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「Cities: Skylines II」開発日記#6――電気と水

Cities: Skylines II

2023年7月24日、「Cities: Skylines II」開発日記#6が公開されました。本記事ではその内容を紹介します。今回は電気と水について。本体リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#5――都市サービス


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開発日記

開発日記#6は、電気と水について。

  • ほぼすべての建物が正常に機能するには電気と水が必要で、市民にとっては不足すると幸福度(Well-being)が低下し、水不足と下水の逆流は健康に悪影響を及ぼす。企業やサービス施設では不足すると効率にペナルティがつき、生産量やサービスの質が下がる。
  • 電気と水はどちらも道路を通じて配分されるようになり、前作と異なる。電気は前作では発電所と建物の周囲に作られた電気「ゾーン」間を送電線でつないでいたが、今作では地上・地下の電線で電力網に接続する。地表水と送水ポンプは前作と同様に機能するが、今作では新たに地下貯水池という水に関するシステムが導入された。

概要説明として、いつものように動画が公開されています。

電力生産

  • 電力は都市内で発電することもできるし、送電線を通じて外部と取引することもできる。電力が不足した場合、送電線が外部接続されていれば、都市は自動的に近隣の都市から電力を購入するし、都市内で電力が余れば送電線を通じて都市外に電力を販売できる。電気の輸入は非常に高価だが、電力使用量が急増したときに役立つ。緊急用蓄電池ステーション(Emergency Battery Stations)や発電所の蓄電池アップグレードで、都市内の余剰電力を貯蔵し、電力使用量が急増した場合に備えることができる。
  • 発電所は化石燃料・再生可能エネルギー・原子力の3つのカテゴリーがある。化石燃料を使用する発電所は石炭・石油・ガスを使用し、こうした燃料は市内の特化産業地区(鉱石・石油)で生産するか、外部接続から輸入する。再生可能エネルギーを使用する発電所は太陽光・風力・地熱・水力を使用する。
  • 電力需要は気温の変化にも影響を受け、暑ければ冷房、寒ければ暖房を使用するため、どちらでも消費量は増加する。暑すぎず寒すぎないときに消費量は最小となる。

変電所

  • 今作では低圧と高圧の2種類の電気がある。電線(Electric cables)は都市の建物で使用される低圧電力を送電するのに使用され、地上・地下に手動で設置する。ほとんどの種類の道路には低圧電線が組み込まれており、道路沿いの建物を自動的に電力網に接続する。電線は電力容量が小さく、これだけでは大規模な発電所で発電された電力をすべて送電することはできないが、ここで高圧が必要になる。
  • 送電線(Power lines)は発電所で作られた高圧電力を送電するのに使われ、電力容量が大きく、大量の電力を送電できる。また、外部接続を通じて都市外から電力を輸出入するのにも使われる。送電線は地上・地下に手動で配置でき、変電所(Transformer Station)があれば低圧電線や道路に接続できる。変電所では低圧電力を高圧に変換して輸出することもできる。変電所には複数の送電線・電線を接続できるが、合計で変圧できる電力量には限りがある。

緊急用蓄電池ステーション

  • 緊急用蓄電池ステーションは都市の電力生産量が消費量を上回ったときに蓄電し、消費量が急増したときに蓄えた電力を使用できるようにする。太陽光発電所と組み合わせると、太陽光発電ができない夜間の電力を賄うのに使用できる。

風力発電機

  • 風力発電機はもっとも安く建設できる再生可能エネルギー源だが、出力は小さい。風力から低圧電力を発電し、出力は設置した地形による。風力発電機を設置する際にはその場所でどれほどの電力が発電できるかが示される。風力発電機は道路沿い・地面・水上に設置でき、道路沿い以外の場所に設置する場合は電線で電力網に接続する必要がある。

小規模石炭火力発電所

  • 建設費も維持費も安く、ゲーム序盤から利用できる基礎的な発電所だが、大量の汚染を発生させ、燃料として石炭を必要とする。他の多くの発電所とは異なり、小規模石炭火力発電所はアップグレードできない。

ガス火力発電所

  • ガス火力発電所は石炭火力発電所より大きく効率的で、天然ガスを燃料とする。ガスは都市内の特化産業地区で石油を採掘し、発電所で使用される石油化学製品に精製することで生産できる。発電のコスト効率はやや劣るが、石炭火力発電所と比べて汚染は少しだけ少ない。

