「Victoria 3」新DLC「Sphere of Influence」発売は5月6日!

「Victoria 3」開発日記#84――フランスのコンテンツ

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#84が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回はフランスのコンテンツについて。1.3リリース前の開発日記です。

前回:開発日記#83――政治活動家と追放


スポンサーリンク

開発日記

開発日記#84は、フランスのコンテンツについて。

クーデター

  • 「Voice of the People」では不満足な利益集団が権力を掌握し、新しい統治の方法を確立できるジャーナル記事が導入される。クーデターは政府内の利益集団が強力で、承認がマイナスであり、政府のイデオロギー的基盤に反対している場合に開始され得る。こうした状況が整うと、その利益集団は数か月以内にクーデターを計画し始める。プレイヤーはクーデターを支持するか抵抗するかを選択する。

  • クーデターの決行までは数か月かかり、その進捗はジャーナル記事で表示される。クーデターを行う利益集団が強力で怒っている間は進捗バーが進み、弱体化したり怒りを鎮めると減少する。進捗が完全になくなるか、利益集団が制定しようとしていた法律をその利益集団が支持しなくなると、クーデターは立ち消えになる。クーデターを起こそうとする利益集団を政府から追い出すことでもクーデターは終了するが、そうすると彼らの政府への承認は大幅に低下し、革命につながる可能性がある。

  • クーデターの進行中はこれに関連するイベントが発生し、プレイヤーは今の政府の崩壊を早めたり、それに対抗したりできる。
  • クーデターを起こそうとする利益集団が十分長いあいだ強力で怒り続けていると、彼らはクーデターを実行し、希望の法律を制定する。この法律はさまざまで、「デフォルト」のクーデターではクーデターを起こした利益集団に非常に有利な独裁制が敷かれるだけだが、君主制や共和制を求めるクーデターも起こり得る。統治原理を変更するクーデターは独裁制ではなくデフォルトで寡頭制や一党独裁に適切に変更される。

フランスの自然国境

  • ナショナリズムを研究し、政府内に好戦主義的な利益集団を入れると、自然国境を追求する選択肢が示される。プレイヤーは関連するステート地域の請求権を獲得できるが、悪名値減衰にペナルティがつく。プロイセンはこの明白な侵略のサインを快く思わないだろう。

  • 南方への進出については、サヴォイアの領有国と強力な関係を築き、その国家から恩義を得ていれば、ディシジョン「The Treaty of Turin」で行える。サルデーニャ=ピエモンテのイタリア統一やオーストリアを半島から追い出すのを支援すれば可能性はある。サルデーニャ=ピエモンテがニースも領有している場合、交渉でニースを提供してくれるだろう。

  • フランスが自然国境を実現した場合はこのような地図になる。私たちはフランスのステート地域に変更を行い、North Rhineを分割して境界が川と一致するようにした。また、2つの新文化を追加した。Franco-Provencal(現代で言うArpitan)はローヌ・サヴォイア・スイス西部を故国とし、サヴォイアの新たな解放可能国家の主要文化となっている。Alemannicはスイス西部・バーデン・ヴュルテンベルクを故国とする。これによってSwiss文化は削除され、AlemannicとFranco-Provencal双方がスイスの主要文化となっている。

パリ・コミューン

  • 「Voice of the People」では社会主義と無政府主義が研究され、十分に打ちのめされ、不安定になれば、フランスでの革命が来を脅かす重大な危機を招く。パリ・コミューンが存在する間、プレイヤーはコミューンの活動やヴェルサイユ政府の対応に影響を与えることができ、間もなく到来する危機を思いどおりに変えられる。

  • さらに、コミューンが有効な間はヴェルサイユとパリの間の争いに関するイベントが発生し、その結果でコミューンの崩壊と勝利のいずれかが可能になる。

パリ・コミューンは普通選挙制の進歩的議会制共和国としてスタートしたが、その中の多くの社会主義者は真のプロレタリア独裁の確立を要求した。共和制を否定し、インターナショナルを採用することで一部の穏健派を疎外するが、一部の穏健派を疎外することになるが、コミューンは直ちに世界初の評議会共和国になれる。

  • プレイヤーはジャーナル記事に関連するイベントを通じて、コミューンが制定した法律やパリのバリケード内の派閥の影響力を管理でき、コミューンを強くも弱くもし、パリの外にまで影響を及ぼすかもしれない選択を行える。ルイ・シャルル・ドレクリューズからルイーズ・ミシェルまで、コミューンのさまざまな方向性を表現するキャラクターも登場する。

  • パリ・コミューンがヴェルサイユへの進軍を行うほどには進捗しなかった場合、通常の内戦によって新たなフランスを作ることができる。こうなったときにはプレイヤーはフランス政府でプレイを続けるか、パリ・コミューンに切り替えることになる。

  • コミューンがフランス政府に勝利すれば新たなフランスは多くの形態をとり得るが、伝統的な国家の保守主義を拒絶し、革命の中で生まれ、激動する世界の中で新たな道筋をつけようとするものであることは確かだ。

