「Europa Universalis IV」開発日記2024年3月26日分が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はHisn Kayfa・Hormuz・Oman・Trebizond・Theodoroについて。1.37リリース前の開発日記です。
前回:開発日記2024年3月19日――ハンガリー・オーストリア・ボヘミア・ドイツ
開発日記
開発日記2024年3月26日分は、Hisn Kayfa・Hormuz・Oman・Trebizond・Theodoroについて。
- 先週の開発日記に多くのフィードバックをいただき、以下のような変更を行った。
- ハンガリーはHungarianかTransylvanianを主要文化とする国家が建国可能になった。
- ハンガリーの征服ミッションはハンガリーが独立国家である必要がなくなり、より魅力的な対象とるはずだ。
- Tier1政府改革「Serbian Despotate」でthe Order of the Dragonを利用できるようになった。
- 「Bohemian Commonwealth」の国名変更を同盟のミッション報酬で行えるようにした。
- 「Emperor」で行われたマップの変更に対応するため、ルーマニアの建国ディシジョンを更新し、SilistriaではなくTolcuが必要になった。
- アステカの「Blood」システムを「Tonalli」に改称。
- Academy Local Organization「Tēlpochcalli」はGoverning Cost Increase+5をもたらすようになった。
- オーストリアのポーランドに対する同君連合の開戦事由は開発度が400未満である必要があるようになり、プレイヤーに対する厳しさを軽減した。
- 事件「Universal Empire」はSpanishの皇帝も獲得できるようになり、より厳しいペナルティがある。
- フス派の神聖ローマ帝国の弱さや諸侯のプロテスタントへの改宗に関する懸念に対応するため、プレイヤーが神聖ローマ帝国の大部分をフス派に改宗させた場合、彼らが改宗しにくくなるようにイベントを調整した。
Hisn Kayfa
- Ayyubidsの起源はKurdishだが国家の大部分はArabicであり、これを表現するためにT1政府改革「Ayyubid Dynasty」を持ち、領有するLevantineのプロヴィンスすべてで非受容文化の補正がなくなる。つまりLevantine文化が受容されたものとして扱われる。
- Hisn Kayfaは要望の多かった「Ayyubids」という国名を利用できる。これはミッションツリーを通じてアンロックされ、これによって「King of Kings」のGreat Armeniaのような国家アイディアも強化される。
- ミッションツリーは柔軟性を念頭に置いて設計されており、Ayyubidsに留まることを望む場合にも十分なコンテンツが用意されているし、エジプト・アラビア・ティムール朝・ペルシャ・ムガル帝国など、他の建国可能国家になることも自由だ。ミッションツリーの中心はAyyubid Sultanateの復活とCaliphateの支配権争いで、KhorasanからAndalusiaまでの請求権をもたらす。
- 史実でAyyubidの支配下になかった地域については分岐パスがある。ペルシャとアナトリアを征服して追加の請求権と一時的な報酬を得るか、こうした地域に同盟国を持つことで代わりにミッションを遂行してもらい、永続的な利益を得ることもできる。ミッションの約半分は同盟国の確保、軍事力の強化、バグダードの復興、ペルシャ湾と紅海の支配、スエズ運河の建設など、戦略的発展に向けたものだ。
Hormuz & Oman
- HormuzとOmanは「King of Kings」でのQara QoyunluとAq Qoyunluのようにミッションツリーで共通の最終目標を持っているが、そのアプローチには違いがある。
- HormuzとOmanはどちらもアラビアへの拡大と統一を目指し、必然的に覇権争いを行うことになる。アラビア統一の報酬は大きいが、貿易を重視するこうした国家の幅広い野心に対応するため、より一般的なものになる傾向がある。
- ミッションツリーの貿易については両国に「Arabian Mercantilism」というシステムを追加する。これは商人と海外のoutpostsを強化し、大規模な征服をせずにアジアからアラビアに貿易を誘導できるようにする。
- ツリーの下段ではこのシステムを掘り下げており、インドを除いて大規模な領土征服をせずに完了できるミッションがある。プレイヤーは特定の貿易ノードでtrade powerを蓄積せねばならないが報酬は魅力的で、ヨーロッパ人の関与なしにイベント「Spice Trade」を発生する可能性があり、アイディアグループに投資せずにThalassocracyを有効化できる。
- OmaniとHormuziのコンテンツ違いは、例えばHormuzでは要塞化されたプロヴィンスでtrade powerを強化する一方で、Omanでは特定のミッションに宗教的な要素を強く取り入れているなどだ。しかし両国で共通の報酬もあり、特権「Arabian Traders」は好みによってボーナスを自由に選択できる。
- ツリーの右側は国家ごとに異なる。HormuzではTimurid Empireとの関係を生かしてペルシャに注目する。
- Omanではthe Sultanate of Oman-Zanzibarを中心として、この地域の貿易支配を目指すミッションに取り組むと同時に、強力な海兵隊の基礎を築く。
