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「Cities: Skylines II」開発日記#3――公共交通・貨物輸送

Cities: Skylines II

2023年7月3日、「Cities: Skylines II」開発日記#3が公開されました。本記事ではその内容を紹介します。今回は公共交通と貨物輸送について。本体リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#2――交通AI


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開発日記

開発日記#3は、公共交通と貨物輸送について。

  • できたばかりの都市では市民はバスやタクシーで移動するが、都市が成長するにつれて路面電車や地下鉄のようなの交通システムに投資することができるようになる。大規模な鉄道駅のために土地を使うことを厭わないなら、鉄道も地域交通に使用できる。
  • バス・鉄道・船舶・航空機は乗客の都市間輸送を行い、新たな市民や観光客を呼び込む。バスは道路の接続を利用するが、鉄道は都市とマップ上の既存の鉄道インフラを接続する必要がある。船舶はマップの端につながっている海があるマップで特に有用であり、航空機は空港を通じて都市と世界の他の地域をつなぐ。
  • 企業は配送トラックやバンを通じて資源を発注する。地域の産業を支えるため、トラックと併用する鉄道・船舶・航空機の貨物線を設定できる。

概要説明として、いつものように動画が公開されています。

公共交通機関の種類

バス

  • バスは最初にアンロックされ、ゲーム序盤の公共交通網の基幹となるもので、堅実・安価で柔軟性があるが、都市の交通状況に影響を受ける。定期的な整備のためにバス車庫(Bus Depot)が必要で、燃料動力バスと環境に優しい電気バスの2種類がある。電気バスを使うにはその整備のためにバス車庫もアップグレードする必要がある。
  • 地域住民へのサービス提供に加えて都市外との運行も可能で、バス車庫を建設すると都市間バス路線も作成できる。都市間バスはバスステーションや通常のバス停で乗客の乗降が行える。

タクシー

  • タクシーは自家用車に似たロジックで運行され、乗客を目的地まで運送する。ゲーム序盤では自家用車を持っていない新たな市民を都市に呼び込む役割もある。タクシーは運行に路線を必要としないために柔軟性が非常に高いが、定員が少なく、渋滞の一因となり、渋滞によって足止めされることもある。
  • タクシーは整備のためにタクシー車庫(Taxi Depot)を必要とし、タクシー車庫をアップグレードするまでタクシー乗り場でのみ乗客を乗せることができる。配車センターのアップグレードで都市内で乗客を乗せることに制限がなくなる。タクシーを電気タクシーに置き換えることもでき、タクシーによる騒音や大気汚染を軽減し、サービスを拡大できる。これはタクシー車庫を電気タクシーに対応するようアップグレードすることで行える。

鉄道

車両基地は都市に旅客列車と貨物列車をもたらす。

  • 鉄道は大量の乗客や貨物を運び、都市間輸送に適しているが、地域交通にも使える。鉄道路線を作るにはまず列車を送り出したり整備する車両基地(Rail Yard)を建設し、これを線路に接続する必要がある。列車を運行するにはもちろん線路が必要で、鉄道インフラの建設には高い初期費用がかかるが、その輸送能力によって時間経過で初期費用を埋め合わせ、利益をもたらす。

鉄道駅はホームを増設したり、他の公共交通機関と接続するアップグレードが行える。

  • 線路は単線の線路・複線の線路・一方通行の線路・高架線路・橋・トンネルのほか、地上より低い開削線路を作ることができる。鉄道その他の線路がある輸送機関は前にも後ろにも走行できるため、単線の線路や複線の線路を組み合わせると作成される分岐器が利用できる。(注:前段と後段の文章のつながりがよくわからず)駅にはあらかじめ線路が敷かれており、線路の種類にかかわらず接続されると自動的に分岐器が作成される。

路面電車

  • 路面電車は公共交通網を拡張するときに比較的柔軟性のある軽便鉄道で、路面電車の線路は既存の道路に置換ツールで追加できるし、別に敷設して他の交通を完全に迂回することもできる。
  • 路面電車網を作成するためには路面電車を送り出したり整備する路面電車車庫(Tram Depot)が必要となる。路面電車の初期費用はバスより高いが、静かで大気汚染がない。路面電車の線路は道路や鉄道と同様に敷設でき、一方通行の線路と複線の線路があり、高架線路・橋・切盛り線路・トンネルも作れる。

