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「Victoria 3」プレイ日記:日本編 第2回

Vic3 その他

19~20世紀が舞台の国家シミュレーションゲーム「Victoria 3」を日本で遊ぶプレイ日記第2回。今回は1836~42年、工業化の黎明期をプレイしていきます。

前回:日本編 第1回


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時間を進める前に……

時間を進める前にまだやり残していたことがあるので、まずはそれをやってしまいましょう。最初は権力の割り振りから。

権力は前回の財政の節で消費税をかけるのに一部割り振りましたが、まだ500以上の残りがあります。今回はこの権力を使って知識人と実業家の強化を行い、佐幕派の影響力を相対的に小さくすることを狙います。知識人と実業家の影響力が増すことで、進歩的な法律を通しやすくもなるはずです。

残り100の権力は北海道ステートで社会的流動性の促進を行うのに使います。正直に言えばこの布告の効果を実感したことはほとんどないのですが、北海道は施設を建てても必要な職業の有資格者が足りないことが多いので、おまじない的に使っておくことにします。

次に関心ですが、日本は当面のあいだ外国になにかできるような状態にないので、とりあえず満州にでも宣言しておきます。関心は外国との貿易が可能になってから本格的に考えることにします。

外交的影響力も同様に、とりあえずすべて関係改善に投入することにします。

最後に法改正ですが、今回のプレイでは佐幕派リーダーの毛利敬親が平和主義者なので、植民地関係の法律を通すのは難しそうです。

初期状態で法改正できるのはこの12種。一番改正したいのは「専門的な警察機構」ですが、反対が賛成を上回っているので通すのは困難でしょう。それ以外では「職業軍人」が反対されずまず間違いなく通る法律なので、最初は「職業軍人」への法改正を行います。

現在の法律である「農民召集兵」と「職業軍人」の効果はこのとおり。軍事面では量から質へという変化ですが、政治面では佐幕派の主な支持者である貴族の政治力ボーナスがなくなり、利益集団としての侍が強化されます。相対的に佐幕派の影響力を奪うことができるでしょう。

以上で開始時にやることは終わったので、時間を進めていきます。

1836年

6月、最初に建設キューに入れていた東北ステートの建設局の建設が終わり、人員補充も完了。さらに建設局を追加していきます。今回は中国ステートで維持費が最安だったので、中国ステートに建設します。このようにして課税レベル最低の状態で財政収支が釣り合うまで建設局を増やしていきます。

1837年

北海道への入植完了

7月、北海道ステートの植民地化が完了。ただ、現在の日本の植民地政策は「辺境地の植民地化」なので、陸路で接続していない千島列島(こちらも北海道ステート)には植民地を拡大できません。千島列島にも領土を広げるには植民地政策の改正が必要です。

2023年12月22日追記:「バージョン1.5.12では千島列島は通行不可となっていて『辺境地の植民地化』と組み合わさると入植できないままになってしまうバグがまだ残っているのではないか」ということをコメントにてご指摘いただきました。これに関する対応は次回(第3回)で詳しく取り上げる予定です。ご指摘いただきありがとうございます。

工具工房の完成と工業化

8月、東北の工具工房が完成したため、同じ東北の伐採所の方式を「製材所」に変更します。商品「工具」は放っておいてもPOPが需要するような消費財ではないので、産業を立ち上げたときには収支への影響予測が大幅な赤字であっても方式を変更したり新たな施設を建てたりして商品の需要を作り出す必要があります。そうしなければいつまでたっても施設の生産量が増えていきません。

建設局を増やしていくと軟材需要が急速に高まるので、まずは工具を伐採所の製材所化に投入します。同時にこの後すぐに鉄鉱山を建設、完成と同時に工具工房で鉄を使用する方式「錬鉄の道具」を採用してまずは工具で鉄需要を作り出します。その他さまざまな手段で鉄需要を生み出すと同時に鉄鉱山建設を進め、最終的に建設局の方式を「鉄骨施設」に変更していくことを目指します。

最短で「鉄骨施設」採用を目指すなら鉄鉱山や工具工房だけを建てていけばいいのですが、建てた施設が稼働しない期間ができてしまうので、できるだけ需給の激変を少なくし、滑らかに少しずつ工業化を進めていきます。

11月、工具工房がフル稼働状態になったため、鉄鉱山の建設を始めます。

1838年

工具産業の発達

5月、鉄鉱山が完成したため、工具工房の方式を「錬鉄の道具」に変更。ちょうど工具工房1単位あたり鉄鉱山1単位が必要になるバランスです。

9月末には鉄鉱山と工具工房がフル稼働となったので、次の工具工房を中国ステートに建設。鉄鉱山もその後に建設します。

1839年

技術研究

2月、技術「証券取引所」の研究が完了し、市場アクセスの価格への影響が10%改善。これで日本市場も少しは効率的になるはずです。

次は鋳貨収入を増やす「銀行業」を目指します。「ロマン主義」を研究してもいいですが、市場アクセスの価格への影響を改善する伝統主義→農本主義への法改正は現状ではまず通らず、また「ロマン主義」では隣の芝は青い運動が可能になるものの、これが効果を発揮できるようにする国境閉鎖→移住規制への法改正もすぐには難しく、「ロマン主義」を今取りに行く利点はあまりありません。「銀行業」の後でいいでしょう。「銀行業」で増える鋳貨収入はわずかですが、建設局をもうひとつ余分に建てることくらいはできます。