石炭火力発電所

石炭火力発電所で電力を供給し、都市の成長に合わせてアップグレードしよう。

  • 石炭火力発電所は小規模石炭火力発電所と同じ機能だが、すべてが大きくなっている。発電量が格段に大きく、石炭火力発電所と同じ発電量を得るために小規模石炭火力発電所を複数建設・維持するより、石炭火力発電所ひとつを建設・維持するほうが安くつく。

地熱発電所

  • 地熱発電所は燃料を必要としないが、機能させるには地下水埋蔵域が必要で、石炭火力発電所ほどの汚染は発生させない。欠点は建設・維持がやや高価で、地下水埋蔵域を汚染し、飲用水にできなくしてしまう点だ。

太陽光発電所

  • 太陽光発電所の出力は時間帯とマップの緯度に影響を受ける。夜間は発電しないが、小型蓄電池が組み込まれており、蓄電した電力を夜間に放出できるようになっている。この発電所は騒音を発生させるだけで環境に優しいが、建設・維持が高価であり、発電量は天候の影響も受けるため安定しない。

原子力発電所

  • 原子力発電所は大量の電力を生み出し、いかなる燃料も使用せず、大きな騒音を発生させるだけだが、建設費が非常に高く、維持費も高く、冷却のために大量の水を消費する。

水力発電所

  • 水力発電所は流水から電力を生み出し、騒音を発生させるだけだ。出力はタービンを流れる水の速度によっており、発電量の安定性は水のシミュレーションに完全に依存する。急勾配で流れの速い河川はダムを建設するのに適している。ダムの大きさは建設費と発電量の双方を決める。

燃料の調達

  • 発電所で使用する燃料は特化産業地区を使って都市内で採掘することも、外部接続から輸入することもできる。都市内で採掘する場合は汚染が大きく、多くの土地を必要とする。外部接続から輸入する場合は発電所と外部接続の間の交通量が増え、長期的には都市内で燃料を生産するより高くつく。どちらの場合も燃料を発電所まで輸送できる道路網を構築することが重要だ。また、当然ながら燃料費は発電所の維持費に加算される。

発電所のアップグレード

  • 前回の開発日記で建物のアップグレードについて述べたが、ほとんどの電力サービスの建物にもアップグレードがあり、建物の能力・出力・汚染などさまざまな要素に影響する。例えばガス火力発電所には保管庫の拡張・先進燃焼炉・排気フィルター・タービンの追加の4つのアップグレードがある。保管庫の拡張は発電所がより多くの燃料を貯蔵できるようにするもので、副次施設にあたり、必要に応じて複数回拡張できる。先進燃焼炉は燃料消費量を低下させる運用アップグレードであり、排気フィルターは発生させる大気汚染を減少させるものだ。タービンの追加は燃料消費量と大気汚染を増加させるが、より多くの電力を生み出せるようにする増築アップグレードだ。
  • 電気料金を下げると都市の電力需要量は増える。というのは、市民が一世帯当たりより多くの電力を使用するようになると同時に、市民の幸福(Happiness)と企業の効率を高めるためだ。
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配電

  • 送電線と電線にはどれだけの電力を配電できるかを決める容量があり、上限に達するとボトルネックができ、配電に障害が起こる。すべての建物は道路沿いにあれば自動的に配電網に接続されるが、それ以外の建物は手動で接続する必要がある。

電力のボトルネック

  • 配電網が配電可能な電力量より多くの電力を必要とする地域がある場合、ボトルネックが発生し、すべての建物に配電できなくなり、その地域が停電する。これはその地域が都市の配電網と数か所でしか接続していない場合に発生する。解決は簡単で、その地域への接続を増やすことだ。

電力情報画面

  • 電力情報画面には都市の電力網に関する情報が表示され、現在の消費量と発電量が電力可用性(Electricity Availability)メーターで、外部接続を通じて輸出入がある場合は電力取引メーターでそれぞれ確認できる。蓄電(Battery Charge)メーターは発電所と緊急用蓄電池ステーションに蓄電されている電力量を示す。この情報画面には低圧・高圧電力の流れや配電の方向など多くの情報があり、送電線や電線にカーソルを合わせると送電量や最大容量が表示される。電力を消費する建物は消費量に応じて黄色とオレンジで表示され、発電所・変電所・蓄電施設は異なる色で強調表示される。風速の矢印、地下水埋蔵域、水流の矢印などは必要に応じてオン/オフを切り替えられる。

水源

  • 今作には2種類の水源がある。地表水(Surface water)は前作でもおなじみのもので、川・湖・海などだが、地下水(Groundwater)は新たな機能で、上下水道の可能性を広げる。

