「Victoria 3」新DLC「Sphere of Influence」発売は5月6日!

「Victoria 3」開発日記#83――政治活動家と追放

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#83が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は政治活動家と追放について。1.3リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#82――Voice of the People


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開発日記

開発日記#83は、政治活動家と追放について。

  • 私たちは先週、5月22日に1.3アップデートとイマージョンパック「Voice of the People」をリリースすることを発表した。今回はその中核となる機能である政治活動家(Agitators)と追放(Exiles)について。

レーニンはゲームに登場する史実の政治活動家の一人で、レーニンが政治的な活動を始めたときのロシアの状況に応じて、ロシアで共産主義革命を扇動するかもしれないし、追放された状態で過ごすこともある。

  • 先週述べたように、政治活動家は自国でイデオロギー的な目標を達成するために政治運動を扇動する。彼らは政治的エリートが反対する方向に国家を動かす唯一の手段であり、彼ら以外に支持されない法律を制定するために彼らの支持を利用できるかもしれない。その一方で、彼らはプレイヤーの支配の根幹に反対する危険な反体制派で、民衆を反乱に導くかもしれない。
  • 政治活動家は1.3アップデートに含まれる無料の機能だが、史実の政治活動家などのさまざまな要素は「Voice of the People」に含まれる。
  • 「Voice of the People」には60名以上の史実の政治活動家が含まれているが、これを所有しているかにかかわらず、「スクリプトされていない」政治活動家も出現し得る。政治活動家の登場は以下の3種類がある。
    • 識字率に応じた頻度でランダムに出現。
    • スクリプトされたイベントで出現。
    • 追放されたキャラクターを自国に招く。

ジュゼッペ・マッツィーニは追放状態から始まり、教皇領に居ついたが、彼は教皇領の不適切で非共和的な政府形態に衝撃を受けた。

  • 自国に政治活動家が出現したとき、彼らのイデオロギーは彼らのイデオロギーに影響する多くの要素や、扇動する法律があるかどうかによって決まる。例えばフェミニストのイデオロギーは女性参政権を支持するため、この法律が既にある場合はフェミニストの政治活動家は出現しない。政治活動家は現状に反対し、人々が望む変化のために戦うことを意図している。
  • 政治活動家は常に政治運動を支持する。政治活動家が自国に現れると直ちに、彼らは自身のイデオロギーにとってそのカテゴリーの現行法より好ましい政治運動か、自身の利益集団が望んでいるもので自身のイデオロギーと矛盾しない政治運動の中から、支持する既存の政治運動を探す。支持する政治運動がない場合は自身の政治運動を作り出すが、その場合は自身のイデオロギーにとってもっとも嫌悪する法律を改正しようとする。

イベントを通じて政治活動家は法律を制定し、革命運動を支持し、選挙に影響を与えるなどの役割を担う。

女性参政権を求める運動は、フェミニズムのイデオロギーを持つ利益集団の指導者ではなく、政治運動を率いる政治活動家から生まれるようになった。

  • 無料の1.3アップデートと「Voice of the People」のイベントを合わせると、350以上の新イベントがある。こうしたイベントの多くは法律制定・選挙・革命に関するコンテンツを改善することを狙っており、できるだけ多くのイベントに政治活動家を含めるようにした。これまで利益集団の指導者を出していたような既存のコンテンツも、政治活動家を利用するようにアップデートした。
  • いつかはお約束できないが、将来的にはナショナリズムや分離主義のシステムを見直し、政治活動家に民族解放運動の役割も持たせたいと思っている。彼らを正当に評価できるのは後日になるため、ガンディーや曹福田のような政治活動家になり得る重要人物の多くは1.3には含まれていない。

ここでは追放された政治活動家を見ることができ、利益集団や自国に受け入れることが可能かどうかでソートできる。また、自国で政治活動家になったときにどのような政治運動に参加するか、どのような政治運動を興すかも確認できる。