専門的な警察機構の制定開始

7月、「職業軍人」への法改正が完了したため、次の法改正をどれにするか考えます。現時点で可能なものは上のとおり。本命の「専門的な警察機構」は依然として反対のほうが多いため、法改正を始めてもおそらく通すことはできないでしょうが、他にめぼしい法律もないのでとりあえず制定プロセスを始めることにします。

1840年

この頃には工具需要をすべて賄えるようになりますが、さらなる鉄鉱山開発のためさまざまな手段で鉄需要を創出します。石炭は暖房としてPOPの需要があり、大砲は前回述べた課税レベル1段階分の軍事費を使用する目的です。

なお、大砲工場は中部がもっとも収益のマイナスが少ない立地でしたが、今回は関東に建設しました。幕末に大砲を製造した韮山反射炉をイメージしています。

1841年

1月、大砲工場が完成したので、大砲を使用する砲兵大隊を新設しますが、せっかくなので初期からある「1. 日本陸軍」ではなく、新たな軍として「幕府陸軍」を創設。今後新設する大隊はこちらに入れると同時に、「1. 日本陸軍」の大隊を同数解隊していきます。将来的(明治維新後)には歩兵6個大隊、砲兵・騎兵各3個大隊の計18個大隊(歩兵4個連隊、砲兵・騎兵各1個連隊のイメージ)で師団を作り、各ステートに1個ずつ師団を設けることを考えています(軍事についてはどういう編制がいいのかさっぱりわからないので、なんだかそれっぽい構成にしているだけです。こうするとよいという情報をお持ちの方がいらっしゃいましたらコメントいただければ幸いです)。

さらに軍用造船所も関東に建設し、軍拡と鉄需要創出を行います。

1842年

海軍創設

2月に軍用造船所が完成し、海軍ユニットを編成していきます。こちらもどういう構成がいいのかまったくわからないので、軽巡洋艦(訳語がよくわかりませんがCruiser?):主力艦=2:1という構成で軍備を整えていくことにします。

「専門的な警察機構」制定失敗

同じく2月、最終フェーズまで行ったものの「専門的な警察機構」の制定に失敗。

次の法改正をどうするかですが、現在は「植民地搾取」と「救貧法」の2つの制定を求める社会運動が行われています。北海道の残りのプロヴィンスを取り切りたいので「植民地搾取」を取りたいところですが平民が急進化してしまうので、ここは「救貧法」を制定することにします。反対が圧倒的多数なので、初期の前進確率42%で押し切れるかが勝負です。

正直なところ、ここで救貧法を制定する意味は大きくないと思いますが、今後失業者が増えていく中で急進派の増加を少しでも抑えられるなら悪いものでもありません。

救貧法は行政力を消費する制度なので、行政府を建て増しして行政力を増強します。1レベルあたり325の行政力を消費するので、現在との差額は262。行政府6単位を建て増します。

行政府は課税キャパシティでソートして不足の多いところに建てていきます。

採金地の発見

4月、北海道で採金地が発見されます。

これにより北海道のインフラ使用量が一気に悪化。布告「道路整備」を発令しますが焼け石に水です。

仕方がないので北海道に港を建設し、インフラを生み出す方式「貨物港」に設定しておきます。しかしそもそも北海道では労働人口が足りず、港を建てたところで労働者は集まらないでしょう。根本的にはPOPの移動を禁じている「国境封鎖」を改正する必要があります。


今回は1836~42年、工業化と軍建設の端緒が開いたところまででした。次回は43年以降、おそらく大学を行っていくことになると思われます。

次回:日本編 第3回

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コメント

  1. 千島列島、「通過不可」関連のバグまだ直ってませんよね?
    通過不可のプロヴィンスだけのこすと、入植も征服も何もできなくなって放置するしかなくなるバグ。
    なので自分は初手リセマラしてでもジンゴイスト幕府で速攻植民地法通してました(もし間に合わなければ北海道の入植を一時停止することで何とかなりはしますが)

    • 確かに残っていますね。バグレポートフォーラムでもそういう投稿がされています。

      通過不可設定は「Victoria 3\game\map_data\state_regions\11_east_asia.txt」1032行目の
      impassable = { “x7F67EF” “x1E5261” “x601140” }
      をコメントアウトすれば外れますが、実際にやってみても少なくとも「辺境地の植民地化」のままでは入植できないみたいですね。

      • 千島列島の問題は「『辺境地の植民化』では州自体が陸路で繋がっていれば入植対象になるが、陸路で繋がっていないプロヴィンスには入植しないで完了する」「通行不可プロヴィンスのみの州には入植できない」が重なった結果と思われます
        このため北海道への入植が完了する前に入植法を変えるしか解決方法はないはずです

