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「Victoria 3」開発日記#54――貿易の見直し

Vic3 開発日記

「Victoria 3」開発日記#54が公開されていましたので、その内容をご紹介。今回は貿易の見直しについて。本体発売前の開発日記です。

前回:開発日記#53――キャラクター


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開発日記

開発日記#54は、貿易の見直しについて。

  • 今回は開発日記#38で取り上げた貿易に起こった変更について。みなさんご存知のように、私たちはシステムを作り直し続けており、開発日記に書いた場合でも100%満足していたりなんの調整もしないということを意味しない。特に貿易に関しては、社内でのテストやフィードバックから繰り返し指摘されていたものの、開発日記を書いた時点ではまだ解決できていなかった問題が2つあった。
  • 第一の問題は貿易路の正確なレベルの管理が余りにも細かすぎること、第二の問題は関税が実質的な貿易障壁として機能しなかったことだ。問題はこうしたことに限られるわけではないが、この2つはなんらかの解決策を設計する必要がある大きな問題だった。私たちはその解決策を設計・実装したため、ここでみなさんにそれをご紹介する。

貿易路は貿易レンズから作成され、プレイヤーは貿易に最適な市場をマップとリストで閲覧できる。

  • まず変わっていないものを見ていこう。貿易路は国家が確立するもので、自国市場から別の市場に対して、輸入路(外国市場で買い注文を、自国市場で売り注文を出す)か輸出路(輸入路の逆の注文を出す)のいずれかとなる。また、貿易路は海路で商品を輸送する船団(Convoys)を必要とし、その貿易路を管理し利益を得る貿易中心地(Trade Centers)を作成する。
  • おそらくもっとも重要な変更点は、貿易路のレベルを直接管理できなくなったことだ。かわりに、新たに確立された貿易路はすべてレベル1から始まり、市場の状況に応じて週単位で上昇(または低下)していく。例えばイギリスでプレイしていてブラジルから木材を輸入したい場合、必要量に合った木材の輸入レベルを設定するのではなく、単に貿易路を確立するだけで時間経過でレベルが上がっていく。また、関連することとして、国家全体での貿易路の数の制限をなくし、貿易路ごとに固定の官僚機構(bureaucracy)コストを設定することで、貿易路を減らし、より影響の大きな貿易路を持つように奨励する。

海上貿易路を維持するには船団が必要だ。船団の生産不足や航路への攻撃によって補給網に負荷がかかると、自国の貿易路は時間経過で縮小していく。

  • 貿易路の拡大・縮小に影響する条件とはなにか? もっとも重要な要素は収益性だ。貿易路は輸出している市場で安い商品を買い、輸入している市場で高値で販売することで利益を得るが、それは現在の市場価格にのみ注目しているというような単純ものではない。貿易路はそれぞれ購入価格販売価格を持ち、これは2つの市場における商品の貿易前価格と貿易後価格の差に基づいて計算される。