地下鉄

  • 地下鉄は高速で大量輸送できる地域の公共交通機関であり、初期費用こそ高いが、高速なために経路探索時に時間を重視する多くの市民に人気がある。地下鉄は地上や高架の線路を建設することもできるが、最大の利点は地下に建設したときに場所を取らないことだ。地下の駅への入口は非常に小さく、建物と建物の間にうまく収まる。
  • 鉄道と同じく、地下鉄にも地下鉄車両基地(Subway Yard)が必要だ。地下鉄は専用線路を使用し、乗客は地下駅・地上駅で乗り降りできる。複線や一方通行の線路を建設でき、高架・切盛りの線路や、橋・トンネルもある。

水上輸送機関

  • 水上輸送機関には旅客と貨物がある。船舶は都市内と都市外部との間の双方で多くの乗客を輸送できる。都市間水上輸送には海路でマップの端に到達でき、港がこの海路に接続している必要がある。

航空輸送機関

空港は着陸・離陸空域の建物の高さを制限する。

  • 航空輸送機関は旅客・貨物双方で都市間を高速輸送する手段であり、航空機は船舶や鉄道と比べて少量の旅客や貨物を高速で輸送する。
  • 空港は広大な敷地を必要とし、国際空港は小さな町ほどの大きさになる。空路をどれほど作成するかによるが、空港は都市との間で多くの交通を生み出す。空港を配置するときにプレイヤーは予想される着陸・離陸空域が空港の端に投影され、建物の高さ制限がつく大まかな場所を確認できる。

貨物の種類

貨物鉄道

貨物鉄道ターミナルは資源を効率的に輸送できるだけでなく、資源を貯蔵し、都市内の産業建造物に配送できる。

  • 配送トラックやバンに加えて、貨物鉄道は陸上での資源輸送の基幹だ。貨物鉄道ターミナル(Cargo Train Terminal)を建設すると、企業がそこを貨物を出し入れする保管場所として利用できるようになる。貨物路線がなくても資源を発注する企業は駅の保管施設を利用して資源や商品を保管したり引き取ったりでき、配送センターのように機能する。
  • 貨物列車の運行には旅客鉄道路線と同様に貨物鉄道路線を作成する必要があり、列車は外部接続点からターミナルまで資源を運び、そこで配送トラックが都市内で配送するまで保管される。同様に、企業はトラックで外部接続点まで商品を運ぶより鉄道輸送のほうが安く早いため、商品をターミナルに運ぶ。
  • 大量の資源がターミナルを介して運ばれるため、ターミナルは大量のトラック交通を生み出す。渋滞を避けるためターミナルへの道路接続を優先させることが非常に重要だ。

貨物船

貨物港で鉄道との接続をアップグレードし、都市の他の地域と接続できる。

  • 貨物船は大量の貨物(1000トン!)を運ぶことができ、鉄道より遅いが、道路の交通量の多さに妨げられることはない。貨物港(Cargo Harbors)は貨物鉄道ターミナルのように資源や商品を保管し、配送できる。貨物港も配送車が資源を配送するため、多くの交通を生み出す。貨物港は鉄道との接続を強化でき、それによって列車が貨物港から直接貨物を輸送できるようになる。

航空貨物輸送

空港をアップグレードして貨物ターミナルを外部接続につなげよう。

  • 航空貨物輸送は空港で貨物ターミナルのアップグレードを行うと可能になり、貨物専用ターミナルが設置され、ここで貨物航空機が積み下ろしを行う。貨物鉄道や貨物船と比べて輸送量は小さいが、利用可能な手段の中でもっとも速く、都市内交通の影響を受けず、利用可能な水路にも依存しない。
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輸送路線に関する新たなゲームプレイ

  • 前作ではバス・タクシー・路面電車だけが車庫を持ち、鉄道と地下鉄の車両は路線を作ると駅から直接出現していた。「Cities: Skylines II」では陸上公共交通機関にそれぞれ車庫や車両基地があり、車両はそこで出現し、整備が行われる。車庫はそれぞれあらかじめ決められた数の車両を維持でき、建物のアップグレードで拡張できる。
  • 路線ツールの機能は、旅客・貨物を問わずさまざまな交通機関の間でより単純なゲームプレイループを提供するために標準化された。輸送ゲームプレイの基礎は「車庫→停留所や駅→線路と道路→路線」となる。陸上交通機関の路線を作るには、まず車庫を作り、次に駅を作り、線路を敷設する必要がある。バスはバス停がある既存の道路網を利用するが、バスなどの公共交通車両専用の道路や、既存の道路に優先車線を作ることができる。停留所や駅が配置され、道路や線路が接続されたら、停留所や駅を結ぶ路線を作成できるようになる。

