「Crusader Kings III」新DLC「Roads to Power」発売は9月24日!

「Crusader Kings III」開発日記#136――ペルシャに関する私たちのビジョン

CK3 開発日記

「Crusader Kings III」開発日記#136が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は「Legacy of Persia」について。1.9リリース後の開発日記です。

前回:開発日記#133――乳母

開発日記#134はアートについて、開発日記#135は「Wards & Wardens」と1.10.0のパッチノートとなっており、いずれも記事にして紹介していません。


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開発日記

開発日記#136は、「Legacy of Persia」について。

  • 次のフレーバーパック「Legacy of Persia」では当然ペルシャ地域そのものに着目しているが、氏族(Clan)政府の機能を見直すことで世界に広く変化をもたらすことも狙っており、ペルシャ地域でプレイしない場合でも新しくて面白い体験がある。

なぜペルシャ?

  • まず私たちのデータでは、ペルシャは既に非常に人気の地域になっていることがわかっている。スタート位置として選ばれる地域トップ10に入っており、ヨーロッパ以外ではもっとも人気がある。この地域に特化したフレーバーがあまりなく、ブックマークキャラクターもいないにもかかわらず、プレイヤーはペルシャで遊んでいる。ペルシャは興味深い地域でもあり、私たちは非常に興味深いゲームプレイを生み出す機会と考えた。

氏族政府の見直し

  • このフレーバーパックの地域はほとんどが氏族制の領主なので、「Legacy of Persia」では氏族政府の機能を見直すことにした。私たちの目的は、当時の強力な氏族の内部闘争と彼らの利益を支える官僚機構をより忠実に表現することだ。氏族政府は家(house)の構成員が互いにどのように交流するかに直接結びついている。それぞれの家にはUnity Levelがあり、家長(house head)の介入や構成員同士の付き合いの良し悪しで変動し得る。調和的な氏族は後継者を固めることができるが、対立的な氏族ではそうはいかない。
  • 氏族の領主は封臣から兵士と富をを徴収するためにTax Collectorsという官僚を雇用する。Tax Collectorの能力によって、彼らが割り当てられた封臣からの徴収額が決まる。Tax Collectorはそれぞれ関連するTax DecreeがあるJurisdictionを管轄する。例えばプレイヤーは非イスラーム教徒の封臣をすべてJizya DecreeのあるJurisdictionに配置し、資金収入を最大化したいと思うかもしれない。氏族政府の詳細については今後の開発日記で述べる。

Iranian-Heritageの文化

  • ペルシャとその周辺地域にはiranian-heritageの多くの文化がある。私たちはそれぞれの文化的伝統に独自の組み合わせを与え、さまざまな新しいプレイスタイルを可能にするよう努めた。The Kurdsは転向しにくい文化と山岳騎兵を持つ、the Daylamitesは二又の槍を振り回す傭兵を持つなどだ。Persian文化にはもちろん特別な注意を払っており、学問的探求に関する新たな伝統や精巧な水冷・灌漑システムなどがある。
  • Iranian文化も新たな衣服・頭飾り・髪型・ひげ・ユニットモデルを獲得し、Arabic文化からより適切に区別される。また、この地域における重要性から、Turkic文化も頭飾りSharbushやSeljuk braidsなどを獲得している。

イスラーム教とゾロアスター教

  • CK3の開始日である867年には、イスラーム教は上流階級の支配的宗教だったが、ゾロアスター教の習慣は農民の間でまだ広く息づいていた。私たちはこの地域の宗教に関して広く手を入れ、プロヴィンスとキャラクターをより正確に史実を表現するように調整した。イスラーム教とゾロアスター教双方のTenetsとdoctrinesも調整した。例えばJizyaはイスラーム教徒の氏族領主でアンロックされるtax jurisdictionとなった。どちらの宗教にも新たなディシジョンやイベントが追加された。イスラーム教とゾロアスター教はこの地域の闘争システムとも強く結びついている。

新たな闘争、the Iranian Intermezzo

  • 「Legacy of Persia」では新たな闘争(Struggle)であるthe Iranian Intermezzoが追加される。この闘争は9世紀・10世紀のペルシャにおけるカリフ権力の解体と新たなイラン系君主の興隆を表現しようとするものだ。「Fate of Iberia」の闘争と比べると期間が短いため、短期間の激しい解決となる可能性が高い。その一方で、「Fate of Iberia」とは異なり、参加するキャラクターは派閥、Caliphal SupportersとDetractorsにはっきりと分かれる。
  • 多くの行動がアンロックされ、例えばキャラクターを説得して寝返らせたり、supportersに対するturkicの侵略を支援したり、Caliphal Supportersを領主に立てるために戦争を仕掛けたりできる。
  • この闘争にはUnrest・Stabilization・Concessionの3フェーズがある。Concessionフェーズは新たなもので、いわゆる終結フェーズだ。闘争が終結フェーズに入ると、即座にエンディングが発動する。発動させる支配的なキャラクターがいるディシジョン「Struggle Ending」とは異なり、関係するすべてのキャラクターが関連する要素を発動することで終結フェーズに貢献し得る。
  • 私たちは4つの闘争エンディング(3つはディシジョン、1つは終結フェーズの形で)を設計し、キャラクター個人の視点に応じてさまざまな方法で追求できる。カリフがこの地に再び権力を確立できるか? シーア派がスンナ派にかわって新たなカリフ国を建国するのか? イラン系領主が支配を確立してIranian-heritageの文化を奨励するのか? スンナ派のCaliphal Detractorがカリフを追放して取って代わるのか?
  • 「the Iranian Intermezzo」ではより微妙で粒度の細かいアプローチを採用し、エンディングはキャラクターの文化や宗教、Supporter派閥かDetractor派閥かに応じて、異なる効果を持つ選択肢に細分化されている。

新たな867年ブックマーク

  • 「Legacy of Persia」では、5名のIranian-heritage文化のキャラクターが選べる新たなブックマーク「the Persian Revival」が追加される。キャラクターは歴史上の重要性と多様なプレイスタイルを提供するために選ばれている。
  • Rostam Bavandidはササン朝最後の一人であり、隠れゾロアスター教徒だ。ササン朝を復興するなら最適のキャラクターだ。
  • Muhammad of the Tahiridsはカリフの忠実な封臣だが、彼の甥はホラーサーンで独立したemirateを治めており、Saffaridsの侵略に対して必死に助けを求めている。
  • 銅細工師のYaqubは身分の低い農民から並外れた武勇によって権力を握った。多くの戦いの中で恐ろしく醜い傷を負ったが、この新興勢力はアッバース朝を押し返した。彼は史実の人物だが、イランの伝統的な民族的英雄であり、ペルシャ語をこの地域の公用語として復活させた。
  • Suri of the GhuridsはSaffaridsから逃亡してAbdullah Habbariの宮廷に身を隠したことで知られるが、彼の王朝はやがて巨大な帝国に成長した。TajikでありMahayanaである彼はイスラーム教世界と仏教世界の合間に留まり、興味深いプレイの機会をもたらす。この地域には多くの鉱山もあり、これを請求して将来の制服の糧とすることができる。
  • Ismail of the Samanidsは継承権から遠かったが、兄弟のEmirateを支配するようになった。彼の下でSamanidsは真の帝国となったが、最終的にはGhaznavidsとSeljuksに追い抜かれた。

次回:開発日記#137――氏族制のシステム

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コメント

  1. zunbilは英wikipediaだと870年滅亡ってなってるんだけど相変わらず867年時点で滅亡済みかあ

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