「ベル・エポック」の見直し

追加された新イベントの2例。

  • ジャーナル記事「ベル・エポック」には初期の映画からアールヌーボーの地下鉄駅まで、16の新イベントが追加された。こうした新イベントは19世紀後半の文化的・技術的成果をプレイヤーに紹介することを目的としている。主にフランス向けに作成されているが、その多くには汎用版があり、「ベル・エポック」のアンロック条件に合う他国でも利用できる。

微粒子病の流行

  • 「Voice of the People」では蚕の病気である微粒子病の流行が、スペイン風邪のジャーナル記事と同じくヨーロッパ諸国のジャーナル記事に追加される。この病気は国境や市場を越えてヨーロッパに広がり、絹農園に壊滅的な打撃を与え、突然貧困に陥った労働者と農園主の間で緊張が生まれる。新たに開発された科学の力で病気を治療できれば、国家の威信が高まる。

アルジェリア

  • アルジェリアは1.3以前の統一アルジェリアではなく、AbdelkaderのEmirate of Mascara、Mokrani家のthe Berber kingdom of Ait-Abbas、Ahmad Beyのthe Beylik of Constantineなどが登場するようになった。

  • アルジェリアでもステート地域が変更され、19世紀半ばのOran・Algiers・Constantineという区分に基づいたものにした。

  • アルジェリアを巡る争いの参加者として、プレイヤーはフランスの侵略者であれ、アルジェリアの防衛者であれ、まずはアルジェリアの支配を固めることが目標になる。フランスが有利なのは当然だが、アルジェリアの小国で勝利できれば国家に応じて報酬を得られる。

  • フランスのプレイヤーとしては征服するだけでは不十分だ。アルジェリアをフランスの不可分の一部とするには開発・統合・植民地化のプロジェクトに着手しなければならない。元の住民を置き換えるのか、彼らを統合するのかはプレイヤー次第だが、いずれにしても長いプロジェクトだ。
スポンサーリンク

ドレフュス事件

  • 1.3ではジャーナル記事の形でこの国家的トラウマを再体験できる。

ジュゼッペ・ガリバルディ

  • 1.3ではジュゼッペ・ガリバルディが政治活動家として登場し、追加コンテンツも用意されている。自由の敵やイタリアの敵に対して正当な理由で戦えば「the Hero of the Two Worlds」が発生し、彼が軍務に参加してくれる可能性がある。多くの紛争に参加するほど彼は優れた将軍になる。しかし彼が平時に長く留まるとは考えるべきでない。

フランスの君主主義

フランスの君主主義に関するジャーナル記事に合わせて、「適切な人物」を政権に就けようとする試みを支援したり妨げたりするイベントも追加された。

  • フランスの君主主義者をモデル化するため、Royalistのイデオロギーをフランス固有の3つのイデオロギーに置き換えた。オルレアン王朝派は大部分が穏健な自由主義的立憲君主制を支持し、1836年にフランスを支配した状態で始まる派閥だ。正統王朝派は完全に反動的・反革命的で、伝統主義的なフランスの再構築を望んでいる。史実では1852年にルイ=ナポレオンによって政権を獲得したボナパルティストは、フランスに栄光を取り戻せる強力な政府を信奉している。このイデオロギーの分裂はいずれかの派閥が権力を握るまで続くが、それは簡単な仕事ではない。というのは、あらゆる君主を排除することを望む者の多いこの政治的に不安定な国家で自派閥を最上位に置き続けるためには、慎重な政治工作が必要になるためだ。

来週は「Voice of the People」のビジュアルについて。

2023年5月11日追記開発日記#85は予告どおりアートに関する内容となっています。当サイトでは記事にしませんので、気になる方は直接スレッドをご覧ください。

次回:開発日記#86――1.3チェンジログ

スポンサーリンク

コメント

  1. かなり面白そう
    サヴォワとニースの件はありがたいな
    AIだとフランスはどうなるか

  2. やっとフランスにニースが割譲できるのか。
    ずっと気になっていたので助かる。

    ……発売から半年でやっと係争地1箇所?
    未回収のイタリアとか中央アメリカ連邦に手が入るのは一体いつになるんだ…

  3. 他の国はなにかしらで介入できるかな

  4. フランスDLCだからフランス系の味付けなんだろうけど
    他にやること山積みだよな

  5. フランス第一帝政の領土が再現できるの最高すぎる

  6. 面白そうだし方向性も間違ってないと思うけどこの分だと
    主要国のイベントが揃うだけで何年かかるんだ?とは確かに思う

  7. 他のゲームを見ると、売上と人気を保ってる間、延々とDLCで追加するんだろうな
    いいことだ

  8. やっぱ経済面のパッチが手間だったんだろうか

  9. 手の付けられていない点が多すぎるので、今から改修が楽しみ

  10. マジで他の国の土地を開発できるようにしてほしいな
    わざわざ戦争する意味なくなっちゃうけど。

タイトルとURLをコピーしました