        • 問題の原因はおっしゃるとおりだと思います。

          確認したところ、上に書いた通過不可設定の解除と植民地政策の変更の組み合わせで問題なく千島列島にも入植できることがわかったので、本プレイ日記ではこれで対処することにします。
          ご指摘いただきありがとうございます。また、記事にも追記しました。

  2. 北海道は人口が少なすぎてどうにもならないので、私は社会的流動性ではなく、移住法を変えた後に隣の芝を使って本土から資格持ちの移民を呼び込むことにしています。
    北海道は金山があって魅力が高いのでけっこう移民が来てくれます。

    • そうですね。記事中にもあるように現時点ではまだ法律が国境封鎖なのでどうしようもありませんが、法律を変えた後はおっしゃるように隣の芝生は青い運動で移民を呼び込む予定です。

  3. 鉄骨建築のタイミングは難しいですね。自分は証券取引かロマン主義を研究してすぐメカニカルツールへ直行し、大気圧機関が終わるタイミングで切り替えてます。この頃になると工具の鋼鉄製や牧場の製法が解放されるのと、鉄産出強化もあって釣り合いが取りやすいという理由です。

    • 確かにメカニカルツールと大気圧機関はさまざまな生産効率が一気に高まる重要技術ですし、研究ペナルティを押して直行するのもよさそうですね。
      私は普段そうしたプレイ方法はとらないので参考になります。ありがとうございます。

      • なんならメカニカルツールは前提技術を自力研究することで生産の世代1が終わるのでメカニカルツールはノーペナになります。(研究ペナルティは分野別で独立してるので)

        • 全分野共通だと思い込んでいましたが、確認したところ確かにペナルティは分野別でかかっていますね。
          まったく気づいていませんでした。教えていただきありがとうございます。

          そうするとメカニカルツールと大気圧機関を早めにとるのはかなり有効な方法ですね。

  4. 軍隊、色々触ってみましたが騎兵系は序盤は強いものの強力な上位兵科の解禁がないので中盤からは時代遅れになりがちな印象があります

    騎兵を多く含んだ部隊は占領に+効果があるので主に列強が後進国に速攻する時に使ったり、
    開戦直後は防衛に徹しておき歩兵と砲兵からなる主力部隊が敵の兵員充足を削った後に雪崩れ込む、敵後方に強襲上陸してそのまま浸透させる等の使い方がいいのかなと思いました

    個人的にはめんどくさい上に弱い分損害がかさむので、
    新設した軍隊は歩兵5+砲兵3ぐらいで、騎兵は戦列歩兵の時代に初期配置の物を使う程度にしています

    海軍に関しても戦闘向きの主力艦艦隊、通商破壊向けの魚雷ボート・潜水艦艦隊、海上輸送の保護向きな軽巡洋艦単独艦隊で分かれるようですが装甲艦解禁しないとなんにもできないのがどうにも……

    大抵の国ではペナルティを受けないような軽巡洋艦3主力艦2ぐらいの割合の構成からなる強襲上陸するための戦闘艦隊だけでいい気がします
    イギリスやイギリスに成り代わった超大国であれば通商保護のための安価な駆逐艦艦隊も大量に必要になりますが、とにかく操作がめんどくさい……

    通商破壊の効果が薄いのとそもそも弱いと通商破壊も出来ず、主力艦でも通商破壊ができる都合上魚雷ボートと潜水艦からなる通商破壊艦隊は不要に思えました

    • 騎兵は中盤以降相対的に弱くなっていくというそれっぽい作りになっているようですが、海軍についてはまだあまりバランスなりシステムなりが詰められていない感じなのですね。
      軽巡洋艦3主力艦2くらいの割合というのは本プレイ日記でもぜひ使わせていただこうと思います。
      詳しく書いていただいてありがとうございます。大変参考になります。

      • 参考になったと言っていただき嬉しい限りですが、
        書き込んでから人様のプレイ日記に書き込むには主観が強く長すぎる内容であったと気づき申し訳ないです

        • Vic3の変化が大きすぎて今はどこにも1.5の軍事についてまとまった情報はおそらくない中で、詳しく所感を書いていただいて大変ありがたいです。
          おそらくこのコメント欄をご覧になる多くのプレイヤーにとっても有用な情報だと思います。ありがとうございます。

          他にもなにかありましたらお気軽にコメントいただければ幸いです。

  5. hoi4やeu4はやり込んだ自分ですが、vic3は訳が分からず積みゲーになっているので、プレイ日記はありがたいです。
    日本編が終わったら、ぜひチュートリアル国家のスウェーデンやベルギーでもプレイしてください。
    私のような超初心者は、チュートリアルを途中で投げ出して諦めている場合が多いと思いますので。

    • プレイ日記にするかはわかりませんが、チュートリアルを取り上げる記事はいいかもしれませんね。
      本プレイ日記が完走できたら考えてみようと思います。

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