃機」が運用開始。「A型」というのは、後で川西航空機が売り込みに来たものも同じ1917年採用で「六式雷撃機」となってしまうため、区別のためにつけたものです。
今回は1917年、無事に第三次日露戦争に勝利し、艦艇の整備を進められるようになりました。航空機も加わって複雑化しつつある戦争に今後もついていけるのか、実を言うと全然自信がありませんが、いろいろ調べつつやっていく予定です。次回は1918年から。
コメント
第三次ともなると負ける心配はしていませんでしたが、敵以上に予算不足に苦しめられる戦争となったようで一読者としては面白かったです!航空機やミサイルの時代に予算面でどう対処するのか楽しみにしています!
楽しんでいただけたようでうれしいです!
> 航空機やミサイルの時代に予算面でどう対処するのか
これについては本当にどうなるのか私にもわかりませんが、なんとかうまくやっていきたいと思います。次回以降もご覧いただけましたら幸いです。
この連載を見て買いました!
空母が出てくるところまで進めたのですが、急に知らないパラメータがわっと出てきてよくわからなくなりました。。。
こちらも空母の時代だと思いますが、この予算で建艦計画をどう進めていくのか楽しみです!
この連載を見て買っていただいたとのことで、本当にうれしいです! このプレイ日記を書いた甲斐がありました。
航空機と空母の時代については本当によくわかっていないので調べつつ手探りで進めていくことになると思いますが、今後もお付き合いいただけましたら幸いです。