地表水

  • 地表水は川・湖・海の形でゲーム内のあらゆるマップに存在する。水質汚染の影響を受けやすいため、水の供給元を汚染しないよう取水ポンプと場と下水排水口の配置場所を考えるのが重要だ。水情報画面とこの画面での地表水流オーバーレイを見れば、マップの水の流れの方向と強さに関する情報を得られる。

地下水

  • 地下水もすべてのマップに存在し、地下水取水場(Groundwater Pumping Station)で地下水埋蔵域を利用できる。地下水埋蔵域には補充率があり、時間経過で水位が回復するが、使用量が補充率を上回ると地下水埋蔵域が一時的に枯渇し得る。取水を止めたり取水量を減らせば、地下水埋蔵域はやがて復活する。

  • 地下水埋蔵域は土壌汚染の影響を受けやすく、地下水埋蔵域が土壌汚染に接すると汚染が始まる。土壌汚染が除去されると完全に浄化されるまで地下水埋蔵域の汚染も減少し続ける。地下水埋蔵域の汚染が除去される速度は水の補充率と同じだ。

上水の生産と下水

  • 一般に都市は消費する上水と同量の下水を生み出す。下水インフラが不十分だと下水が逆流し、アパートが水浸しになり、市民が病気になり、企業の効率が低下する。

水道管

  • 水道インフラは電線と同じようにほとんどの道路に組み込まれているが、水道管には監視すべき容量はない。上下水道管は道路沿いに建設されたすべての建物に自動的に接続されるが、道路へのアクセスを必要としない建物は上水・下水単独の水道管や上下水道を組み合わせた水道管で接続できる。水道管は道路と同じようなツールで建設でき、必要に応じて異なる種類に交換できる。

取水場

  • 取水場(Water Pumping Station)は湖・川・海といった地表水を汲み上げる。海岸線に設置するもので、水位が著しく下がらない限り安定した水量を汲み出す。

給水塔

  • マップ上のどこにでも設置でき、限られた量の上水を供給でき、いかなる汚染の影響も受けないが、他の水道施設と比べて維持費が非常に高い。

地下水取水場

  • 地下水取水場はマップの地下貯水池を利用する。上水を供給するには地下水埋蔵域上に設置する必要がある。
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先進的取水場

  • 先進的取水場(Advanced Water Pumping Station)は上水供給量の多い固有の建物だ。通常の取水場と同じく海岸線に設置するものだが、他の取水場の10倍の取水能力があり、大都市にとって費用対効果の高い選択肢だ。

下水排水口

下水排水口は安価で効率的だが、多くの汚染を排出する。

  • 下水排水口(Sewage Outlet)は下水を地表水に直接排水する。海岸線に設置するもので、下水管で都市と接続される。下水排水口には下水処理機能はなく、排水は100%下水だが、アップグレードである程度減らすことができる。

下水処理場

  • 下水処理場(Wastewater Treatment Plant)は下水を処理し、浄化して上水として都市で再利用できるようにする。汚染物質は固形廃棄物となり、ごみ収集車が回収して都市のごみ処理施設に運ばれる。

水道施設のアップグレード

  • 水道施設のアップグレードは上水・下水の出力を増やし、取水場と下水施設の双方に水処理機能を追加する。例として、地下水取水場は運用アップグレード「先進濾過システム」で採取する水の汚染物質をを減らし、下水排水口は運用アップグレード「化学的浄化」で水質汚染を減らすことができる。取水場と地下水取水場では増築アップグレードで取水量を増やすことができ、下水処理場では副次施設アップグレード「追加処理ユニット」で処理能力を高めることができる。

上下水道情報画面

  • 上下水道情報画面では上下水道の建物の位置を表示し、電力情報画面と同じく上水可用性(Water Availability)メーターで現在の上水消費量と生産量が表示される。上水取引(Water Trade)メーターでは外部接続での上水の輸出入量を確認できる。下水にもこうした2つのメーターがある。
  • こうしたメーターの下には情報画面でオン/オフを切り替えられるさまざまな要素があり、例えば上下水道管は青と黄で表示され、水道網がどの方向に流れているかも表示される。汚染された上水や地下水埋蔵域はカラフルな色で表示され、情報画面で簡単に識別でき、矢印で水がどの方向に流れているかも確認できる。

来週は修景について。

次回:開発日記#7――マップとテーマ

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コメント

  1. 道路が電線と水道を兼ねているのは遊びやすくて良さそう

  2. 今は水道管配線考えるの面倒だから塗り絵みたいに配線してたし、道路と一体化するのは助かる

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