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コーエーテクモHDが2023年3月期第3四半期決算を発表

コーエーテクモ社

2023年1月30日、コーエーテクモHDが2023年3月期第3四半期決算を発表しました。

前四半期:2023年3月期第2四半期(2022年第3四半期)


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2023年3月期第3四半期決算

2023年1月30日、コーエーテクモHDが2023年3月期第3四半期決算を発表しました。以下、決算短信決算説明会資料をもとに、今回の決算内容を見ていきます。

  • 2023年3月期第3四半期累計業績:前年同四半期累計→当四半期累計(対前年増減率)(単位は百万円)
    • 売上高:55,327→49,439-10.6%
    • 営業利益:27,127→22,994-15.2%
    • 経常利益:38,761→16,880-56.5%
    • 当期純利益:28,293→13,477-52.4%

全体として業績が落ち込んでいることについて会社側は「(売上・営業利益の落ち込みは)前年度にパッケージゲーム分野において複数の新作タイトルの発売があったこと等によ」るものであると説明しています。今年度も当然複数の新作タイトルが発売されていますが、前年度は「仁王2」「ライザのアトリエ2」と販売100万本超のタイトルが2本出たのに対し、今年度は100万本超のタイトルが「ファイアーエムブレム無双 風花雪月」のみのようで、このあたりで差がついているということなのでしょう。

また、今回の決算での大きなニュースとして、前年度までコーエーテクモの最終利益を大きく牽引してきていた営業外収支に関連して、今回の決算でおよそ120億円のデリバティブ評価損を計上しています。この理由について会社側は「戦略的にポートフォリオの組み替えを行ってきたものの、厳しい金融環境の変化の影響を受け」たためであると説明しています。

今回の決算では通期業績予想も修正され、外注加工費・広告宣伝費の減少で営業利益は前回予想比+4.6%となる一方で、前述のデリバティブ評価損計上を受けて経常利益は-27.1%、最終利益は-25.4%と、大幅に下方修正されています。一時的な不調で来年度以降はまた復活するのか、それとも名高い投資巧者ぶりの終わりの始まりになってしまうのか、気になるところです。

貸借対照表は流動資産と流動負債・純資産が減少して2021年第3四半期と同水準の大きさに戻っています。2021年第3四半期と比べると純資産が減って固定負債が増えていますが、この固定負債の大部分はコーエーテクモHDが東証プライム市場の上場維持基準を満たすために創業家が保有している株式を放出する計画の一環として発行した転換社債型新株予約権付社債です。

今四半期は新規タイトルがパッケージ1、オンライン・モバイル1の2作のみですが、次四半期(2023年1-3月期)には「WILD HEARTS」「Wo Long」「ライザのアトリエ3」などの重量級と思われるタイトル含めて計5本が発売予定になっており、今四半期時点で前年同期比で売上がおよそ-10%であるにもかかわらず売上について業績予想下方修正を出していないというのは、この新規タイトルの発売日が偏っていることが要因のようです。


正直なところ、今四半期決算はコーエーテクモ自体に大きな動きもなく、お得意の投資で大きな評価損を出した以外に特に気になるところがありませんでした。

前四半期の記事でも書いたように、「信長の野望」直近タイトルでは無印版発売から1年未満~1年半ほどでパワーアップキットが出ているようで、早ければ今年夏ごろに発売される計算なので、「信長の野望・新生」についても(パワーアップキット形式になるのかもわからない状態ですが)動きがあるのは少なくとも夏前ということになるのではないかと思われます。

次四半期:2023年3月期第4四半期・通期(2023年第1四半期)

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