路線を作成するときに停留所が強調表示されるため、停留所を見つけやすく、選択しやすくなる。

経由地は路線作成中や作成後に変更を行っているときに設定できる。

  • 「Cities: Skylines II」では道路を走る乗り物の路線を作成するときの路線ツールがより柔軟になっている。バス路線を作成する場合、バス停間の路線を制御する経由地を設定でき、交通量の多い道路や交差点を回避できる。ひとつの停留所や駅に複数の路線を設定することもできるが、車両が増えて渋滞になる可能性もある。

  • 鉄道駅と同様に港も海路ツールで海路に接続する必要があり、その後で都市と外部接続点や都市内の港を移動する航路を設定できるようになる。空港は空路ツールで直接外部接続させることができ、追加のネットワークは必要ない。
  • 前作では公共交通機関は人口マイルストーン到達でアンロックされたが、これは同じような都市建設につながっていた。「Cities: Skylines II」ではマイルストーンでアンロックされるバスとタクシーを除いて、公共交通機関は公共交通機関に関する開発ツリーで開発ポイントを使ってアンロックするようになった。開発ポイントについては今後の開発日記で述べる。

輸送の概要

情報画面に表示される内容をカスタマイズして特定の交通機関がある場所を見つけやすくできる。

  • 輸送情報画面では旅客輸送と貨物輸送双方の情報を表示する。旅客輸送データには都市に存在する路線数、輸送された観光客数、交通機関ごとの月間輸送旅客数がある。貨物路線数は情報パネルの貨物セクションに掲載されている。このパネルには月ごと、交通機関ごとに輸送された貨物のトン数が含まれる。さらに輸送情報画面では市内で運行されているすべての路線が強調表示され、すべての輸送車両がアイコンで表示される。これによって現在走行中の車両の場所と数の全体像を把握できる。

輸送の概要は下のメニューにあり、旅客・貨物路線双方の概要を手軽に確認できる。

  • 輸送の概要パネルにはすべての輸送路線の詳細が表示される。旅客輸送と貨物輸送はさらに交通機関種別に分類される。このパネルでは特に重要な詳細情報を一目で把握できる。概要パネルでは路線の名称変更・有効化・無効化・識別色の変更ができる。路線の詳細は路線の詳細ボタンでアクセスでき、より多くの調整ができる路線パネルが開く。概要パネルは路線の利用率を見ながらさまざまな交通機関を最適化する場合に便利だ。

  • 路線パネルでは路線の長さ・停留所の数・現在の乗客数・利用率などが表示される。このパネルから路線の名称を変更でき、利用可能なら路線ごとに車両モデルを変更することもできる。路線の調整もでき、公共交通路線なら料金・運行車両数・運行時間(昼・夜・両方)などが設定できる。貨物路線の場合は車両数と運行時間を調整できる。
  • 料金は市民の経路探索に影響する。路線の車両数の調整は都市の成長に伴って変化する交通に対応するよい方法だ。路線の利用率が100%に近い場合、車両数を増やせば停留所や駅での待ち時間を短縮でき、これも乗客の経路探索に影響する。

来週は区画と特徴的な建物について。

次回:開発日記#4――区画と特徴的な建物

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コメント

  1. 前作はタクシーが空気だったから今作は存在感が増すと良いな

  2. せっかくairportsでモジュラー式になって好きな形で空港作れたのに、また固定の建築物になるのかなぁ?

  3. 貨物列車がマップ端で詰まらなけりゃ良いんだけど普通に対応してくれてそう

  4. ちゃんと鉄道信号機設置できるといいな。
    前作では鉄道貨物触り始めるとデフォルトで設置されてる三角形の線路で必ず詰まるのを何度も見た覚えがあるので・・・

    • CS1のタクシーって超大量にDepot置いても需要に間に合わない感じだったけど今作はどうなるのかな 停留所にタクシーが停まる光景は見られるのだろうか?

    • 信号機は手動設置できないって開発者がコメント返しで言ってたで

  5. 鉄道と地下鉄が公式に直通出来るようにならないかと期待してたけど、ちょっと無理そうですね…

  6. バスや路面電車で一度作った路線の経路や停留所の追加や削除って出来ないんですかね・・・?

    • 停留所を追加して路線編集ツールから路線をドラッグアンドドロップすれば追加できます。削除は停留所自体を削除。
      ゲーム中のチュートリアル(あるいはヘルプの「公共交通機関」>「道路」(バスの場合))で説明されています。
      路線削除は画面右下の交通概要から行えます。

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