Trebizond
- Trebizondは無料アップデートでTier1政府改革「Empire of Trebizond」が追加され、heathenの国家からの自国の評価を高める補正を得る。また、DLCの所有者はheathensとのroyal marriagesを可能にする「Heathen Royal Marriage」を利用できる。
- 私たちはCappadocian文化を追加し、TrebizondのミッションツリーやByzantiumの「King of Kings」のミッションツリーを通じてアナトリアに定着させることができる。また、SamsunプロヴィンスをGreek Orthodoxとし、Trapezuntineの中核プロヴィンスとした。さらに、ギリシャ語の動的なプロヴィンス名がPonticとCappadocianでも適用されるようにした。
- ミッションツリーの目的はByzantiumの復興で、進める中で補正「Komnenian Restoration」が強化されていく。最終的にConstantinopleを征服することでこの補正が恒久的に強化され、コア作成コスト、army tradition、prestigeの低下に恩恵がある。さらに新たなTrapezuntineのミッションツリーでByzantiumを建国すると大量の君主点を得る。
- このミッションツリーのCaucasianブランチはCaucasus地方の支配権主張に注目したもので、征服するか同盟国が支配することで完了でき、方法によって報酬が異なる。さらに、北の遊牧民を鎮定することでCaucasianの国境の安定を図ることになる。このブランチではGeorgian文化をByzantine文化グループに入れる能力も追加される。
- このミッションツリーにはさらにいくつかの見どころがある。
- アナトリアのヘレニズム化。イベントを通じてHellenic文化に転向させることができる。
- Komnenian王朝と十字軍国家の関係を反映した小さなブランチの追加。Ciliciaを解放し、文化をArmenianに転向させ、ヘレニズム化イベントから除外する。最後には聖地を解放し、有益な補正を持つT2改革「Crusader Nobility」をアンロックし、時代や宗教にかかわらずJerusalemを従属国として解放できるようになる。
- もうひとつのブランチとしてジェノヴァと、Trapezuntineの黒海における植民地であるPerateiaの復興に注目したものがある。Trebizondは最初、黒海の貿易路におけるLatin支配を表現する階級の特権を持ち、これを取り除くためにジェノヴァと同盟するかこの地域から追放する。同様に、Theodoroに対処する選択肢が提示され、イベントを通じて従属させるか征服して恒久的な地域補正をアンロックする機会がある。
Theodoro
- The Principality of TheodoroはこのDLCで特に困難なスタートの国家だ。ミッションツリーは近隣への拡大を中心としており、北はTatarsを征服し、南はByzantinesやOttomansと戦い、東では真の皇帝と宣言する。またMuscovitesとの関係を改善し、最後には「Gothic Invasion」に行きつく。
- 最初はジェノヴァとの紛争が中心となる。Theodoroは徐々に影響力を低下させたが、これは特権「Italian Coastal Influence」で表現されており、sailorsとtrade powerにペナルティがつき、ジェノヴァが黒海で20のtrade powerを得る。こうした初期のミッションには征服してクリミアからItaliansを追放するか、彼らと友好関係を築いて解決するという2つの完了の仕方がある。
- 遊牧民についてはTatarsとの融合を選ぶことができる。これによってCossacksにボーナスをもたらし、ステップのプロヴィンスを経済的に強化できる。
- Constantinopleを征服することで、バルカン半島やエーゲ海の人々にゴート族の優位性を示すさまざまな報酬を得られる。
- Theodoroは「Merchant Aristocracy」を含む2つのTier 1政府改革を利用できる。この改革はこの商人国家の準共和主義的性格を反映したもので、この改革を導入するとtrade postsを設立できるようになり、経済基盤を強化できる。
- 外交行動「Recruit Foreign General」は軍を率いる外国人を雇用していたTheodoroの史実に対処するものだ。傭兵についてはアイディアによる強化で表現している。この外交行動では同盟国に1年分の収入を支払うことでTheodoro陸軍を率いる将軍を任命できる。将軍の能力値は同盟国のarmy traditionやTheodoroに対する評価が影響する。
- ロシアとの関係による小さなブランチがあり、平和的なアプローチを選ぶとStreltsyを雇用できる。ロシア王位を主張することもでき、領土を大幅に拡張できる。
- すべての任務を完了するとミッション「Gothic Invasion」を利用でき、神聖ローマ皇帝に屈辱を与え、帝国としての地位を固めた後、固有の開戦事由を獲得できる。開戦事由「Gothic Invasion」はImperialismと同様に機能するが、ヨーロッパのプロヴィンスに限られる。
来週はアジアの遊牧民について。
コメント
まさに最後にやれることは全てって感じ?ちょっと寂しい
ゴートの強化はうれしいな。