  • 追放された政治活動家は自分の政治的イデオロギーを広めるために新たな機会を求めており、国家が政治活動家を追放したときにはこのプールに入る。国家には同時に活動できる政治活動家の数にソフトな上限があり、上限に達すると追放された政治活動家を招くことができなくなり、新たな政治活動家も出現しなくなる。1836年時点で列強は2名、それ以外は1名に制限されているが、社会技術「労働運動」「政治的扇動」「大衆宣伝」で政治活動家の数を増やすことができ、ゲームが進むにつれて国内政治はますます分裂し、政治活動家と彼らに触発された人々による要求がより競合するようになる。
  • 招くことができる追放されたキャラクターには制限がある。
    • 敬虔な(Devout)政治活動家は国教と同じ宗教でなければならず、仏教の神権主義者がプロテスタントの神権主義を扇動することはない。
    • 同様に、国家宗教法のある国家では、招聘するすべての追放された政治活動家は国教と同じ宗教でなければならない。
    • 国内で差別されている文化を持つ政治活動家は招くことができない。これにより、キャラクターが史実ではありえないような遠く離れた社会で主要な政治的主体になることを制限できる。
    • 「国境閉鎖」がある場合は追放された政治活動家を招くことが完全に禁止される。

  • キャラクターを追放することもできるが、追放にも制限がある。
    • 自国に「言論の自由」がある場合、追放は禁止される。
    • キャラクターが政治活動家でない場合、彼らの利益集団が周縁化されていたり、政府内にいたり、反乱に参加している場合は追放できない。(注:原文が不明瞭なので自信なし)
    • 統治者や後継者は追放できない。
  • このルールでは政府内にある利益集団の政治活動家は追放できるということはおわかりだろう。
  • キャラクターの追放はキャラクターに対する他の行動と同じくクールダウン期間があり、実行することで急進派を生み出し得る。「集会の自由」があるとこうした急進派はさらに増え、「検閲」があると少し減り、「異議の禁止」があると追加の急進派は生まれなくなる。追放された政治活動家の人気が高いと追放による急進派は増える。

帰国した政治活動家は彼らが国を離れた後の変化に応じて、歓迎されるかもしれないし、軽蔑されるかもしれない。

  • キャラクターが追放されると出身国が保存され、上の画像のようなイベントで利用される。プレイヤーは政治活動家を本国に送還する(Repatriate Exiles)こともでき、先進的な共和国にかくまっていた政治活動家を宿敵の君主制国家が弱体化したタイミングで送還し、問題を起こさせることもできる。

君主や後継者の配偶者を見つけることで、宗教を同じくする国家との関係改善の助けになる。

  • キャラクターに対する行動はキャラクターに関与する新たな手段で、右クリックメニューやキャラクターパネルの右上にあるインタラクションボタンで利用できる。こうした行動には反体制派の追放から配偶者を見つけることまで、あらゆることが含まれる。1.3で追加される行動は以下のとおり。
    • 統治者の「Grant Command」「Remove Command」、通常の司令官の「Retire Command」をキャラクターに対する行動とした。
    • 「Royal Marriages」は1.3アップデートで無料で利用できるようになる。
    • 「Voice of the People」があれば「Grant Leadership」で政治活動家を利益集団の指導者にでき、政治活動家の役割を置き換える。
    • 「Voice of the People」があれば「Grant Command」で政治活動家を司令官にできる。政治活動家の役割は置き換わらない。
    • 「Voice of the People」があれば君主が高齢など特定の状況で「Abdicate the Throne」を行える。
    • 「キャラクターの追放」「追放されたキャラクターの招聘」「本国送還」はこれまで「Voice of the People」所有者のみとしていたが、コミュニティの議論を受けて再検討した結果、こうした行動は政治活動家に関するシステムの中核であるため、無料アップデートに含めることにした。
    • 「Voice of the People」があれば王朝同士の争いに関連するフランス限定の行動を利用できる。詳細は来週述べる。

Modについては省略します。


来週はフランス限定のコンテンツについて。

次回:開発日記#84――フランスのコンテンツ

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コメント

  1. うまく使えば、通りにくい法案を通しやすくできそうだけど反乱リスクを抱えるってことかな
    派閥指導者を多少操作できると考えればありがたいな

  2. 封印列車を使えるのは楽しみ

  3. 場合によっては保守的な強権政治や法律の価値が高まりそうだな

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