貿易路が拡大するか縮小するかには多くの要素が絡むが、幸いなことにレベル予測ツールチップが詳細を説明してくれるので、全部暗記する必要はない。

  • またブラジルからイギリスへの木材輸入路を例にとって説明しよう。輸出する市場(ブラジル)における購入価格を求めるには、まずその市場で木材を輸出入する貿易路がない場合の木材価格、つまり現地の需給だけで決まる価格を計算する。
  • ここでは例えばブラジルにおける木材の貿易前価格を10(非常に安価)、貿易後価格を20(ごく平均的な価格)としよう。購入価格はこの2つの価格の中間値、ここでは15となる。つまり自国の貿易路は輸入する木材1単位に平均15ポンド支払うと仮定する。同じ計算をイギリス市場でも行って販売価格を求めるが、ここでは25ポンドとしよう。そうすると、ブラジルからイギリスに輸入する木材1単位につき10ポンドの利益が貿易中心地にもたらされる。
  • 関税がなければこのように単純だ。関税は貿易路の両端で徴収され、輸出市場では輸出関税が、輸入市場では輸入関税が徴収される。新たなシステムの下では、関税は市場価格ではなく商品の基礎価格に対して計算されるため、非常に効果的な貿易障壁となり得る。つまり、木材の輸入関税が25%であれば、輸入関税は常に5ポンドとなるだろう。(注:木材の基礎価格は20ポンド(ごく平均的な価格と書かれている)なので25%で5ポンドという計算と思われる)
  • 基礎価格に対して設定することで関税がより効果的な貿易障壁となる理由は、数量が多く、単価が低い貿易路に不釣り合いに影響することだ。上の木材の例では5ポンドの関税は利益を50%減らすことになる。貿易路が拡大して(注:ブラジル市場では木材の数量が減って価格が上昇し、イギリス市場では木材の数量が増えて価格が下落するため)購入価格と販売価格の差が小さくなると、関税は単純に貿易中心地のPopが貿易路レベルを上げないほうが利益が大きくなり、もっと儲けるためにレベルを下げることになるまでその利益を吸い上げる。
  • 貿易路はレベル1以下にはならないため、赤字であっても少量の商品を輸入することはできる。これにより、例えば自国の軍や商船団を素早く作り上げるために少量の兵器を常に輸入することが可能となる。これは貿易中心地がその損失を埋め合わせる他の儲かる貿易路を持たない場合に助成金を出す意思がプレイヤーにあるという前提での話だ。

メキシコは市場に対するアメリカの干渉にうんざりし、禁輸措置をとる。

  • では貿易路を作って後はお任せというのが今の貿易との関わり方なのか? そうではない。手動による貿易路の調整がなくなったため、市場間の商品の流れを操作する、より間接的な方法に重点を置けるようになった。例えば、貿易協定を強化したり(これによって2国間の貿易路から官僚機構コストと関税が取り除かれる)、自国市場から排除したい国家に禁輸措置を行えるようになるということだ。
  • しかし、貿易を制御するために追加した最重要のツールは市場商品に関する政策(Market Good Policies)だ。これには3つの政策があり、自国市場の商品それぞれに個別に設定できる。
    • 国内への供給保護(Protect Domestic Supply):輸入関税を撤廃し、輸出関税を引き上げ、国家が自国市場に対してこの商品の供給を促すとともに、自国からの輸出を抑制する。これは例えばクリッパーの価格を低く抑えて港の維持にかかる費用を抑えたいなどの場合に役立つ。
    • 輸出奨励(Encourage Exports):その名のとおりで、輸出関税を撤廃し、輸入関税を引き上げる。これは例えば家具産業が利益を出せるように家具の価格を引き上げたいというような場合に役立つ。
    • 優先なし(No Priority):これはデフォルトの政策で、輸入関税と輸出関税の両方が、貿易法によって決められた水準に設定される。この水準の例としては、例えば重商主義なら全体として輸出関税は低く、輸入関税は高くなり、自由貿易では関税が完全に撤廃される。

質疑応答

Q:市場商品に関する政策は変更にコストはかかる?

A:今のところは、変更にコストや時間はかからない。

Q:陸上貿易はできないの?

A:現在の計画では、陸上貿易はインフラによって制限されるようになっており、インフラで対応できない量は海路で輸送しなければならない。

Q:条約港は新たな関税システムの影響を受ける?

A:条約港は関税や禁輸措置を回避できる。


来週は実績について。

次回:開発日記#55――実績

コメント

  1. 輸出関税でじゃぶじゃぶ儲ける江戸幕府プレイが捗る

  2. 貿易路を確立するのに時間と労力がかかる仕様になることで、経済的な結びつきが戦争抑止につながるようになれば面白いな。
    まあ史実で日本がアメリカに殴りかかってる時点でリアリティとはなんぞや、とはなりそうだが

    • あ、あれは中国利権でモメて石油売ってくれなくなったから……
      しかし、商品政策を上手く使えば加工貿易プレイも出来そうだし非戦プレイも面白いかも

  3. victoria2では一度商品がメインマーケットに入る仕様だったからわからなかったけど
    普通に考えたら交易路とか地理的要因ってとんでもなく大きな要素だよね

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